MOS Excel試験の対策について知りたいあなたへ。「どのレベルを受験すべきか」「どのように勉強すれば合格できるのか」という疑問は、適切な試験選択と効率的な学習計画で解決できます。本記事では、MOS Excelスペシャリストとエキスパートの試験内容の違い、出題範囲と頻出関数の詳細、合格に向けた具体的な対策方法について、実際の試験データを交えて詳しく解説します。この情報をもとに、MOS Excel試験合格に向けて、自分に合った学習計画を立てましょう。
この記事を読むとわかること
- MOS Excelスペシャリストとエキスパートの試験内容と難易度の違い
- 各レベルで出題される関数と操作範囲の詳細
- 効果的なテキスト選びと学習方法
- 模擬試験の活用法と試験当日の攻略ポイント
押さえておきたい3つのポイント
- スペシャリストとエキスパートの選択:スペシャリストは基本的なワークシート操作と一般的な関数が中心で、初心者から中級者向けです。エキスパートは高度なデータ分析やマクロ操作が含まれ、実務でExcelを使いこなしたい方に適しています。
- 出題範囲の把握と関数対策:スペシャリストではSUM、AVERAGE、VLOOKUP等の基本関数、エキスパートではIFS、配列数式、データベース関数等の高度な関数が出題されます。関数の使い分けを理解することが合格の鍵となります。
- 模擬試験による実践練習:MOS Excel試験は実技形式のため、模擬試験プログラムでの反復練習が不可欠です。操作手順を体で覚え、制限時間内に確実に解答できる力を養いましょう。
MOS合格のための通信講座
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)Excel試験の概要
MOS Excel試験は、Microsoft Excelの操作スキルを証明する国際資格です。ビジネスシーンで必須とされる表計算ソフトの実践的なスキルを測定し、就職・転職時のアピール材料として高く評価されています。このセクションでは、MOS Excel試験の基本情報と受験するメリットについて解説します。
MOS Excel試験の基本情報と受験のメリット
MOS Excel試験は、MOSとは資格の中でも最も人気が高く、受験者数も多い科目です。試験は実技形式で行われ、実際にExcelを操作しながら出題される課題をこなしていきます。合格点は1000点満点中700点で、試験時間は50分間です。
受験するメリットとして、以下の点が挙げられます。まず、Excel操作スキルを客観的に証明できるため、履歴書や職務経歴書に記載することで就職・転職活動で有利になります。また、体系的に学習することで、自己流だった操作方法を正しく理解し、業務効率が大幅に向上します。さらに、世界共通の資格であるため、グローバルな環境でも通用するスキルの証明となります。
MOS Excel試験のバージョンと選び方
MOS Excel試験には複数のバージョンが存在します。現在受験可能な主なバージョンは、Excel 2019とExcel 365(Office 365 & Office 2019対応)の2つです。Excel 365は最新の動的配列関数(XLOOKUP、FILTER等)が含まれており、今後の実務を見据えた選択として推奨されています。
バージョン選びのポイントは、自分が普段使用している、または職場で使用されているExcelのバージョンに合わせることです。ただし、新しいバージョンほど最新機能が含まれるため、特別な理由がなければExcel 365の受験をおすすめします。試験内容の大部分は各バージョンで共通しているため、どのバージョンで取得しても基本的なスキル証明としての価値は変わりません。
MOS Excel試験の受験料と試験形式
MOS Excel試験の受験料は、一般受験の場合10,780円(税込)です。学割制度を利用できる学生の場合は8,580円(税込)で受験できます。試験は全国のオデッセイ コミュニケーションズ認定試験会場で随時実施されており、自分の都合に合わせて受験日を選択できる随時試験方式を採用しています。
試験形式は、パソコンを使用した実技試験です。画面上に表示される指示に従って、実際にExcelを操作して課題を完成させます。試験中は問題の順番を自由に選択でき、後から見直すこともできます。試験終了後、すぐに合否結果が画面に表示され、合格した場合は約4週間後に認定証が郵送されます。
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)Excelスペシャリストとエキスパートの違い
MOS Excel試験には、スペシャリスト(一般レベル)とエキスパート(上級レベル)の2つのレベルがあります。どちらのレベルを受験するかは、現在のExcelスキルと学習目的によって選択します。このセクションでは、両レベルの違いを詳しく比較し、最適な選択ができるよう解説します。
出題範囲と難易度の比較
スペシャリストレベルは、Excelの基本的な機能を中心に出題されます。ワークシートやブックの作成・編集、セルの書式設定、基本的な数式や関数の利用、グラフの作成など、日常的なExcel業務で使用する機能が対象です。初めてMOSを受験する方や、Excelの基礎を固めたい方に適しています。
一方、エキスパートレベルは、より高度で専門的な機能が出題範囲となります。ブックの管理と共有、高度なデータ分析機能(ピボットテーブル、What-If分析等)、複雑な数式や配列数式、マクロの作成と編集などが含まれます。実務でExcelを使いこなし、データ分析や業務効率化を行いたい方に向いています。
難易度の違いは明確で、エキスパートはスペシャリストの内容を理解していることが前提となります。スペシャリストの合格率が約80%程度とされるのに対し、エキスパートは60-70%程度とやや低くなっています。
合格率と必要な勉強時間の違い
スペシャリストレベルの合格に必要な勉強時間は、Excelの使用経験によって異なります。全くの初心者の場合は40-60時間程度、基本的な操作ができる方であれば20-30時間程度が目安です。多くの受験者が1-2ヶ月程度の学習期間で合格しています。
エキスパートレベルは、スペシャリストレベルの知識を前提とするため、より多くの学習時間を要します。スペシャリスト合格後にエキスパートを目指す場合で40-60時間、Excelを業務で頻繁に使用している方でも30-40時間程度の学習が推奨されます。学習期間としては2-3ヶ月程度を見込むと良いでしょう。
合格率については、スペシャリストが約80%、エキスパートが60-70%とされていますが、これは適切な対策を行った場合の数値です。独学でも十分合格可能ですが、体系的な学習と模擬試験による実践練習が合格率を大きく左右します。
どちらから受験すべきか
MOS Excel試験は、スペシャリストとエキスパートのどちらから受験しても構いません。エキスパート単独での受験も可能です。ただし、学習効率と確実な合格を目指す観点から、多くの場合スペシャリストから受験することをおすすめします。
スペシャリストから受験すべき方は、Excelの使用経験が浅い方、基礎から体系的に学びたい方、まずは資格を1つ取得して自信をつけたい方です。基礎を固めてから応用に進むことで、エキスパートの学習もスムーズに進みます。
一方、エキスパートから挑戦しても良いケースは、業務でExcelを日常的に使用しており、ピボットテーブルやマクロなどの高度な機能も使いこなしている方、IT関連の資格や実務経験があり、新しいソフトウェアの習得が得意な方です。自分のスキルレベルを客観的に判断し、適切なレベルを選択しましょう。
両方取得するメリット
スペシャリストとエキスパートの両方を取得することで、Excelスキルの幅広さと深さを同時に証明できます。就職・転職活動において、両方の資格を持っていることは、Excel操作に関する総合的なスキルの証明となり、評価が高まります。
また、学習面でのメリットも大きいと言えます。スペシャリストで基礎を固めた後、エキスパートで応用力を身につけることで、実務でExcelを効果的に活用できる真のスキルが習得できます。特にデータ分析や業務効率化を求められる職種では、両レベルの知識が実務に直結します。
さらに、MOS資格にはMOS Associate(アソシエイト)、MOS Expert(エキスパート)という上位称号制度があります。同一バージョンでWord、Excel、PowerPointのスペシャリストを取得するとAssociate、ExcelとWordのエキスパートを取得するとExpertの称号が得られ、履歴書により高度な資格として記載できます。
MOSスペシャリストとエキスパートの違いに関してもっと詳しい記事はこちら
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)Excelスペシャリストの試験内容
MOS Excelスペシャリスト試験では、Excelの基本的な機能を幅広く理解し、実践的に操作できることが求められます。試験は大きく5つの出題分野に分かれており、それぞれの分野をバランス良く学習することが合格への近道です。このセクションでは、スペシャリストレベルの詳細な出題範囲について解説します。
MOS Excelスペシャリストの出題範囲
MOS Excelスペシャリストの出題範囲は、以下の5分野で構成されています。各分野の配点比率を理解し、効率的に学習を進めましょう。
第1分野は「ワークシートやブックの管理」で、全体の15-20%程度を占めます。ブックへのデータのインポート、ワークシートやブック内の移動、ワークシートやブックの書式設定、オプションと表示のカスタマイズなどが含まれます。
第2分野は「セルやセル範囲のデータ管理」で、20-25%の配点です。セルやセル範囲へのデータ入力、セルやセル範囲の書式設定、データの要約や整理などが出題されます。
第3分野は「テーブルとテーブルのデータ管理」で、15-20%の配点となっています。テーブルの作成と管理、テーブルのスタイルと書式設定、テーブルデータのフィルターと並べ替えが含まれます。
第4分野は「数式や関数を使用した演算の実行」で、20-25%と重要度が高い分野です。基本的な数式の作成、関数を使用したデータ集計、条件付き計算などが出題されます。
第5分野は「グラフやオブジェクトの管理」で、15-20%の配点です。グラフの作成、グラフの書式設定、オブジェクトの挿入と書式設定などが含まれます。
ワークシートとブックの管理
ワークシートとブックの管理は、Excelの基本操作の土台となる分野です。この分野では、外部データのインポート、ワークシート間の移動とコピー、ワークシートの表示設定などが出題されます。
具体的には、CSVファイルやテキストファイルからのデータインポート、ワークシートの追加・削除・名前変更、ワークシートの表示/非表示、ワークシートの保護などの操作が求められます。また、ページ設定(余白、向き、用紙サイズ)や印刷範囲の設定、ヘッダー・フッターの挿入なども重要な出題項目です。
頻出の操作として、ワークシート見出しの色変更、複数のワークシートを選択してのグループ操作、ワークシートのコピーと移動などがあります。これらは実務でも頻繁に使用する機能のため、手順を確実に覚えておく必要があります。
セル・セル範囲のデータ管理と書式設定
セルとセル範囲のデータ管理は、スペシャリスト試験の中核となる分野です。データの入力から書式設定、データの整理まで、幅広い操作が出題されます。
データ入力に関しては、オートフィル機能を使用した連続データの入力、フラッシュフィル機能によるデータの分割や結合、データの検証(入力規則)の設定などが含まれます。特にデータの検証は、ドロップダウンリストの作成や入力値の制限など、実務でも重要な機能です。
書式設定では、セルの表示形式(数値、通貨、日付など)の変更、セルの配置(水平・垂直方向の配置、文字列の折り返し)、罫線とセルのスタイルの適用、条件付き書式の設定などが出題されます。条件付き書式は、データバー、カラースケール、アイコンセットなど、視覚的にデータを表現する機能として頻出です。
データの整理機能として、並べ替え(単一条件、複数条件)、フィルター(オートフィルター、詳細フィルター)、重複データの削除などの操作も重要な出題項目となっています。
テーブルとテーブルデータの管理
Excelのテーブル機能は、大量のデータを効率的に管理するための機能です。スペシャリスト試験では、テーブルの作成から活用まで、一連の操作が出題されます。
テーブルの作成では、データ範囲をテーブルに変換する操作、テーブル名の設定、テーブルスタイルの適用などが含まれます。テーブルを作成することで、自動的に見出し行が固定され、フィルターボタンが表示されるなど、データ管理が容易になります。
テーブルデータの管理では、レコードの追加と削除、集計行の追加、テーブルの構造化参照(テーブル名や列名を使用した数式)の利用などが出題されます。構造化参照は、通常のセル参照よりも数式が読みやすくなり、メンテナンス性が向上します。
また、テーブルデータのフィルターと並べ替えも重要です。テーブルでは各列に自動的にフィルターボタンが設定され、条件に合うデータの抽出や並べ替えが簡単に行えます。複数条件でのフィルター、カスタムフィルターの使用なども出題範囲に含まれます。
MOS Excelスペシャリストで出題される主な関数
MOS Excelスペシャリスト試験では、実務でよく使用される基本的な関数の理解と使い方が問われます。関数は試験の配点も高く、確実に習得しておく必要があります。このセクションでは、スペシャリストレベルで頻出する主要な関数について解説します。
基本的な集計関数(SUM・AVERAGE・COUNT)
集計関数は、Excelで最も基本的かつ頻繁に使用される関数です。スペシャリスト試験では、これらの関数を正確に使用できることが前提となります。
SUM関数は、指定した範囲の数値の合計を求める関数です。基本的な使い方は「=SUM(A1:A10)」のように範囲を指定するだけですが、試験では複数の範囲を指定する「=SUM(A1:A10,C1:C10)」のような使い方や、SUM関数と他の関数を組み合わせた数式も出題されます。
AVERAGE関数は、指定した範囲の数値の平均値を求めます。空白セルは無視され、数値が入力されているセルのみが計算対象となります。試験では「=AVERAGE(B2:B20)」のような基本的な使い方に加えて、条件に合うデータの平均を求めるAVERAGEIF関数も出題されることがあります。
COUNT関数は、指定した範囲内の数値が入力されているセルの個数を数えます。数値のみをカウントするCOUNT関数と、空白以外のすべてのセルをカウントするCOUNTA関数の違いを理解しておくことが重要です。また、COUNTBLANK関数(空白セルをカウント)も出題される可能性があります。
条件付き関数(IF・SUMIF・COUNTIF)
条件付き関数は、特定の条件に基づいて計算や判定を行う関数です。実務でのデータ分析において非常に重要な機能であり、スペシャリスト試験でも頻出します。
IF関数は、条件によって異なる値を返す関数です。基本的な構文は「=IF(条件式, 真の場合の値, 偽の場合の値)」です。例えば「=IF(A1>=60,”合格”,”不合格”)」のように、点数に応じて合否を判定する使い方が典型的です。試験では、IF関数を入れ子(ネスト)にした複数条件の判定も出題されます。
SUMIF関数は、条件に合うセルの値のみを合計する関数です。構文は「=SUMIF(範囲, 条件, 合計範囲)」です。例えば「=SUMIF(A2:A10,”>=100″,B2:B10)」は、A列が100以上の行のB列の値を合計します。売上データから特定商品の合計を求めるなど、実務的な使い方が試験でも問われます。
COUNTIF関数は、条件に合うセルの個数を数える関数です。「=COUNTIF(A2:A20,”合格”)」のように、特定の文字列が入力されているセルの数をカウントします。比較演算子を使用した「=COUNTIF(B2:B20,”>=80″)」のような条件指定も頻出です。
検索・参照関数(VLOOKUP・XLOOKUP)
検索・参照関数は、大量のデータから必要な情報を効率的に取り出すための関数です。特にVLOOKUP関数は実務で使用頻度が高く、スペシャリスト試験の重要項目となっています。
VLOOKUP関数は、表の左端列を検索し、該当する行から指定した列の値を取り出す関数です。構文は「=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, 検索方法)」です。例えば商品コードから商品名や価格を検索する際に使用します。試験では、検索方法(完全一致のFALSE、近似一致のTRUE)の使い分けや、エラー処理(IFERROR関数との組み合わせ)も出題されます。
Excel 365を使用する試験では、XLOOKUP関数も出題範囲に含まれます。XLOOKUP関数はVLOOKUPの後継関数で、より柔軟な検索が可能です。「=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り範囲)」のようにシンプルな構文で、列番号を指定する必要がなく、左方向の検索も可能です。
これらの検索関数は、複数のシートにまたがるデータの参照や、動的なデータ分析において不可欠です。関数の構文だけでなく、どのような場面で使用するのが適切かという判断力も試験では問われます。
MOS Excelエキスパートの試験内容
MOS Excelエキスパート試験は、スペシャリストレベルの知識を基礎とし、さらに高度で専門的なExcel機能の習得を証明する試験です。データ分析、業務の自動化、複雑な計算など、実務で求められる応用スキルが出題範囲となります。このセクションでは、エキスパートレベルの詳細な試験内容について解説します。
MOS Excelエキスパートの出題範囲
MOS Excelエキスパートの出題範囲は、4つの主要分野で構成されています。各分野はスペシャリストよりも高度な内容を含み、実務での応用力が試されます。
第1分野は「ブックのオプションと設定の管理」で、全体の10-15%程度を占めます。ブックの管理と共有、ブックの詳細設定、高度な印刷設定などが含まれます。複数ユーザーでのブック共有や、マクロの有効化などの設定が出題されます。
第2分野は「データの管理と書式設定」で、25-30%と最も配点が高い分野です。既存のデータの補完、高度な条件付き書式とフィルタリング、カスタムの表示形式とレイアウト、高度な編集と書式設定などが出題されます。
第3分野は「高度な機能を使用した数式およびマクロの作成」で、30-35%の配点です。関数を使用した論理演算、検索関数、高度な日付と時刻の関数、データ分析、マクロとフォームコントロールなどが含まれます。
第4分野は「高度な機能を使用したグラフやテーブルの管理」で、25-30%の配点となっています。高度な機能を使用したグラフの作成、ピボットテーブルの作成と管理、ピボットグラフの作成と管理などが出題されます。
ブックのオプションと設定の管理
ブックのオプションと設定の管理は、エキスパートレベルで新たに加わる分野です。複数ユーザーでの作業環境や、高度なブック設定を扱います。
ブックの管理では、ブックのプロパティ(タイトル、作成者、キーワード等)の設定、ブックの保護とパスワード設定、ブックの共有と変更履歴の管理などが含まれます。実務では複数人でブックを編集するケースも多く、これらの機能を適切に使用できることが求められます。
ブックの詳細設定では、自動保存の設定、計算方法の設定(自動計算・手動計算)、数式の表示/非表示、マクロのセキュリティ設定などが出題範囲です。特にマクロのセキュリティレベルの設定は、業務でマクロを使用する際に必要な知識となります。
印刷の詳細設定として、印刷タイトル(各ページに表示する行・列)の設定、改ページの挿入と削除、印刷範囲の複数設定、カスタムビューの作成などが含まれます。大量のデータを効率的に印刷するための技術が問われます。
データの管理と書式設定の高度な機能
エキスパートレベルのデータ管理では、より複雑で実践的なデータ操作が求められます。大量データの効率的な処理や、高度な分析のための準備が中心となります。
高度な条件付き書式では、数式を使用した条件付き書式の設定、複数の条件を組み合わせた書式設定、条件付き書式の優先順位の管理などが出題されます。例えば「=AND($B2>=80,$C2=”合格”)」のような数式を条件として、複雑な条件での書式設定を行います。
データの入力規則では、カスタムの入力規則(数式を使用)、入力時のメッセージとエラーメッセージの設定、リスト形式の入力規則における動的な参照などが含まれます。データの整合性を保つための高度な設定が求められます。
カスタム表示形式の作成も重要な項目です。ユーザー定義の表示形式を作成し、数値に単位を付けたり、特定の条件で色を変えたりする設定が出題されます。例えば「[青]#,##0;[赤]-#,##0」のように、正の値と負の値で色を変える表示形式などを設定します。
高度な数式とマクロの作成
エキスパートレベルの最大の特徴は、高度な数式とマクロの作成です。複雑な計算やデータ分析、作業の自動化に関する知識が問われます。
高度な数式では、配列数式(配列全体に対して一度に計算を行う数式)、名前の定義と使用(セル範囲や数式に名前を付ける)、数式の監査(参照元・参照先のトレース、エラーチェック)などが含まれます。特に配列数式は、Excel 365では動的配列として進化しており、FILTER、SORT、UNIQUEなどの新しい配列関数の使い方も出題されます。
What-If分析ツールとして、ゴールシーク(目標値から逆算して入力値を求める)、シナリオ(複数のデータセットを保存・比較する)、データテーブル(1つまたは2つの変数を変化させた結果を表示)の使用方法が出題範囲です。これらは経営分析やシミュレーションで使用される重要な機能です。
マクロに関しては、マクロの記録と実行、マクロの編集、マクロをボタンに割り当てる操作などが含まれます。VBAコードを一から記述する必要はありませんが、記録したマクロの内容を理解し、簡単な修正ができるレベルが求められます。
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MOS Excelエキスパートで出題される高度な関数
MOS Excelエキスパート試験では、スペシャリストで学んだ基本関数に加えて、より高度で複雑な関数の使用が求められます。これらの関数は実務でのデータ分析や複雑な計算において不可欠です。このセクションでは、エキスパートレベルで頻出する高度な関数について解説します。
論理関数の応用(IFS・AND・OR・NOT)
論理関数は、複雑な条件判定を行うための関数です。エキスパートレベルでは、複数の論理関数を組み合わせた高度な条件分岐が出題されます。
IFS関数は、Excel 2019以降で使用できる関数で、複数の条件を順番に評価し、最初に真となった条件に対応する値を返します。従来のIF関数のネストを簡潔に記述できます。例えば「=IFS(A1>=90,”A”,A1>=80,”B”,A1>=70,”C”,TRUE,”D”)」のように、複数の成績判定を1つの数式で表現できます。TRUEを最後の条件として使用することで、どの条件にも当てはまらない場合のデフォルト値を設定できます。
AND関数とOR関数は、複数の条件を組み合わせる際に使用します。AND関数はすべての条件が真の場合にTRUEを、OR関数はいずれかの条件が真の場合にTRUEを返します。「=IF(AND(A1>=60,B1=”提出済”),”合格”,”条件未達”)」のように、IF関数と組み合わせて使用することが多いです。
NOT関数は、論理値を反転させる関数です。「=IF(NOT(A1=””),処理1,処理2)」のように、セルが空白でない場合の処理を記述する際などに使用します。これらの論理関数を適切に組み合わせることで、複雑なビジネスロジックを数式で表現できます。
データベース関数とテーブル参照
データベース関数は、条件に合うデータのみを対象として集計を行う関数です。大量のデータから特定の条件を満たすレコードを分析する際に威力を発揮します。
DSUM、DAVERAGE、DCOUNTなどのデータベース関数は、データベース範囲、フィールド、条件範囲の3つの引数を持ちます。例えば「=DSUM(A1:E100,”売上”,条件範囲)」のように使用し、条件範囲で指定した複数の条件を満たすレコードの売上を合計します。SUMIFS関数よりも複雑な条件設定が可能です。
テーブル参照では、構造化参照を使用した高度な数式が出題されます。テーブル名と列名を使用して「=テーブル1[[売上]:[利益]]」のように範囲を参照したり、「=テーブル1[@売上]」のように同じ行のデータを参照したりする方法を理解する必要があります。
また、GETPIVOTDATA関数を使用して、ピボットテーブルから特定の値を抽出する方法も出題範囲です。ピボットテーブルのデータを他の計算で使用する際に、この関数を使うことで正確な値の参照が可能になります。
配列数式と動的配列関数
配列数式は、複数のセルに対して一度に計算を行う強力な機能です。Excel 365では動的配列として進化し、より使いやすくなっています。
従来の配列数式では、Ctrl+Shift+Enterで確定する必要がありましたが、Excel 365の動的配列では通常のEnterキーで確定できます。例えば「=A1:A10*B1:B10」のように配列同士の計算を行うと、結果が自動的に複数のセルに展開されます。
FILTER関数は、条件に合うレコードのみを抽出する動的配列関数です。「=FILTER(A2:D100,C2:C100>=80)」のように使用すると、C列が80以上の行のみを抽出して表示します。複数の条件を組み合わせる場合は「=FILTER(A2:D100,(C2:C100>=80)*(D2:D100=”合格”))」のように記述します。
SORT関数は、データを並べ替える関数です。「=SORT(A2:D100,3,-1)」のように使用すると、3列目を基準に降順で並べ替えた結果を表示します。元のデータを変更せずに並べ替え結果を別の場所に表示できるため、柔軟なデータ分析が可能です。
UNIQUE関数は、重複を除いた一意の値を抽出します。「=UNIQUE(A2:A100)」で、A列の重複しない値のリストを作成できます。これらの動的配列関数を組み合わせることで、従来は複雑な手順が必要だった分析が数式1つで実現できます。
MOS Excel対策に最適なテキスト・教材の選び方
MOS Excel試験の合格には、適切なテキストと教材の選択が重要です。自分のレベルや学習スタイルに合った教材を選ぶことで、効率的に学習を進められます。このセクションでは、テキストの種類と選び方のポイントについて解説します。
公式テキスト vs 市販テキストの比較
MOS Excel対策のテキストは、大きく分けて公式テキストと市販テキストの2種類があります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、目的に応じて選択しましょう。
公式テキストは、MOS試験の実施・認定団体であるオデッセイ コミュニケーションズが推奨する教材です。日経BP社発行の「MOS攻略問題集」や「MOS対策テキスト」などがこれに該当します。試験範囲を完全にカバーしており、出題形式に準拠した練習問題が豊富に収録されています。模擬試験プログラムが付属しており、本番とほぼ同じ環境で練習できる点が最大の利点です。
市販テキストは、FOM出版の「よくわかるマスター」シリーズなどが代表的です。こちらも試験範囲を網羅しており、わかりやすい解説と豊富な練習問題が特徴です。複数の出版社から発行されているため、説明のスタイルや構成を比較して自分に合うものを選べます。
選択のポイントとして、確実に合格を目指すなら公式テキストと模擬試験プログラムの組み合わせがおすすめです。ただし、Excelの基礎知識に不安がある場合は、市販テキストで基礎を固めてから公式テキストで仕上げる方法も効果的です。
レベル別おすすめテキスト
自分のExcelスキルレベルに応じて、適切なテキストを選択することが学習効率を高めます。レベル別のおすすめテキストと学習アプローチを紹介します。
初心者レベル(Excelをほとんど使ったことがない方)の場合、まずはExcelの基本操作を学べる入門書から始めることをおすすめします。その後、MOS対策テキストに進むとスムーズです。FOM出版の「よくわかるマスター」シリーズは、基礎から丁寧に解説されているため、初心者でも理解しやすい構成になっています。
中級者レベル(Excelを仕事で使用しているが、体系的には学んでいない方)は、直接MOS対策テキストから始めて問題ありません。日経BP社の「MOS攻略問題集」は、各機能の要点がまとめられており、実務経験がある方なら効率的に学習できます。わからない部分だけを重点的に学習する方法が効果的です。
上級者レベル(Excelの多くの機能を使いこなしている方)は、模擬試験プログラムを中心に学習し、弱点分野のみをテキストで補強する方法が効率的です。特にエキスパートレベルを受験する場合、試験特有の操作方法や用語に慣れることが重要なため、公式の模擬試験で実践的な練習を積むことをおすすめします。
模擬試験プログラムの重要性
MOS Excel試験は実技形式であるため、模擬試験プログラムでの練習が合格への最短ルートです。読むだけの学習ではなく、実際に操作して体で覚えることが不可欠です。
模擬試験プログラムの主な利点は、本番と同じ環境で練習できることです。試験画面の操作方法、時間配分、問題の形式などを事前に体験しておくことで、本番での戸惑いを防げます。初めて受験する方にとって、試験画面の操作に慣れておくことは想像以上に重要です。
また、模擬試験では採点が自動で行われ、間違えた問題の解説を確認できます。自分の弱点分野を客観的に把握し、重点的に学習すべき箇所を明確にできます。何度も繰り返し練習することで、操作手順が身につき、制限時間内に確実に解答できる力が養われます。
模擬試験プログラムは、テキストに付属しているものや、別売りで購入できるものがあります。日経BP社の「MOS攻略問題集」には模擬試験プログラムが5回分付属しており、コストパフォーマンスに優れています。合格を確実にするため、最低でも3回分以上の模擬試験を実施することをおすすめします。
MOSのおすすめテキストに関してもっと詳しい記事はこちら
MOS Excel合格のための効果的な学習方法
MOS Excel試験に効率的に合格するには、計画的な学習と実践的な練習が欠かせません。闇雲に勉強するのではなく、戦略的にアプローチすることで、短期間での合格が可能になります。このセクションでは、合格に向けた具体的な学習方法を解説します。
学習スケジュールの立て方
効果的な学習には、現実的で継続可能なスケジュールが必要です。試験日から逆算して、無理のない計画を立てましょう。
まず、自分の現在のスキルレベルと目標とする試験日を明確にします。MOSの勉強時間の目安として、スペシャリストは20-60時間、エキスパートは30-60時間程度が必要です。試験日までの日数で必要時間を割り、1日あたりの学習時間を算出します。例えば、2ヶ月で40時間の学習が必要な場合、1日平均40分程度の学習時間を確保します。
学習期間は3つのフェーズに分けると効果的です。第1フェーズ(全体の40%)では、テキストを通読し、全体像を把握します。各機能の基本操作を理解し、簡単な練習問題を解きます。第2フェーズ(全体の40%)では、章末問題や練習問題を繰り返し解き、操作を定着させます。苦手な分野は重点的に復習します。第3フェーズ(全体の20%)では、模擬試験を繰り返し実施し、本番に向けた仕上げを行います。
社会人の方は、通勤時間や昼休みを活用してテキストを読み、帰宅後や週末に実際の操作練習を行うなど、スキマ時間を有効活用しましょう。毎日継続することが難しい場合は、週末にまとめて2-3時間確保する方法も有効です。
実践的な操作練習の進め方
MOS試験は実技試験であるため、実際にExcelを操作する練習が最も重要です。読んで理解するだけでなく、手を動かして体で覚えることを心がけましょう。
操作練習の基本は、テキストの例題を必ず自分の手で実行することです。解説を読んだだけで理解した気にならず、実際に同じ操作を行い、同じ結果が得られることを確認します。特に初めて使う機能や、普段使わない機能については、何度も繰り返し操作して手順を覚えます。
練習問題は、最初は解説を見ながら解いても構いません。大切なのは、操作手順を正確に理解することです。慣れてきたら、解説を見ずに自力で解けるか挑戦します。時間を計りながら解くことで、本番の時間配分の感覚もつかめます。
間違えた問題や時間がかかった問題は、なぜ間違えたのか、どの操作に時間がかかったのかを分析します。操作手順の理解不足なのか、機能の場所がわからなかったのか、原因を明確にして重点的に復習します。同じ問題を後日もう一度解いて、確実に解けるようになっているか確認しましょう。
効率的な練習のコツとして、ショートカットキーを積極的に使用することをおすすめします。マウス操作よりもキーボード操作の方が速く、試験時間の短縮につながります。Ctrl+C(コピー)、Ctrl+V(貼り付け)などの基本的なものから、Alt+E+S(形式を選択して貼り付け)など、よく使う操作のショートカットを覚えましょう。
苦手分野の克服方法
誰にでも得意・不得意な分野があります。苦手分野を効果的に克服することが、合格への近道です。
まず、模擬試験や練習問題の結果から、自分の苦手分野を客観的に把握します。正答率が低い分野、解答に時間がかかる分野をリストアップし、優先順位をつけて克服していきます。試験の配点が高い分野の苦手を優先的に潰すことが効率的です。
苦手分野の学習では、その分野の基礎に立ち返ることが重要です。例えば、関数が苦手な場合、関数の基本的な考え方(引数、戻り値、エラーの種類など)から復習します。応用問題ができないのは、多くの場合、基礎の理解が不十分だからです。
理解が難しい内容は、別の教材や解説を参照するのも有効です。同じ内容でも、説明の仕方が変わると理解できることがあります。YouTube等の動画教材で、実際の操作を見ながら学習するのも効果的な方法です。
また、苦手分野こそ実践練習を多く行いましょう。同じ種類の問題を複数回解くことで、パターンが見えてきます。最初は時間がかかっても、繰り返すことで確実にスピードアップします。完璧を目指すのではなく、試験で確実に得点できるレベルまで持っていくことを目標にしましょう。
MOS Excel模擬試験の活用法と攻略のコツ
模擬試験は、MOS Excel試験合格のための最も重要な学習ツールです。本番環境での練習を通じて、知識を実践力に変え、合格に必要なスキルを身につけます。このセクションでは、模擬試験の効果的な活用法と試験攻略のテクニックを解説します。
模擬試験で本番環境に慣れる
模擬試験の最大の目的は、本番の試験環境に慣れることです。初めての受験で画面操作に戸惑うと、実力を発揮できません。模擬試験で事前に経験を積んでおきましょう。
模擬試験プログラムを使用する際は、本番と同じ条件で実施することが重要です。制限時間を設定し、途中で中断せずに最後まで解き切ります。本番では50分間集中力を維持する必要があるため、同じ時間集中して取り組む練習が必要です。
試験画面の操作方法にも慣れておきましょう。問題文の表示方法、次の問題への移動方法、問題のスキップと戻り方、試験の終了方法など、操作自体に迷わないようにしておくことが大切です。模擬試験では、これらの操作を確実に習得できます。
MOS練習問題・模擬試験の活用法では、無料で利用できる教材や効果的な使い方についても詳しく解説しています。複数の模擬試験を活用することで、多様な問題パターンに対応できる力が身につきます。
時間配分と解答順序の最適化
MOS Excel試験は50分間で約30-40問を解答する必要があります。全ての問題を解き終えるには、適切な時間配分と効率的な解答順序が重要です。
基本的な時間配分として、1問あたり平均1-1.5分程度で解答する必要があります。ただし、問題によって難易度や所要時間が異なるため、簡単な問題は30秒程度で、複雑な問題は3分程度で解答するなど、メリハリをつけることが重要です。全体の8割程度の時間で全問解答し、残りの時間で見直しをする計画が理想的です。
解答順序の戦略として、問題は必ずしも順番通りに解く必要はありません。問題文を読んで、すぐに解答方法がわかる問題から解いていくのが効率的です。難しそうな問題や時間がかかりそうな問題は、一旦スキップして後回しにします。簡単な問題で確実に得点を積み重ね、時間が余ったら難問に取り組むという戦略です。
ただし、スキップした問題を忘れないように注意が必要です。MOS試験では、未解答の問題は0点となります。試験終了前に、全ての問題に何らかの解答を入力したかを必ず確認しましょう。模擬試験で、この確認作業も含めた一連の流れを練習しておくことが大切です。
時間管理のコツとして、試験画面に表示される残り時間を定期的にチェックします。10問解いた時点で何分経過しているか、20問解いた時点で残り時間がどのくらいかを確認し、ペース配分を調整します。焦りすぎず、かといってのんびりしすぎないバランス感覚を、模擬試験を通じて養いましょう。
頻出問題パターンの把握
MOS Excel試験には、出題頻度の高い問題パターンが存在します。これらのパターンを把握し、確実に解答できるようにしておくことが合格への近道です。
スペシャリストレベルでの頻出パターンとして、条件付き書式の設定、VLOOKUP関数やIF関数の使用、グラフの作成と書式設定、テーブルの作成と管理、ピボットテーブルの基本操作などがあります。これらは実務でもよく使う機能であり、試験でも必ず出題されると考えて重点的に練習しましょう。
エキスパートレベルでは、複雑な数式(IFS関数、配列数式等)の作成、高度な条件付き書式、ピボットテーブルの詳細設定、What-If分析ツールの使用、マクロの記録と編集などが頻出です。特に動的配列関数(FILTER、SORT等)は、Excel 365試験の特徴的な出題項目なので、しっかり理解しておきましょう。
模擬試験を複数回実施すると、同じような操作が繰り返し出題されることに気づきます。例えば「セル範囲に名前を定義する」「条件付き書式でデータバーを適用する」「ピボットテーブルでフィールドをフィルターする」など、頻出の操作パターンがあります。これらの操作は、素早く正確に実行できるよう、何度も練習して完全に習得しましょう。
また、問題文の表現にも慣れておくことが重要です。MOS試験では、特定の用語や言い回しが使用されます。例えば「適用する」「挿入する」「変更する」など、具体的に何をすべきかを正確に理解できるようにしておきましょう。模擬試験で問題文の読み方にも慣れることが、本番でのスムーズな解答につながります。
MOS Excel試験当日の注意点と合格のポイント
試験当日は、これまでの学習成果を十分に発揮することが重要です。準備不足や不注意なミスで実力を出せないことがないよう、当日の注意点と合格のためのポイントを押さえておきましょう。
試験当日の持ち物と準備
MOS Excel試験当日は、必要な持ち物を確認し、余裕を持って試験会場に到着することが大切です。忘れ物や遅刻で慌てることがないよう、前日までに準備を整えましょう。
必須の持ち物は、本人確認書類(運転免許証、パスポート、学生証等、顔写真付きのもの)と受験票です。受験票は、申込時に発行されるものを印刷して持参します。オンライン受験の場合は、受験番号をメモしておくか、スマートフォンで確認できるようにしておきましょう。
また、試験会場によっては、ロッカーが用意されていない場合があります。貴重品は最小限にし、大きな荷物は避けることをおすすめします。筆記用具やメモ用紙は、試験会場で用意されているか、持参が許可されているかを事前に確認しておきましょう。
試験開始の15-20分前には会場に到着し、トイレを済ませ、リラックスして試験に臨める状態を作ります。直前まで教材を見直す必要はありません。むしろ、深呼吸をして落ち着き、これまでの練習を信じることが大切です。緊張しすぎると本来の力を発揮できないため、適度にリラックスした状態で試験開始を待ちましょう。
試験中の操作ミスを防ぐコツ
MOS試験では、知識はあっても操作ミスで減点されることがあります。慎重かつ確実に操作を行い、不注意なミスを防ぎましょう。
問題文は最後まで丁寧に読むことが重要です。早とちりして、求められていることと違う操作をしてしまうミスが多く見られます。特に「〜を削除する」と「〜を追加する」、「昇順」と「降順」など、反対の意味を持つ指示には注意が必要です。
操作を実行する前に、対象となるセルや範囲が正しく選択されているかを確認します。範囲選択のミスは、得点に直結します。また、複数のシートがある場合は、正しいシートで作業しているかも確認しましょう。問題文で指定されたシート名を見落とすと、正しい操作をしても得点になりません。
操作後は、結果が問題文の指示通りになっているか、目視で確認する習慣をつけましょう。特に書式設定(フォント、色、罫線等)は、自分では正しく設定したつもりでも、微妙に異なっている場合があります。時間に余裕があれば、各操作の結果を確認してから次の問題に進むことをおすすめします。
もし操作を間違えた場合は、慌てずに「元に戻す」ボタン(Ctrl+Z)を使用して修正します。焦って無理に修正しようとすると、さらにミスが重なることがあります。落ち着いて、最初からやり直す方が確実です。
見直しと時間管理のポイント
試験終了間際の見直しは、合格を確実にするための重要な作業です。時間を適切に管理し、見直しの時間を確保しましょう。
全問解答し終えたら、まず未解答の問題がないかを確認します。MOS試験では、未解答の問題は0点です。わからない問題でも、何らかの解答を入力しておけば、部分点が得られる可能性があります。特に時間が足りなくなった場合は、適当でも全問に解答を入力することを優先しましょう。
時間に余裕がある場合は、難しかった問題や自信がない問題を中心に見直します。全問を見直す時間がない場合は、配点が高そうな問題(複雑な操作や時間がかかった問題)を優先的に確認します。簡単だった問題は、よほど時間が余らない限り見直さなくても大丈夫です。
見直しの際は、問題文の指示と実際の結果を照らし合わせます。指定された書式(フォント、サイズ、色等)が正しく適用されているか、数式の結果が意図通りか、範囲指定が正しいかなどをチェックします。特に数式は、参照するセルが1つずれているだけで結果が大きく変わるため、注意深く確認しましょう。
ただし、見直しで安易に解答を変更することは避けましょう。最初の直感が正しいことも多いため、明らかなミスを発見した場合のみ修正します。自信を持って解答した問題を、不安になって変更し、かえって間違えてしまうケースもあります。
試験終了ボタンを押す前に、最後にもう一度、全問に解答したかを確認します。確認が終わったら、自信を持って試験を終了しましょう。結果はすぐに画面に表示されるため、ドキドキしながら待つ時間も試験の一部です。合格点の700点を超えていれば、MOS Excel資格の取得です。
MOS Excel対策に関連するよくある質問(FAQ)
MOS Excel試験の対策について、多くの方が抱く疑問や質問をまとめました。学習を進める上での参考にしてください。
- MOS Excelは独学で合格できますか?
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はい、MOS Excelは独学でも十分合格可能です。適切なテキストと模擬試験プログラムを使用し、計画的に学習すれば、スクールや講座に通わなくても合格できます。実際、多くの合格者が独学で資格を取得しています。 独学のポイントは、公式テキストまたは信頼できる市販テキストを1冊選び、最初から最後まで確実にやり遂げることです。複数のテキストに手を出すよりも、1冊を完璧にマスターする方が効果的です。また、模擬試験を最低3回以上実施し、各回で80%以上の正答率を達成できるようになれば、本番でも合格できる可能性が高いと言えます。 ただし、Excelの基礎知識がまったくない場合や、学習スケジュールの管理が苦手な方は、通信講座やスクールの利用も検討する価値があります。MOSは独学で合格できる?では、独学のメリット・デメリットと効果的な学習方法を詳しく解説しています。
- MOS Excelスペシャリストの合格に必要な勉強時間はどのくらいですか?
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MOS Excelスペシャリストの合格に必要な勉強時間は、現在のスキルレベルによって異なります。Excelをほとんど使ったことがない初心者の場合は40-60時間程度、基本的な操作ができる方であれば20-30時間程度が目安です。 学習期間としては、1日1時間の学習で1-2ヶ月程度を見込むと良いでしょう。週末にまとめて勉強する場合は、週4-6時間程度を確保し、1.5-2ヶ月程度の期間を設定します。働きながら勉強する方は、平日は30分程度、休日は2-3時間程度の学習時間を確保することをおすすめします。 ただし、これはあくまで目安であり、個人差があります。重要なのは時間よりも、どれだけ効率的に学習できるかです。模擬試験で安定して80%以上の正答率が取れるようになれば、実際の学習時間に関わらず合格できる準備が整ったと判断できます。詳しい学習時間の計画については、MOSの勉強時間で科目別・レベル別の詳細を解説しています。
- MOS Excelエキスパートはスペシャリストを取得せずに受験できますか?
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はい、MOS Excelエキスパートは、スペシャリストを取得していなくても受験できます。受験資格に制限はなく、いきなりエキスパートから挑戦することも可能です。 ただし、エキスパートはスペシャリストの内容を理解していることが前提となるため、学習効率の観点からは、多くの場合スペシャリストから受験することをおすすめします。スペシャリストで基礎を固めてからエキスパートに進む方が、理解が深まり、結果的に短期間で両方取得できることが多いためです。 エキスパートから挑戦しても良いケースは、業務でExcelを日常的に高度に使用している方、IT関連の資格や実務経験が豊富な方などです。自分のスキルレベルを客観的に判断し、模擬試験を受けてみて、エキスパートレベルの問題にどの程度対応できるかを確認してから決めることをおすすめします。
- MOS Excel 2019と365はどちらを受験すべきですか?
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現在受験可能なバージョンは、Excel 2019とExcel 365(Office 365 & Office 2019対応)の2つです。基本的には、Excel 365の受験をおすすめします。 Excel 365には、最新の動的配列関数(XLOOKUP、FILTER、SORT、UNIQUE等)が含まれており、今後の実務で役立つ最新機能を学べます。また、Excel 365は継続的にアップデートされるため、より長期間にわたって価値のある資格となります。職場や自宅で使用しているExcelがExcel 365またはMicrosoft 365の場合は、迷わずExcel 365を選択しましょう。 一方、職場で使用しているExcelがExcel 2019または2016で、最新機能を使用する予定がない場合は、Excel 2019を選択しても問題ありません。試験内容の大部分は共通しており、どちらで取得してもExcel操作スキルの証明としての価値は変わりません。 重要なのは、普段使用しているバージョン、または今後使用する予定のバージョンに合わせて選択することです。不明な場合は、汎用性の高いExcel 365を選択しておけば間違いありません。
- MOS Excel試験中に関数の一覧を見ることはできますか?
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いいえ、MOS Excel試験中に関数の一覧や参考資料を見ることはできません。試験は、メモリーベースでExcelの機能を使いこなせるかを測定するものです。 ただし、実際のExcel画面を使用して試験を行うため、通常のExcel機能は全て使用できます。例えば、関数を入力する際に、関数名の最初の数文字を入力すると候補が表示される「オートコンプリート」機能や、関数を選択した際に表示される引数のヒントなどは利用できます。 したがって、関数の名前と基本的な使い方を覚えておく必要がありますが、細かい引数の順序などは、Excel自体のヒント機能である程度サポートされます。とはいえ、試験時間は限られているため、主要な関数については、引数も含めて確実に覚えておくことが合格への近道です。 模擬試験で繰り返し練習することで、試験で使用する関数は自然と覚えられます。特にVLOOKUP、IF、SUMIF等の頻出関数は、何も見ずに正確に入力できるレベルまで習熟しておきましょう。
- MOS Excel試験で不合格だった場合、再受験はできますか?
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はい、MOS Excel試験で不合格だった場合、再受験が可能です。ただし、再受験にはいくつかのルールがあります。 初回受験で不合格だった場合、2回目の受験は初回受験の翌日から可能です。つまり、最短で翌日に再受験できます。ただし、2回目の受験も不合格だった場合、3回目以降の受験には、前回の受験から7日間(1週間)の待機期間が必要です。 再受験の際は、再度受験料(一般10,780円、学割8,580円)が必要となります。不合格の回数による受験料の割引はありませんので、できるだけ1回で合格できるよう、十分な準備をして臨むことをおすすめします。 不合格だった場合は、試験結果レポートで弱点分野を確認できます。このレポートを基に、苦手分野を重点的に復習し、模擬試験で再度80%以上の正答率を達成できるようになってから、再受験に臨みましょう。焦って準備不足のまま再受験するよりも、しっかり対策してから挑む方が、結果的に早く合格できます。
MOS合格のための通信講座
まとめ:MOS Excel対策で合格を目指すために
本記事では、MOS Excel対策について詳しく解説しました。重要なポイントを改めて確認しましょう。
- スペシャリストとエキスパートの適切な選択:スペシャリストは基本的なワークシート操作と一般的な関数が中心で、初心者から中級者向けです。エキスパートは高度なデータ分析やマクロ操作が含まれ、実務でExcelを使いこなしたい方に適しています。自分のスキルレベルと目標に応じて、適切なレベルを選択しましょう。
- 出題範囲の把握と関数対策の重要性:スペシャリストではワークシート管理、セル操作、基本関数(SUM、AVERAGE、VLOOKUP等)が中心です。エキスパートでは高度な関数(IFS、配列数式、データベース関数等)、ピボットテーブル、マクロが出題されます。特に関数は配点が高いため、主要な関数を確実に使いこなせるよう練習しましょう。
- 模擬試験による実践練習の徹底:MOS Excel試験は実技形式のため、模擬試験プログラムでの反復練習が合格の鍵です。本番と同じ環境で操作に慣れ、時間配分を体得することで、試験当日に実力を十分に発揮できます。最低でも3回以上の模擬試験を実施し、安定して80%以上の正答率を達成できるようにしましょう。
MOS Excel対策を理解できたら、次はMOSのおすすめテキストとMOS練習問題・模擬試験の活用法を参考に、計画的に学習を進めることをおすすめします。
本記事を通じて、MOS Excel試験の出題範囲、効果的な学習方法、合格のためのポイントを理解いただけたはずです。これらの情報を活用して、MOS Excel資格取得に向けて着実に準備を進めましょう。適切な対策と十分な練習により、スペシャリスト・エキスパートいずれのレベルでも合格を実現できます。
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