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技術士試験の申し込み方法|期間・手続き・必要書類を解説

技術士試験の申し込みについて知りたいあなたへ。「申し込み期間はいつなのか」「どんな書類が必要なのか」「手続きはどう進めればいいのか」といった疑問は、正確な情報を把握することで解決できます。本記事では、技術士試験の申し込み期間と日程、必要書類の準備方法、郵送とWebそれぞれの申し込み手順について、実際のスケジュールを交えて詳しく解説します。この情報をもとに、技術士試験の申し込みを確実に完了させましょう。

この記事を読むとわかること

  • 技術士一次試験と二次試験の申し込み期間と日程
  • 申し込みに必要な書類と受験手数料の詳細
  • 郵送とWebそれぞれの申し込み手順と注意点
  • 申し込みでよくあるミスとその対策方法

押さえておきたい3つのポイント

  1. 申し込み時期の違い:技術士一次試験は6月中旬~下旬、二次試験は4月上旬~中旬と、申し込み期間が異なります。試験種別を確認して早めに準備を始めることが重要です。
  2. 必要書類の準備:受験申込書、写真、受験手数料の振込証明書が基本ですが、免除対象者は追加書類が必要です。書類不備を防ぐため、事前にチェックリストで確認しましょう。
  3. 申し込み方法の選択:郵送とWebの2つの方法があり、それぞれ締め切り時刻や提出書類が異なります。自分に合った方法を選び、期限を守って手続きを完了させることが大切です。

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目次

技術士試験の申し込みの基本情報

技術士試験の申し込みを始める前に、試験制度の全体像と申し込みの基本ルールを理解しておくことが重要です。一次試験と二次試験では申し込み時期や必要書類が異なるため、自分が受験する試験に応じた準備が必要になります。

技術士試験の申し込みは、日本技術士会が運営する公式窓口を通じて行います。技術士試験の制度を事前に確認しておくと、申し込み手続きがスムーズに進められます。

技術士一次試験と二次試験で申し込み時期が異なる

技術士試験は一次試験と二次試験の2段階制を採用しており、それぞれ申し込み時期が大きく異なります。一次試験の申し込み期間は例年6月中旬から下旬の約2週間、二次試験の申し込み期間は4月上旬から中旬の約2週間です。

試験実施日も異なり、一次試験は11月下旬、二次試験の筆記試験は7月中旬、口頭試験は10月から12月にかけて実施されます。申し込み期間を逃すと翌年まで受験できないため、年間スケジュールを把握して早めに準備を始めることが大切です。

技術士試験の申し込み方法は郵送とWeb

技術士試験の申し込みには、郵送による申請とWebによる申請の2つの方法があります。郵送申請では受験申込書を印刷・記入して書留郵便で送付し、Web申請では日本技術士会の専用サイトから必要事項を入力して提出します。

郵送申請は締め切り日の消印有効、Web申請は締め切り日の午後5時までと、期限の扱いが異なる点に注意が必要です。また、Web申請でも一部の書類(写真や卒業証明書など)は別途郵送が必要な場合があるため、両方の手順を理解しておくことをおすすめします。

技術士試験申し込みの年間スケジュール

技術士試験の申し込みから試験実施までの年間スケジュールを把握しておくと、計画的に準備を進められます。一次試験を目指す場合、6月に申し込み、8月に受験票が届き、11月に試験を受験します。翌年1月に合格発表があり、合格すれば修習技術者として登録できます。

二次試験を目指す場合、4月に申し込み、6月に受験票が届き、7月に筆記試験を受験します。9月に筆記試験の合格発表があり、合格者は10月から12月にかけて口頭試験を受験します。最終的な合格発表は翌年3月です。このような長期的なスケジュールを踏まえ、余裕を持った準備が求められます。

技術士試験の制度に関してもっと詳しい記事はこちら
技術士試験とは?試験制度・一次試験・二次試験の全体像

技術士一次試験の申し込み期間と日程

技術士一次試験の申し込みは例年6月に実施され、試験本番まで約5ヶ月の準備期間があります。申し込み期間は約2週間と短いため、必要書類の準備や受験手数料の振込を早めに済ませておくことが重要です。

一次試験は技術士を目指す最初のステップであり、基礎科目・適性科目・専門科目の3科目で構成される択一式試験です。技術士一次試験の詳細では試験内容や合格基準について詳しく解説していますので、申し込みと併せて確認しておきましょう。

技術士一次試験の申し込み期間は6月中旬~下旬

技術士一次試験の申し込み期間は、例年6月中旬から下旬にかけての約2週間です。2024年度の例では、6月13日から6月27日までが申し込み期間でした。日本技術士会の公式サイトで最新の日程が発表されるため、4月頃から定期的にチェックすることをおすすめします。

申し込み開始日は郵送とWebで同日ですが、締め切りの扱いが異なります。郵送申請は締め切り日の消印有効、Web申請は締め切り日の午後5時までです。郵便事情や通信トラブルを考慮し、余裕を持って手続きを完了させましょう。

技術士一次試験申し込みから試験日までの流れ

一次試験の申し込みから試験当日までの流れは以下のとおりです。6月中旬から下旬に申し込みを完了すると、8月中旬頃に受験票が送付されます。受験票には受験番号、試験会場、試験時間などが記載されているため、届いたら内容を必ず確認してください。

試験本番は11月下旬の日曜日に実施されます。2024年度は11月24日に実施されました。試験は午前と午後に分かれ、午前に基礎科目と適性科目、午後に専門科目が行われます。合格発表は翌年1月下旬で、日本技術士会の公式サイトで受験番号が公開されます。

技術士一次試験の申し込み期限と消印有効日

郵送申請の場合、申し込み期限は締め切り日の消印有効です。つまり、締め切り日当日の消印があれば、実際の到着が翌日以降でも受け付けられます。ただし、郵便局の窓口が閉まった後にポストに投函すると、翌日の消印になる可能性があるため、締め切り日の午前中までに窓口から発送することをおすすめします。

Web申請の場合、締め切り日の午後5時までに送信を完了させる必要があります。システムメンテナンスやアクセス集中により、締め切り間際はサーバーに接続しにくくなることがあります。少なくとも締め切り日の2日前までには申請を完了させておくと安心です。

技術士一次試験に関してもっと詳しい記事はこちら
技術士一次試験とは?試験制度・科目・日程を詳しく解説

技術士二次試験の申し込み期間と日程

技術士二次試験の申し込みは例年4月に実施され、筆記試験まで約3ヶ月、最終的な口頭試験までは約半年から8ヶ月という長期的なスケジュールになります。二次試験は一次試験合格者または免除対象者のみが受験できる専門性の高い試験です。

申し込みの際には業務経歴票の作成が必要で、この書類の質が筆記試験や口頭試験の評価に大きく影響します。技術士二次試験の詳細で試験内容や受験資格を確認し、十分な準備をして申し込みに臨みましょう。

技術士二次試験の申し込み期間は4月上旬~中旬

技術士二次試験の申し込み期間は、例年4月上旬から中旬にかけての約2週間です。2024年度の例では、4月1日から4月15日までが申し込み期間でした。一次試験よりも早い時期に申し込みが始まるため、年度初めの忙しい時期と重なることがあります。

二次試験の申し込みには、受験申込書に加えて業務経歴票の作成が必要です。業務経歴票は720字の業務内容詳細を含む重要な書類で、作成に時間がかかります。3月中には下書きを完成させ、4月の申し込み開始に備えることをおすすめします。

技術士二次試験申し込みから試験日までの流れ

二次試験の申し込みから最終合格までの流れは、一次試験よりも長期間にわたります。4月上旬から中旬に申し込みを完了すると、6月中旬頃に受験票が送付されます。筆記試験は7月中旬の日曜日に実施され、2024年度は7月14日でした。

筆記試験の合格発表は9月下旬で、合格者には口頭試験の案内が送られます。口頭試験は10月から12月にかけて実施され、受験者ごとに日程が指定されます。最終的な合格発表は翌年3月上旬で、官報に合格者の受験番号と氏名が掲載されます。このように二次試験は約1年がかりのプロセスです。

技術士二次試験の申し込み締め切りに注意

二次試験の申し込み締め切りは、一次試験と同様に郵送とWebで扱いが異なります。郵送申請は締め切り日の消印有効、Web申請は締め切り日の午後5時までです。特に業務経歴票を含む書類の準備には時間がかかるため、締め切り間際に慌てないよう早めの準備が大切です。

また、二次試験の申し込み時には一次試験の合格証明書や実務経験を証明する書類が必要な場合があります。技術士試験の受験資格を確認し、自分が提出すべき書類を事前にリストアップしておきましょう。書類の不備があると受験できない可能性があるため、慎重に準備を進めることが重要です。

技術士二次試験に関してもっと詳しい記事はこちら
技術士二次試験とは?試験制度・受験資格・日程を詳しく解説

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技術士試験の受験申込書の入手方法

技術士試験の受験申込書は、日本技術士会のウェブサイトからダウンロードするか、郵送で請求して入手します。申込書は一次試験と二次試験で様式が異なるため、必ず自分が受験する試験に対応した申込書を使用してください。

受験申込書の配布は申し込み期間の開始と同時に始まります。一次試験は6月中旬、二次試験は4月上旬から入手可能です。早めに入手して記入内容を確認し、不明点があれば日本技術士会に問い合わせる時間的余裕を持つことが大切です。

技術士試験の受験申込書をダウンロードする方法

日本技術士会の公式ウェブサイトにアクセスすると、受験申込書のダウンロードページが用意されています。一次試験用と二次試験用で別々のページになっているため、受験する試験に応じたページから申込書をダウンロードしてください。

ダウンロードファイルはPDF形式とExcel形式が用意されています。PDF形式は印刷して手書きで記入、Excel形式はパソコンで入力してから印刷します。Excel形式を使用すると記入ミスが減り、修正も容易なため、パソコンでの入力に慣れている方にはExcel形式をおすすめします。

技術士試験の受験申込書を郵送で請求する方法

インターネット環境がない場合や、公式の申込書を直接入手したい場合は、郵送で受験申込書を請求できます。請求方法は、返信用封筒(角形2号サイズ)に宛先を記入し、所定の切手を貼付して日本技術士会に送付します。

返信用封筒には、受験する試験の種別(一次試験または二次試験)と必要部数を明記してください。申込書は通常1週間程度で届きますが、郵送での請求には時間がかかるため、申し込み期間の開始直後に請求することをおすすめします。特に申し込み締め切り間際には配送が間に合わない可能性があるため、早めの行動が重要です。

技術士会ウェブサイトからのExcelファイル入手

日本技術士会のウェブサイトでは、受験申込書のExcelファイル版が提供されています。Excelファイルを使用すると、パソコン上で入力・編集ができるため、手書きに比べて記入ミスが大幅に減少します。また、入力内容の保存や修正が簡単で、複数回の見直しが可能です。

Excelファイルで入力を完了したら、A4サイズの白色用紙に印刷してください。印刷の際は、余白や倍率の設定を確認し、申込書の枠がずれたり切れたりしないよう注意が必要です。印刷後は記入漏れや誤字がないか最終確認を行い、写真貼付や押印を忘れずに行いましょう。

技術士試験の申し込みに必要な書類

技術士試験の申し込みには、受験申込書以外にもいくつかの必要書類があります。一次試験と二次試験では提出書類が異なり、また免除対象者はさらに追加書類が必要です。書類の不備は受験資格の喪失につながるため、事前にしっかり確認しましょう。

申し込み書類は一度提出すると原則として訂正や再提出ができません。技術士試験の受験資格を事前に確認し、自分が提出すべき書類を正確に把握しておくことが重要です。

技術士一次試験の申し込み必要書類一覧

技術士一次試験の申し込みに必要な基本書類は以下のとおりです。受験申込書(所定の様式に記入・捺印したもの)、写真1枚(縦4.5cm×横3.5cm、最近6ヶ月以内に撮影したもの)、受験手数料の振込証明書(11,000円)が必須です。

これらの書類を揃えたら、指定された封筒に入れて書留郵便で送付します。郵送先は日本技術士会の試験センターで、住所は受験申込書に記載されています。送付の際は、簡易書留ではなく書留郵便を選択してください。配達記録が残るため、万が一のトラブルにも対応できます。

技術士二次試験の申し込み必要書類一覧

技術士二次試験の申し込みには、一次試験よりも多くの書類が必要です。受験申込書、業務経歴票、写真2枚、受験手数料の振込証明書(14,000円)が基本的な提出書類です。業務経歴票は二次試験特有の書類で、720字の業務内容詳細を含む重要な資料となります。

さらに、一次試験の合格証明書または免除を証明する書類(JABEE認定課程修了証明書など)の提出が必要です。実務経験の証明として、勤務先の証明書を求められる場合もあります。二次試験の申し込みは提出書類が多いため、チェックリストを作成して漏れがないか確認することをおすすめします。

技術士試験の免除対象者の追加書類

技術士試験には一部科目の免除制度があり、免除を申請する場合は追加書類の提出が必要です。一次試験でJABEE認定課程を修了した方は、修了証明書を提出することで基礎科目と適性科目が免除されます。技術士補の登録をしている方も、適性科目が免除されます。

二次試験で総合技術監理部門以外の部門をすでに取得している方は、筆記試験の必須科目が免除される場合があります。これらの免除を申請する際は、免除対象を証明する書類の原本またはコピーを提出してください。提出書類は試験センターで確認後、返却されない場合があるため、必要に応じてコピーを保管しておきましょう。

技術士試験の受験手数料と支払い方法

技術士試験の受験手数料は、一次試験と二次試験で金額が異なります。受験手数料の支払いは銀行振込で行い、振込証明書を受験申込書に添付して提出します。振込手数料は受験者の負担となるため、事前に準備しておきましょう。

受験手数料は一度支払うと原則として返金されません。試験を欠席した場合や、書類不備で受験できなかった場合も返金対象外です。確実に受験できる状態を整えてから手数料を支払い、申し込み手続きを進めることが大切です。

技術士一次試験の受験手数料は11,000円

技術士一次試験の受験手数料は11,000円です。この金額は全ての技術部門で共通で、選択する部門によって手数料が変わることはありません。受験手数料に消費税は含まれておらず、別途振込手数料が必要です。

振込先は日本技術士会が指定する銀行口座で、詳細は受験申込書に記載されています。振込の際は、受験者本人の氏名を正確に記入してください。振込人名義が申込書の氏名と一致しないと、手数料の確認ができず受験できない可能性があります。振込後は必ず控えを受け取り、受験申込書と一緒に提出しましょう。

技術士二次試験の受験手数料は14,000円

技術士二次試験の受験手数料は14,000円で、一次試験よりも3,000円高く設定されています。二次試験は筆記試験と口頭試験の2段階で実施されますが、受験手数料は一括で支払います。筆記試験に合格して口頭試験に進んでも、追加の手数料は発生しません。

総合技術監理部門を受験する場合も、受験手数料は14,000円で他の部門と同額です。既に技術士資格を保有している方が、別の部門を受験する場合も同様の手数料が必要です。支払い方法は一次試験と同じく銀行振込で、振込証明書の添付が必須となります。

技術士試験の受験手数料の振込方法と証明書

受験手数料の振込は、銀行または郵便局の窓口から行います。ATMでの振込も可能ですが、窓口での振込をおすすめします。窓口で振込を行うと、振込証明書に銀行印が押印されるため、申込書類としての信頼性が高まります。

振込証明書は、振込の際に発行される受領証または払込票の控えです。この証明書を受験申込書の所定の位置に貼付して提出します。振込証明書を紛失した場合、再発行には時間がかかることがあるため、振込後は大切に保管してください。Web申し込みの場合も、振込証明書のコピーをPDF化してアップロードする必要があります。

技術士試験の申し込み用写真の準備

技術士試験の申し込みには、規定のサイズと条件を満たした証明写真が必要です。写真は受験票や合格証に使用される重要な書類なので、撮影前に規格を確認し、NG例に該当しないよう注意しましょう。

写真の質が悪かったり規格を満たしていなかったりすると、申し込みが受理されない可能性があります。特にWeb申請の場合は、写真をデジタルデータとして提出する必要があるため、スキャンや撮影の際に画質が劣化しないよう気をつけてください。

技術士試験の写真規格(縦4.5cm×横3.5cm)

技術士試験の申し込み用写真のサイズは、縦4.5cm×横3.5cmです。これは一般的な履歴書用写真(縦4.0cm×横3.0cm)よりも一回り大きいサイズなので、間違えないよう注意が必要です。写真店で撮影を依頼する際は、「技術士試験用」または「縦4.5cm×横3.5cm」と明確に伝えてください。

写真は最近6ヶ月以内に撮影したもので、正面を向いた無帽・無背景のものが求められます。カラー・白黒どちらでも構いませんが、カラー写真の方が本人確認がしやすいため推奨されます。写真の裏面には氏名を記入し、受験申込書の所定の位置にしっかりと貼付してください。

技術士試験の申し込み写真の撮影方法

技術士試験の申し込み用写真は、写真店での撮影が最も確実です。写真店では規定のサイズで撮影してもらえるだけでなく、服装や表情のアドバイスも受けられます。料金は1,000円から2,000円程度が一般的で、複数枚セットで受け取れることが多いです。

スピード写真機を利用する場合は、規格サイズの選択肢に「縦4.5cm×横3.5cm」があるか事前に確認してください。多くのスピード写真機にはこのサイズがありますが、一部の古い機種では対応していない場合があります。撮影の際は明るい場所を選び、背景がはっきりと無地になるよう調整しましょう。

技術士試験用写真で避けるべきNG例

技術士試験の申し込み写真には、避けるべきNG例がいくつかあります。サングラスや帽子を着用した写真、顔が横を向いている写真、髪で顔が隠れている写真は不可です。また、背景に柄や人物が写り込んでいる写真、極端に明るすぎる・暗すぎる写真も受理されません。

プリクラやスマートフォンの自撮り写真は、画質や背景の問題から不適格とされることがあります。デジタル写真を使用する場合は、十分な解像度(300dpi以上推奨)で保存し、画像が粗くならないよう注意してください。服装はスーツまたはジャケット着用が無難で、Tシャツやタンクトップなどのカジュアルな服装は避けたほうが良いでしょう。

技術士試験の郵送による申し込み手順

技術士試験の郵送申請は、従来から行われている申し込み方法で、確実性が高く安心感があります。必要書類を揃えて書留郵便で送付するシンプルな手続きですが、記入ミスや書類不備がないよう慎重に進めることが重要です。

郵送申請のメリットは、手書きで丁寧に記入できることと、提出前に何度も見直しができることです。一方で、郵送にかかる時間を考慮して早めに準備を始める必要があり、締め切り間際に慌てないよう計画的に進めましょう。

技術士試験の申込書記入の注意点

受験申込書は黒のボールペンまたは万年筆で、楷書体で丁寧に記入してください。鉛筆や消せるボールペンは使用不可です。記入を間違えた場合は、修正液や修正テープを使わず、二重線を引いて訂正印を押すか、新しい申込書に書き直してください。

氏名・生年月日・住所・電話番号などの基本情報は、身分証明書と完全に一致させることが重要です。特に住所は、受験票の送付先となるため、郵便番号から建物名・部屋番号まで正確に記入しましょう。技術部門と選択科目の記入では、自分が受験する部門の番号とコードを間違えないよう、受験申込書の一覧表と照らし合わせながら慎重に記入してください。

技術士試験の郵送は書留郵便で送付

受験申込書類は必ず書留郵便で送付してください。普通郵便や簡易書留では受け付けられない場合があります。書留郵便を選ぶ理由は、配達状況を追跡でき、万が一紛失した場合に補償が受けられるためです。

郵便局の窓口で「書留郵便でお願いします」と伝え、書留番号が記載された控えを必ず受け取ってください。この控えは申し込みが確実に送付されたことを証明する書類なので、試験が終わるまで保管しておきましょう。送付後は、日本技術士会のウェブサイトで到着確認ができる場合があるため、定期的にチェックすることをおすすめします。

技術士試験申し込みの封筒への記載事項

申込書類を入れる封筒には、所定の記載事項を明記する必要があります。封筒の表面には、送付先である日本技術士会の住所と、「技術士一次試験受験申込書在中」または「技術士二次試験受験申込書在中」と赤字で記入してください。この記載により、試験センターで迅速に処理されます。

封筒の裏面には、差出人である受験者本人の住所と氏名を記入します。封筒のサイズは角形2号(A4サイズの書類が折らずに入るサイズ)を使用し、書類が折れたり破れたりしないようクリアファイルに入れてから封入することをおすすめします。封をする際は、のりでしっかりと閉じ、封じ目に〆印を記入しましょう。

技術士試験のWeb申し込み手順

技術士試験のWeb申し込みは、インターネットを通じて24時間いつでも申請できる便利な方法です。入力ミスがあっても締め切り前なら修正できるため、柔軟性が高い点がメリットです。ただし、一部の書類は別途郵送が必要な場合があるため、完全にオンラインだけで完結するわけではありません。

Web申請を利用する際は、パソコンまたはスマートフォンと、PDFファイルを作成・アップロードできる環境が必要です。申請の途中で保存できるため、時間をかけて丁寧に入力を進めることができます。

技術士試験Web申請窓口の利用方法

技術士試験のWeb申請は、日本技術士会の公式ウェブサイトにある専用の申請窓口から行います。申し込み期間になると、トップページに「Web申請はこちら」というリンクが表示されるため、そこからアクセスしてください。

Web申請では、まず受験者情報(氏名・生年月日・住所・電話番号など)を入力します。次に、受験する技術部門と選択科目を選択し、学歴や職歴などの情報を入力します。二次試験の場合は、業務経歴票もWeb上で入力するか、Excel形式でアップロードします。すべての入力が完了したら、内容を確認して送信ボタンを押してください。

技術士試験Web申し込みの提出書類

Web申請でも、写真データと受験手数料の振込証明書は別途提出が必要です。写真はデジタルデータ(JPEG形式推奨)として用意し、規定のサイズ(縦4.5cm×横3.5cm)に調整してアップロードします。解像度は300dpi以上が推奨され、ファイルサイズは3MB以内に収める必要があります。

受験手数料の振込証明書は、PDFファイルまたは画像ファイルとしてアップロードします。振込後、証明書をスキャンまたはスマートフォンで撮影してデジタルデータ化してください。画像が不鮮明だと受理されない可能性があるため、文字や印影がはっきり読み取れる状態で保存しましょう。

技術士試験Web申し込みの締め切り時刻

Web申請の締め切りは、申し込み最終日の午後5時です。郵送申請が消印有効なのに対し、Web申請は締め切り時刻までに送信を完了させる必要があります。午後5時を1分でも過ぎると、システムが受け付けなくなるため注意が必要です。

締め切り当日はアクセスが集中し、サーバーが混雑する可能性があります。送信ボタンを押してもなかなか処理が完了しないこともあるため、遅くとも締め切り日の2日前までには申請を完了させることをおすすめします。申請完了後は、確認メールが届くため、メールを保存して申し込みが正常に受理されたことを確認しましょう。

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技術士二次試験の業務経歴票の書き方

技術士二次試験の業務経歴票は、受験者の実務能力を評価する最も重要な書類です。筆記試験の採点だけでなく、口頭試験でもこの業務経歴票が参照され、質問の材料となります。そのため、業務経歴票の質が試験全体の合否を左右すると言っても過言ではありません。

業務経歴票には「専門とする事項」と「業務内容の詳細(720字)」を記入します。これらの内容が、選択した技術部門と選択科目に合致しているか、また技術士としての専門性を示せているかが重要な評価ポイントとなります。

技術士二次試験の業務経歴票の重要性

業務経歴票は、受験者が技術士にふさわしい実務経験と専門知識を持っているかを判断する資料です。筆記試験では、業務経歴票に記載した内容に基づいて問題が作成される場合があり、口頭試験では業務経歴票の内容について詳しく質問されます。

業務経歴票の作成には時間がかかるため、申し込み期間が始まる前の3月中には下書きを完成させておくことをおすすめします。先輩技術士や専門家に内容をレビューしてもらい、分かりやすく技術的な深みのある記述になっているか確認してもらうと良いでしょう。業務経歴票の質を高めることが、二次試験合格への近道です。

技術士試験の「専門とする事項」の記入方法

「専門とする事項」欄には、自分の専門分野を簡潔に記入します。記入内容は、選択した技術部門と選択科目に対応したものでなければなりません。例えば、機械部門の機械設計を選択した場合、「産業機械の設計開発」や「自動車部品の強度解析」など、具体的な専門分野を記入します。

抽象的すぎる表現や、専門分野が絞り込めていない表現は避けてください。「機械設計全般」といった広すぎる記述ではなく、「○○装置の設計における○○技術」のように、自分の強みが明確に伝わる表現を心がけましょう。また、最新の技術動向を反映した記述にすることで、技術士としての資質をアピールできます。

技術士試験の業務内容詳細(720字)の書き方

業務内容の詳細は720字以内で記述します。この720字で、自分の実務経験の中で最も技術的に高度で、専門性が発揮された業務を説明します。記述の構成は、業務の背景・課題、自分が担当した役割、採用した技術や手法、成果と評価の4つの要素を含めることが基本です。

具体的な数値やデータを盛り込むことで、説得力が増します。例えば、「設計期間を30%短縮」「コストを20%削減」「品質不良率を0.1%以下に改善」といった定量的な成果を示すと効果的です。また、技術士として求められる「課題解決能力」「創造性」「専門的学識」が表れるよう、どのような技術的判断を行ったかを明確に記述しましょう。ただし、専門用語を多用しすぎると読みにくくなるため、適度に説明を加えながらバランスよく記述することが大切です。

技術士試験の申し込みでよくあるミスと対策

技術士試験の申し込みでは、毎年多くの受験者が同じようなミスを犯しています。これらのミスは事前に対策を講じることで防げるものばかりです。申し込みの不備により受験機会を失わないよう、よくあるミスとその対策を確認しておきましょう。

申し込み書類を提出する前に、チェックリストを作成して一つひとつ確認することをおすすめします。特に締め切り間際は焦りからミスが発生しやすいため、余裕を持ったスケジュールで準備を進めることが重要です。

技術士試験の申し込み期限を過ぎてしまうミス

最も多いミスは、申し込み期限を過ぎてしまうことです。技術士試験の申し込み期間は一次試験も二次試験も約2週間と短く、仕事が忙しい時期と重なると気づかないうちに締め切りが過ぎてしまうことがあります。一度申し込み期間を逃すと、翌年まで受験できません。

対策として、日本技術士会のウェブサイトで試験日程が発表されたら、すぐにカレンダーやスケジュール帳に申し込み開始日と締め切り日を記入しましょう。スマートフォンのリマインダー機能を使って、申し込み開始日の1週間前と締め切り日の3日前にアラームを設定しておくと安心です。また、必要書類の準備は申し込み期間が始まる前に完了させておくことが理想的です。

技術士試験の写真規格を間違えるミス

写真のサイズや条件を間違えるミスも頻繁に発生します。履歴書用の写真(縦4.0cm×横3.0cm)を誤って使用したり、撮影時期が古い写真を使ったり、背景や服装が規格に合わない写真を提出したりするケースがあります。写真の不備は申し込み書類全体が受理されない原因となります。

対策として、写真を準備する際は「技術士試験用、縦4.5cm×横3.5cm」と明確に指定して撮影してください。写真店で撮影する場合は、規格を説明した受験申込書のページを見せると確実です。撮影後は写真の裏面に氏名を記入し、受験申込書の所定の位置にしっかりと貼付しましょう。デジタル写真を使用する場合は、解像度とファイルサイズを確認してから提出してください。

技術士試験の必要書類の不備を防ぐチェックリスト

書類の不備を防ぐため、以下のチェックリストを活用しましょう。一次試験の場合:受験申込書の記入・押印、写真の貼付(裏面に氏名記入)、受験手数料の振込証明書の貼付、技術部門と選択科目の記入確認、住所・氏名の正確性確認、書留郵便用の封筒準備。

二次試験の場合:受験申込書の記入・押印、業務経歴票の作成(720字の業務内容詳細含む)、写真2枚の貼付、受験手数料の振込証明書の貼付、一次試験合格証明書または免除証明書の添付、実務経験証明書(必要な場合)、専門とする事項の記入確認。これらの項目を一つひとつチェックして、確実に書類を揃えましょう。提出前に家族や同僚に見てもらうと、見落としに気づきやすくなります。

技術士試験の合格発表に関してもっと詳しい記事はこちら
技術士試験の合格発表日程と確認方法|官報での確認手順

技術士試験の申し込みに関連するよくある質問(FAQ)

技術士試験の申し込みに関して、多くの受験者から寄せられる質問をまとめました。申し込み手続きを始める前に、これらのFAQを確認しておくと、スムーズに準備を進められます。

Q. 技術士試験の申し込み期間はいつですか?

技術士試験の申し込み期間は、一次試験が例年6月中旬から下旬、二次試験が4月上旬から中旬です。いずれも約2週間と短い期間なので、日本技術士会のウェブサイトで正式な日程が発表されたら、すぐにカレンダーに記入して準備を始めましょう。申し込み期間の開始前に必要書類を揃えておくことをおすすめします。

Q. 技術士試験はWebと郵送どちらで申し込むべきですか?

WebでもWeb郵送でも受験資格に違いはありませんが、それぞれにメリットがあります。Web申し込みは24時間いつでも申請でき、入力ミスがあっても締め切り前なら修正できる点が便利です。一方、郵送申し込みは消印有効なので、締め切り当日でも郵便局から発送すれば間に合います。パソコンの操作に慣れている方はWeb、じっくり手書きで記入したい方は郵送を選ぶと良いでしょう。

Q. 技術士試験の受験申込書はどこで入手できますか?

技術士試験の受験申込書は、日本技術士会の公式ウェブサイトからダウンロードできます。PDF形式とExcel形式が用意されており、無料で入手可能です。インターネット環境がない場合は、返信用封筒を同封して郵送で請求することもできます。申し込み期間の開始と同時に配布が始まるため、期間初日にダウンロードまたは請求することをおすすめします。

Q. 技術士試験の受験手数料はいくらですか?

技術士試験の受験手数料は、一次試験が11,000円、二次試験が14,000円です。支払いは銀行振込で行い、振込証明書を受験申込書に添付して提出します。振込手数料は受験者の負担となります。一度支払った受験手数料は、試験を欠席した場合や書類不備で受験できなかった場合も返金されないため、確実に受験できる状態を整えてから振り込むことが大切です。

Q. 技術士試験の申し込み写真はスマホで撮影しても大丈夫ですか?

技術士試験の申し込み写真は、規格を満たしていればスマートフォンで撮影したものでも使用できます。ただし、背景が無地で明るい場所、正面を向いた無帽の写真である必要があります。解像度は300dpi以上が推奨され、プリントした際に画質が粗くならないよう注意してください。確実性を求めるなら、写真店やスピード写真機での撮影をおすすめします。

Q. 技術士試験の申し込み後に受験地を変更できますか?

技術士試験の申し込み後は、原則として受験地の変更はできません。受験申込書に記入した受験地で受験することになります。ただし、やむを得ない事情がある場合は、日本技術士会に相談することで変更が認められる可能性があります。転勤や引越しの予定がある場合は、申し込み前に受験地を慎重に選択してください。

Q. 技術士試験の申し込みで書類に不備があった場合はどうなりますか?

技術士試験の申し込みで書類に不備があった場合、日本技術士会から連絡が来て、指定された期限内に不備を修正するよう求められます。ただし、申し込み期間が過ぎた後に不備が発覚した場合、修正が間に合わず受験できなくなる可能性があります。そのため、提出前に必ずチェックリストで確認し、書類の不備がないよう慎重に準備することが重要です。

まとめ:技術士試験の申し込みを確実に完了させる

本記事では、技術士試験の申し込み方法について詳しく解説しました。重要なポイントを改めて確認しましょう。

  1. 申し込み期間と方法の理解:技術士一次試験は6月中旬から下旬、二次試験は4月上旬から中旬に申し込み期間が設定されています。郵送とWebの2つの申し込み方法があり、それぞれ締め切りの扱いが異なるため、自分に合った方法を選択しましょう。
  2. 必要書類の確実な準備:受験申込書、規定サイズの写真(縦4.5cm×横3.5cm)、受験手数料の振込証明書が基本です。二次試験では業務経歴票の作成が必須となり、免除対象者は追加書類が必要です。書類の不備は受験資格の喪失につながるため、チェックリストで確認しながら準備を進めてください。
  3. 余裕を持ったスケジュール管理:申し込み期間は約2週間と短いため、期間が始まる前に必要書類を揃えておくことが重要です。特に二次試験の業務経歴票は作成に時間がかかるため、3月中には下書きを完成させておきましょう。

技術士試験の申し込みを理解できたら、次は技術士一次試験の対策技術士二次試験の準備を始めましょう。計画的に準備を進めることで、確実に申し込みを完了させ、合格に向けた第一歩を踏み出すことができます。

本記事を通じて、技術士試験の申し込み期間・手続き・必要書類の全体像を理解いただけたはずです。これらの情報を活用して、技術士試験合格に向けて確実な一歩を踏み出しましょう。

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