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FP試験のCBT方式とは?ネット試験のメリット・申し込み方法・対策のポイント

FP(ファイナンシャルプランナー)試験のCBT方式について知りたいあなたへ。「CBT試験とは何か」「従来のペーパー試験とどう違うのか」という疑問は、CBT方式の仕組みとメリットを理解することで解決できます。

本記事では、FP(ファイナンシャルプランナー)試験のCBT方式の概要、ペーパー試験からの移行時期、CBT試験ならではのメリットと対策ポイントについて、実際の試験制度を交えて詳しく解説します。この情報をもとに、FP試験合格に向けて、最適な受験方法を選択しましょう。

この記事を読むとわかること
  • FP(ファイナンシャルプランナー)試験のCBT方式の仕組みと特徴
  • CBT試験とペーパー試験の具体的な違い
  • CBT試験のメリットと申し込み方法
  • CBT試験に合格するための対策ポイント
押さえておきたい3つのポイント
  1. CBT方式への完全移行:FP3級は2024年4月から、FP2級は2025年4月からCBT方式に完全移行しました。従来のペーパー試験は実施されなくなり、全国のテストセンターでコンピュータを使った試験を受験する形式になっています。
  2. 随時受験可能なメリット:FP(ファイナンシャルプランナー)CBT試験の最大のメリットは、年間を通して好きな日時・会場を選んで受験できることです。試験3日前まで日程変更も可能なため、仕事や予定に合わせて柔軟にスケジュールを組めます。
  3. 試験当日の新しい形式:CBT試験では受験票が廃止され、電卓や筆記用具の持ち込みもできません。画面上の電卓を使用し、PC操作で解答する形式に慣れることが、合格への重要なポイントとなります。

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目次

FP(ファイナンシャルプランナー)試験のCBT方式とは

FP(ファイナンシャルプランナー)試験のCBT方式は、従来の紙ベースの試験から大きく変化した新しい受験形式です。このセクションでは、CBT方式の基本的な仕組みと特徴について解説します。

Computer Based Testingの略称

CBTは「Computer Based Testing(コンピュータ・ベースド・テスティング)」の略称で、コンピュータを使って試験を実施する方式を指します。FP試験では、テストセンターに設置されたパソコンの画面上に問題が表示され、マウスやキーボードを使って解答を選択・入力していきます。

世界的に見ても、多くの資格試験がCBT方式を採用しており、IT化が進む現代の試験形式として標準的になってきました。日本国内でも、各種資格試験でCBT方式への移行が進んでいます。

コンピュータを使った試験方式

FP(ファイナンシャルプランナー)CBT試験では、全国約330箇所のテストセンターに設置されたパソコンを使用して受験します。試験問題は画面上に表示され、選択肢をクリックして解答していく形式です。

学科試験では4択問題が出題され、マウスで該当する選択肢をクリックします。実技試験でも同様に、画面上で解答を選択または入力する方式です。計算問題では、画面上に表示される電卓機能を使用できます。

試験中は画面下部に残り時間が表示されるため、時間配分を確認しながら進められます。また、後で見直したい問題にはチェックマークを付けることができ、試験終了前に効率的に見直しが可能です。

ペーパー試験からの完全移行

FP試験は段階的にCBT方式へ移行しました。3級は2024年4月から完全移行し、従来のペーパー試験(マークシート方式)は廃止されました。2級も2025年4月からCBT方式のみとなり、ペーパー試験での受験はできなくなっています。

ただし、1級FP技能検定については、引き続きペーパー試験形式で実施されています。1級学科試験は年3回、実技試験は年2回のペーパー試験として行われます。

この移行により、FP(ファイナンシャルプランナー)3級・2級の受験環境は大きく変わり、より柔軟な受験スケジュールが可能になりました。

FP試験の制度全体については、FP試験の制度と全体像で詳しく解説しています。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験のCBT化の時期

FP(ファイナンシャルプランナー)試験のCBT化は級別に段階的に実施されました。各級の移行時期を正確に把握しておくことで、受験計画を適切に立てられます。

3級は2024年4月から完全移行

FP3級試験は、2024年4月からCBT方式に完全移行しました。それまでは年3回(1月・5月・9月)のペーパー試験形式でしたが、2024年4月以降はCBT方式のみの実施となっています。

これにより、FP3級受験者は従来の年3回という制限から解放され、通年での受験が可能になりました。特に初学者にとっては、自分の学習進度に合わせて受験日を選べるメリットが大きいと言えます。

日本FP協会ときんざい(金融財政事情研究会)の両団体とも、3級については完全にCBT方式へ移行しています。

2級は2025年4月から完全移行

FP2級試験は、2025年4月からCBT方式に完全移行しました。3級より1年遅れての移行となりましたが、これにより2級受験者も随時受験が可能になっています。

FP(ファイナンシャルプランナー)2級は実務で求められることの多い資格レベルであり、働きながら受験する方が多数います。CBT方式への移行により、仕事のスケジュールに合わせて受験日を調整しやすくなりました。

3級と同様に、日本FP協会ときんざいの両団体で、学科試験・実技試験ともにCBT方式で実施されています。

1級は引き続きペーパー試験

FP1級技能検定については、2025年時点でも引き続きペーパー試験形式で実施されています。学科試験は年3回(1月・5月・9月)、実技試験は年2回(2月・9月)の実施です。

1級学科試験はマークシート方式と記述式の併用、実技試験は口頭試問形式という特殊な試験形式のため、CBT化は行われていません。最上位の資格として、従来の試験形式が維持されています。

FP(ファイナンシャルプランナー)1級を目指す方は、引き続き年間の試験日程を確認して計画的に受験する必要があります。

FP(ファイナンシャルプランナー)CBT試験のメリット

FP(ファイナンシャルプランナー)CBT試験には、従来のペーパー試験にはなかった多くのメリットがあります。特に社会人受験者にとって、柔軟性の高い受験環境は大きな利点です。

随時受験可能(年間を通して)

CBT方式の最大のメリットは、年間を通じて随時受験できることです。従来のペーパー試験では年3回(1月・5月・9月)のみでしたが、CBT試験では毎月複数の日程から選択できます。

これにより、自分の学習進度に合わせて最適なタイミングで受験できます。「今月は仕事が忙しいから来月にしよう」「思ったより早く準備ができたから前倒しで受験しよう」といった調整が可能です。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験の学習が完了した時点ですぐに受験できるため、モチベーションを維持しやすく、知識が新鮮なうちに試験に臨めます。

好きな会場・日時を選べる

全国約330箇所のテストセンターから、自宅や職場から通いやすい会場を選択できます。都心部はもちろん、地方にも多数のテストセンターがあるため、受験のための遠方への移動が不要になります。

試験時間も午前・午後の複数枠から選べます。朝型の方は午前中、夜型の方は午後など、自分のコンディションが最も良い時間帯を選択できます。土日だけでなく平日の受験も可能なため、休日が取りにくい方でも受験しやすい環境です。

居住地に関わらず日本全国のテストセンターから選択できるため、出張先や旅行先での受験も可能です。

試験3日前まで変更可能

予約した試験日時は、試験開始時刻の3日前(72時間前)まで無料で変更できます。急な仕事の予定が入った場合や、体調不良の場合でも、柔軟に対応できます。

従来のペーパー試験では、一度申し込むと変更ができず、欠席しても受験料は返金されませんでした。CBT試験では日程変更が可能なため、受験料を無駄にするリスクが大幅に減りました。

ただし、3日前を過ぎると変更やキャンセルはできなくなるため、早めの判断が重要です。FP(ファイナンシャルプランナー)試験に向けて計画的に準備しつつ、柔軟性を活用できる点が大きなメリットです。

FP(ファイナンシャルプランナー)CBT試験とペーパー試験の違い

FP(ファイナンシャルプランナー)CBT試験は、従来のペーパー試験と比較していくつかの重要な違いがあります。これらの違いを理解して、適切に準備することが合格への第一歩です。

試験実施回数の変化

ペーパー試験時代は年3回(1月・5月・9月)の実施でしたが、CBT試験では年間を通して随時実施されています。具体的には、ほぼ毎日のように試験が実施されており、自分の都合に合わせて日程を選択できます。

この変化により、「次の試験まで4ヶ月待たなければならない」という状況がなくなりました。不合格だった場合でも、短期間で再受験が可能です。FP試験の学習を完了した時点で、最短で受験できるため、効率的な資格取得が可能になりました。

ただし、受験料は試験ごとに必要なため、計画的な学習と確実な合格を目指すことが重要です。

受験票の廃止

CBT試験では受験票が廃止されました。従来のペーパー試験では、試験の約1週間前に受験票が郵送され、当日持参する必要がありました。

CBT試験では、予約完了時に送られる確認メールが受験の証明となります。試験当日は、本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)を持参すれば受験できます。受験票の紛失や郵送遅延の心配がなくなった点は、大きなメリットです。

テストセンター側では予約情報をシステムで管理しているため、本人確認書類があればスムーズに受付が完了します。

電卓・筆記用具の持ち込み不可

FP(ファイナンシャルプランナー)CBT試験では、電卓や筆記用具の持ち込みができません。これは従来のペーパー試験との大きな違いです。

ペーパー試験では、自分が使い慣れた電卓を持参して計算問題を解くことができました。しかしCBT試験では、画面上に表示される電卓機能を使用します。この電卓は基本的な四則演算機能を備えており、マウスでボタンをクリックして操作します。

筆記用具も持ち込めないため、問題を解く際のメモは、テストセンターで配布される用紙とペンを使用します。試験終了後、このメモ用紙は回収され、持ち帰ることはできません。

画面上の電卓操作に慣れていないと、計算に時間がかかる可能性があるため、事前の練習が重要です。

FP(ファイナンシャルプランナー)CBT試験の会場

FP(ファイナンシャルプランナー)CBT試験は、全国に設置されたテストセンターで実施されます。会場の選び方を理解することで、最も受験しやすい環境を選択できます。

全国約330のテストセンター

CBT試験は、全国約330箇所のテストセンターで実施されています。主要都市はもちろん、地方都市にも多数の会場があり、ほとんどの地域で自宅や職場から通える範囲にテストセンターが存在します。

テストセンターは、専用の試験会場として運営されている施設や、パソコンスクール、貸会議室などを利用して設置されています。各会場には複数のパソコンが設置されており、個別ブースで集中して受験できる環境が整っています。

都市部では選択肢が多く、地方でも県庁所在地を中心に複数の会場があるため、アクセスの良い会場を選択できます。

会場の選び方

会場を選ぶ際は、自宅や職場からのアクセスを最優先に考えましょう。通勤路線上にある会場や、駅から近い会場を選ぶと、試験当日の移動がスムーズです。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験は集中力が求められるため、移動時間が短く、疲労の少ない会場を選ぶことが重要です。初めて利用する会場の場合は、事前に場所を確認しておくと安心です。

CBTソリューションズの予約サイトでは、各会場の住所、最寄り駅、会場までの所要時間などの詳細情報が確認できます。空席状況も表示されるため、希望日時に受験できる会場を簡単に探せます。

居住地に関わらず選択可能

CBT試験では、居住地に関係なく、全国どこのテストセンターでも受験できます。仕事で出張が多い方は、出張先の会場で受験することも可能です。

例えば、普段は東京に住んでいる方が、大阪への出張中に大阪のテストセンターで受験することもできます。また、実家に帰省中に地元の会場で受験するなど、ライフスタイルに合わせた柔軟な受験が可能です。

この自由度の高さは、FP試験のCBT化による大きなメリットの一つです。

FP3級のCBT試験日程については、FP3級のCBT試験日程で詳しく解説しています。

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FP(ファイナンシャルプランナー)CBT試験の申し込み方法

FP(ファイナンシャルプランナー)CBT試験の申し込みは、オンラインで完結します。手順を理解しておけば、スムーズに予約できます。

CBTソリューションズでのアカウント作成

FP CBT試験の申し込みは、CBTソリューションズのウェブサイトから行います。まず、受検者用のマイページアカウントを作成する必要があります。

アカウント作成には、メールアドレス、氏名、生年月日、住所、電話番号などの基本情報を入力します。登録したメールアドレスに確認メールが届くので、記載されているURLをクリックしてアカウントを有効化します。

アカウントは一度作成すれば、FP3級・2級の両方で使用できます。また、再受験の際も同じアカウントで予約できるため、初回登録時に正確な情報を入力しておきましょう。

試験日時と会場の予約

マイページにログイン後、受験したい試験(FP3級学科、FP3級実技、FP2級学科、FP2級実技など)を選択します。次に、希望する地域や最寄り駅から会場を検索します。

会場を選択すると、その会場での試験実施日時が表示されます。空席状況も確認できるため、希望する日時を選択します。FP(ファイナンシャルプランナー)試験は人気資格のため、土日は早めに予約が埋まる傾向があります。

試験日時と会場を確定したら、受験料の支払いに進みます。支払い方法は、クレジットカード決済、コンビニ決済、ペイジー決済などから選択できます。

申し込み期限(3日前まで)

試験の申し込みは、受験希望日の3日前(72時間前)まで可能です。例えば、土曜日に受験したい場合は、水曜日の同じ時刻まで予約できます。

ただし、人気の日時や会場は早めに満席になる可能性があるため、受験予定が決まったら早めに予約することをおすすめします。特に土日や祝日、大型連休前後は予約が集中しやすい傾向があります。

予約後も、試験開始時刻の3日前までは日時・会場の変更が可能です。予定が変わった場合は、マイページから変更手続きを行えます。

FP試験の申し込み手続きの詳細については、FP試験の申し込み手続きで解説しています。

FP(ファイナンシャルプランナー)CBT試験当日の流れ

FP(ファイナンシャルプランナー)CBT試験当日は、従来のペーパー試験とは異なる流れで進行します。事前に流れを把握しておくことで、落ち着いて試験に臨めます。

試験開始15~30分前に到着

試験当日は、試験開始時刻の15~30分前にテストセンターに到着するようにしましょう。早すぎると会場に入れない場合があり、遅刻すると受験できなくなる可能性があります。

到着したら、受付で本人確認書類を提示します。運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど、顔写真付きの身分証明書が必要です。学生証や保険証では受験できない場合があるため、事前に確認しておきましょう。

受付が完了すると、ロッカーの鍵とメモ用紙、ペンが渡されます。携帯電話、腕時計、財布など、私物はすべてロッカーに預けます。

本人確認と受付手続き

受付では、本人確認書類の提示と、予約確認が行われます。CBTソリューションズのマイページに登録した氏名と、本人確認書類の氏名が一致している必要があります。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験では、替え玉受験防止のため、本人確認が厳格に行われます。書類の有効期限が切れていないか、事前に確認しておきましょう。

受付完了後、テストセンターのスタッフから、試験の注意事項や操作方法の説明があります。不明点があれば、この時点で質問しておくと安心です。

PC画面での操作方法

試験室に入ると、指定された席のパソコンで受験します。画面に表示される指示に従って、試験IDとパスワードを入力すると、試験が開始されます。

問題は1問ずつ画面に表示されます。選択肢をクリックして解答を選び、「次へ」ボタンで次の問題に進みます。「前へ」ボタンで前の問題に戻ることもできます。

計算問題では、画面上の電卓をマウスでクリックして使用します。また、後で見直したい問題には「チェック」ボタンでマークを付けられます。試験終了前に、チェックした問題を一覧で確認できます。

試験時間が終了すると、自動的に試験が終了します。「試験終了」ボタンをクリックして、画面の指示に従って退室します。

FP試験の持ち物については、FP試験の持ち物で詳しく解説しています。

FP(ファイナンシャルプランナー)CBT試験の合格発表

FP(ファイナンシャルプランナー)CBT試験の合格発表は、従来のペーパー試験とはタイミングと方法が異なります。即時に点数がわかる点は、CBT試験の大きなメリットです。

試験終了後すぐに点数確認

CBT試験では、試験終了後すぐに画面上で自分の得点を確認できます。学科試験、実技試験ともに、試験終了ボタンを押した直後に点数が表示されます。

合格基準は、学科試験・実技試験ともに60点以上(60%以上の正答率)です。画面で自分の得点を見て、合格基準を満たしているかどうかが即座にわかります。

この即時点数確認により、試験後の不安な待ち時間がなくなりました。合格していれば安心できますし、不合格の場合でも次の学習計画をすぐに立てられます。

正式な合格発表は翌月中旬

画面上で点数は確認できますが、正式な合格発表は試験実施月の翌月中旬に行われます。日本FP協会ときんざい、それぞれのウェブサイトで合格者番号が発表されます。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験の合格者には、受検番号で合格が通知されます。合格者は、自分の受検番号が掲載されているか確認します。

正式な合格発表までは約1ヶ月かかるため、画面上の点数で合格を確認できても、正式発表まで待つ必要があります。

合格証書の郵送

正式な合格発表の約1週間後に、合格証書が郵送されます。学科試験と実技試験の両方に合格すると、FP技能士の合格証書が発行されます。

学科試験のみ、または実技試験のみに合格した場合は、部分合格証書が発行されます。部分合格の有効期限は、合格した試験実施日の翌々年度末までです。この期間内に残りの試験に合格すれば、FP技能士の資格を取得できます。

合格証書は再発行できないため、大切に保管しましょう。FP2級以上では、実務や転職活動で合格証書の提示を求められることがあります。

FP(ファイナンシャルプランナー)CBT試験の時間短縮

FP(ファイナンシャルプランナー)CBT試験では、一部の試験で時間が短縮されました。時間配分を見直して、効率的に解答する戦略が必要です。

3級学科試験120分→90分に短縮

FP3級学科試験は、ペーパー試験時代の120分から90分に短縮されました。問題数は60問で変わらないため、1問あたりの解答時間が短くなっています。

ペーパー試験では1問あたり2分使えましたが、CBT試験では1問あたり1.5分しかありません。30分の時間短縮は大きな変更であり、より迅速な判断と解答が求められます。

FP(ファイナンシャルプランナー)3級試験は比較的基礎的な内容が多いため、十分に準備していれば90分でも余裕を持って解答できます。ただし、時間配分を意識した練習が重要です。

2級は変更なし

FP2級の学科試験・実技試験の試験時間は、ペーパー試験から変更ありません。学科試験は120分、実技試験は日本FP協会が90分、きんざいが90分のままです。

2級は3級より問題の難易度が高く、計算問題や事例問題も増えるため、時間短縮は行われませんでした。従来通りの時間配分で学習を進められます。

ただし、CBT試験では画面上の電卓を使用するため、電卓操作に慣れていないと時間がかかる可能性があります。

時間配分の見直しが必要

時間短縮された3級学科試験では、時間配分の見直しが必要です。60問を90分で解くため、1問に1.5分以上かけられません。

わからない問題に時間をかけすぎると、最後まで解答できなくなるリスクがあります。難しい問題はいったん飛ばして、確実に解ける問題を優先する戦略が有効です。

試験終了前に見直し時間を確保するため、最初の70-80分で全問解答し、残り10-20分で見直しとチェックした問題の再検討を行う時間配分がおすすめです。

FP試験の時間配分については、FP試験の試験時間で詳しく解説しています。

FP(ファイナンシャルプランナー)CBT試験の対策ポイント

FP(ファイナンシャルプランナー)CBT試験に合格するには、従来のペーパー試験とは異なる対策が必要です。PC操作と時間配分に慣れることが、合格への近道です。

PC操作に慣れる

CBT試験では、すべての操作をマウスとキーボードで行います。問題文の読み方、選択肢のクリック、次の問題への移動など、基本的な操作に慣れておく必要があります。

普段からパソコンを使っている方でも、試験特有の操作画面には慣れが必要です。「次へ」「前へ」「チェック」ボタンの位置や機能を理解しておくと、試験中にスムーズに操作できます。

FP試験では、問題番号の一覧から特定の問題にジャンプする機能もあります。この機能を活用すると、効率的に見直しができます。

画面上の電卓の使い方を練習

CBT試験最大の課題は、画面上の電卓操作です。FP(ファイナンシャルプランナー)試験には計算問題が多く含まれるため、電卓の使い方に慣れていないと大幅に時間をロスします。

画面上の電卓は、マウスでボタンをクリックして操作します。テンキーでの入力にも対応していますが、マウスでのクリック操作を練習しておくと安心です。

計算の途中結果を記録するメモリ機能や、クリアボタンの使い方も確認しておきましょう。複雑な計算では、メモ用紙に途中式を書きながら進めることも有効です。

CBT模擬試験の活用

CBT試験対策として、CBT形式の模擬試験を活用することを強くおすすめします。日本FP協会やきんざい、各種予備校が提供するCBT模擬試験で、本番と同じ操作環境を体験できます。

模擬試験を通じて、画面上の問題の見え方、電卓の使い勝手、時間配分の感覚をつかめます。特に初めてCBT試験を受験する方は、最低でも1回は模擬試験を受けておくと安心です。

CBTソリューションズの公式サイトでも、操作方法のデモンストレーション動画が公開されています。事前に確認しておくと、試験当日の不安が軽減されます。

FP試験の効果的な対策については、FP(ファイナンシャルプランナー)試験の効果的な勉強法FP試験の過去問活用法も参考にしてください。

FP(ファイナンシャルプランナー)CBT試験に関連するよくある質問(FAQ)

Q. FP試験のCBT方式はいつから始まりましたか?

FP(ファイナンシャルプランナー)試験のCBT方式は、3級が2024年4月から、2級が2025年4月から完全移行しました。それ以降、3級と2級はCBT方式でのみ受験可能となり、従来のペーパー試験は実施されていません。1級FP技能検定については、引き続きペーパー試験形式で実施されています。

Q. FP(ファイナンシャルプランナー)CBT試験のメリットは何ですか?

CBT試験の主なメリットは、年間を通して随時受験できること、全国約330箇所のテストセンターから好きな会場と日時を選べること、試験3日前まで日程変更が可能なことです。また、試験終了後すぐに点数を確認できる点も大きなメリットです。仕事や予定に合わせて柔軟にスケジュールを組めるため、特に社会人受験者にとって便利な制度となっています。

Q. FP CBT試験はいつでも受けられますか?

FP試験は年間を通してほぼ毎日実施されていますが、会場や日時によっては空席がない場合もあります。特に土日や祝日は人気が高く、早めに予約が埋まる傾向があります。受験予定が決まったら、できるだけ早く予約することをおすすめします。予約は試験日の3日前まで可能ですが、希望の日時を確保するには早めの予約が確実です。

Q. FP(ファイナンシャルプランナー)CBT試験に電卓は持ち込めますか?

CBT試験では、電卓や筆記用具の持ち込みはできません。計算問題は、画面上に表示される電卓機能を使用して解答します。この電卓はマウスでボタンをクリックして操作する形式です。テンキーからの入力にも対応していますが、画面上の電卓に慣れておくことが重要です。メモが必要な場合は、テストセンターで配布される用紙とペンを使用できます。

Q. FP CBT試験の合格発表はいつですか?

試験終了後すぐに画面上で点数を確認できますが、正式な合格発表は試験実施月の翌月中旬に行われます。日本FP協会ときんざいのウェブサイトで合格者番号が公表されます。合格証書は、正式発表から約1週間後に郵送されます。学科試験と実技試験の両方に合格すると、FP技能士の合格証書が発行されます。

Q. FP(ファイナンシャルプランナー)CBT試験の受験票は必要ですか?

CBT試験では受験票は廃止されました。試験当日は、本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)を持参すれば受験できます。予約完了時に送られる確認メールが受験の証明となりますが、会場では本人確認書類のみで受付が完了します。受験票の印刷や持参の必要はありません。

Q. FP CBT試験とペーパー試験の難易度は同じですか?

FP(ファイナンシャルプランナー)CBT試験とペーパー試験の出題内容や合格基準は同じです。難易度に変更はありません。ただし、3級学科試験は試験時間が120分から90分に短縮されたため、時間配分を意識した対策が必要です。また、画面上の電卓操作に慣れていないと、計算問題で時間をロスする可能性があります。事前にCBT形式の模擬試験を受けて、操作に慣れておくことをおすすめします。

まとめ:FP(ファイナンシャルプランナー)CBT試験のメリットを活用して合格を目指そう

本記事では、FP(ファイナンシャルプランナー)試験のCBT方式について詳しく解説しました。重要なポイントを改めて確認しましょう。

  1. CBT方式への完全移行:FP3級は2024年4月から、FP2級は2025年4月から、コンピュータを使ったCBT方式に完全移行しました。従来のペーパー試験は廃止され、全国約330箇所のテストセンターで受験する形式になっています。
  2. 随時受験と柔軟性:CBT試験の最大のメリットは、年間を通して好きな日時・会場を選んで受験できることです。試験3日前まで日程変更も可能なため、仕事や予定に合わせて柔軟にスケジュールを組めます。
  3. 新しい試験形式への対策:画面上の電卓操作とPC操作に慣れることが合格の鍵です。CBT模擬試験を活用し、本番と同じ環境で練習しておくことで、自信を持って試験に臨めます。

FP(ファイナンシャルプランナー)CBT試験の仕組みを理解できたら、次は具体的な学習を始めましょう。FP試験の効果的な勉強法FP試験のおすすめテキストを参考に、計画的に準備を進めることをおすすめします。

本記事を通じて、FP CBT試験のメリットと対策ポイントを理解いただけたはずです。これらの情報を活用して、FP資格取得に向けて一歩を踏み出しましょう。随時受験可能な柔軟性を活かし、自分に最適なタイミングで合格を目指してください。

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