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FP(ファイナンシャルプランナー)試験とは?試験制度・受験資格・学科試験と実技試験の全体像を解説

FP(ファイナンシャルプランナー)試験について知りたいあなたへ。「試験制度はどうなっているのか」「受験資格は必要か」「学科試験と実技試験の違いは何か」といった疑問は、試験制度の全体像を理解することで解決できます。

本記事では、FP(ファイナンシャルプランナー)試験の基本的な仕組み、3級・2級・1級の各等級の特徴、学科試験と実技試験の内容について、最新の試験データを交えて詳しく解説します。この情報をもとに、FP試験合格に向けて、確実な一歩を踏み出しましょう。

この記事を読むとわかること
  • FP試験の国家検定制度としての位置づけと3つの等級の違い
  • 日本FP協会ときんざいの2団体による試験実施の仕組み
  • 学科試験と実技試験の出題形式と合格基準
  • 各級の受験資格・試験内容・申し込み方法の詳細
押さえておきたい3つのポイント
  1. FP(ファイナンシャルプランナー)試験は国家検定:厚生労働省が認定する技能検定制度で、3級・2級・1級の3つの等級があり、合格すると「FP技能士」の国家資格を取得できます。
  2. 学科試験と実技試験の両方に合格が必要:FP試験は学科試験(知識問題)と実技試験(応用問題)の2つで構成され、両方に合格して初めて資格を取得できます。
  3. 年3回の試験機会とCBT試験:FP試験は1月・5月・9月の年3回実施され、3級と2級ではCBT試験(ネット試験)も選択できるため、自分のペースで受験できます。

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目次

FP(ファイナンシャルプランナー)試験とは?国家資格FP技能検定の概要

FP(ファイナンシャルプランナー)試験は、個人の資産設計や生活設計に関する専門知識を証明する国家検定制度です。正式名称を「ファイナンシャル・プランニング技能検定」といい、厚生労働省が認定する技能検定の一つとして位置づけられています。

FP試験に合格することで、金融・保険・不動産・税務・相続など、幅広い分野の知識を体系的に習得できます。FP(ファイナンシャルプランナー)とはの専門家として、顧客のライフプランニングや資産運用のアドバイスができるようになります。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験は国家検定制度

FP試験は、職業能力開発促進法に基づく技能検定制度の一つです。国家検定として認められているため、合格者には「FP技能士」という称号が与えられます。

この国家資格は、一度取得すれば更新の必要がなく、生涯有効な資格です。FP(ファイナンシャルプランナー)の知識は、金融機関での業務だけでなく、自身の資産管理や家計の見直しにも活用できます。

国家検定としての信頼性が高いため、金融機関や保険会社では、FP資格の取得を推奨しているところが多くあります。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験は3級・2級・1級の3つの等級

FP試験には、難易度に応じて3級FP技能士、2級FP技能士、1級FP技能士の3つの等級が設定されています。

  • 3級:FP(ファイナンシャルプランナー)の基礎知識を問う入門レベル
  • 2級:実務で活用できる専門的な知識を問う実践レベル
  • 1級:高度な専門知識と応用力を問う上級レベル

それぞれの等級には明確な難易度の差があり、段階的にスキルアップできる仕組みになっています。多くの受験者は3級から始め、FP2級、そしてFP1級へとステップアップしていきます。

FP(ファイナンシャルプランナー)技能士資格の位置づけ

FP技能士は、民間資格であるAFP(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)やCFP(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)とは異なり、国家資格です。

FP(ファイナンシャルプランナー)技能士は更新不要の永続的な資格ですが、AFPとCFPは日本FP協会が認定する民間資格で、継続的な研修受講と更新手続きが必要になります。

それぞれの資格には特徴があり、FP技能士は国家資格としての信頼性、AFPとCFPは実務家としてのネットワークやブランド力が強みです。

FP試験とは何かに関してもっと詳しい記事はこちら
FP(ファイナンシャルプランナー)とは?資格の仕事内容・試験制度・取得メリットを徹底解説

FP(ファイナンシャルプランナー)試験の実施団体

FP(ファイナンシャルプランナー)試験は、日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)の2つの団体が実施しています。どちらの団体で受験しても、取得できる資格は同じ「FP技能士」です。

両団体の試験は、学科試験の内容は共通ですが、実技試験の科目が異なります。受験者は自分の目的や業務内容に応じて、どちらの団体で受験するかを選択できます。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験は日本FP協会ときんざいの2団体

日本FP協会は、FP(ファイナンシャルプランナー)の普及と質の向上を目的とした非営利団体で、AFPやCFPの認定も行っています。一方、きんざい(金融財政事情研究会)は、金融・財政に関する教育や検定を幅広く実施している公益財団法人です。

日本FP協会で受験する場合、実技試験は「資産設計提案業務」が選択できます。きんざいでは、3級は「個人資産相談業務」と「保険顧客資産相談業務」、2級は「個人資産相談業務」「生保顧客資産相談業務」「損保顧客資産相談業務」などから選択します。

どちらの団体も年3回(1月・5月・9月)の試験を実施しており、試験日は同じです。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験団体による違いと選び方

2つの試験団体の主な違いは、実技試験の科目にあります。

日本FP協会の「資産設計提案業務」は、総合的なライフプランニングに関する出題が中心です。FP(ファイナンシャルプランナー)として幅広い知識を身につけたい方や、将来的にAFP・CFP資格を目指す方に適しています。

きんざいの実技試験は、業務分野ごとに特化した科目が用意されています。金融機関にお勤めの方や、特定の業務分野に特化したい方は、きんざいの実技試験が適している場合があります。

選び方のポイントとしては、自分の業務内容や将来の目標に合わせて選択するとよいでしょう。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験はどちらで受験しても取得資格は同じ

日本FP協会ときんざいのどちらで受験しても、合格すれば「FP技能士」という国家資格が取得できます。履歴書に記載する際も、「○級ファイナンシャル・プランニング技能士」と同じように記載できます。

ただし、日本FP協会で2級に合格し、同時にAFP認定研修を修了すると、AFP資格の申請資格が得られます。これはきんざいで受験した場合は別途AFP認定研修を受ける必要があります。

FP試験の選択は、取得する資格そのものよりも、実技試験の内容や将来のキャリアプランを考慮して決めることをおすすめします。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験の学科試験と実技試験

FP(ファイナンシャルプランナー)試験は、学科試験と実技試験の2つで構成されています。両方の試験に合格して初めて、FP技能士の資格を取得できます。

学科試験では基礎知識を問い、実技試験では知識の応用力や実務対応力を測ります。それぞれの試験には異なる特徴があり、対策方法も変わってきます。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験の学科試験の内容と出題形式

学科試験は、FP(ファイナンシャルプランナー)に必要な6分野の基礎知識を問うマークシート形式の試験です。

3級学科試験

  • 出題形式:○×問題(30問)+ 三答択一式(30問)
  • 試験時間:120分
  • 合格基準:60点満点中36点以上(60%以上)

2級学科試験

  • 出題形式:四答択一式(60問)
  • 試験時間:120分
  • 合格基準:60点満点中36点以上(60%以上)

1級学科試験

  • 実施団体:きんざいのみ
  • 出題形式:基礎編(四答択一式50問)+ 応用編(記述式5題)
  • 試験時間:基礎編150分 + 応用編150分
  • 合格基準:200点満点中120点以上(60%以上)

学科試験では、FP実務に必要な幅広い知識が問われます。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験の実技試験の内容と選択科目

実技試験は、学科試験で問われた知識を実務に応用できるかを測る試験です。事例形式の問題が出題され、計算問題や記述問題が含まれます。

日本FP協会の実技試験「資産設計提案業務」は、総合的なFP(ファイナンシャルプランナー)業務を想定した出題です。ライフプランニング、保険、資産運用、税金、不動産、相続など、6分野を横断した総合問題が特徴です。

きんざいの実技試験は、業務分野ごとに分かれています。3級では「個人資産相談業務」または「保険顧客資産相談業務」、2級では「個人資産相談業務」「生保顧客資産相談業務」「損保顧客資産相談業務」などから選択します。

実技試験の合格基準は、いずれも60%以上の得点が必要です。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験は学科試験と実技試験の両方合格が必要

FP技能士の資格を取得するには、学科試験と実技試験の両方に合格する必要があります。ただし、両方を同じ試験日に合格する必要はありません。

部分合格制度があり、学科試験または実技試験のどちらか一方に合格した場合、合格した試験は次回以降免除されます。免除期間は、合格した試験実施日の翌々年度末までです。

例えば、2024年1月の試験で学科試験に合格した場合、2025年3月末までに実技試験に合格すれば、FP資格を取得できます。この制度により、働きながらでも無理なく資格取得を目指せます。

FP(ファイナンシャルプランナー)として活躍するには、学科試験で幅広い知識を身につけ、実技試験で実践的な応用力を磨くことが重要です。

FP実技試験に関してもっと詳しい記事はこちら
FP実技試験とは?試験内容・選択科目・学科試験との違いを詳しく解説

FP(ファイナンシャルプランナー)試験の出題科目(6分野)

FP(ファイナンシャルプランナー)試験では、個人の資産設計に必要な6つの分野から出題されます。それぞれの分野は実務で必要な専門知識であり、FPとして活躍するための基盤となります。

6分野の内容を理解することで、FP試験の全体像が把握でき、効率的な学習計画を立てられます。各分野の重要性とつながりを意識しながら学習を進めることが、合格への近道です。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験のライフプランニングと資金計画

ライフプランニングと資金計画は、FP(ファイナンシャルプランナー)業務の基礎となる分野です。顧客のライフイベントに合わせた資金計画の立案方法を学びます。

この分野では、以下の内容が出題されます。

  • ファイナンシャル・プランニングと倫理
  • ライフプランニングの考え方とツール
  • 社会保険制度(健康保険、介護保険、労災保険、雇用保険)
  • 公的年金制度(国民年金、厚生年金)
  • 企業年金と個人年金
  • 住宅ローンと教育ローン

社会保険や公的年金の知識は、FP業務の土台となる重要な内容です。特に年金制度は計算問題も多く出題されるため、しっかりと理解する必要があります。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験のリスク管理(保険)

リスク管理分野では、生命保険や損害保険を活用したリスク対策について学びます。保険商品の仕組みや税務上の取り扱いなど、実務に直結する知識が問われます。

主な出題内容は以下の通りです。

  • リスクマネジメントの考え方
  • 生命保険の基礎知識と商品の種類
  • 生命保険と税金(保険料控除、保険金の課税)
  • 損害保険の基礎知識(火災保険、自動車保険など)
  • 第三分野の保険(医療保険、がん保険、介護保険)
  • 法人契約の生命保険

保険は金融機関でFP(ファイナンシャルプランナー)として働く際に、特に重要な分野です。顧客のライフステージに応じた保険設計の提案力が求められます。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験の金融資産運用・タックスプランニング・不動産・相続事業承継

残りの4分野も、FP(ファイナンシャルプランナー)として必須の知識です。

金融資産運用では、株式、債券、投資信託などの金融商品や、ポートフォリオ理論を学びます。NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)など、税制優遇制度も重要な出題分野です。

タックスプランニングでは、所得税や住民税の仕組み、各種所得の計算方法、所得控除や税額控除を学びます。FP業務では税務知識が不可欠であり、税理士法との関係も理解しておく必要があります。

不動産分野では、不動産の取引、法律、税金、有効活用について学びます。土地や建物の評価方法、不動産所得の計算、不動産の取得・保有・譲渡にかかる税金など、実務で頻繁に相談される内容が出題されます。

相続・事業承継では、相続の法律知識、相続税の計算、財産評価、事業承継対策を学びます。民法の相続規定、遺言、遺産分割、相続税と贈与税の仕組みなど、FP(ファイナンシャルプランナー)として顧客をサポートする上で重要な知識が問われます。

これら6分野は相互に関連しており、総合的な知識があってこそ、適切なFPアドバイスができるようになります。

FP(ファイナンシャルプランナー)3級試験の内容

FP(ファイナンシャルプランナー)3級は、FP資格の入門レベルで、基礎的な知識を問う試験です。初めてFPを学ぶ方や、金融・保険の実務に携わり始めた方に適しています。

3級試験は難易度が比較的易しく、しっかりと学習すれば独学でも合格可能です。FP3級の詳細情報を確認することで、効率的な学習計画を立てられます。

FP(ファイナンシャルプランナー)3級の受験資格(誰でも受験可能)

FP3級試験には、受験資格の制限がありません。年齢、学歴、実務経験に関係なく、誰でも受験できます。

FP(ファイナンシャルプランナー)に興味がある方や、資産運用の知識を身につけたい方は、気軽に挑戦できる資格です。学生から社会人、主婦、シニア層まで、幅広い年齢層の方が受験しています。

受験資格が不要なため、FP学習の最初のステップとして、多くの方が3級から挑戦します。

FP(ファイナンシャルプランナー)3級の試験形式と出題範囲

FP3級の試験は、学科試験と実技試験で構成されます。

学科試験

  • 試験時間:120分
  • 出題形式:○×問題30問 + 三答択一式30問
  • 出題範囲:6分野(ライフプランニング、リスク管理、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継)

実技試験

  • 試験時間:60分
  • 出題形式:事例形式の三答択一式(日本FP協会20問、きんざい15問)
  • 選択科目:日本FP協会「資産設計提案業務」、きんざい「個人資産相談業務」または「保険顧客資産相談業務」

FP(ファイナンシャルプランナー)3級では、各分野の基本的な知識と計算方法を理解しているかが問われます。

FP(ファイナンシャルプランナー)3級の合格基準

FP3級の合格基準は、学科試験・実技試験ともに60%以上の得点です。

  • 学科試験:60点満点中36点以上
  • 実技試験:100点満点中60点以上(日本FP協会)、50点満点中30点以上(きんざい)

合格基準が明確なため、過去問演習を通じて自分の実力を把握しやすい試験です。FP3級の合格率は、学科試験・実技試験ともに70-80%前後と高めで、しっかりと対策すれば合格できる難易度です。

FP(ファイナンシャルプランナー)3級は、80-150時間程度の学習時間で合格を目指せます。独学でも十分合格可能な試験です。

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FP3級(ファイナンシャルプランナー3級)とは?試験内容・取得メリット・学習方法を徹底解説

FP3級の勉強時間に関してもっと詳しい記事はこちら
FP3級(ファイナンシャルプランナー3級)に必要な勉強時間|初学者の学習時間と効率的なスケジュールの立て方

FP(ファイナンシャルプランナー)2級試験の内容

FP(ファイナンシャルプランナー)2級は、実務レベルの専門知識を問う試験です。金融機関や保険会社で働く際に求められることが多く、FP資格の中核的な位置づけとなっています。

2級に合格すると、FP(ファイナンシャルプランナー)としての専門性が認められ、顧客への具体的なアドバイスができるレベルに達します。FP2級の詳細情報では、受験資格や合格への道筋を詳しく解説しています。

FP(ファイナンシャルプランナー)2級の受験資格(3級合格・AFP研修修了・実務経験)

FP2級には、以下のいずれかの受験資格が必要です。

  1. 3級FP技能検定の合格者
  2. AFP認定研修の修了者
  3. FP業務に関する2年以上の実務経験者
  4. 厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者

最も一般的なルートは、3級に合格してから2級を受験する方法です。AFP認定研修を修了する方法は、3級を経由せずに2級を受験できるため、効率的にFP(ファイナンシャルプランナー)資格を取得したい方に適しています。

金融機関での業務経験がある方は、実務経験による受験資格で2級に挑戦できます。

FP(ファイナンシャルプランナー)2級の試験形式と難易度

FP2級の試験は、3級よりも専門的で実務的な内容になります。

学科試験

  • 試験時間:120分
  • 出題形式:四答択一式60問
  • 出題範囲:6分野(3級と同じ分野だが、より深い知識が問われる)

実技試験

  • 試験時間:90分
  • 出題形式:事例形式の記述式
  • 選択科目:日本FP協会「資産設計提案業務」、きんざい「個人資産相談業務」「生保顧客資産相談業務」「損保顧客資産相談業務」など

FP2級では、計算問題の難易度が上がり、複数の分野を横断した総合問題も出題されます。単なる暗記ではなく、知識を実務に応用できる力が求められます。

FP(ファイナンシャルプランナー)2級の合格基準

FP2級の合格基準も、学科試験・実技試験ともに60%以上です。

  • 学科試験:60点満点中36点以上
  • 実技試験:100点満点中60点以上(日本FP協会)、50点満点中30点以上(きんざい)

FP(ファイナンシャルプランナー)2級の合格率は、学科試験が40-50%前後、実技試験が50-60%前後です。3級よりも難易度が上がるため、150-300時間程度の学習時間を確保することをおすすめします。

計画的に学習を進めれば、3-6ヶ月での合格を目指せます。過去問演習を重ねることで、出題傾向を把握し、効率的に得点力を高められます。

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FP2級(ファイナンシャルプランナー2級)とは?試験内容・受験資格・合格への道筋を詳しく解説

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FP(ファイナンシャルプランナー)1級試験の内容

FP(ファイナンシャルプランナー)1級は、最高位の国家資格で、高度な専門知識と実践力が求められます。税理士や社会保険労務士など、他の専門家とも対等に協力できるレベルの知識が必要です。

1級に合格することで、FP(ファイナンシャルプランナー)としての専門性が大きく向上し、顧客からの信頼も高まります。独立開業やコンサルティング業務を目指す方にとって、重要な資格です。

FP(ファイナンシャルプランナー)1級の受験資格(2級合格+実務経験1年以上)

FP1級には、厳格な受験資格があります。

学科試験の受験資格

  • 2級FP技能検定合格者で、FP業務に関する1年以上の実務経験を有する者
  • FP業務に関する5年以上の実務経験を有する者
  • 厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で、1年以上の実務経験を有する者

実技試験の受験資格

  • 1級学科試験の合格者
  • CFP資格審査試験の合格者
  • CFP認定者

FP(ファイナンシャルプランナー)1級を取得するには、2級合格後に実務経験を積む必要があります。多くの方は、金融機関や保険会社で実務を経験しながら、1級合格を目指します。

FP(ファイナンシャルプランナー)1級の学科試験(基礎編・応用編)

FP1級の学科試験は、きんざいのみが実施しており、基礎編と応用編に分かれています。

基礎編

  • 試験時間:150分
  • 出題形式:四答択一式50問
  • 出題範囲:6分野の専門的な知識

応用編

  • 試験時間:150分
  • 出題形式:記述式5題
  • 内容:総合的な事例問題

応用編では、複雑な事例に対して、総合的なFP提案を記述する必要があります。FP(ファイナンシャルプランナー)として、顧客の状況を分析し、最適なプランを提示する力が問われます。

合格基準は、基礎編と応用編の合計で200点満点中120点以上(60%以上)です。

FP(ファイナンシャルプランナー)1級の実技試験

FP1級の実技試験は、日本FP協会ときんざいの両方で実施されています。

日本FP協会の実技試験

  • 試験形式:口頭試問形式(面接)
  • 試験時間:約20分
  • 内容:FPとしての提案能力・コミュニケーション能力の評価

きんざいの実技試験

  • 試験形式:口頭試問形式(面接)
  • 試験時間:約30分(設例の確認時間を含む)
  • 内容:個別面接による実技能力の評価

実技試験では、FP(ファイナンシャルプランナー)として顧客に説明する力、質問に的確に答える力が評価されます。学科試験の知識を実務でどう活用するかが問われる試験です。

FP1級の合格率は10%前後と非常に低く、難関資格です。500-800時間程度の学習時間を確保し、計画的に準備を進める必要があります。

FP1級に関してもっと詳しい記事はこちら
FP1級(ファイナンシャルプランナー1級)とは?試験内容・受験資格・実技試験を完全ガイド

FP(ファイナンシャルプランナー)試験の日程とスケジュール

FP(ファイナンシャルプランナー)試験は、年に3回実施されます。計画的に試験日程を把握し、自分の学習スケジュールに合わせて受験することが合格への第一歩です。

試験日程を理解することで、いつから学習を始めるべきか、どのタイミングで受験するかを決められます。FP試験の年間スケジュールでは、詳細な試験日程と申し込み期間を紹介しています。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験は年3回の試験実施(1月・5月・9月)

FP試験は、毎年1月、5月、9月の日曜日に実施されます。日本FP協会ときんざいの両方で、同じ日に試験が行われます。

年間の試験スケジュール例(2024年度)

  • 第1回試験:1月下旬(日曜日)
  • 第2回試験:5月下旬(日曜日)
  • 第3回試験:9月上旬(日曜日)

年3回の試験機会があるため、もし不合格だった場合でも、約3-4ヶ月後に再挑戦できます。FP(ファイナンシャルプランナー)試験は、働きながらでも計画的に受験しやすい試験制度です。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験の申し込み期間と合格発表

試験の申し込み期間は、試験日の約2-3ヶ月前です。申し込み開始と同時に学習を始めれば、十分な準備期間を確保できます。

申し込みから合格発表までの流れ

  1. 申し込み期間:試験日の2-3ヶ月前
  2. 受験票発送:試験日の約2週間前
  3. 試験実施:1月・5月・9月の日曜日
  4. 合格発表:試験日の約1-2ヶ月後

合格発表は、日本FP協会のホームページやきんざいのホームページで確認できます。合格者には、後日「合格証書」が郵送されます。

FP試験の申し込みを忘れないよう、試験日程をカレンダーに登録しておくことをおすすめします。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験のCBT試験の選択肢(3級・2級)

2024年度から、FP3級と2級では、従来の紙ベースの試験(ペーパー試験)に加えて、CBT試験(コンピュータ試験)も選択できるようになりました。

CBT試験の特徴

  • 試験会場:全国のテストセンター
  • 試験日:年間を通じて随時実施(試験会場により異なる)
  • 出題範囲・難易度:ペーパー試験と同じ
  • 結果通知:試験終了後すぐに合否が分かる

CBT試験は、自分の都合に合わせて受験日を選べるため、働きながらFP(ファイナンシャルプランナー)資格を目指す方に便利です。ただし、1級試験はCBT試験に対応していません。

ペーパー試験とCBT試験のどちらを選んでも、取得できる資格は同じ「FP技能士」です。

FP試験の日程に関してもっと詳しい記事はこちら
FP(ファイナンシャルプランナー)試験日程|年3回の試験スケジュールと申し込み期間を完全ガイド

FP3級の試験日程に関してもっと詳しい記事はこちら
FP3級(ファイナンシャルプランナー3級)の試験日程|年3回の試験スケジュールとCBT試験の選び方

FP(ファイナンシャルプランナー)試験の申し込み方法

FP(ファイナンシャルプランナー)試験の申し込みは、インターネットまたは書面で行います。申し込み方法を事前に理解しておくことで、スムーズに受験手続きを進められます。

申し込み期間は限られているため、早めに準備しておくことが大切です。FP試験の申し込み手続きでは、詳細な手順を解説しています。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験のインターネット申し込みの手順

インターネット申し込みは、24時間いつでも手続きができるため便利です。

日本FP協会での申し込み手順

  1. 日本FP協会のホームページにアクセス
  2. 「試験申し込み」ページから新規登録
  3. 受験する級と実技試験科目を選択
  4. 必要事項を入力(氏名、住所、連絡先など)
  5. 受験手数料をクレジットカードまたはコンビニ払いで支払い
  6. 申し込み完了メールを受信

きんざいでの申し込み手順

  1. きんざいのホームページにアクセス
  2. 「試験申し込み」ページから申し込み開始
  3. 受験する級と実技試験科目を選択
  4. 必要事項を入力
  5. 受験手数料を支払い
  6. 申し込み完了

申し込み後、試験日の約2週間前に受験票が郵送されます。FP(ファイナンシャルプランナー)試験では、受験票が届かない場合は、試験実施団体に問い合わせましょう。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験の書面申し込みの方法

書面での申し込みは、受験申請書を取り寄せて郵送する方法です。インターネット環境がない方や、書面での手続きを希望する方が利用できます。

書面申し込みの手順

  1. 試験実施団体から受験申請書を取り寄せる(書店やコンビニでも入手可能)
  2. 受験申請書に必要事項を記入
  3. 受験手数料を郵便局で払い込み
  4. 払込受領証を受験申請書に貼付
  5. 指定の住所に郵送

書面申し込みの場合、申し込み締め切りは郵送消印日が基準となります。余裕を持って手続きを進めることをおすすめします。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験の受験手数料

FP試験の受験手数料は、級によって異なります(2024年度)。

3級FP技能検定

  • 学科試験:4,000円
  • 実技試験:4,000円
  • 学科・実技同時受験:8,000円

2級FP技能検定

  • 学科試験:5,700円
  • 実技試験:6,000円
  • 学科・実技同時受験:11,700円

1級FP技能検定

  • 学科試験:8,900円
  • 実技試験(日本FP協会):20,000円
  • 実技試験(きんざい):28,000円

部分合格により片方の試験が免除される場合は、受験する試験のみの手数料で申し込めます。FP(ファイナンシャルプランナー)試験の受験手数料は、一度支払うと返金されないため、試験日程をよく確認してから申し込みましょう。

FP試験の申し込み方法に関してもっと詳しい記事はこちら
FP(ファイナンシャルプランナー)試験の申し込み方法|日本FP協会・きんざいの違いと手続きの流れ

FP(ファイナンシャルプランナー)試験の合格基準と合格率

FP(ファイナンシャルプランナー)試験の合格基準は明確で、6割以上の得点が必要です。合格率は級によって大きく異なり、3級は比較的高く、1級は非常に低くなります。

合格基準と合格率を理解することで、自分がどの程度の学習が必要かを把握できます。過去の合格率データから、試験の難易度や傾向を知ることも重要です。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験の合格基準は6割以上(各級共通)

FP試験の合格基準は、3級・2級・1級のすべての級で共通して、60%以上の得点が必要です。

学科試験の合格基準

  • 3級:60点満点中36点以上
  • 2級:60点満点中36点以上
  • 1級:200点満点中120点以上

実技試験の合格基準

  • 3級:100点満点中60点以上(日本FP協会)、50点満点中30点以上(きんざい)
  • 2級:100点満点中60点以上(日本FP協会)、50点満点中30点以上(きんざい)
  • 1級:口頭試問形式で総合評価

FP(ファイナンシャルプランナー)試験は絶対評価方式のため、受験者の成績に関係なく、基準点以上を取れば合格できます。合格ラインが明確なので、目標を立てやすい試験です。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験の級別の合格率(3級・2級・1級)

各級の合格率は、難易度の違いを反映しています(2023年度のデータ)。

3級FP技能検定の合格率

  • 学科試験:70-80%前後
  • 実技試験:70-85%前後

2級FP技能検定の合格率

  • 学科試験:40-50%前後
  • 実技試験:50-60%前後

1級FP技能検定の合格率

  • 学科試験:10-15%前後
  • 実技試験:80-90%前後

3級は初学者でも合格しやすい難易度で、FP(ファイナンシャルプランナー)の基礎を学ぶには最適です。2級は実務レベルの知識が必要で、難易度が大きく上がります。1級は専門家レベルで、学科試験の合格率は極めて低いですが、実技試験の合格率は高めです。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験の学科試験と実技試験の合格率の違い

学科試験と実技試験では、合格率に違いがあります。

一般的に、実技試験の方が合格率が高い傾向にあります。これは、実技試験が計算問題や事例問題が中心で、問題のパターンが決まっているためです。過去問演習を繰り返すことで、対策がしやすくなります。

学科試験は出題範囲が広く、6分野すべてから満遍なく出題されるため、幅広い知識が必要です。特に2級以降は、単なる暗記だけでは対応できない応用問題も出題されます。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験では、学科試験と実技試験の両方に合格する必要があるため、どちらもバランスよく対策することが重要です。部分合格制度を活用し、1回の試験でどちらか一方に集中して合格を目指す戦略も有効です。

FP試験の難易度に関してもっと詳しい記事はこちら
FP(ファイナンシャルプランナー)試験の難易度|3級・2級・1級の難易度比較と他資格との違い

FP試験の合格率に関してもっと詳しい記事はこちら
FP試験の合格率推移|3級・2級・1級の合格率データと傾向分析

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FP(ファイナンシャルプランナー)試験に関連するよくある質問(FAQ)

Q. FP(ファイナンシャルプランナー)試験は独学で合格できますか?

FP試験は独学でも十分に合格可能です。特にFP3級は、市販のテキストと過去問集を使った独学で、多くの方が合格しています。学習期間は3-6ヶ月程度を見込むとよいでしょう。

FP2級も独学で合格できますが、3級よりも難易度が上がるため、計画的な学習が必要です。過去問を繰り返し解くことで、出題傾向をつかみ、効率的に得点力を高められます。

独学に不安がある方は、通信講座やオンライン講座を活用する方法もあります。FPは独学で合格できる?では、独学のメリット・デメリットと効果的な学習法を詳しく解説しています。

Q. FP試験はきんざいと日本FP協会のどちらで受験すべきですか?

どちらで受験しても「FP技能士」という国家資格は同じです。選択のポイントは、実技試験の内容です。

日本FP協会の実技試験「資産設計提案業務」は、総合的なFP(ファイナンシャルプランナー)業務を想定した出題で、幅広い知識が問われます。将来的にAFP・CFP資格を目指す方は、日本FP協会での受験がおすすめです。

きんざいの実技試験は、業務分野ごとに特化した科目があります。金融機関や保険会社にお勤めの方で、業務に直結した知識を身につけたい場合は、きんざいが適している場合があります。

Q. FP(ファイナンシャルプランナー)試験は何級から受けるべきですか?

FPの学習が初めての方は、3級から始めることをおすすめします。3級で基礎知識をしっかりと身につけることで、2級の学習がスムーズに進みます。

ただし、金融機関での実務経験がある方や、AFP認定研修を修了する方は、2級から挑戦することも可能です。FP(ファイナンシャルプランナー)として実務レベルの知識を早く身につけたい場合は、2級からのスタートも選択肢の一つです。

Q. FP試験の学科試験と実技試験は別々に受験できますか?

はい、学科試験と実技試験は別々に受験できます。部分合格制度があり、どちらか一方に合格した場合、次回以降は合格した試験が免除されます。

免除期間は、合格した試験日の翌々年度末までです。例えば、2024年1月の試験で学科試験に合格した場合、2026年3月末までに実技試験に合格すれば、FP資格を取得できます。

働きながら受験する方は、この制度を活用して、無理のない計画で資格取得を目指すことができます。

Q. FP(ファイナンシャルプランナー)試験のCBT方式とは何ですか?

CBT方式は、コンピュータを使って受験する試験形式です。全国のテストセンターで、年間を通じて随時実施されています。

CBT試験の最大のメリットは、自分の都合に合わせて受験日を選べることです。試験終了後すぐに合否が分かるため、次の計画を立てやすくなります。

現在、FP3級と2級でCBT試験が選択できます。従来のペーパー試験とCBT試験のどちらを選んでも、取得できるFP(ファイナンシャルプランナー)資格は同じです。

Q. FP試験に受験資格はありますか?

FP3級には受験資格がなく、誰でも受験できます。年齢、学歴、実務経験に関係なく挑戦できるため、初めての方にも最適です。

FP2級には受験資格があり、「3級合格者」「AFP認定研修修了者」「2年以上の実務経験者」のいずれかの条件を満たす必要があります。

FP1級には、「2級合格者で1年以上の実務経験」または「5年以上の実務経験」などの厳格な受験資格があります。

Q. FP(ファイナンシャルプランナー)技能士とAFP・CFPの違いは何ですか?

FP技能士は国家資格で、一度取得すれば更新の必要がありません。厚生労働省が認定する技能検定制度の一つです。

AFP(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)とCFP(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)は、日本FP協会が認定する民間資格です。これらの資格は、継続的な研修受講と2年ごとの更新が必要です。

FP(ファイナンシャルプランナー)技能士は国家資格としての信頼性があり、AFPとCFPは実務家としてのネットワークやブランド力があります。両方の資格を併せ持つことで、より高い専門性をアピールできます。

まとめ:FP(ファイナンシャルプランナー)試験制度を理解して合格を目指そう

本記事では、FP(ファイナンシャルプランナー)試験の制度、受験資格、学科試験と実技試験の全体像について詳しく解説しました。重要なポイントを改めて確認しましょう。

  1. FP試験は3つの等級からなる国家検定:3級・2級・1級があり、段階的にスキルアップできます。どの級も学科試験と実技試験の両方に合格する必要があります。
  2. 年3回の試験機会とCBT試験の選択肢:1月・5月・9月の年3回実施され、3級と2級ではCBT試験も選択できます。自分のペースで受験できる環境が整っています。
  3. 合格基準は6割以上で明確:FP(ファイナンシャルプランナー)試験は絶対評価方式で、基準点以上を取れば合格できます。過去問演習を通じて、計画的に学習を進めることが合格への近道です。

FP試験の制度を理解できたら、次は具体的な学習計画を立てましょう。FP(ファイナンシャルプランナー)試験の効果的な勉強法FP試験のおすすめテキストを参考に、効率的に学習を進めることをおすすめします。

本記事を通じて、FP(ファイナンシャルプランナー)試験の仕組みと受験方法を理解いただけたはずです。これらの情報を活用して、FP資格取得の実現に向けて確実な一歩を踏み出しましょう。

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