社労士TAC講座の評判と口コミ【2025年版】料金・合格率・特徴を徹底解説

社労士試験の予備校選びで「TAC」が気になっているあなたへ。「TACの評判は実際どうなのか」「料金は高いのか」「本当に合格できるのか」という疑問は、TACの実績とサービス内容を正しく理解することで解決できます。

本記事では、TACの合格実績と信頼性、コース内容と料金体系、教材とサポート体制の詳細について、2024年度の最新データを交えて詳しく解説します。この情報をもとに、社労士試験合格に向けて、あなたに最適な学習環境を選択しましょう。

社労士（社会保険労務士）TAC講座の基本情報と特徴

TACは資格予備校の中でも特に歴史と実績を持つ大手スクールです。社労士講座においても、長年培ったノウハウと充実した学習環境が強みとなっています。ここでは、TACの基本情報と主要な特徴を見ていきましょう。

TACは社労士予備校の大手老舗

TACは1980年創立の資格の学校として、40年以上にわたり社会保険労務士試験対策講座を提供してきました。全国に直営校を展開し、社労士をはじめとする様々な資格試験で合格者を輩出しています。長年の指導実績により蓄積されたノウハウは、カリキュラム設計や教材開発に活かされています。

大手予備校ならではのメリットは、講師陣の質の高さと情報収集力です。TACでは専任講師が試験傾向を徹底分析し、毎年のカリキュラムに反映させています。また、多数の受講生を抱えることで、試験情報や法改正情報を迅速にキャッチし、受講生に提供できる体制が整っています。

社労士試験の合格を目指すうえで、予備校の実績と信頼性は重要な選択基準となります。社労士試験の勉強法では、予備校を活用した効果的な学習方法についても詳しく解説していますので、併せて参考にしてください。

通学・通信・オンラインライブから選べる受講形態

TACの大きな特徴は、受講形態の選択肢が豊富な点です。通学講座では、全国の直営校で講師による生講義を受講できます。教室での学習は、緊張感を保ちやすく、講師に直接質問できるメリットがあります。通学できない地域の方や、自分のペースで学習したい方には、通信講座が適しています。

通信講座には、収録された講義動画をWeb上で視聴する「Web通信講座」と、DVDで視聴する「DVD通信講座」があります。Web通信講座は、スマートフォンやタブレットでも視聴可能なため、通勤時間などのスキマ時間を活用した学習に向いています。

さらに、TACでは「オンラインライブ通信講座」も提供しています。これは、教室で行われる講義をリアルタイムでオンライン配信するもので、自宅にいながら生講義の臨場感を味わえます。質問もチャット機能で可能なため、通学と通信のいいとこ取りと言えるでしょう。

毎年改訂される充実のオリジナル教材

TACの教材は、毎年試験傾向と法改正を反映して改訂されるオリジナルテキストです。基本テキストは2色刷りで、重要ポイントが視覚的に分かりやすく整理されています。初学者でも理解しやすいように、図表やイラストを多用した構成となっています。

テキストに加えて、問題演習用の「トレーニング問題集」も提供されます。学習した内容をすぐにアウトプットできる設計になっており、知識の定着を促進します。さらに、過去10年分の本試験問題を収録した問題集も用意されており、実戦力を養うことができます。

近年では、デジタル教材の充実も進んでいます。スマートフォンアプリやWebトレーニングシステムを活用することで、外出先でも効率的に学習を進められます。紙のテキストとデジタル教材を組み合わせることで、学習の幅が広がります。

業界最大級の模試と答練システム

TACの強みの一つが、業界最大級の規模を誇る模擬試験と答練（答案練習会）システムです。2024年度の模試受験者数は11,318名に達し、全国規模で自分の実力を正確に測定できます。母集団が大きいほど、合格ラインの予測精度が高まるため、本試験に向けた戦略を立てやすくなります。

答練は、学習の進捗に合わせて段階的に実施されます。基礎期には「基礎答練」で知識の定着を確認し、直前期には「実力完成答練」「全国中間模試」「全国公開模試」で実戦力を磨きます。各答練には詳細な成績表が提供され、自分の弱点を客観的に把握できます。

模試の結果は科目別・項目別に分析され、どの分野を重点的に学習すべきかが明確になります。この答練・模試システムを活用することで、効率的に学習を進められるのです。

社労士（社会保険労務士）TAC講座の合格実績【2024年版】

予備校を選ぶ際、最も気になるのが合格実績でしょう。TACは毎年の合格実績を公表しており、その数字は予備校選びの重要な判断材料となります。ここでは、2024年度の最新実績を含め、TACの合格実績について詳しく見ていきましょう。

社労士試験の全体的な合格率については、社労士の合格率と難易度の記事で詳しく解説していますので、TACの実績と比較する際の参考にしてください。

本科生合格者数246名（2024年度）

TACは2024年度社労士試験において、本科生の合格者数246名を達成しました。本科生とは、TACの本格的なカリキュラムである「総合本科生」「総合本科生Plus」「上級本科生」などを受講した受講生を指します。この数字は、TAC受講生の中でも特に体系的に学習した受講生の実績です。

246名という合格者数は、大手予備校としての実績を示す数字と言えます。ただし、この数字だけでは予備校の実力を正確に評価できません。重要なのは、受講生全体に占める合格者の割合、つまり合格率です。

TACでは、受講生アンケートに回答した本科生を母数とした合格率を算出しています。2024年度の場合、アンケート回答者の中での合格率は41.1%でした。これは、全国平均の合格率6.4%と比較すると、約6.4倍という高い水準です。

累計合格者数5,785名（2011〜2024年）

TACは2011年度から2024年度までの14年間で、累計5,785名の本科生合格者を輩出しています。年平均にすると約413名の合格者を生み出している計算になります。この長期的な実績は、TACの指導ノウハウと教材の質が安定していることを示しています。

累計合格者数が多いということは、それだけ多くの受講生がTACを選択し、実際に合格を果たしているということです。社労士試験は年々難易度が上がっている試験ですが、TACは継続的に合格者を輩出し続けています。

また、累計合格者数が多いということは、合格者のネットワークも広いということです。TAC出身の社労士同士のつながりは、実務を始めてからも情報交換や業務連携の面で役立つ可能性があります。

本科生合格率41.1%の根拠と条件

TACが公表している本科生合格率41.1%（2024年度）は、いくつかの条件のもとで算出された数字です。まず、この合格率の母数は「本科生」に限定されています。本科生とは、初学者向けの総合本科生や受験経験者向けの上級本科生など、TACの主要カリキュラムを受講した受講生を指します。

さらに、この数字は受講生アンケートに回答した方のみを対象としています。つまり、全受講生の合格率ではなく、アンケートに協力した受講生の合格率です。一般的に、合格した受講生の方がアンケートに回答する傾向があるため、実際の全体合格率はこれより低い可能性があります。

とはいえ、41.1%という数字は全国平均の6.4%と比較すると非常に高い水準です。TAC本科生として体系的に学習することで、独学よりも合格可能性が大きく高まることは間違いないでしょう。予備校を活用した学習と独学の違いについては、社労士の通信講座比較でも詳しく解説しています。

模試受験者数11,318名の母集団の大きさ

TACの2024年度全国公開模試の受験者数は11,318名に達しました。これは社労士予備校の中でも最大級の規模です。模試の母集団が大きいことには、いくつかの重要なメリットがあります。

第一に、自分の実力を正確に測定できる点です。受験者数が多いほど、偏差値や順位の精度が高まります。合格ラインの予測も正確になるため、本試験までの学習計画を立てやすくなります。

第二に、本試験に近い環境で実力を試せる点です。1万人以上が同じ問題に取り組むことで、本試験さながらの緊張感を体験できます。この経験は、本試験当日のメンタル面でもプラスに働きます。

第三に、全国レベルでの立ち位置が分かる点です。自分が全受験生の中でどの位置にいるのかを把握することで、合格可能性を客観的に判断できます。模試の活用方法については、今後公開予定の記事でさらに詳しく解説する予定です。

社労士（社会保険労務士）TAC講座のコース内容と料金

TACでは、学習段階や目的に応じて複数のコースが用意されています。初学者向けのスタンダードコースから、受験経験者向けの上級コースまで、自分に合ったコースを選択できます。ここでは、主要コースの内容と料金について詳しく見ていきましょう。

学習期間とスケジュールの立て方については、社労士の勉強時間とスケジュールで詳しく解説していますので、コース選択の参考にしてください。

総合本科生：初学者向けスタンダードコース

総合本科生は、社労士試験の学習が初めての方を対象としたスタンダードコースです。基本講義から答練、模試までを含む総合的なカリキュラムで、約9ヶ月間（300時間以上）の学習プログラムとなっています。

カリキュラムは以下の構成です：

• 基本講義（約150時間）：労働基準法、労働安全衛生法、労災保険法、雇用保険法、労働保険徴収法、健康保険法、国民年金法、厚生年金保険法、社会保険一般常識、労働一般常識の全10科目
• 実力完成講義（約50時間）：重要論点の総整理
• 基礎答練・実力完成答練（各全10回）：科目別の答案練習
• 全国中間模試・全国公開模試（各1回）：本試験形式の総合演習

初学者でも無理なく学習を進められるよう、段階的なカリキュラム設計となっています。基本講義では、各科目の基礎から丁寧に解説し、法律の学習が初めての方でも理解できるように配慮されています。

総合本科生Plus：さらに充実のカリキュラム

総合本科生Plusは、総合本科生のカリキュラムに加えて、さらなる学習機会を提供するコースです。基本講義の前に「入門講義」が追加されており、法律の基礎知識や社労士試験の全体像を把握してから本格的な学習に入れます。

Plusコースの特徴は、学習時間に余裕がある方や、より確実に合格を目指したい方に適している点です。入門講義では、法律用語や社会保険制度の基本概念を平易に解説するため、法律の学習に不安がある方でも安心してスタートできます。

また、答練の回数も総合本科生より多く設定されており、より多くのアウトプット機会が用意されています。演習を重ねることで、知識の定着と応用力の向上が期待できます。受講料は総合本科生より高額になりますが、学習時間を十分に確保できる方には価値のある投資と言えるでしょう。

上級本科生・上級演習本科生：受験経験者向け

上級本科生は、社労士試験の受験経験がある方、または他の予備校で学習経験がある方を対象としたコースです。既に基礎知識がある前提で、重要論点の整理と演習を中心としたカリキュラムとなっています。

上級本科生のカリキュラムは以下の通りです：

• 上級講義（約100時間）：重要論点の徹底整理
• 上級答練（全10回）：応用力を試す答案練習
• 実力完成答練（全10回）：本試験レベルの演習
• 全国中間模試・全国公開模試（各1回）

受験経験者割引（30%オフ）の対象となるため、実質的な受講料は初学者向けコースより低く抑えられます。再受験の方は、基礎講義を省略することで、効率的に学習を進められます。

上級演習本科生は、上級本科生からさらに講義部分を減らし、答練・模試に特化したコースです。既に十分な知識があり、実戦演習を重視したい方に適しています。

オンラインライブ通信講座：自宅で生講義

オンラインライブ通信講座は、教室で行われる講義をリアルタイムでオンライン配信するコースです。自宅にいながら、教室の受講生と同じタイミングで講義を受けられます。講義中に質問をチャットで送信でき、講師がリアルタイムで回答してくれる点が魅力です。

このコースは、通学したいが物理的に難しい方や、生講義の臨場感を味わいながら自宅で学習したい方に適しています。講義は後日録画でも視聴可能なため、リアルタイムで参加できなかった場合も安心です。

オンラインライブ通信講座の受講料は、通学講座と同程度に設定されています。通信講座の柔軟性と通学講座の臨場感を兼ね備えた、新しい学習スタイルと言えるでしょう。

各コースの料金と受講期間

TACの主要コースの料金は以下の通りです（2025年合格目標・税込）：

コース名	通学講座	Web通信講座	DVD通信講座	受講期間
総合本科生	242,000円	220,000円	264,000円	約9ヶ月
総合本科生Plus	286,000円	264,000円	308,000円	約11ヶ月
上級本科生	198,000円	176,000円	220,000円	約6ヶ月
上級演習本科生	143,000円	121,000円	165,000円	約5ヶ月

初学者向けコースは20万円台後半と、他の通信講座と比較すると高額な部類に入ります。ただし、教育訓練給付制度を利用すれば、受講料の20%（最大10万円）が還付されます。また、受験経験者割引や再受講割引などの割引制度も充実しているため、実質的な負担は軽減できます。

受講期間は、初学者向けの総合本科生で約9ヶ月、総合本科生Plusで約11ヶ月です。試験日から逆算して、余裕を持ったスケジュールで学習を開始することをおすすめします。

社労士TAC講座の教材とテキストの評判

TACの教材は、長年の試験分析に基づいて作成されたオリジナルテキストです。受講生からの評判も様々ですが、ここでは教材の特徴と実際の使い勝手について詳しく見ていきましょう。

社労士試験の教材選びについては、社労士のテキスト・問題集・参考書でも詳しく解説していますので、TAC教材と市販教材の比較の参考にしてください。

オリジナル基本テキストは2色刷りで見やすい

TACの基本テキストは、黒と青の2色刷りで構成されています。重要ポイントは青色で強調され、視覚的にメリハリがついた構成となっています。フルカラーではありませんが、情報が整理されており、初学者でも読みやすいレイアウトです。

テキストの特徴は、図表やフローチャートを多用している点です。複雑な制度や手続きを視覚的に理解できるよう工夫されています。特に、各種保険制度の給付要件や計算方法などは、図表で整理されているため、暗記しやすくなっています。

各科目のテキストは、基本事項から応用論点まで体系的に構成されています。初学者がゼロから学習を始める場合でも、順を追って読み進めることで、無理なく知識を積み上げられる設計です。欄外には補足説明や関連情報が記載されており、理解を深める助けとなります。

トレーニング問題集で即アウトプット

TACでは、各科目の基本テキストに対応した「トレーニング問題集」が提供されます。この問題集は、講義で学習した内容をすぐにアウトプットできるよう設計されており、知識の定着を促進します。

問題集の特徴は、基礎的な一問一答形式から本試験レベルの五肢択一式問題まで、段階的に難易度が上がる構成となっている点です。まずは基本的な問題で知識を確認し、徐々に応用力を養っていきます。

各問題には詳しい解説が付いており、なぜその選択肢が正解なのか、他の選択肢はなぜ誤りなのかを理解できます。間違えた問題は繰り返し解くことで、弱点を克服できます。トレーニング問題集を活用した学習法は、TAC受講生の多くが推奨しています。

デジタル教材でスマホ学習も可能

TACでは、紙のテキストに加えて、デジタル教材も充実してきています。スマートフォンアプリやWebトレーニングシステムを活用することで、通勤時間や休憩時間などのスキマ時間を有効活用できます。

デジタル教材の一つが「Webトレーニング」です。これは、オンライン上で問題演習ができるシステムで、スマートフォンやタブレットからアクセス可能です。移動中でも手軽に問題を解けるため、学習時間の確保が難しい社会人受験生には特に便利です。

また、講義動画もスマートフォンで視聴できるため、外出先でも学習を進められます。倍速再生機能も搭載されており、復習時には1.5倍速や2倍速で効率的に視聴できます。デジタル教材と紙のテキストを併用することで、学習効率を最大化できるでしょう。

過去10年本試験問題集の充実度

TACでは、過去10年分の本試験問題を収録した問題集が提供されます。社労士試験は過去問の重要性が非常に高い試験であり、過去問演習は合格への必須条件と言えます。10年分の問題を解くことで、出題傾向と頻出論点を把握できます。

過去問題集には、各問題に対する詳細な解説が付いています。単に正解を示すだけでなく、なぜその選択肢が正解なのか、関連する法令や制度はどうなっているのかまで解説されています。この解説を読み込むことで、深い理解につながります。

また、TACの過去問題集は、年度別だけでなく項目別にも整理されています。特定の項目を集中的に学習したい場合や、弱点分野を克服したい場合に便利です。過去問演習を繰り返すことで、本試験で求められる実戦力が養われます。

Webトレーニングの使い勝手

TACのWebトレーニングは、オンライン上で問題演習ができるシステムです。受講生からは「スマホで手軽に学習できる」「通勤時間を有効活用できる」といった好評の声が聞かれます。一方で、「問題数がもう少し多いとよい」「解説がやや簡潔すぎる」といった改善要望もあります。

Webトレーニングの利点は、学習進捗が自動で記録される点です。正答率や弱点分野が一目で分かるため、効率的に復習ができます。間違えた問題だけを抽出して解き直す機能もあり、弱点克服に役立ちます。

ただし、Webトレーニングだけで十分かというと、そうではありません。紙の問題集での演習も併用することで、本試験により近い環境で学習できます。Webトレーニングはあくまでスキマ時間の活用ツールと位置付け、本格的な問題演習は紙の問題集で行うのが効果的でしょう。

社労士TAC講座のサポート体制とフォロー制度

予備校を選ぶ際、講座内容だけでなくサポート体制も重要な判断材料です。TACでは、受講生が安心して学習を継続できるよう、様々なフォロー制度が用意されています。ここでは、TACのサポート体制について詳しく見ていきましょう。

Webフォローで講義を何度でも視聴

TACの通学講座を受講した場合でも、「Webフォロー」が標準装備されています。これは、教室で受講した講義を、後日Web上で何度でも視聴できる制度です。復習したい内容や聞き逃した部分を、自宅で繰り返し確認できます。

Webフォローの視聴期間は、本試験日まで（一部のコースは本試験日の翌月末まで）設定されています。受講期間中であれば、いつでもどこでも講義を視聴できるため、欠席した場合のフォローや、重要論点の復習に活用できます。

また、倍速再生機能も利用できるため、復習時には効率的に視聴できます。初回は等倍で丁寧に視聴し、2回目以降は1.5倍速や2倍速で要点を確認するという使い方が効果的です。Webフォローは、通学講座のデメリットである「欠席すると追いつけない」という問題を解決する重要な機能です。

質問メール対応（60回まで）

TACでは、学習中に生じた疑問点を質問できる「質問メール」制度があります。通信講座受講生でも、メールで講師に質問ができるため、疑問を残さずに学習を進められます。質問回数は、コースにより異なりますが、総合本科生の場合は60回まで利用可能です。

質問メールの回答は、通常1週間程度で返信されます。質問内容によっては、より詳しい解説や参考資料の案内も受けられます。ただし、質問回数に制限があるため、基本的な内容はテキストや解説で確認し、どうしても理解できない部分に絞って質問するのが賢明です。

通学講座の場合は、講義後に直接講師に質問できるため、質問メールの利用頻度は低くなるでしょう。一方、通信講座の場合は、質問メールが唯一の質問手段となるため、積極的に活用することをおすすめします。

i-supportマイページの便利な機能

TACでは、受講生専用のWebサイト「i-support」が提供されます。このマイページから、各種サービスにアクセスできます。講義動画の視聴、Webトレーニング、問題PDFのダウンロード、成績照会など、学習に必要な機能が集約されています。

i-supportでは、学習進捗を確認できる機能もあります。どの講義を視聴済みか、どの答練を提出済みかが一目で分かるため、学習計画の管理に役立ちます。また、法改正情報や試験情報などの重要なお知らせも、i-supportを通じて配信されます。

マイページにログインすれば、いつでもどこでも学習環境にアクセスできます。スマートフォンからもアクセス可能なため、外出先でもスムーズに学習を再開できます。i-supportは、TACの学習システムの中核を担う重要なツールです。

講師からの学習アドバイス配信

TACでは、定期的に講師からの学習アドバイスが配信されます。学習時期に応じた効果的な学習方法や、試験直前期の注意点など、実践的なアドバイスが受けられます。これらのアドバイスは、i-supportを通じてメールやWeb上で配信されます。

学習アドバイスには、法改正情報や最新の試験傾向も含まれます。社労士試験は法改正の影響を大きく受ける試験であり、最新情報を把握することが合格への鍵となります。TACの講師陣は試験傾向を常に分析しており、重要な情報を適切なタイミングで受講生に提供しています。

また、模試の結果を踏まえた学習戦略のアドバイスも配信されます。自分の成績と照らし合わせながら、今後の学習方針を決定する参考になります。講師からのアドバイスを活用することで、独学では得られない戦略的な学習が可能となります。

問題PDFダウンロードサービス

TACでは、答練や模試の問題をPDF形式でダウンロードできるサービスがあります。印刷すれば、外出先でも問題演習ができます。また、重要な問題を繰り返し解く際にも、ダウンロードしたPDFが役立ちます。

PDFダウンロードサービスは、紙の問題集を持ち歩く必要がないため、荷物を減らしたい方に便利です。タブレット端末で問題を表示し、ノートに解答を書くという学習スタイルも可能です。

ただし、PDFの利用期間には制限があることが多いため、必要な問題は早めにダウンロードしておくことをおすすめします。ダウンロードした問題は、復習用として試験直前まで活用できます。

社労士TAC講座のメリットとデメリット

TACには大手予備校ならではの強みがある一方、受講料の高さなどのデメリットも存在します。ここでは、TACのメリットとデメリットを客観的に整理し、予備校選びの判断材料を提供します。

【メリット1】全国展開で通学しやすい

TACの大きな強みは、全国に直営校を展開している点です。主要都市には必ずTAC校舎があり、通学講座を受講できる環境が整っています。地方在住の方でも、比較的アクセスしやすい場所に校舎がある可能性が高いでしょう。

通学講座のメリットは、強制力がある点です。決まった日時に教室に通うことで、学習リズムが作りやすく、挫折しにくくなります。また、教室では他の受講生とともに学習するため、適度な競争意識が生まれ、モチベーション維持にもつながります。

さらに、講師に直接質問できる点も通学の大きなメリットです。講義後に疑問点をその場で解決できるため、理解が深まります。通学できる環境にある方は、通学講座の受講を検討する価値があるでしょう。

【メリット2】豊富な実績と信頼性

TACは40年以上の歴史を持つ老舗予備校であり、社労士試験においても累計5,785名（2011〜2024年）の合格者を輩出しています。この実績は、TACの指導ノウハウとカリキュラムの質を証明するものです。

大手予備校ならではの情報収集力も、TACの強みです。多数の受講生を抱えることで、試験情報や法改正情報を迅速にキャッチし、カリキュラムや教材に反映できます。また、講師陣の質も高く、経験豊富な専任講師が講義を担当しています。

実績のある予備校を選ぶことは、合格への安心感につながります。「この予備校を信じて学習すれば合格できる」という確信は、長期間の学習を継続する上で重要なモチベーションとなります。

【メリット3】充実した答練・模試

TACの答練・模試システムは、業界最大級の規模を誇ります。2024年度の模試受験者数は11,318名に達し、全国規模で自分の実力を正確に測定できます。母集団が大きいことで、合格ラインの予測精度も高まります。

答練は、学習の各段階に応じて実施されます。基礎期には基本的な問題で知識の定着を確認し、直前期には本試験レベルの問題で実戦力を磨きます。この段階的な演習により、無理なく実力を向上させられます。

また、各答練・模試には詳細な成績表が提供されます。科目別・項目別の成績分析により、自分の弱点を客観的に把握できます。この情報をもとに学習計画を修正することで、効率的に合格を目指せます。

【デメリット1】受講料が比較的高額

TACの最大のデメリットは、受講料の高さです。初学者向けの総合本科生は、通信講座でも22万円と、他の通信講座専門スクールと比較すると高額な部類に入ります。大手予備校の運営コストが、受講料に反映されていると考えられます。

ただし、教育訓練給付制度を利用すれば、受講料の20%（最大10万円）が還付されます。また、受験経験者割引（30%オフ）や再受講割引（50%オフ）などの割引制度も充実しているため、実質的な負担は軽減できます。

予算が限られている方や、できるだけコストを抑えたい方には、TACの受講料はハードルが高いかもしれません。費用対効果を慎重に検討し、自分の予算と学習スタイルに合った予備校を選ぶことが重要です。

【デメリット2】教材がフルカラーではない

TACの基本テキストは2色刷りであり、フルカラーではありません。近年、他の予備校や通信講座ではフルカラーテキストが主流となっており、視覚的な分かりやすさでは劣ると感じる方もいるでしょう。

ただし、2色刷りでも情報は十分整理されており、学習に支障はありません。むしろ、情報が詰まっていて読み応えがあると評価する受講生もいます。フルカラーがよいか2色刷りがよいかは、個人の好みによる部分が大きいでしょう。

視覚的な分かりやすさを重視する方は、無料体験や資料請求でテキストのサンプルを確認することをおすすめします。自分が使いやすいと感じるかどうかが、最も重要な判断基準です。

【デメリット3】初学者には情報量が多い

TACの教材は、非常に情報量が多く、網羅性が高い点が特徴です。これは合格に必要な知識をすべてカバーしているという点でメリットでもありますが、初学者にとっては情報過多に感じられることがあります。

特に、法律の学習が初めての方は、テキストの情報量に圧倒されるかもしれません。どこが重要で、どこまで覚えればよいのか判断が難しく、学習の優先順位をつけにくいという声も聞かれます。

ただし、講義では講師が重要ポイントを明確に示してくれるため、講義をしっかり受講すれば、効率的に学習を進められます。テキストの情報量の多さは、復習時や細かい論点を確認する際には、むしろメリットとなります。

社労士TAC講座の受講料を安くする方法

TACの受講料は高額ですが、各種割引制度を活用することで、実質的な負担を大きく軽減できます。ここでは、TACをお得に受講するための方法を詳しく解説します。

受験経験者割引の活用

TACでは、社労士試験の受験経験がある方を対象に「受験経験者割引」を提供しています。この割引を利用すると、通常料金から30%オフで受講できます。例えば、上級本科生（Web通信）の場合、通常176,000円のところ、約123,000円で受講可能です。

受験経験者割引の適用条件は、過去に社労士試験を受験したことがある方です。受験票や成績通知書などの証明書類を提出することで、割引が適用されます。他の予備校で学習していた方でも、この割引を利用できます。

再受験を決意された方は、ぜひこの割引制度を活用してください。通常料金と比較すると、数万円の差が出るため、大きな節約になります。割引の詳細や適用条件は、TAC公式サイトで確認しましょう。

再受講割引で大幅割引

TACの本科生コースを過去に受講したことがある方は、「再受講割引」を利用できます。この割引では、なんと通常料金から50%オフで再受講が可能です。総合本科生（Web通信）の場合、通常220,000円のところ、110,000円で受講できます。

再受講割引は、TACで学習したが惜しくも不合格だった方にとって、非常にありがたい制度です。同じカリキュラムを半額で受講できるため、経済的な負担を大きく軽減できます。

再受講割引の適用には、過去の受講証明が必要です。TAC受講生IDなどの情報を準備しておきましょう。再受講の際は、前回の学習で得た経験を活かし、弱点を重点的に補強することで、合格の可能性が高まります。

教育訓練給付制度で受講料の20%が戻る

TACの社労士講座は、厚生労働省の教育訓練給付制度の対象講座に指定されています。この制度を利用すると、受講料の20%（最大10万円）がハローワークから還付されます。総合本科生（Web通信）の場合、220,000円の20%で44,000円が戻ってきます。

教育訓練給付制度を利用するには、以下の条件を満たす必要があります：

• 雇用保険の被保険者期間が3年以上ある方（初回利用の場合は1年以上）
• 在職中、または離職後1年以内の方

給付金を受け取るには、講座修了後にハローワークで手続きを行います。必要書類はTACから発行されるため、手続き自体は難しくありません。社会人受験生の方は、ぜひこの制度を活用してください。

キャンペーン時期を狙う

TACでは、年間を通じて様々なキャンペーンを実施しています。早期申込割引、複数講座申込割引、紹介割引など、時期によって異なるキャンペーンが展開されます。これらのキャンペーンを上手に活用することで、さらにお得に受講できます。

特に、早期申込割引は大きな割引率になることが多く、数万円の節約につながります。試験の1年以上前から学習を開始する予定がある方は、早めに情報収集を始め、キャンペーン時期を狙って申し込むのが賢明です。

キャンペーン情報は、TAC公式サイトやメールマガジンで告知されます。無料会員登録をしておくと、キャンペーン情報をいち早く入手できます。複数の割引制度を組み合わせることはできない場合が多いため、最もお得な割引を選択しましょう。

社労士TAC講座が向いている人・向いていない人

予備校選びでは、自分の学習スタイルや状況に合っているかが重要です。ここでは、TACが向いている人と向いていない人の特徴を整理し、予備校選びの参考情報を提供します。

他の予備校や通信講座との比較については、社労士の通信講座比較でも詳しく解説していますので、併せて参考にしてください。

TACが向いている人の特徴

TACが向いているのは、以下のような方です：

実績のある大手予備校で学習したい方
TACは累計5,785名（2011〜2024年）の合格者を輩出しており、実績と信頼性は業界トップクラスです。「実績のある予備校で安心して学習したい」という方には、TACが最適です。

通学で学習リズムを作りたい方
全国に校舎を展開するTACは、通学講座の選択肢が豊富です。教室での講義を通じて学習リズムを作りたい方、講師に直接質問したい方、他の受講生と切磋琢磨したい方にはおすすめです。

充実した答練・模試を活用したい方
TACの答練・模試システムは業界最大級です。全国規模の母集団で自分の実力を測定し、詳細な成績分析を受けたい方には、TACの答練・模試が大きな価値を提供します。

受験経験者で割引を活用できる方
受験経験者割引（30%オフ）や再受講割引（50%オフ）を活用できる方は、実質的な受講料を大きく抑えられます。再受験の方には、特にコストパフォーマンスが高い選択肢となります。

TACが向いていない人の特徴

一方、TACが向いていないのは、以下のような方です：

できるだけ費用を抑えたい方
TACの初学者向けコースは20万円台後半と高額です。予算が限られている方や、できるだけコストを抑えたい方には、他の通信講座専門スクールの方が適しているかもしれません。

フルカラー教材で学習したい方
TACの教材は2色刷りです。視覚的な分かりやすさやフルカラー教材にこだわる方には、他の予備校の方が合っている可能性があります。無料体験でテキストを確認してみましょう。

シンプルな教材で効率重視の学習をしたい方
TACの教材は情報量が多く、網羅性が高い点が特徴です。必要最小限の情報に絞ったシンプルな教材で、効率重視の学習をしたい方には、他の通信講座の方が適しているかもしれません。

短期集中で合格を目指したい方
TACのカリキュラムは、9〜11ヶ月かけて体系的に学習する設計です。数ヶ月の短期集中で合格を目指したい方には、短期合格に特化した他の講座の方が適しているでしょう。

他の予備校も検討すべきケース

以下のような場合は、TACだけでなく他の予備校も検討することをおすすめします：

複数の予備校を比較したい場合
初めて予備校を利用する方は、複数の予備校の無料体験や資料請求を行い、自分に合ったスクールを選ぶことが重要です。TAC、大原、LEC、アガルート、クレアールなど、各社の特徴を比較してみましょう。

予算を重視する場合
予算が限られている方は、通信講座専門スクールも選択肢に入れるべきです。アガルートやクレアールなどは、TACより低価格で高品質な講座を提供しています。費用対効果を慎重に検討しましょう。

講師の質を重視する場合
講師との相性は学習効果に大きく影響します。無料体験講義を複数の予備校で視聴し、自分に合った講師を見つけることが大切です。講師の説明の分かりやすさや、授業の進め方など、複数の視点で比較してみましょう。

社労士TACに関連するよくある質問（FAQ）

社労士TAC講座について、受験生からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。予備校選びや受講に関する疑問の解決にお役立てください。

Q. 社労士TAC講座の評判は実際どうですか？

TACの評判は、全体的に高い評価を得ています。特に評価されているのは、長年の実績に基づく安定した指導品質と、充実した答練・模試システムです。2024年度の本科生合格者数246名という実績も、TACの信頼性を裏付けています。

一方で、受講料の高さや教材が2色刷りである点は、人によっては気になるかもしれません。ただし、受験経験者割引や教育訓練給付制度を活用すれば、実質的な負担は軽減できます。無料体験や資料請求で、実際の講義やテキストを確認してから判断することをおすすめします。

Q. TACと大原、どちらの社労士講座がおすすめですか？

TACと大原は、どちらも社労士試験対策の大手予備校です。TACは答練・模試の母集団が大きく、全国レベルでの実力測定に優れています。一方、大原は選択式対策に定評があり、きめ細かい指導が特徴です。

受講料はほぼ同水準のため、どちらを選ぶかは個人の好みや学習スタイルによります。両校の無料体験講義を視聴し、講師の説明の分かりやすさや教材の使いやすさを比較してみましょう。通学を検討している方は、自宅や職場からのアクセスの良さも判断材料になります。

Q. 社労士TAC講座の料金は高いですか？相場と比較すると？

TACの初学者向けコース（総合本科生）は、通信講座で22万円程度です。これは社労士予備校の中では標準的な価格帯ですが、通信講座専門スクールと比較すると高額な部類に入ります。例えば、アガルートは約10万円台、クレアールも同程度の価格帯です。

ただし、TACには大手予備校ならではの充実したサポート体制と答練・模試システムがあります。また、教育訓練給付制度（20%還付）や各種割引制度を活用すれば、実質的な負担は軽減できます。価格だけでなく、サービス内容と費用対効果を総合的に判断することが重要です。

Q. TACの社労士講座は通信だけでも合格できますか？

TACの通信講座だけでも、十分に合格は可能です。実際、多くの受講生が通信講座のみで合格を果たしています。通信講座では、収録された講義動画を何度でも視聴できるため、理解が難しい部分を繰り返し学習できます。質問メール制度もあるため、疑問点の解決も可能です。

ただし、通信講座で合格するには、自己管理能力と計画的な学習が必要です。通学講座のように決まった時間に教室に行く強制力がないため、自分で学習リズムを作る必要があります。計画的に学習を進められる方であれば、通信講座は時間と場所の制約がなく、効率的な選択肢と言えるでしょう。

Q. 社労士TAC講座のテキストは市販されていますか？

TACの社労士講座で使用されるオリジナルテキストは、基本的に市販されていません。これらのテキストは、TACの講座を受講した方のみが利用できる教材です。講義内容と完全に連動した設計となっているため、講座受講生専用となっています。

ただし、TACは「社労士V」などの市販教材も出版しています。これらは書店で購入できますが、講座専用のオリジナルテキストとは別物です。TACのオリジナルテキストを使用したい場合は、講座を受講する必要があります。無料体験や資料請求で、テキストのサンプルを確認できますので、興味がある方は問い合わせてみましょう。

まとめ：社労士TAC講座は実績豊富な大手予備校の安定感

本記事では、社労士TAC講座の評判と口コミ、料金体系、合格実績、サポート体制について詳しく解説しました。TACは40年以上の歴史を持つ大手予備校として、確かな実績と充実した学習環境を提供しています。最後に、重要なポイントを改めて確認しましょう。

合格実績と信頼性は業界トップクラス

TACは2024年度に本科生合格者数246名を達成し、2011年度から2024年度までの累計合格者数は5,785名に達します。本科生合格率41.1%（アンケート回答者ベース）は、全国平均6.4%の約6.4倍という高い水準です。業界最大級の模試受験者数11,318名という母集団の大きさも、TAC の強みです。

長年の指導実績に基づくカリキュラムと、経験豊富な講師陣による質の高い講義は、合格への確実な道筋を示してくれます。大手予備校ならではの情報収集力と、充実した答練・模試システムにより、効率的に実力を養成できます。

受講料は高めだが割引制度を活用すれば現実的

初学者向けの総合本科生は通信講座で22万円程度と、他の通信講座専門スクールと比較すると高額です。しかし、教育訓練給付制度（20%還付）、受験経験者割引（30%オフ）、再受講割引（50%オフ）などの制度を活用すれば、実質的な負担を大きく軽減できます。

大手予備校の充実したサポート体制と答練・模試システムを考慮すれば、費用対効果は決して悪くありません。特に、受験経験者や再受講の方は、割引制度により非常にコストパフォーマンスの高い選択肢となります。

自分の学習スタイルに合うか無料体験で確認を

TACは実績豊富な大手予備校として魅力的ですが、すべての方に最適とは限りません。通学できる環境にあるか、教材の情報量に対応できるか、予算は許容範囲かなど、自分の状況に合っているか確認が必要です。

予備校選びでは、無料体験講義の視聴や資料請求を通じて、実際の講義やテキストを確認することが重要です。複数の予備校を比較し、自分に最も合った学習環境を選択しましょう。TACが自分に合っていると判断できたら、計画的に学習を開始し、社労士試験合格を目指してください。