危険物取扱者試験の時間・内容について調べているあなたへ。「試験時間はどのくらいか」「どんな科目が出題されるのか」という疑問は、試験種別ごとの詳細を理解することで解決できます。本記事では、危険物取扱者試験の時間・試験科目の内容・問題数と配点・試験形式・科目免除制度について、公式データを交えて詳しく解説します。この情報をもとに、危険物取扱者試験合格に向けて、万全の準備を進めましょう。
この記事を読むとわかること
- 危険物取扱者試験の種別ごとの試験時間と問題数
- 3つの試験科目の具体的な内容と配点
- マークシート方式の試験形式と科目免除制度
- 試験当日の持ち物と受験料に関する重要情報
押さえておきたい3つのポイント
- 試験時間は種別により異なる:甲種は2時間30分、乙種は2時間、丙種は1時間15分と、取り扱える危険物の範囲に応じて試験時間が設定されています。科目免除を受けると試験時間も短縮されます。
- 試験科目は全種別共通で3科目:法令・物理化学・性質消火の3科目で構成され、各科目60%以上の正答が必要です。科目合格制ではないため、全科目で基準を満たす必要があります。
- マークシート方式で実技試験なし:甲種・乙種は五肢択一式、丙種は四肢択一式のマークシート方式です。実技試験はないため、知識を正確に習得することが合格の鍵となります。
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危険物取扱者試験の時間は種別により異なる
危険物取扱者試験の時間は、甲種・乙種・丙種の種別によって大きく異なります。これは各種別で取り扱える危険物の範囲や、出題される問題数が異なるためです。試験時間を正確に把握しておくことで、当日の時間配分や解答ペースを事前に計画できます。
各種別の試験時間と、時間内に解答すべき問題数を理解することが、効率的な試験対策の第一歩となります。
危険物取扱者甲種の試験時間は2時間30分
危険物取扱者甲種の試験時間は2時間30分(150分)です。全45問を解答する必要があるため、1問あたり約3分20秒のペースで進める計算になります。甲種は全ての類の危険物を取り扱える最上位資格であり、出題範囲も広いため、試験時間も最も長く設定されています。
実際の試験では、法令15問、物理化学10問、性質消火20問という配分になっており、特に性質消火の問題数が多いことが特徴です。時間配分としては、法令に45分、物理化学に30分、性質消火に60分程度を目安とし、残り15分で見直しを行うのが理想的です。
時間内に全問題を解答し、見直しの時間を確保するためには、過去問演習で時間感覚を養うことが重要です。
危険物取扱者乙種の試験時間は2時間
危険物取扱者乙種の試験時間は2時間(120分)です。全35問を解答する必要があるため、1問あたり約3分26秒のペースで進めることになります。乙種は特定の類の危険物を取り扱える資格で、甲種よりも出題範囲が限定されているため、試験時間も30分短くなっています。
問題配分は法令15問、物理化学10問、性質消火10問となっており、甲種と比較すると性質消火の問題数が少ないことが特徴です。時間配分の目安は、法令に40分、物理化学に30分、性質消火に30分程度とし、残り20分で全体の見直しを行うのが効果的です。
乙種の中でも最も受験者が多い乙4(乙種第4類)は、引火性液体を扱う重要な資格として知られています。危険物取扱者乙4とはでは、乙4の詳細な特徴を解説しています。
危険物取扱者丙種の試験時間は1時間15分
危険物取扱者丙種の試験時間は1時間15分(75分)です。全25問を解答する必要があるため、1問あたり3分のペースで進めることになります。丙種はガソリン、灯油、軽油、重油など限定された危険物のみを取り扱える入門的な資格であり、試験時間も最も短く設定されています。
問題配分は法令10問、物理化学5問、性質消火10問で、全体の問題数が少ないため、各科目にじっくり取り組むことができます。時間配分は法令に25分、物理化学に15分、性質消火に25分程度を目安とし、残り10分で見直しを行うのが理想的です。
試験時間が短いとはいえ、1問あたりに使える時間は他の種別とほぼ同じであるため、焦らず確実に解答することが大切です。
危険物取扱者の種類に関してもっと詳しい記事はこちら
危険物取扱者の種類と違い|甲種・乙種・丙種の選び方を解説
危険物取扱者試験の科目は全種別共通で3科目
危険物取扱者試験は、甲種・乙種・丙種のすべての種別において、共通して3つの科目で構成されています。これらの科目は、危険物を安全に取り扱うために必要な法律知識、科学的基礎、実務的知識を網羅しています。
各科目の内容を正確に理解し、バランスよく学習することが合格への近道です。科目ごとの特徴を把握して、効率的な学習計画を立てましょう。危険物取扱者試験の日程・申込方法では、試験申込に関する詳細情報を解説しています。
危険物取扱者試験科目①危険物に関する法令
「危険物に関する法令」は、消防法や危険物の規制に関する政令など、危険物を取り扱う上で必要な法律知識を問う科目です。甲種と乙種では15問、丙種では10問が出題されます。法令科目は暗記が中心となるため、条文や数値を正確に覚えることが重要です。
出題内容は、危険物の定義、危険物施設の基準、貯蔵・取扱いの基準、保安距離、保有空地、消火設備、点検・定期点検、免状の交付・返納など多岐にわたります。特に数値基準(指定数量、保安距離の数値など)は頻出項目であり、確実に覚える必要があります。
法令科目は過去問と類似した問題が出題されることが多いため、過去問演習を繰り返すことで得点源にできる科目です。条文の言い回しにも慣れておくことで、正確な判断ができるようになります。
危険物取扱者試験科目②基礎的な物理学及び基礎的な化学
「基礎的な物理学及び基礎的な化学」は、危険物の性質を理解するために必要な物理・化学の基礎知識を問う科目です。甲種と乙種では10問、丙種では5問が出題されます。この科目は計算問題も含まれるため、公式の理解と計算練習が必要です。
物理分野では、物質の三態(固体・液体・気体)、熱の移動、静電気、燃焼の要素などが出題されます。化学分野では、物質の構造、化学反応、酸化還元、イオン化傾向、化学式や化学反応式などが問われます。特に燃焼の三要素(可燃物・酸素供給体・点火源)は、危険物取扱者として必須の知識です。
丙種では出題数が5問と少ないため、基本的な内容に絞って学習すれば十分です。一方、甲種と乙種では、より深い理解が求められるため、教科書レベルの化学・物理の復習が効果的です。
危険物取扱者試験科目③危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法
「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」は、各類の危険物の特性、火災予防方法、適切な消火方法を問う科目です。甲種では20問、乙種と丙種では10問が出題されます。実務に直結する科目であり、危険物取扱者として最も重要な知識が問われます。
甲種では第1類から第6類まで全ての類の危険物について出題されます。乙種では受験する類の危険物のみが出題対象となり、丙種ではガソリン、灯油、軽油、重油など特定の第4類危険物のみが出題されます。各危険物の性状、危険性、貯蔵・取扱い方法、火災予防対策、適応する消火剤などを理解する必要があります。
この科目では、具体的な物質名とその性質を結びつけて覚えることが重要です。例えば、第4類の引火性液体では、引火点の違いや水溶性・非水溶性の区別などが頻出項目となります。
危険物取扱者試験の科目に関してもっと詳しい記事はこちら
危険物取扱者試験の日程・申込方法|受験の流れを詳しく解説
危険物取扱者試験の問題数と配点
危険物取扱者試験の問題数と配点は、種別によって異なります。各科目の問題数を把握しておくことで、試験当日の時間配分や学習計画を立てやすくなります。また、配点を理解することで、どの科目にどれだけ注力すべきかを判断できます。
すべての種別において、各科目で60%以上の正答が求められるため、苦手科目を作らずバランスよく得点することが重要です。
危険物取扱者甲種の問題数は全45問
危険物取扱者甲種の問題数は全45問です。科目別の内訳は、法令15問、物理化学10問、性質消火20問となっています。1問あたりの配点は均等であり、各科目で以下の問題数と合格ラインが設定されています。
| 科目 | 問題数 | 合格ライン(60%以上) |
|---|---|---|
| 危険物に関する法令 | 15問 | 9問以上正解 |
| 基礎的な物理学及び基礎的な化学 | 10問 | 6問以上正解 |
| 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 | 20問 | 12問以上正解 |
性質消火の問題数が20問と最も多いことから、この科目が甲種試験の重要なウェイトを占めています。第1類から第6類まで全ての類の危険物が出題対象となるため、幅広い知識が必要です。合格するためには、全45問中27問以上の正解が必要ですが、各科目で60%以上という条件も同時に満たす必要があります。
効率的に合格を目指すには、問題数の多い性質消火と法令を優先的に学習し、確実に得点できる基盤を作ることが重要です。
危険物取扱者乙種の問題数は全35問
危険物取扱者乙種の問題数は全35問です。科目別の内訳は、法令15問、物理化学10問、性質消火10問となっています。甲種と比較すると、性質消火の問題数が10問少なく設定されています。
| 科目 | 問題数 | 合格ライン(60%以上) |
|---|---|---|
| 危険物に関する法令 | 15問 | 9問以上正解 |
| 基礎的な物理学及び基礎的な化学 | 10問 | 6問以上正解 |
| 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 | 10問 | 6問以上正解 |
性質消火の問題数が10問と少ないのは、乙種が特定の1つの類のみを対象としているためです。例えば乙4を受験する場合、第4類の引火性液体に関する問題のみが出題されます。合格するためには、全35問中21問以上の正解が必要ですが、各科目で60%以上という条件も満たさなければなりません。
乙種は受験する類を選択できるため、自分の仕事や興味に応じて効率的に学習できるのが特徴です。最も人気の高い乙4については、危険物取扱者乙4の難易度・合格率で詳しく解説しています。
危険物取扱者丙種の問題数は全25問
危険物取扱者丙種の問題数は全25問です。科目別の内訳は、法令10問、物理化学5問、性質消火10問となっており、全ての種別の中で最も問題数が少なくなっています。
| 科目 | 問題数 | 合格ライン(60%以上) |
|---|---|---|
| 危険物に関する法令 | 10問 | 6問以上正解 |
| 基礎的な物理学及び基礎的な化学 | 5問 | 3問以上正解 |
| 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 | 10問 | 6問以上正解 |
丙種は、ガソリン、灯油、軽油、重油など、第4類危険物の中でも限定された物質のみを取り扱える資格です。問題数が少なく、出題範囲も限定的であるため、初めて危険物取扱者を取得する方に適しています。合格するためには、全25問中15問以上の正解が必要であり、同時に各科目で60%以上の正解が求められます。
物理化学が5問と少ないため、この科目で3問以上正解することは比較的容易ですが、油断せずに基本事項はしっかり押さえておくことが大切です。
危険物取扱者試験の問題数と配点に関してもっと詳しい記事はこちら
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危険物取扱者試験の形式はマークシート方式
危険物取扱者試験は、全ての種別においてマークシート方式で実施されます。記述式や論述式の問題は一切なく、選択肢の中から正解を選ぶ形式です。マークシート方式であるため、正確にマークする技術や、消去法を用いた解答テクニックも重要になります。
試験形式を理解しておくことで、本番での戸惑いを防ぎ、落ち着いて実力を発揮できます。
危険物取扱者甲種・乙種は五肢択一式
危険物取扱者甲種と乙種の試験は、五肢択一式のマークシート方式です。1つの問題に対して5つの選択肢が用意されており、その中から正解を1つ選んで解答します。5つの選択肢から選ぶため、完全な当てずっぽうでも20%の確率で正解できる計算になります。
ただし、実際の試験では消去法を効果的に使うことで、正解率を大幅に高めることができます。明らかに誤っている選択肢を2〜3個除外できれば、残りの選択肢から選ぶことになり、正解の確率が50%以上に上がります。過去問演習を通じて、よく出る誤答パターンを把握しておくことが有効です。
五肢択一式では、選択肢の文章をしっかり読み、キーワードや数値の違いに注目することが重要です。似たような選択肢の中から正解を見極める読解力も求められます。
危険物取扱者丙種は四肢択一式
危険物取扱者丙種の試験は、四肢択一式のマークシート方式です。1つの問題に対して4つの選択肢が用意されており、その中から正解を1つ選んで解答します。甲種・乙種よりも選択肢が1つ少ないため、やや解答しやすい形式となっています。
4つの選択肢から選ぶため、当てずっぽうでも25%の確率で正解できます。消去法を使って明らかに誤っている選択肢を除外できれば、正解率はさらに上がります。丙種は入門的な資格であるため、基本的な知識があれば正解を導きやすい問題が多い傾向にあります。
四肢択一式でも、問題文と選択肢を丁寧に読むことが大切です。特に「正しいものはどれか」と「誤っているものはどれか」という問題文の違いに注意し、マークミスを防ぎましょう。
危険物取扱者試験に実技試験はなし
危険物取扱者試験には、実技試験や面接試験は一切ありません。筆記試験(マークシート方式)のみで合否が判定されるため、知識をしっかり身につければ合格できる資格です。実技の練習や面接対策が不要であることから、独学でも十分に合格を目指せます。
実技試験がないとはいえ、危険物取扱者の実務では実際に危険物を取り扱う技能が必要になります。資格取得後は、職場でのOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)や保安講習を通じて、実務的なスキルを習得することになります。試験では知識を問われ、実務では経験を積むという明確な区分があります。
筆記試験のみで合格できることは、働きながら資格取得を目指す方にとって大きなメリットです。通勤時間やスキマ時間を活用した学習だけで、十分に合格レベルに到達できます。
危険物取扱者試験の形式に関してもっと詳しい記事はこちら
危険物取扱者試験の日程・申込方法|受験の流れを詳しく解説
危険物取扱者試験の科目免除制度
危険物取扱者試験には、一定の条件を満たす受験者に対して、特定の科目を免除する制度があります。科目免除を受けることで、試験時間が短縮され、学習の負担も軽減されます。すでに他の類の免状を持っている方や、一定の学歴を有する方は、この制度を積極的に活用することで効率的に資格を取得できます。
科目免除制度を利用する際は、受験申込時に必要な証明書類を提出する必要があります。
危険物取扱者乙種の科目免除条件
危険物取扱者乙種では、すでに他の類の乙種免状を持っている場合、法令と物理化学の2科目が免除されます。例えば、乙4の免状を持っている方が乙1を受験する場合、性質消火の10問のみを解答すればよいことになります。この免除制度により、複数の類を効率的に取得することが可能です。
また、火薬類免状(甲種・乙種)を持っている方も、物理化学の科目が免除されます。さらに、大学・短大・高専で化学に関する学科を修了した方も、物理化学の免除を受けられる場合があります。ただし、学歴による免除を受けるには、成績証明書などの提出が必要です。
乙種の科目免除を活用すると、1つの類を取得した後、他の類を短期間で次々と取得できます。特に乙4を最初に取得し、その後に他の類を追加取得するパターンが一般的です。危険物取扱者の受験資格では、受験条件と免除制度の詳細を解説しています。
危険物取扱者丙種の科目免除条件
危険物取扱者丙種では、火薬類免状(甲種・乙種)を持っている方が物理化学の科目免除を受けられます。丙種の物理化学は5問のみですが、免除を受けることで、法令10問と性質消火10問の計20問のみを解答すればよくなります。
また、5年以上の実務経験を有する方も、一定の条件下で物理化学の免除を受けられる場合があります。ただし、実務経験による免除は、消防法に基づく危険物施設での実務経験に限定されるため、該当するかどうかは事前に確認が必要です。
丙種の免除制度を利用する受験者は比較的少ないですが、該当する方は積極的に活用することで、試験の負担を軽減できます。
危険物取扱者試験の免除による試験時間の短縮
科目免除を受けると、試験時間も短縮されます。乙種で2科目免除の場合、通常2時間の試験時間が35分に短縮されます。性質消火10問のみを解答するため、1問あたり3分30秒程度の時間を使えることになります。丙種で物理化学免除の場合は、通常1時間15分の試験時間が55分に短縮されます。
試験時間が短縮されることで、受験当日の負担が軽減され、集中力を維持しやすくなります。また、免除科目の学習が不要になるため、受験準備の期間も大幅に短縮できます。複数の類を取得する計画がある方は、科目免除を前提とした学習計画を立てることをおすすめします。
| 種別 | 免除パターン | 通常の試験時間 | 免除後の試験時間 | 解答問題数 |
|---|---|---|---|---|
| 乙種 | 法令・物理化学免除 | 2時間 | 35分 | 10問 |
| 丙種 | 物理化学免除 | 1時間15分 | 55分 | 20問 |
科目免除制度は、危険物取扱者資格を複数取得する際の大きなメリットです。計画的に活用することで、効率的なキャリアアップが実現できます。
危険物取扱者の科目免除に関してもっと詳しい記事はこちら
危険物取扱者の受験資格|甲種・乙種・丙種の条件を解説
危険物取扱者試験の合格基準は各科目60%以上
危険物取扱者試験の合格基準は、全ての種別において「各科目で60%以上の正答」です。この基準は絶対評価であり、他の受験者の成績に関係なく、自分自身が各科目で6割以上正解すれば合格できます。合格基準を正確に理解することで、目標とすべき得点を明確にできます。
注意すべきは、全体の合計点ではなく、各科目ごとに60%以上が必要という点です。
危険物取扱者試験は科目合格制ではない
危険物取扱者試験には科目合格制度がありません。これは、1回の試験で全ての科目において60%以上の正答を達成しなければ合格できないことを意味します。例えば、法令と性質消火で高得点を取っても、物理化学が60%未満であれば不合格となります。
科目合格制がないため、苦手科目があると合格が難しくなります。特に物理化学は計算問題も含まれ、苦手とする受験者が多い科目です。合格するためには、3科目全てをバランスよく学習し、どの科目でも基準点をクリアできる実力を身につける必要があります。
不合格となった場合、次回の試験では再び全3科目を受験しなければなりません。1科目だけ不合格だったとしても、その科目だけを再受験することはできないため、注意が必要です。
危険物取扱者試験の合格に必要な正答数
各種別で合格するために必要な正答数を具体的に示すと、以下のようになります。各科目で60%以上という条件を満たす必要があるため、単純な合計点だけでは合格できません。
甲種の合格に必要な正答数
- 法令:15問中9問以上(60%)
- 物理化学:10問中6問以上(60%)
- 性質消火:20問中12問以上(60%)
- 合計:45問中27問以上(全体で60%以上、かつ各科目で60%以上)
乙種の合格に必要な正答数
- 法令:15問中9問以上(60%)
- 物理化学:10問中6問以上(60%)
- 性質消火:10問中6問以上(60%)
- 合計:35問中21問以上(全体で60%以上、かつ各科目で60%以上)
丙種の合格に必要な正答数
- 法令:10問中6問以上(60%)
- 物理化学:5問中3問以上(60%)
- 性質消火:10問中6問以上(60%)
- 合計:25問中15問以上(全体で60%以上、かつ各科目で60%以上)
例えば、甲種で法令14問、物理化学8問、性質消火10問正解した場合、合計32問(71%)となり全体では合格基準を満たしています。しかし、性質消火が10問(50%)であり、60%に達していないため不合格となります。このように、各科目で確実に基準をクリアすることが重要です。
危険物取扱者試験の合格基準に関してもっと詳しい記事はこちら
危険物取扱者の難易度・合格率|種類別の難しさを徹底比較
危険物取扱者試験当日の持ち物と注意事項
危険物取扱者試験当日は、必要な持ち物を忘れずに持参し、試験会場のルールを守ることが大切です。持ち物の不備や試験会場でのマナー違反は、受験資格の喪失につながる可能性もあります。事前に持ち物リストを確認し、余裕を持って会場に到着しましょう。
試験当日の準備を万全にすることで、落ち着いて実力を発揮できます。
危険物取扱者試験の必須持ち物
危険物取扱者試験の必須持ち物は以下の通りです。これらを忘れると受験できない場合があるため、前日までに必ず確認しましょう。
必須の持ち物
- 受験票:試験申込後に郵送される受験票は必ず持参してください。受験票には受験番号や試験会場の情報が記載されています。
- 本人確認書類:運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、学生証などの顔写真付き身分証明書が必要です。
- 筆記用具:HBまたはBの鉛筆(シャープペンシル可)、消しゴムを用意してください。マークシート方式のため、鉛筆は複数本持参することをおすすめします。
あると便利な持ち物
- 時計:試験会場に時計がない場合や見えにくい場合に備えて、腕時計を持参すると安心です。ただし、スマートウォッチなど通信機能付きの時計は使用できません。
- 上着やブランケット:試験会場の空調状況によっては、寒さや暑さを感じる場合があります。体温調節ができる服装を心がけましょう。
受験票を紛失した場合は、試験当日の朝に会場で再発行の手続きができる場合がありますが、早めに会場に到着する必要があります。
危険物取扱者試験で使用できないもの
危険物取扱者試験では、以下のものは使用できません。試験中に使用が発覚した場合、不正行為とみなされ失格となる可能性があります。
使用禁止の持ち物
- 電卓:危険物取扱者試験では電卓の使用は認められていません。計算問題は暗算または筆算で解く必要があります。
- スマートフォン・携帯電話:試験中は電源を切り、鞄の中にしまっておく必要があります。机の上に置くことも禁止されています。
- 参考書・ノート:試験中は一切の参考資料を見ることができません。試験開始後は、持ち込んだ参考書を見ることも禁止されています。
- 通信機能付き時計:スマートウォッチなど、通信機能やデータ表示機能がある時計は使用できません。
試験会場では、荷物を座席の下や指定された場所に置くよう指示されます。試験監督の指示に従い、不正行為と疑われる行動は避けましょう。
危険物取扱者試験会場への注意点
試験会場への到着時間や会場内でのマナーについても、事前に確認しておきましょう。余裕を持った行動が、落ち着いた受験につながります。
試験開始前の注意点
- 到着時間:試験開始の30分前までには会場に到着することをおすすめします。受付や座席確認に時間がかかる場合があります。
- 座席確認:受験票に記載された受験番号と座席番号を確認し、正しい席に着席してください。
- トイレ:試験開始後は原則として退室できないため、開始前に済ませておきましょう。
試験中の注意点
- マークミス:マークシートは正確に塗りつぶしてください。複数の選択肢をマークしたり、薄すぎるマークは不正解となります。
- 途中退室:試験開始後一定時間(通常30分程度)が経過すれば、途中退室が可能になります。ただし、退室後の再入室はできません。
- 見直し時間:時間配分を考え、見直しの時間を確保しましょう。マークミスや解答漏れがないかを最終確認することが重要です。
試験会場では、他の受験者の迷惑にならないよう、静かに行動することを心がけてください。
危険物取扱者試験当日の持ち物に関してもっと詳しい記事はこちら
危険物取扱者試験の日程・申込方法|受験の流れを詳しく解説
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危険物取扱者試験の受験料
危険物取扱者試験の受験料は、受験する種別によって異なります。受験料は試験申込時に支払う必要があり、一度支払った受験料は原則として返金されません。受験料の金額と支払い方法を事前に確認しておくことで、スムーズに申込手続きを進められます。
また、複数の種別を同時に受験する場合の料金体系についても理解しておきましょう。
危険物取扱者試験の受験料は種別により異なる
危険物取扱者試験の受験料は、2024年時点で以下のように設定されています(消費税非課税)。種別によって試験内容や問題数が異なるため、受験料にも差があります。
| 種別 | 受験料(非課税) |
|---|---|
| 甲種 | 6,600円 |
| 乙種 | 4,600円 |
| 丙種 | 3,700円 |
甲種は全ての類の危険物を取り扱える最上位資格であるため、受験料も最も高く設定されています。乙種は特定の類のみを対象とするため中程度の料金となり、丙種は限定的な資格であることから最も低い料金となっています。
受験料の支払い方法は、都道府県によって異なる場合がありますが、一般的には書面申請の場合は郵便局での払込取扱票を使用し、電子申請の場合はクレジットカードやコンビニ決済が利用できます。支払い後の領収証は、受験票が届くまで大切に保管しておきましょう。
危険物取扱者試験の受験料は返金不可
危険物取扱者試験の受験料は、一度支払うと原則として返金されません。以下のような理由があっても、受験料の返還や次回試験への振替はできないため注意が必要です。
返金されないケース
- 試験当日に欠席した場合
- 試験申込後に受験をキャンセルした場合
- 天候不良や交通機関の遅延などにより遅刻した場合
- 病気や怪我などやむを得ない理由で受験できなかった場合
ただし、試験実施機関である一般財団法人消防試験研究センターの都合により試験が中止された場合や、自然災害などで試験が実施できなかった場合は、受験料が返金されるか、次回試験への振替が認められることがあります。
受験料が返金されないことを考えると、体調管理や日程調整をしっかり行い、確実に受験できる日程で申し込むことが重要です。
危険物取扱者試験の複数受験について
危険物取扱者試験では、同じ試験日に複数の種別を受験することはできません。例えば、午前に甲種、午後に乙4を受験するといったことは不可能です。これは、試験時間が重複する場合があることや、試験運営上の理由によるものです。
一方、異なる試験日であれば、複数の種別や複数の類を受験することは可能です。例えば、1月に乙4を受験し、3月に甲種を受験するといった計画を立てることができます。都道府県によって試験日程が異なるため、複数の都道府県の試験を組み合わせて短期間に複数の資格を取得することも理論上は可能です。
乙種の場合、すでに1つの類の免状を持っていれば、次の類の受験時に科目免除を受けられるため、効率的に複数の類を取得できます。計画的に受験スケジュールを組むことで、短期間でのキャリアアップが実現できます。
危険物取扱者試験の受験料に関してもっと詳しい記事はこちら
危険物取扱者試験の日程・申込方法|受験の流れを詳しく解説
危険物取扱者試験の時間・内容に関連するよくある質問(FAQ)
危険物取扱者試験の時間や内容について、受験者からよく寄せられる質問をまとめました。試験に関する疑問を解消し、安心して受験準備を進めてください。
- 危険物取扱者試験の時間は延長できますか?
-
危険物取扱者試験の時間延長は原則として認められていません。甲種2時間30分、乙種2時間、丙種1時間15分という試験時間は固定されており、個人的な事情による延長はできません。ただし、障害のある方で事前に申請し、承認を受けた場合は、時間延長や別室受験などの配慮を受けられる場合があります。配慮を希望する方は、受験申込時に試験実施機関に相談することをおすすめします。
- 危険物取扱者試験は途中退室できますか?
-
危険物取扱者試験では、試験開始後一定時間(通常30分程度)が経過すれば途中退室が可能です。ただし、一度退室すると再入室はできないため、退室前に解答を十分に確認する必要があります。また、試験終了前の一定時間(通常10分程度)は退室できない場合があるため、試験監督の指示に従ってください。途中退室する際は、解答用紙と問題用紙を試験監督に提出してから静かに退室しましょう。
- 危険物取扱者試験で電卓は使えますか?
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危険物取扱者試験では電卓の使用は一切認められていません。物理化学の科目で計算問題が出題されますが、暗算または筆算で解く必要があります。試験で出題される計算問題は、基本的な四則演算で解けるレベルに設定されているため、複雑な計算を要する問題はほとんど出題されません。過去問を繰り返し解くことで、電卓なしでも十分に対応できる計算力を身につけることができます。
- 危険物取扱者試験の科目免除を受けるには何が必要ですか?
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危険物取扱者試験の科目免除を受けるには、受験申込時に免除の根拠となる証明書類を提出する必要があります。乙種で他の類の免状による免除を受ける場合は、既に取得している免状のコピーを添付します。学歴による免除を受ける場合は、成績証明書や卒業証明書が必要です。火薬類免状による免除の場合も、免状のコピーが必要となります。証明書類の準備には時間がかかる場合があるため、早めに手続きを開始することをおすすめします。
- 危険物取扱者試験で1科目だけ不合格の場合、次回は免除されますか?
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危険物取扱者試験には科目合格制度がないため、1科目でも不合格の場合、次回受験時に全科目を再受験する必要があります。例えば、法令と性質消火で合格基準を満たしても、物理化学が60%未満で不合格となった場合、次回は再び3科目全てを受験しなければなりません。この点は、科目合格制を採用している他の資格試験との大きな違いです。苦手科目を作らず、バランスよく学習することが重要です。
- 危険物取扱者試験の合格発表はいつですか?
-
危険物取扱者試験の合格発表は、試験実施日からおよそ2週間後に行われます。合格者には免状の申請に必要な書類が郵送され、不合格者には得点通知が送られます。合格発表の日程は受験票に記載されているため、確認しておきましょう。また、一般財団法人消防試験研究センターのウェブサイトでも、受験番号による合格者の照会が可能です。危険物取扱者試験の日程・申込方法では、申込から合格発表までの流れを詳しく解説しています。
- 危険物取扱者試験の問題は持ち帰れますか?
-
危険物取扱者試験の問題用紙は持ち帰ることができません。試験終了後、解答用紙と一緒に問題用紙も回収されます。そのため、自己採点をすることは基本的にできません。ただし、試験中に問題用紙にメモを取ることは可能なので、気になる問題があれば余白にメモを残しておくことはできます。合格発表時に届く得点通知で、自分の点数と合否を確認することになります。
まとめ:危険物取扱者試験の時間・内容を理解して万全の準備を
本記事では、危険物取扱者試験の時間・内容について詳しく解説しました。重要なポイントを改めて確認しましょう。
- 試験時間は種別により異なる:甲種2時間30分、乙種2時間、丙種1時間15分と設定されており、科目免除を受けると試験時間も短縮されます。時間配分を事前に計画し、過去問演習で時間感覚を養うことが重要です。
- 試験科目は全種別共通で3科目:法令・物理化学・性質消火の3科目で構成され、各科目で60%以上の正答が合格の条件です。科目合格制ではないため、苦手科目を作らずバランスよく学習することが合格への近道です。
- マークシート方式で実技試験なし:甲種・乙種は五肢択一式、丙種は四肢択一式のマークシート方式です。実技試験がないため、知識を正確に習得し、過去問演習を繰り返すことで十分に合格を目指せます。
危険物取扱者試験の時間と内容を正確に理解できたら、次は効率的な学習計画を立てましょう。危険物取扱者の勉強時間と危険物取扱者試験の日程・申込方法を参考に、計画的に進めることをおすすめします。
本記事を通じて、危険物取扱者試験の時間・科目・問題数・試験形式・科目免除制度・合格基準・当日の持ち物・受験料について、包括的に理解いただけたはずです。これらの情報を活用して、危険物取扱者試験合格に向けて一歩を踏み出しましょう。
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