MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)試験の受験を検討しているあなたへ。「試験はいつ受けられるのか」「どのように申し込むのか」「合格基準は何点なのか」といった疑問は、MOS試験の制度と仕組みを正しく理解することで解決できます。本記事では、MOS試験の基本制度、試験科目とレベルの種類、受験方法と日程、申込手順から当日の流れまで、実際のデータと公式情報を交えて詳しく解説します。この情報をもとに、MOS試験合格に向けて、計画的な準備を進めましょう。
この記事を読むとわかること
- MOS試験の制度と実施体制の全体像
- 全国一斉試験と随時試験の違いと選び方
- 申込から受験当日までの具体的な流れ
- 合格基準と結果発表のタイミング
押さえておきたい3つのポイント
- 受験方法は2種類:MOS試験には「全国一斉試験」(月1~2回)と「随時試験」(ほぼ毎日)があり、自分のスケジュールに合わせて選択できます。
- 合格点は700点:MOS試験は1000点満点中700点以上で合格となり、一般レベルの合格率は約80%、上級レベルは約60%です。
- 即日で結果判明:試験終了後すぐに合否が分かり、後日合格認定証が発行されるため、資格取得までの期間が短いのが特徴です。
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MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)試験の基本制度
MOS試験を受験する前に、まず試験制度の全体像を理解しておくことが重要です。ここでは、MOS試験とは何か、どのような組織が運営しているのか、誰が受験できるのかについて解説します。
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)試験とは
MOS(Microsoft Office Specialist)試験は、マイクロソフト社が認定する国際資格です。Word、Excel、PowerPointなどのOfficeソフトを実務で使いこなせるスキルを証明する試験として、世界中で実施されています。
MOS試験の最大の特徴は、実際にパソコンを操作して解答する実技試験形式である点です。筆記試験ではなく、受験者がコンピューター上でOfficeソフトを操作し、指示された作業を完了させることで評価されます。そのため、暗記だけでなく実践的なスキルが求められる資格と言えるでしょう。
MOS資格は日本国内だけでなく、世界共通の認定資格として通用します。取得すれば、国際的に認められたOfficeスキルの証明になるため、グローバル企業への就職や海外での業務にも活用できます。MOS資格の基本情報については、MOSとはの記事で詳しく解説しています。
MOS試験の実施団体と運営体制
日本におけるMOS試験は、株式会社オデッセイ コミュニケーションズが実施・運営しています。同社はマイクロソフト社の公式パートナーとして、日本全国でMOS試験を展開する役割を担っています。
オデッセイ コミュニケーションズは、試験の実施だけでなく、受験者の登録管理、試験会場の認定、合格認定証の発行まで、MOS試験に関する一連の業務を統括しています。全国の試験会場と連携し、公平で信頼性の高い試験環境を提供することで、資格の価値を維持しています。
また、試験問題の作成や採点基準はマイクロソフト社が定めており、世界共通の基準で評価が行われます。日本で受験しても、アメリカやヨーロッパで受験しても、同じ基準で認定されるため、資格の信頼性が担保されています。
MOS試験の受験資格と年齢制限
MOS試験には、年齢、学歴、国籍などの受験資格制限は一切ありません。誰でも自由に受験できる開かれた資格試験です。小学生から高齢者まで、幅広い年齢層の方が受験しています。
ただし、未成年者(18歳未満)が受験する場合は、保護者の同意が必要です。申込時に保護者の承諾を確認するプロセスがありますので、事前に保護者と相談しておきましょう。
また、同じ科目を再受験する場合にはルールがあります。不合格だった場合、同じ科目の再受験は翌日から可能ですが、2回目の受験で不合格だった場合は、3回目以降の受験は前回の受験日から7日間(168時間)空ける必要があります。この待機期間は、しっかりと復習して実力を高めるための配慮と言えるでしょう。
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)の試験科目とレベル
MOS試験には複数の科目とレベルが用意されており、自分の目的やスキルに応じて選択できます。ここでは、試験科目の種類とレベル別の内容について詳しく解説します。
MOS試験の5科目(Word・Excel・PowerPoint・Access・Outlook)
MOS試験は、以下の5つのOfficeアプリケーションごとに科目が分かれています。
Word(ワード)は、文書作成ソフトの試験です。ビジネス文書の作成、書式設定、表の挿入、画像の配置など、文書作成に必要な機能が出題されます。報告書や提案書を作成する機会が多い方におすすめの科目です。
Excel(エクセル)は、表計算ソフトの試験です。数式や関数の使用、グラフ作成、データの並べ替えや抽出など、データ分析に必要なスキルが問われます。事務職や営業職など、データを扱う業務が多い方に特に人気の科目です。
PowerPoint(パワーポイント)は、プレゼンテーションソフトの試験です。スライド作成、アニメーション設定、図表の挿入など、効果的なプレゼン資料を作成するスキルが求められます。営業やマーケティング職の方に役立つ科目です。
Access(アクセス)は、データベースソフトの試験です。テーブルの作成、クエリの実行、レポート作成など、データベース管理の基本スキルが出題されます。データ管理業務を担当する方に適した科目です。
Outlook(アウトルック)は、メールや予定管理ソフトの試験です。メールの整理、予定表の管理、連絡先の活用など、ビジネスコミュニケーションツールとしての使い方が問われます。
一般レベル(スペシャリスト・アソシエイト)の試験内容
一般レベルは、Officeソフトの基本的な機能を理解し、日常業務で使いこなせるスキルを証明するレベルです。各科目の一般レベルは「スペシャリスト」または「アソシエイト」と呼ばれます。
スペシャリストレベルでは、文書作成、データ入力、基本的な書式設定、簡単な関数の使用など、実務で頻繁に使われる基本機能が中心に出題されます。例えばExcelのスペシャリストでは、SUM関数やAVERAGE関数などの基本的な関数、グラフの作成、データの並べ替えといった操作が問われます。
一般レベルの試験時間は50分で、出題数は約30~50問程度です。制限時間内に指示された作業を正確に完了させる必要があります。初めてMOS試験を受験する方や、Officeソフトの基礎を固めたい方は、まず一般レベルから挑戦するのがおすすめです。
上級レベル(エキスパート)の試験内容
上級レベルは「エキスパート」と呼ばれ、Officeソフトの高度な機能を駆使して、複雑な作業を効率的に行えるスキルを証明するレベルです。現在、WordとExcelの2科目でエキスパートレベルが設定されています。
Excelエキスパートでは、VLOOKUP関数やIF関数の応用、ピボットテーブルの作成、マクロの基本操作など、より高度なデータ分析スキルが求められます。Wordエキスパートでは、差し込み印刷、目次の自動生成、文書の校閲機能、フォームの作成など、専門的な文書作成機能が出題されます。
エキスパートレベルも試験時間は50分ですが、一般レベルよりも複雑な操作が求められるため、より深い理解と練習が必要です。すでに一般レベルを取得している方や、実務で高度なOffice機能を使う必要がある方に適したレベルと言えるでしょう。
バージョン別の試験(365・2019・2016)
MOS試験は、Officeのバージョンごとに試験が用意されています。現在受験できる主なバージョンは、Microsoft 365、Office 2019、Office 2016の3つです。
Microsoft 365版は、最新のOffice機能に対応した試験です。クラウド連携機能や最新のデータ分析ツールなど、新しい機能が出題範囲に含まれます。現在の主流バージョンであり、これから受験する方には365版がおすすめです。
Office 2019版は、2019年にリリースされたバージョンの試験です。365版と比較すると新機能は少ないものの、安定した機能セットで多くの企業で使用されています。
Office 2016版は、少し古いバージョンですが、まだ多くの企業で使われているため、受験需要があります。ただし、新規に受験する場合は、より新しいバージョンの取得を検討したほうが良いでしょう。
バージョンが異なっても、基本的な操作スキルや合格基準は共通しています。自分が実務で使用しているOfficeのバージョンに合わせて選択するのが効果的です。
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)の受験方法|全国一斉試験と随時試験
MOS試験には、「全国一斉試験」と「随時試験」という2つの受験方法があります。それぞれ特徴が異なるため、自分のスケジュールや準備状況に合わせて選択しましょう。
全国一斉試験の特徴とメリット
全国一斉試験は、毎月1~2回、全国の指定会場で一斉に実施される試験方式です。試験日が事前に決まっているため、計画的に学習を進めやすいのが特徴です。
全国一斉試験のメリットは、受験料が随時試験よりも比較的安く設定されている点です。また、多くの受験者が同じ日に受験するため、試験会場の雰囲気を感じながら受験できるという側面もあります。
申込期間が決まっており、通常は試験日の約1ヶ月前から申込が開始され、試験日の約1週間前に締め切られます。早めに受験日を決めて学習計画を立てたい方や、費用を抑えたい方に適した受験方法です。
ただし、申込期間を過ぎると受験できないため、申込締切日を必ず確認し、余裕を持って申し込むことが大切です。
随時試験の特徴とメリット
随時試験は、全国の認定試験会場で、ほぼ毎日実施されている試験方式です。試験会場ごとにスケジュールが異なりますが、多くの会場で平日・土日ともに試験が行われています。
随時試験の最大のメリットは、受験日の柔軟性です。自分の都合に合わせて受験日を選べるため、「来週受験したい」「明日空いている」といった急な予定にも対応できます。仕事や学業で忙しい方でも、スケジュールを調整しやすいのが魅力です。
また、試験会場によっては、申込から数日後に受験できる場合もあります。学習が完了したタイミングで すぐに受験できるため、知識が新鮮なうちに試験に臨めるという利点もあります。
申込は各試験会場に直接行うため、会場ごとの空き状況や受験可能日を確認する必要があります。柔軟な日程調整を優先したい方や、自分のペースで受験したい方におすすめの方式です。
全国一斉試験と随時試験の違い比較
全国一斉試験と随時試験の主な違いを表にまとめました。
| 項目 | 全国一斉試験 | 随時試験 |
|---|---|---|
| 実施頻度 | 月1~2回 | ほぼ毎日 |
| 受験日 | 事前に固定 | 会場ごとに設定 |
| 申込方法 | オデッセイ公式サイト | 各試験会場に直接申込 |
| 申込期間 | 試験日の約1ヶ月前~1週間前 | 会場により異なる |
| 受験料 | やや安い | やや高い |
| 試験会場 | 指定会場 | 認定試験会場 |
| 受験者数 | 多い | 少ない |
全国一斉試験は、決められた日程に向けて計画的に学習したい方に向いています。一方、随時試験は、柔軟なスケジュール調整を重視する方や、急いで資格を取得したい方に適しています。
試験の内容や合格基準はどちらも同じですので、自分のライフスタイルや学習ペースに合わせて選択しましょう。
自分に合った受験方法の選び方
受験方法を選ぶ際は、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。
学習期間を確保したい方は、全国一斉試験がおすすめです。試験日が決まっているため、「3ヶ月後の試験日に向けて学習する」といった明確な目標設定ができます。計画的に学習を進めたいタイプの方に向いています。
柔軟なスケジュールを優先したい方は、随時試験が適しています。仕事や学業の都合で、いつ受験できるか分からない方でも、空いた時間に受験日を設定できます。
費用を抑えたい方は、全国一斉試験を検討しましょう。受験料が比較的安く設定されているため、複数科目を受験する場合でも費用負担を軽減できます。
早く資格を取得したい方は、随時試験が便利です。学習が完了次第、すぐに受験できるため、資格取得までの期間を短縮できます。
どちらの方式を選んでも、取得できる資格の価値は同じです。自分の状況に最も合った方法を選びましょう。
MOS試験の日程とスケジュール
MOS試験の受験日程を把握することは、学習計画を立てる上で非常に重要です。ここでは、全国一斉試験と随時試験それぞれの日程と、スケジュールの確認方法について解説します。
全国一斉試験の試験日程(月1~2回実施)
全国一斉試験は、基本的に毎月1~2回、日曜日に実施されます。年間を通じて12~20回程度の試験日が設定されており、計画的に受験日を選べます。
試験日のスケジュールは、年度初めにオデッセイ コミュニケーションズの公式サイトで公開されます。例年、4月から翌年3月までの年間スケジュールが事前に発表されるため、早めに自分の都合に合う試験日を見つけることができます。
試験日は通常、午前の部(10:00~)と午後の部(13:00~または14:00~)に分かれており、都合の良い時間帯を選択できます。ただし、会場によっては午前のみ、または午後のみの実施となる場合もあります。
申込期間は試験日の約4週間前に開始され、試験日の約1週間前に締め切られます。人気の試験日や会場は早めに満席になることがあるため、受験を決めたら早めに申し込むことをおすすめします。
随時試験の試験日程(ほぼ毎日実施)
随時試験は、全国の認定試験会場が独自にスケジュールを設定しており、多くの会場でほぼ毎日試験が実施されています。平日だけでなく、土日や祝日にも試験を行っている会場が多いため、自分の都合に合わせて受験日を選びやすいのが特徴です。
試験会場ごとに実施日時が異なるため、受験を希望する会場の スケジュールを個別に確認する必要があります。大都市圏の会場では、平日はほぼ毎日、土日も定期的に試験を実施しているケースが多く見られます。
会場によっては、午前・午後・夕方と複数の時間帯で試験を実施しているところもあり、仕事帰りに受験することも可能です。ただし、地方の会場では週に数日のみの実施となる場合もあるため、事前の確認が重要です。
随時試験の申込は、各試験会場に直接連絡して行います。会場によって申込方法が異なり、電話予約、Web予約、窓口での申込などがあります。会場の空き状況によっては、申込の数日後に受験できる場合もあります。
MOS試験日程の確認方法
MOS試験の日程を確認する方法は、受験方式によって異なります。
全国一斉試験の日程確認は、オデッセイ コミュニケーションズの公式サイトで行います。サイト内の「MOS試験」ページから「全国一斉試験」を選択すると、年間の試験日程が一覧で表示されます。試験日、申込期間、試験時間などの詳細情報も確認できます。
随時試験の日程確認は、まず受験したい地域の試験会場を検索します。オデッセイ公式サイトの「試験会場検索」から、都道府県や市区町村を選択すると、近隣の認定試験会場が一覧表示されます。
各会場の詳細ページには、連絡先、実施科目、実施曜日などの情報が掲載されています。具体的な試験日時や空き状況は、会場に直接問い合わせて確認します。複数の会場を比較して、自分に最も都合の良い会場を選ぶと良いでしょう。
また、一部の試験会場では、独自のWebサイトで試験日程や空き状況を公開している場合もあります。会場名で検索して、最新情報を確認することをおすすめします。
受験日の決め方と学習期間の設定
受験日を決める際は、自分の学習ペースと目標を考慮することが大切です。
初めてMOS試験を受験する方は、2~3ヶ月後の試験日を目標にするのがおすすめです。この期間があれば、基礎から応用まで体系的に学習し、模擬試験で実力を確認する時間を確保できます。
Officeソフトの実務経験がある方は、1~2ヶ月の学習期間でも合格を目指せます。既存の知識を活かしながら、試験特有の操作や出題形式に慣れることに集中しましょう。
複数科目を受験する方は、1科目ずつ順番に受験する方法と、同時期に複数科目を学習して連続で受験する方法があります。学習時間を確保できる方は同時並行で進めることで、短期間で複数の資格を取得できます。
受験日を決めたら、逆算して学習スケジュールを立てます。「週に何時間学習するか」「どの教材を使うか」「いつ模擬試験を解くか」を具体的に計画することで、効率的な学習が可能になります。
MOS試験の申込方法と手続きの流れ
MOS試験の申込手順は、全国一斉試験と随時試験で異なります。ここでは、それぞれの申込方法と必要な手続きについて詳しく解説します。
全国一斉試験の申込手順
全国一斉試験の申込は、オデッセイ コミュニケーションズの公式サイトから行います。申込の流れは以下の通りです。
ステップ1:受験者IDの取得
初めて受験する方は、まず受験者IDを取得します。オデッセイ公式サイトの「受験者ID登録」ページから、氏名、生年月日、メールアドレスなどの基本情報を入力し、アカウントを作成します。この受験者IDは、今後のMOS試験受験でずっと使用しますので、IDとパスワードを忘れないようメモしておきましょう。
ステップ2:試験の選択
受験者IDでログイン後、受験したい試験を選択します。科目(Word、Excel等)、レベル(スペシャリスト、エキスパート)、バージョン(365、2019等)を選び、希望する試験日と会場を選択します。
ステップ3:受験情報の入力
受験者情報(氏名、住所、電話番号等)を確認し、必要に応じて更新します。また、試験当日に持参する身分証明書の種類を選択します。
ステップ4:受験料の支払い
クレジットカード、コンビニ払い、Pay-easyのいずれかで受験料を支払います。支払いが完了すると、申込受付完了のメールが届きます。
ステップ5:受験票の確認
試験日の約1週間前に、マイページから受験票がダウンロードできるようになります。受験票には、試験会場の詳細、集合時間、持ち物などが記載されていますので、必ず印刷して当日持参しましょう。
より詳しい申込手順については、MOS試験の申込方法の詳細で解説しています。
随時試験の申込手順
随時試験の申込は、受験したい試験会場に直接連絡して行います。会場ごとに申込方法が異なるため、事前に確認が必要です。
ステップ1:試験会場の選択と確認
オデッセイ公式サイトの試験会場検索で、受験可能な会場を探します。会場の連絡先、実施科目、実施日時などを確認します。
ステップ2:会場への問い合わせ
選んだ試験会場に電話またはメールで連絡し、受験希望日の空き状況を確認します。このとき、受験したい科目、レベル、バージョンを明確に伝えましょう。
ステップ3:受験者IDの取得(初回のみ)
初めて受験する方は、オデッセイ公式サイトで受験者IDを取得します。すでに取得済みの方は、この手順は不要です。
ステップ4:申込手続き
会場の指示に従って申込手続きを行います。会場によって、電話予約後にWebフォームで詳細情報を入力する場合や、直接会場に出向いて申込書を記入する場合など、方法が異なります。
ステップ5:受験料の支払い
会場が指定する方法で受験料を支払います。多くの会場では、当日現金払い、事前銀行振込、クレジットカード払いなどに対応しています。
ステップ6:受験票の受け取り
申込完了後、会場から受験票または確認メールが送られてきます。試験当日の集合時間、持ち物などを確認しておきましょう。
受験者IDの取得方法
受験者IDは、MOS試験を受験する全ての方が取得する必要がある識別番号です。一度取得すれば、今後のMOS試験受験で継続して使用できます。
取得手順は以下の通りです。オデッセイ コミュニケーションズの公式サイトにアクセスし、「受験者ID登録」ページを開きます。「新規登録」ボタンをクリックし、必要事項を入力します。
入力項目には、氏名(ローマ字・漢字)、生年月日、性別、郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス、パスワードなどがあります。特に、氏名のローマ字表記は、合格認定証に印字される正式名称となるため、正確に入力しましょう。
全ての項目を入力し、利用規約に同意したら、「登録」ボタンをクリックします。登録が完了すると、入力したメールアドレスに確認メールが届きます。メールに記載されたURLをクリックして、メールアドレスの確認を完了させます。
これで受験者IDの取得は完了です。IDとパスワードは忘れないよう、安全な場所にメモしておきましょう。
申込期限とキャンセルポリシー
MOS試験の申込には期限があり、また申込後のキャンセルや変更にはルールがあります。
全国一斉試験の申込期限は、通常、試験日の約1週間前です。例えば、試験日が8月20日の場合、申込締切は8月13日頃となります。締切日を過ぎると申込ができなくなるため、余裕を持って申し込むことが大切です。
随時試験の申込期限は、試験会場ごとに異なります。多くの会場では、試験日の数日前まで申込を受け付けていますが、会場の空き状況によっては当日申込が可能な場合もあります。逆に、人気の日時は早めに満席になることもあるため、早めの申込をおすすめします。
キャンセルと変更のルールについて、全国一斉試験では、申込後のキャンセルや変更は原則として認められていません。ただし、やむを得ない事情がある場合は、申込期限までに手続きを行えば、次回以降の試験への振替が可能な場合があります。詳細はオデッセイ公式サイトで確認しましょう。
随時試験のキャンセル・変更ポリシーは試験会場ごとに異なります。会場によっては、試験日の数日前までキャンセルや日程変更を受け付けている場合もあります。申込時に必ず確認しておきましょう。
いずれの場合も、無断欠席は避け、受験できなくなった場合は速やかに連絡することがマナーです。
MOS試験の申込方法に関してもっと詳しい記事はこちら
MOS試験の申込方法|受験の流れ・予約手順を詳しく解説
MOS試験の受験料と支払い方法
MOS試験の受験料は、科目やレベル、受験方式によって異なります。ここでは、受験料の詳細と支払い方法について解説します。
一般価格と学割料金
MOS試験には、一般価格と学割料金(学生向け割引価格)の2つの料金体系があります。
一般価格は、社会人や一般の受験者が支払う通常の受験料です。全国一斉試験の場合、一般レベル(スペシャリスト)は10,780円(税込)、上級レベル(エキスパート)は12,980円(税込)が標準的な価格です。
学割料金は、学生証を提示できる方が利用できる割引価格です。全国一斉試験では、一般レベルが8,580円(税込)、上級レベルが10,780円(税込)と、一般価格より約2,000円安く設定されています。
学割を利用できるのは、小学生、中学生、高校生、大学生、大学院生、専門学校生などです。試験当日に有効な学生証の提示が必須となりますので、必ず持参しましょう。浪人生や予備校生、社会人学生でも、学生証があれば学割料金が適用されます。
随時試験の受験料は、試験会場ごとに設定されており、全国一斉試験よりやや高めの場合が多いです。会場によって料金が異なるため、申込時に確認しましょう。
科目別・レベル別の受験料一覧
MOS試験の受験料を科目別・レベル別にまとめた表は以下の通りです(全国一斉試験の場合)。
| 科目 | レベル | 一般価格 | 学割料金 |
|---|---|---|---|
| Word | スペシャリスト | 10,780円 | 8,580円 |
| Word | エキスパート | 12,980円 | 10,780円 |
| Excel | スペシャリスト | 10,780円 | 8,580円 |
| Excel | エキスパート | 12,980円 | 10,780円 |
| PowerPoint | スペシャリスト | 10,780円 | 8,580円 |
| Access | スペシャリスト | 10,780円 | 8,580円 |
| Outlook | スペシャリスト | 10,780円 | 8,580円 |
複数科目を受験する場合、それぞれの受験料が必要になります。例えば、Word スペシャリストとExcel スペシャリストを受験する場合、一般価格で21,560円、学割料金で17,160円となります。
受験料には、試験費用、合格認定証の発行費用が含まれています。追加の費用は基本的に発生しませんが、再受験の場合は再度受験料が必要です。
支払い方法(クレジットカード・銀行振込)
MOS試験の受験料の支払い方法は、受験方式や試験会場によって異なります。
全国一斉試験の支払い方法は、以下の3つから選択できます。
クレジットカード払いは、オンライン申込時に即座に決済できる最も便利な方法です。VISA、MasterCard、JCB、American Express、Diners Clubなどの主要カードが利用できます。決済が完了すると、すぐに申込確定となります。
コンビニ払いは、申込後に発行される払込票番号を使って、全国のコンビニエンスストア(ローソン、ファミリーマート、セブンイレブン等)で支払う方法です。申込から数日以内に支払いを完了させる必要があります。
Pay-easy(ペイジー)は、銀行のATMやインターネットバンキングから支払う方法です。金融機関によって利用できるサービスが異なるため、事前に確認しましょう。
随時試験の支払い方法は、試験会場ごとに異なります。多くの会場では、試験当日に現金で支払う方法が一般的ですが、会場によっては事前振込やクレジットカード払いに対応している場合もあります。申込時に会場に確認しましょう。
いずれの方法でも、支払いが完了しないと受験が確定しないため、期限内に必ず支払いを済ませることが重要です。
MOS試験の受験料と試験会場に関してもっと詳しい記事はこちら
MOS受験料と試験会場|料金体系・会場選びのポイント
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MOS試験の形式と試験時間
MOS試験は、従来の筆記試験とは異なる独特の試験形式を採用しています。ここでは、試験形式の特徴と時間配分について詳しく解説します。
CBT方式(コンピューター試験)の特徴
MOS試験は、CBT(Computer Based Testing)方式で実施されます。CBT方式とは、コンピューターを使って受験する試験形式のことです。
試験会場では、受験者一人ひとりに専用のパソコンが用意されます。受験者は、そのパソコン上で実際にWord、Excelなどのソフトウェアを操作しながら、出題される問題に解答していきます。マウスとキーボードを使った実際の操作そのものが試験となるため、より実践的なスキルが測定できるのが特徴です。
CBT方式のメリットは、試験結果がすぐに分かる点です。従来の筆記試験のように採点を待つ必要がなく、試験終了と同時に合否判定が表示されます。これにより、受験者はその場で結果を確認でき、不合格の場合でもすぐに再受験の計画を立てられます。
また、各問題はシステムによって自動採点されるため、採点ミスの心配がなく、公平で正確な評価が保証されています。
実技試験の出題形式
MOS試験は、全て実技形式で出題されます。実際にOfficeソフトを操作して、指示された作業を完成させることが求められます。
プロジェクト形式と呼ばれる出題方式が主流です。例えば、Excelの試験では、「売上データが入力されたワークシートに対して、特定の関数を使って集計し、グラフを作成する」といった一連の作業が課題として出されます。
各問題には、「○○の操作を行いなさい」という具体的な指示が表示されます。受験者は、その指示に従って実際にソフトウェアを操作し、作業を完了させます。操作が正しく完了すると、システムが自動的に正解と判定します。
出題数は、科目やレベルによって異なりますが、一般レベルで約30~50問程度です。1問あたりの配点も問題の難易度によって異なり、基本的な操作は低配点、複雑な操作は高配点となっています。
問題は、基本操作から応用操作まで幅広く出題されます。スペシャリストレベルでは基本的な機能の操作が中心ですが、エキスパートレベルでは高度な機能や複数の機能を組み合わせた複雑な操作が求められます。
試験時間50分の時間配分
MOS試験の制限時間は、全ての科目・レベルで50分です。この50分間で全ての問題に解答する必要があります。
効果的な時間配分のポイントは、まず全体の問題数を把握することです。試験開始時に、問題一覧が表示される場合が多いため、全体で何問あるかを確認しましょう。
1問あたりにかけられる時間を逆算します。例えば、40問の場合、1問あたり約1分15秒となります。この目安時間を意識しながら解答を進めることで、時間切れを防げます。
分からない問題に長時間悩むのは避けましょう。CBT方式では、問題をスキップして後で戻ることができます。難しい問題は一旦スキップし、解ける問題を優先的に解答することで、確実に得点を積み重ねられます。
全問解答後、時間が余れば見直しを行います。特に、操作ミスがないか、指示通りに作業が完了しているかを確認しましょう。ただし、時間に余裕がない場合は、見直しよりも全問解答することを優先します。
練習段階から時間を意識して模擬試験を解くことで、本番でも落ち着いて時間配分できるようになります。
MOS試験の合格基準と合格率
MOS試験の合格基準を理解し、目標を明確にすることで、効率的な学習が可能になります。ここでは、合格点、合格率、試験結果の見方について解説します。
MOS試験の合格点は700点(1000点満点)
MOS試験の合格点は、全ての科目・レベル共通で1000点満点中700点です。この基準はマイクロソフト社が世界共通で定めており、日本だけでなく全世界で同じ合格ラインが適用されています。
700点という合格基準は、試験範囲の約7割を理解していれば合格できるという目安です。全ての問題を完璧に解く必要はなく、基本的な操作を確実に行えれば合格圏内に入れます。
採点は、各問題の完成度に応じて行われます。問題によって配点が異なり、基本的な操作は低配点、複雑な操作は高配点となっています。一部の問題で間違えても、他の問題で得点を積み重ねることで700点以上を獲得できる仕組みです。
試験終了後、画面に得点と合否が表示されます。700点以上であれば「合格」、700点未満であれば「不合格」となります。得点は10点刻みで表示される場合が多く、例えば「780点」「690点」といった形で確認できます。
一般レベルの合格率は約80%
MOS試験の一般レベル(スペシャリスト)の合格率は、公式には発表されていませんが、一般的に約80%前後と言われています。これは、しっかり準備をすれば多くの受験者が合格できる水準です。
合格率が比較的高い理由は、試験範囲が明確で、対策教材も充実しているためです。公式のテキストや模擬試験を使って計画的に学習すれば、初心者でも十分合格を目指せます。
ただし、この合格率はあくまで目安です。実際には、受験者の事前準備の程度によって合格率は大きく変わります。十分な学習時間を確保し、模擬試験で700点以上を安定して取れるようになってから受験すれば、合格の可能性は非常に高くなります。
不合格になる主な理由は、準備不足や時間配分のミスです。試験範囲を一通り学習していても、実際の試験形式に慣れていないと、時間内に解答できない場合があります。模擬試験で実践練習を重ねることが、合格への近道です。
上級レベル(エキスパート)の合格率は約60%
MOS試験の上級レベル(エキスパート)の合格率は、約60%程度と推定されています。一般レベルと比べると合格率はやや低くなりますが、適切な準備をすれば十分合格可能なレベルです。
エキスパートの合格率が一般レベルより低い理由は、出題される内容がより高度で複雑だからです。VLOOKUPやピボットテーブルなどの高度な機能、複数の機能を組み合わせた操作が求められるため、より深い理解と練習が必要です。
また、エキスパートを受験する方の多くは、すでに一般レベルを取得しているか、実務で高度なOffice操作を行っている方です。そのため、受験者全体のスキルレベルが高い中での60%という合格率は、決して低い数字ではありません。
エキスパート合格のポイントは、応用機能を実際に使いこなせるようになることです。教材を読むだけでなく、実際に手を動かして操作を繰り返し練習することで、複雑な問題にも対応できる実力が身につきます。
MOS試験の難易度に関してもっと詳しい記事はこちら
MOSの難易度は?合格率・試験レベル・他資格との比較
試験結果レポートの見方
試験終了後に表示される試験結果レポートには、合否判定と得点以外にも重要な情報が含まれています。
総合得点は、1000点満点中の獲得点数が表示されます。700点以上で合格、700点未満で不合格となります。この得点は、全問題の完成度を総合的に評価した結果です。
セクション別得点も確認できます。試験範囲がいくつかのセクション(分野)に分かれており、各セクションでどれくらい得点できたかが表示されます。例えばExcelの場合、「ワークシートの管理」「データの管理」「数式と関数」「グラフとオブジェクト」などのセクションごとに、達成率がパーセンテージで示されます。
不合格だった場合、このセクション別得点が非常に重要です。どのセクションの得点率が低かったかを確認することで、自分の弱点分野が明確になり、次回受験に向けた効果的な復習計画を立てられます。
試験結果レポートは、試験終了後に印刷されるか、後日マイページからダウンロードできます。合格した場合も不合格だった場合も、このレポートは大切に保管しましょう。再受験する際の貴重な資料となります。
MOS試験当日の流れと持ち物
試験当日をスムーズに過ごすために、事前に当日の流れと必要な持ち物を確認しておきましょう。
試験当日のタイムスケジュール
MOS試験当日の一般的なタイムスケジュールは以下の通りです。
試験開始30分前:会場到着
試験会場には、試験開始時刻の30分前には到着するようにしましょう。初めて訪れる会場の場合、道に迷う可能性もあるため、時間に余裕を持って出発することをおすすめします。
試験開始20分前:受付開始
受付で、受験票と身分証明書を提示します。受験者情報の確認が行われ、受験する席が案内されます。受付時に、注意事項の説明を受ける場合もあります。
試験開始10分前:席に着席
指定された席に着き、試験の準備をします。筆記用具や飲み物など、持ち込み可能なものを手元に準備します。試験監督から、試験の進め方や注意事項について説明があります。
試験開始:試験開始
試験監督の指示に従い、パソコンにログインして試験を開始します。画面の指示に従って、受験者IDやパスワードを入力し、試験画面を立ち上げます。
試験中(50分間)
制限時間50分で全ての問題に解答します。分からない問題はスキップして、解ける問題から優先的に解答しましょう。
試験終了:結果確認
全ての問題に解答し終えたら、「試験終了」ボタンをクリックします。画面に得点と合否が表示されます。試験結果レポートが印刷される場合は、受け取って内容を確認します。
退出
試験結果を確認したら、試験監督の指示に従って退出します。持ち込んだ荷物を忘れずに持ち帰りましょう。
必要な持ち物と身分証明書
MOS試験当日に必要な持ち物は以下の通りです。
必須の持ち物
受験票は最も重要です。全国一斉試験の場合は、マイページからダウンロードした受験票を印刷して持参します。随時試験の場合は、試験会場から送られてきた受験票や確認メールを持参します。受験票がないと受験できない場合があるため、必ず確認しましょう。
身分証明書も必須です。以下のいずれかの顔写真付き身分証明書が必要です。
- 運転免許証
- パスポート
- 学生証(顔写真付き)
- 社員証(顔写真付き)
- マイナンバーカード
- 住民基本台帳カード(顔写真付き)
学割料金で受験する方は、有効な学生証が必須です。学生証を忘れると、学割が適用されず、一般料金との差額を支払う必要が生じる場合があります。
あると便利な持ち物
筆記用具は、メモを取る際に使えます。会場によっては、メモ用紙と筆記用具が用意されている場合もあります。
飲み物は、試験中の水分補給に役立ちます。ただし、会場によっては試験室内への持ち込みが禁止されている場合もあるため、事前に確認しましょう。
時計があると、試験中の時間管理に便利です。ただし、スマートウォッチなど通信機能のある時計は持ち込み禁止です。
試験会場での注意事項
試験会場では、以下の点に注意しましょう。
携帯電話やスマートフォンは、必ず電源を切ってカバンにしまいます。試験中に音が鳴ると、失格になる可能性があります。
参考書やテキストの持ち込みは禁止です。試験室内には、受験に必要なもの以外は持ち込めません。荷物はロッカーや指定の場所に預けます。
不正行為は厳禁です。他の受験者の画面を見る、カンニングペーパーを使う、試験問題を撮影するなどの行為は、即座に失格となり、今後の受験も制限される可能性があります。
試験中の質問は、システムの操作方法や機器の不具合については可能ですが、問題内容に関する質問には答えてもらえません。
途中退出は、原則として認められていません。トイレに行きたい場合は、試験開始前に済ませておきましょう。
試験終了後の流れ
試験が終了したら、以下の流れで退出します。
結果の確認を行います。画面に表示された得点と合否を確認し、スクリーンショットを撮ることはできないため、必要であればメモを取ります。
試験結果レポートの受け取りをします。多くの会場では、試験終了後に結果レポートが印刷されて渡されます。このレポートには、得点とセクション別の達成率が記載されているため、大切に保管しましょう。
アンケートに答える場合があります。試験の難易度や会場の環境についてのアンケートが表示される場合がありますので、任意で回答します。
退出する際は、忘れ物がないか確認します。特に、身分証明書や受験票を忘れないよう注意しましょう。
合格した場合、後日、正式な合格認定証が郵送またはダウンロード可能になります。不合格だった場合は、試験結果レポートを参考に弱点を克服し、再挑戦の計画を立てましょう。
MOS試験の結果発表と認定証
MOS試験の結果は即座に分かり、合格認定証も比較的早く発行されます。ここでは、結果発表のタイミングと認定証について解説します。
試験終了後すぐに結果が分かる
MOS試験の最大の特徴の一つは、試験終了後すぐに合否が分かることです。CBT方式のため、コンピューターが自動的に採点を行い、試験終了ボタンをクリックした直後に結果が画面に表示されます。
従来の資格試験のように、数週間や数ヶ月も結果を待つ必要がありません。その場で「合格」または「不合格」が分かるため、すぐに次のアクションを計画できます。
合格した場合は、その達成感をすぐに味わえます。不合格だった場合でも、どのセクションが弱かったかがすぐに分かるため、効率的に復習を開始できます。再受験の計画も立てやすく、モチベーションを維持しやすいのがメリットです。
また、試験結果レポートには、総合得点とセクション別の達成率が記載されています。このレポートを参考にすることで、自分の強みと弱みを客観的に把握できます。
合格認定証とデジタル認定証の発行
MOS試験に合格すると、正式な合格認定証が発行されます。認定証には2つの形式があります。
紙の合格認定証は、試験合格後、約4~6週間で自宅に郵送されます。A4サイズの立派な認定証で、氏名、合格した科目とレベル、合格日、認定番号などが記載されています。
認定証は、就職活動や転職活動で提出を求められる場合があるため、大切に保管しましょう。額縁に入れて飾ることもでき、自分の努力の証として形に残せます。
デジタル認定証は、オンラインで確認・ダウンロードできる電子版の認定証です。合格後、マイページにアクセスすると、デジタル認定証が発行されています。
デジタル認定証は、PDFファイルとしてダウンロードでき、必要に応じて印刷することも可能です。また、LinkedIn(リンクトイン)などのSNSプロフィールに直接追加できる機能もあり、オンラインでの資格証明に便利です。
紙の認定証が届く前に、就職活動などで資格証明が必要な場合は、デジタル認定証を利用すると良いでしょう。
試験結果レポートの活用方法
試験結果レポートは、合格・不合格にかかわらず、非常に有用な情報を提供してくれます。
合格した場合の活用法として、セクション別の達成率を確認し、得意分野と苦手分野を把握しましょう。次の科目やレベルに挑戦する際の参考になります。また、達成率が低かったセクションを復習することで、実務でのスキルアップにもつながります。
不合格だった場合の活用法として、まず総合得点を確認します。700点にあと何点足りなかったかを把握することで、どの程度の追加学習が必要かが分かります。
セクション別の達成率を詳しく分析し、特に低かったセクションを重点的に復習しましょう。例えば、「数式と関数」のセクションが50%だった場合、関数の使い方をもう一度学び直す必要があります。
再受験に向けた学習計画を立てる際、結果レポートは貴重な指針となります。弱点を克服するための教材選びや、模擬試験での重点分野の設定に活用できます。
試験結果レポートは、単なる合否判定ではなく、自分のスキルレベルを客観的に評価してくれるツールです。このレポートを最大限活用して、継続的なスキルアップを目指しましょう。
MOS試験完全ガイドに関連するよくある質問(FAQ)
- MOS試験は当日申込できますか?
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MOS試験の当日申込は、受験方式によって異なります。全国一斉試験では、当日申込は受け付けていません。申込期限は試験日の約1週間前となっており、期限までに事前申込が必須です。一方、随時試験の場合は、試験会場によっては当日申込を受け付けている場合があります。ただし、会場の空き状況によるため、事前に電話で確認することをおすすめします。確実に受験するためには、どちらの方式でも事前申込をしておくことが安心です。
- MOS試験は同日に複数科目受験できますか?
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MOS試験で同日に複数科目を受験することは可能です。全国一斉試験では、同じ試験日の午前と午後で異なる科目を受験できる場合があります。また、随時試験では、試験会場のスケジュール次第で、連続して複数科目を受験できることもあります。複数科目を効率的に受験したい方は、MOS Excel対策などの科目別対策記事を参考に、計画的に準備を進めましょう。ただし、1日に複数科目を受験すると疲労が蓄積するため、体調管理には十分注意が必要です。
- MOS試験に不合格だった場合、再受験はいつからできますか?
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MOS試験に不合格だった場合、再受験のルールがあります。1回目の不合格後は、翌日から同じ科目の再受験が可能です。しかし、2回目も不合格だった場合は、3回目以降の受験は前回受験日から7日間(168時間)空ける必要があります。この待機期間は、しっかりと弱点を克服するための学習時間を確保する目的があります。試験結果レポートで苦手セクションを確認し、集中的に復習してから再挑戦しましょう。
- MOS試験の申込後にキャンセルや変更はできますか?
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MOS試験の申込後のキャンセルや変更は、受験方式や会場によってルールが異なります。全国一斉試験では、原則として申込後のキャンセルや変更は認められていません。ただし、やむを得ない事情がある場合は、申込期限までに手続きを行えば、次回試験への振替が可能な場合があります。随時試験の場合は、試験会場ごとにキャンセルポリシーが異なるため、申込時に必ず確認しましょう。会場によっては、試験日の数日前までキャンセルや日程変更を受け付けている場合もあります。
- MOS試験会場はどこで確認できますか?
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MOS試験会場は、オデッセイ コミュニケーションズの公式サイトで確認できます。サイト内の「試験会場検索」機能を使うと、都道府県や市区町村から最寄りの試験会場を探せます。全国一斉試験の会場は、試験日ごとに指定されており、申込時に選択できる会場が表示されます。随時試験の会場は、各地のパソコンスクールや専門学校などが認定されており、それぞれのスケジュールで試験を実施しています。会場ごとの詳細情報(住所、連絡先、実施科目、アクセス方法など)も確認できますので、自分に都合の良い会場を選びましょう。
- MOS試験の受験票はいつ届きますか?
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MOS試験の受験票は、受験方式によって発行時期が異なります。全国一斉試験の場合、受験票は紙で郵送されるのではなく、マイページからPDFファイルとしてダウンロードする形式です。試験日の約1週間前からダウンロードが可能になるため、必ず印刷して当日持参しましょう。随時試験の場合は、試験会場から受験票や確認メールが送られてきます。会場によって方法が異なるため、申込時に確認内容をよく読んでおきましょう。受験票には、試験会場の住所、集合時間、持ち物などの重要情報が記載されているため、当日まで大切に保管してください。
- MOS試験で遅刻した場合はどうなりますか?
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MOS試験で遅刻した場合、原則として受験できなくなる可能性が高いです。試験開始時刻までに受付を完了していないと、入室を断られる場合があります。全国一斉試験では、試験開始時刻に遅れると受験できず、受験料も返金されません。随時試験の場合は、試験会場によって対応が異なる場合がありますが、基本的には時間厳守が求められます。交通機関の遅延などやむを得ない事情がある場合は、すぐに試験会場に連絡を入れましょう。会場によっては、別の時間帯や日程に振り替えてもらえる可能性もあります。確実に受験するためには、試験開始時刻の30分前には会場に到着するよう、余裕を持って出発することをおすすめします。
まとめ:MOS試験の制度と受験の流れを把握して合格を目指そう
本記事では、MOS試験の制度、試験科目とレベル、受験方法、日程、申込手順、受験料、試験形式、合格基準、当日の流れ、結果発表について詳しく解説しました。重要なポイントを改めて確認しましょう。
- 受験方法は2種類から選択可能:全国一斉試験(月1~2回、計画的な学習に適する)と随時試験(ほぼ毎日実施、柔軟なスケジュール調整が可能)があり、自分のライフスタイルに合わせて選べます。
- 合格基準は明確で達成可能:1000点満点中700点以上で合格となり、一般レベルの合格率は約80%です。適切な準備をすれば、初心者でも十分合格を目指せる資格です。
- 即日で結果が分かる効率的な試験:CBT方式により試験終了後すぐに合否が判明し、後日合格認定証が発行されます。再受験もスムーズに計画できます。
MOS試験の全体像を理解できたら、次は具体的な学習を始めましょう。MOSの勉強時間とMOS独学合格法を参考に、自分に合った学習計画を立てることをおすすめします。
本記事を通じて、MOS試験の制度と受験の流れを理解いただけたはずです。これらの情報を活用して、MOS資格取得に向けて計画的に準備を進め、合格を勝ち取りましょう。
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