電気工事士1種試験の日程や申込方法について知りたいあなたへ。「試験はいつ実施されるのか」「申込期間はいつからいつまでか」という疑問は、正確な試験スケジュールの把握で解決できます。本記事では、2024年度から年2回実施となった電気工事士1種試験の最新日程、インターネット申込の具体的な手順、CBT方式と筆記方式の違いについて、実際の試験データを交えて詳しく解説します。この情報をもとに、電気工事士1種試験合格に向けて、計画的な受験準備を進めましょう。
この記事を読むとわかること
- 電気工事士1種試験の2025年度最新日程(上期・下期)
- インターネット申込の具体的な手順と注意点
- CBT方式と筆記方式の特徴と選び方
- 受験手数料の金額と支払方法
押さえておきたい3つのポイント
- 年2回の受験機会:2024年度から電気工事士1種試験は年2回(上期・下期)実施となり、受験チャンスが増加しました。上期は4月から、下期は7月から試験が始まります。
- 試験方式の選択肢:上期試験はCBT方式のみですが、下期試験ではCBT方式または筆記方式を選択できます。自分に合った方式を選ぶことで学習効率が高まります。
- 早めの申込が重要:申込期間は上期が3月中旬から4月上旬、下期が7月下旬から8月中旬です。申込期間を逃すと次回まで待つ必要があるため、早めの手続きが欠かせません。
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電気工事士1種試験が年2回実施に変更(2024年度から)
電気工事士1種試験は、2024年度から年2回実施される制度に変更されました。これまで年1回のみの実施だった試験が、上期と下期の2回に増えたことで、受験者にとって大きなメリットが生まれています。
2024年度からの制度変更の背景
電気工事士1種試験の年2回実施は、電気工事業界の人材需要の高まりと受験機会の拡大を目的としています。一般財団法人電気技術者試験センターが実施するこの制度変更により、受験者は自分のスケジュールに合わせて試験時期を選べるようになりました。
従来は年1回の実施だったため、試験に不合格となった場合は翌年まで待つ必要がありました。しかし2024年度からは、上期で不合格でも下期に再挑戦できるため、資格取得までの期間を大幅に短縮できます。
この変更は電気工事士2種と同様の実施回数となり、資格取得の流れが統一されました。電気工事士業界全体の人材育成を促進する施策として、多くの受験者から歓迎されています。
年2回実施(上期・下期)による受験機会の増加
年2回実施により、受験者は以下のようなメリットを享受できます。
上期試験は4月から6月にかけて実施され、学科試験(CBT方式のみ)と技能試験が行われます。下期試験は10月から12月にかけて実施され、学科試験(CBT方式または筆記方式)と技能試験が実施されます。
年2回の実施により、仕事の繁忙期を避けた受験計画が立てやすくなりました。例えば、建設業界の繁忙期である春先を避けて下期に受験する、または年度初めの上期に集中して挑戦するなど、柔軟な選択が可能です。
また、万が一不合格となっても半年後には再挑戦できるため、モチベーションを維持しやすくなりました。学習計画も短期集中型から長期継続型まで、自分に合ったスタイルを選べます。
電気工事士1種試験の実施から免状交付までの流れ
電気工事士1種試験の合格から免状交付までの流れを理解しておきましょう。
まず学科試験(筆記試験またはCBT方式)に合格する必要があります。学科試験合格後、技能試験の受験資格が得られます。技能試験にも合格することで、電気工事士1種試験の全過程をクリアしたことになります。
ただし、試験合格後すぐに免状が交付されるわけではありません。電気工事士1種の免状交付には、一定期間の実務経験が必要です。一般の方は5年以上、電気工学課程を修了した方は3年以上の実務経験を証明する必要があります。
実務経験の証明書類を各都道府県知事に提出し、審査を経て免状が交付されます。この流れを理解した上で、計画的に資格取得を進めることが大切です。
電気工事士1種とはの記事では、資格の基本情報や取得メリットについて詳しく解説しています。また、電気工事士2種からのステップアップを検討している方は、電気工事士2種試験の日程・申込方法も参考にしてください。
電気工事士1種試験の制度変更に関してもっと詳しい記事はこちら
電気工事士1種とは?資格の概要・できること・取得メリットを徹底解説
【2025年度最新】電気工事士1種試験の日程
2025年度の電気工事士1種試験日程について、上期・下期それぞれの具体的なスケジュールを確認しましょう。試験日程の把握は、学習計画を立てる上で欠かせない第一歩です。
上期試験の日程(申込・学科・技能・合格発表)
2025年度上期試験の日程は以下の通りです。
インターネット申込期間は3月中旬から4月上旬までの約3週間です。この期間内にマイページアカウントを作成し、必要事項を入力して申込手続きを完了させます。
学科試験(CBT方式のみ)は4月下旬から5月下旬までの約1ヶ月間、全国のテストセンターで実施されます。CBT方式では受験者が都合の良い日時と会場を選択できるため、柔軟な受験計画が立てられます。
学科試験の合格発表は6月上旬に行われます。合格者には技能試験の受験票が送付され、技能試験は7月中旬の土曜日に実施されます。技能試験の合格発表は8月上旬です。
この日程を基に、申込から最終合格まで約5ヶ月のスケジュールとなります。学習計画は申込開始の2〜3ヶ月前から始めることで、余裕を持った準備が可能です。
下期試験の日程(申込・学科・技能・合格発表)
2025年度下期試験の日程は以下のように設定されています。
インターネット申込期間は7月下旬から8月中旬までの約3週間です。上期試験と同様に、この期間内に申込手続きを完了させる必要があります。
学科試験は、CBT方式と筆記方式のいずれかを選択できます。CBT方式は9月上旬から10月上旬までの約1ヶ月間、全国のテストセンターで実施されます。筆記方式は10月上旬の日曜日に、全国の指定会場で一斉に実施されます。
学科試験の合格発表は10月下旬です。技能試験は12月中旬の土曜日に実施され、合格発表は翌年1月下旬となります。
下期試験は申込から最終合格まで約6ヶ月のスケジュールです。年末年始を含むため、計画的な学習スケジュール管理が重要になります。
試験日程の確認方法と最新情報の入手先
電気工事士1種試験の最新日程は、一般財団法人電気技術者試験センターの公式ウェブサイトで確認できます。試験日程は例年、実施年度の前年12月から翌年1月にかけて正式発表されます。
公式サイトでは以下の情報が公開されます。
- 申込期間の開始日と締切日
- 学科試験の実施期間(CBT方式)または実施日(筆記方式)
- 技能試験の実施日
- 各試験の合格発表日
- 受験票の発送時期
試験日程に変更が生じる場合も、公式サイトで随時アナウンスされます。申込前には必ず最新情報を確認し、スケジュール変更に対応できるよう準備しておきましょう。
また、電気技術者試験センターのメールマガジンに登録することで、試験情報をタイムリーに受け取れます。重要な期日を見逃さないよう、複数の方法で情報収集することをおすすめします。
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電気工事士1種試験の申込期間
電気工事士1種試験の申込期間は限られています。期間内に確実に手続きを完了させるため、具体的な申込時期と注意点を押さえておきましょう。
上期試験の申込期間
上期試験の申込期間は、例年3月中旬から4月上旬までの約3週間です。具体的な日程は前年度末に公式サイトで発表されますが、おおむね3月15日前後から4月5日前後までとなっています。
申込期間中はインターネット申込のみ受け付けており、郵送や窓口での申込はできません。期間最終日は申込が集中するため、システムの混雑により手続きに時間がかかる場合があります。
上期試験は学科試験がCBT方式のみのため、希望する日時と会場を早めに確保することが重要です。人気の高い会場や土日の時間帯は早期に満席となることがあるため、申込開始直後の手続きをおすすめします。
申込期間の初日は午前10時から受付が開始されます。事前にマイページアカウントを作成し、顔写真データを準備しておくことで、スムーズな申込が可能です。
下期試験の申込期間(7月下旬〜8月中旬)
下期試験の申込期間は、例年7月下旬から8月中旬までの約3週間です。具体的には7月20日前後から8月10日前後までとなっています。
下期試験では学科試験の方式(CBT方式または筆記方式)を選択できます。CBT方式を選ぶ場合は、上期試験と同様に希望日時と会場を予約する必要があります。筆記方式を選ぶ場合は、試験地(都道府県)のみを選択し、具体的な会場は後日通知されます。
夏季休暇期間と重なるため、旅行や帰省の予定がある方は注意が必要です。申込期間を逃さないよう、カレンダーにリマインダーを設定しておきましょう。
下期試験も申込期間最終日は混雑します。可能な限り期間前半に手続きを完了させることで、希望する条件での受験が可能になります。
申込期間を逃した場合の対処法
申込期間を逃してしまった場合、当該試験での受験はできません。次回の試験まで待つ必要があります。
上期試験の申込を逃した場合は、約4ヶ月後の下期試験に申し込むことになります。逆に下期試験を逃した場合は、翌年度の上期試験まで約7ヶ月待つことになります。
申込期間を逃さないための対策として、以下の方法が有効です。
- 試験センターのメールマガジンに登録する
- スマートフォンのカレンダーに申込期間をリマインダー設定する
- 申込開始1週間前に公式サイトで最終確認する
- 必要書類(顔写真データなど)を事前に準備する
特に働きながら受験する方は、業務の繁忙期と申込期間が重ならないよう、年間スケジュールを確認しておくことが大切です。
万が一申込を逃してしまっても、その期間を活用して学習を深めることで、次回試験でより高い合格率を目指せます。焦らず計画的に準備を進めましょう。
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電気工事士1種試験のインターネット申込方法
電気工事士1種試験の申込は、インターネットのみで受け付けています。具体的な手順を理解し、スムーズに申込手続きを完了させましょう。
ステップ1:マイページアカウントの作成
申込にはまず、電気技術者試験センターの公式サイトでマイページアカウントを作成します。
アカウント作成に必要な情報は以下の通りです。
- メールアドレス(本人が受信できるもの)
- 氏名(漢字・カナ)
- 生年月日
- 郵便番号・住所
- 電話番号
メールアドレスは受験票や合格通知の受信に使用されるため、確実に受信できるアドレスを登録してください。携帯メールアドレスを使用する場合は、ドメイン指定受信を解除しておきましょう。
アカウント作成後、登録したメールアドレスに確認メールが届きます。メール内のリンクをクリックしてアカウントを有効化すると、マイページにログインできるようになります。
アカウントは一度作成すれば、次回以降の試験申込や学科試験免除申請にも使用できます。ログインIDとパスワードは必ず記録し、忘れないよう管理してください。
ステップ2:申込情報の入力と試験地の選択
マイページにログインしたら、受験する試験(上期または下期)を選択し、必要事項を入力します。
入力が必要な主な項目は以下の通りです。
- 受験種別(第一種電気工事士)
- 学科試験の受験方式(CBT方式または筆記方式)
- 試験地の選択
- 学科試験免除の有無
- 受験票送付先住所
CBT方式を選択した場合は、希望する受験日時と会場を予約します。全国の主要都市にテストセンターがあり、空席状況を確認しながら予約できます。
筆記方式を選択した場合は、受験したい都道府県を選択します。具体的な試験会場は後日、受験票に記載されて通知されます。
学科試験免除を申請する場合は、前回の学科試験合格時の受験番号を入力します。学科試験免除が適用されると、技能試験のみの受験となります。
ステップ3:顔写真のアップロード
申込には顔写真のアップロードが必須です。写真は受験票に印刷され、本人確認に使用されます。
顔写真の要件は以下の通りです。
- 撮影時期:申込日から6ヶ月以内に撮影したもの
- サイズ:縦4cm×横3cm相当(証明写真サイズ)
- ファイル形式:JPEG形式
- ファイルサイズ:5MB以下
- 背景:無地(白または淡色推奨)
- 服装:正面を向き、顔がはっきり写っているもの
スマートフォンで撮影した写真も使用できますが、背景や明るさに注意が必要です。証明写真機で撮影した写真をスキャンまたは撮影して使用することもできます。
顔写真が不鮮明だったり要件を満たしていない場合、申込が受理されないことがあります。アップロード前に画質と内容を確認しましょう。
ステップ4:受験手数料の支払い
申込情報と顔写真のアップロードが完了したら、受験手数料を支払います。
支払方法は以下の3つから選択できます。
- クレジットカード決済(VISA、MasterCard、JCB、AmericanExpress、Diners)
- コンビニ決済(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど)
- Pay-easy決済(インターネットバンキング、ATM)
クレジットカード決済は即時決済されるため、最も確実で迅速な方法です。コンビニ決済とPay-easy決済の場合は、支払期限内に入金を完了させる必要があります。
支払完了後、登録したメールアドレスに申込完了メールが届きます。このメールは申込の証明となるため、必ず保存してください。
マイページでは申込状況や入金確認ができます。受験票が発送されるまで、定期的に確認することをおすすめします。
電気工事士1種試験の申込方法に関してもっと詳しい記事はこちら
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電気工事士1種の学科試験方式の違い
電気工事士1種試験の学科試験には、CBT方式と筆記方式の2つがあります。それぞれの特徴を理解し、自分に合った方式を選びましょう。
上期試験:CBT方式のみ(筆記方式なし)
上期試験の学科試験は、CBT方式(Computer Based Testing)のみで実施されます。筆記方式は選択できません。
CBT方式は、テストセンターに設置されたコンピューターで受験する方式です。受験者は自分の都合に合わせて、実施期間内の希望日時と会場を選択できます。
上期試験でCBT方式のみとなった理由は、より多くの受験機会を提供するためです。約1ヶ月間の実施期間中、受験者は柔軟に受験日時を選べるため、仕事や家庭の都合に合わせやすくなっています。
試験時間は140分で、四肢択一式の50問が出題されます。問題はコンピューター画面に表示され、マウスで解答を選択します。試験終了後、すぐに画面で正解数を確認できます(合否は後日正式発表)。
CBT方式に慣れていない方は、事前に公式サイトで公開されている体験版を利用することをおすすめします。操作方法や画面表示に慣れておくことで、本番で落ち着いて受験できます。
下期試験:CBT方式または筆記方式を選択
下期試験では、CBT方式と筆記方式のいずれかを選択できます。自分の学習スタイルや環境に応じて、適した方式を選びましょう。
筆記方式は、従来からある紙の問題用紙とマークシートで受験する方式です。10月上旬の日曜日に全国の指定会場で一斉に実施されます。
筆記方式の特徴は以下の通りです。
- 試験時間:140分
- 出題形式:四肢択一式50問
- 解答方法:マークシート
- 受験日:指定された1日のみ
- 合格発表:試験実施日から約3週間後
筆記方式は紙ベースの試験に慣れている方、コンピューター操作に不安がある方に適しています。また、問題用紙に直接メモを書き込みながら解答できるため、計算問題や複雑な問題への対応がしやすい面があります。
ただし、受験日が固定されているため、その日に都合がつかない場合は受験できません。また、合格発表までの期間がCBT方式より長くなります。
CBT方式と筆記方式の特徴比較
CBT方式と筆記方式の主な違いを比較してみましょう。
| 項目 | CBT方式 | 筆記方式 |
|---|---|---|
| 受験日 | 実施期間内で自由選択 | 指定日のみ |
| 会場 | 全国のテストセンター | 指定会場 |
| 出題形式 | コンピューター画面 | 紙の問題用紙 |
| 解答方法 | マウスで選択 | マークシート |
| メモ | 配布されるメモ用紙使用 | 問題用紙に書き込み可 |
| 合格発表 | 約3週間後 | 約3週間後 |
| 正解数確認 | 試験終了直後に可能 | 合格発表日まで不可 |
CBT方式のメリットは、受験日時を自由に選べる点です。仕事の都合に合わせやすく、体調管理もしやすくなります。また、試験終了直後に正解数を確認できるため、技能試験の準備にすぐ取りかかれます。
筆記方式のメリットは、紙ベースの試験に慣れている点、問題用紙に書き込みができる点です。計算問題や複線図の作成が必要な問題では、紙に書きながら考えられるため、思考を整理しやすい場合があります。
どちらの方式でも出題内容や難易度は同等です。過去問学習の際に、自分がどちらの方式で解きやすいか確認し、適した方式を選択しましょう。電気工事士1種の過去問活用法では、効果的な学習方法を詳しく解説しています。
電気工事士1種の学科試験対策に関してもっと詳しい記事はこちら
電気工事士1種の過去問活用法|効果的な過去問の使い方と解説
電気工事士1種の技能試験日程と会場
学科試験合格後に受験する技能試験について、実施日程と会場の確認方法を把握しておきましょう。
技能試験の実施日(土曜日)
電気工事士1種の技能試験は、年2回とも土曜日に実施されます。
上期試験の技能試験は7月中旬の土曜日、下期試験の技能試験は12月中旬の土曜日です。具体的な日程は学科試験の合格発表と同時に通知されます。
技能試験の実施時間は、午前の部と午後の部に分かれています。受験者は指定された時間に会場に集合し、試験を受けます。時間帯の希望は出せませんが、受験票に記載された時間を必ず確認してください。
試験時間は60分です。10問の候補問題の中から1問が当日発表され、その問題を制限時間内に完成させます。時間配分と作業の正確性が求められるため、事前の練習が欠かせません。
技能試験は土曜日実施のため、平日勤務の方も受験しやすい設定です。ただし、業務都合で土曜出勤がある方は、事前に休暇を確保しておく必要があります。
試験会場の確認方法
技能試験の会場は、学科試験申込時に選択した試験地(都道府県)内の指定会場となります。
具体的な会場名と住所は、受験票に記載されます。受験票は技能試験実施日の約2週間前に発送されるため、到着したらすぐに確認しましょう。
会場は主に以下のような施設が使用されます。
- 専門学校や職業訓練校
- 工業高校や大学の実習室
- 公共施設の会議室や体育館
会場によっては公共交通機関からの距離がある場合もあります。事前に経路を確認し、当日は余裕を持って出発することをおすすめします。
受験票には会場の地図や最寄り駅からの案内も記載されています。初めて訪れる場所の場合は、可能であれば前日までに下見をしておくと安心です。
受験票の発送時期と内容確認
技能試験の受験票は、試験実施日の約2週間前に発送されます。学科試験合格者のみに送付されるため、不合格の場合は受験票は届きません。
受験票には以下の情報が記載されています。
- 受験番号
- 氏名
- 試験日時(午前・午後の区別)
- 試験会場の名称・住所・地図
- 持ち物リスト
- 注意事項
受験票が届いたら、記載内容に誤りがないか必ず確認してください。氏名や生年月日に誤りがあると、本人確認ができず受験できない場合があります。誤りを発見した場合は、すぐに試験センターに連絡しましょう。
受験票は試験当日の本人確認に使用します。紛失しないよう大切に保管し、当日は必ず持参してください。万が一紛失した場合は、試験センターに連絡して再発行手続きを行います。
また、受験票と一緒に技能試験の候補問題一覧が同封されます。この候補問題を使って練習することで、本番に備えられます。電気工事士1種技能試験では、効果的な練習方法を詳しく解説しています。
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電気工事士1種試験の受験手数料と支払方法
電気工事士1種試験を受験するには、受験手数料の支払いが必要です。金額と支払方法を確認しておきましょう。
受験手数料の金額
電気工事士1種試験の受験手数料は、受験する試験の種類によって異なります。
学科試験と技能試験の両方を受験する場合(新規受験)の手数料は11,300円です。この金額には、インターネット申込手数料が含まれています。
学科試験免除で技能試験のみを受験する場合の手数料は11,300円です。学科試験の有無に関わらず、受験手数料は同額となっています。
受験手数料は、消費税込みの金額です。2024年度時点の金額のため、受験年度によって変更される可能性があります。申込前に必ず公式サイトで最新の金額を確認してください。
一度支払った受験手数料は、いかなる理由があっても返金されません。申込内容を十分に確認してから支払い手続きを進めましょう。
クレジットカード・コンビニ・Pay-easy決済
受験手数料の支払方法は、クレジットカード決済、コンビニ決済、Pay-easy決済の3種類から選択できます。
クレジットカード決済は、VISA、MasterCard、JCB、American Express、Dinersの各ブランドが使用できます。決済は即時処理されるため、申込手続きがすぐに完了します。本人名義以外のクレジットカードも使用可能です。
コンビニ決済は、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、デイリーヤマザキ、セイコーマートで支払いができます。申込時に発行される支払番号を持って、支払期限内にコンビニで入金します。
Pay-easy決済は、インターネットバンキングまたはATMで支払う方法です。申込時に発行される収納機関番号、お客様番号、確認番号を使用して入金します。ほとんどの金融機関のネットバンキングやATMに対応しています。
各決済方法の支払期限は、申込完了画面と確認メールに記載されます。期限内に入金が確認されない場合、申込が無効となるため注意してください。
支払期限と入金確認方法
支払期限は決済方法によって異なります。
クレジットカード決済は即時決済のため、支払期限はありません。ただし、カードの利用限度額や有効期限には注意が必要です。
コンビニ決済とPay-easy決済の支払期限は、申込日から3日以内(申込日を含む)です。例えば、4月1日に申込した場合、4月3日中に入金を完了させる必要があります。
入金確認は、マイページで行えます。ログイン後、申込状況を確認すると、入金処理の状況が表示されます。コンビニ決済とPay-easy決済の場合、入金から反映まで数時間かかる場合があります。
入金が確認されると、登録したメールアドレスに入金完了メールが届きます。このメールが届いたら、申込手続きが全て完了したことになります。
万が一、支払期限を過ぎてしまった場合、申込は無効となります。再度、最初から申込手続きをやり直す必要があるため、期限内の支払いを徹底しましょう。
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電気工事士1種試験申込時の注意点
電気工事士1種試験の申込では、いくつかの重要な注意点があります。トラブルを避けるため、事前に確認しておきましょう。
受験資格(誰でも受験可能)
電気工事士1種試験には、年齢、学歴、実務経験などの受験資格制限がありません。誰でも受験できます。
電気工事士2種を取得していなくても、1種から受験することが可能です。ただし、試験内容は1種の方が難易度が高いため、多くの受験者は2種合格後に1種に挑戦します。
電気の知識がまったくない状態からでも、十分な学習期間を確保すれば合格は可能です。独学での合格者も多数います。ただし、1種試験は2種と比べて出題範囲が広く、計算問題も複雑になるため、計画的な学習が欠かせません。
受験資格に制限がないことは、キャリアチェンジを目指す方にとって大きなメリットです。建設業界への転職を考えている方、電気工事業で独立を目指す方など、様々な背景を持つ方が挑戦しています。
学科試験免除制度の申請方法
前回の試験で学科試験に合格し、技能試験が不合格だった場合、次回の試験では学科試験が免除されます。
学科試験免除の有効期限は、学科試験合格日が属する年度の翌年度末までです。例えば、2025年度上期試験で学科試験に合格した場合、2026年度末(2027年3月)まで学科試験が免除されます。
免除申請は、申込時にマイページで行います。前回の学科試験合格時の受験番号を入力することで、自動的に学科試験免除が適用されます。別途書類の提出は不要です。
学科試験免除が適用されると、受験票には技能試験の日程のみが記載されます。学科試験を受験する必要はありません。
ただし、学科試験免除期間中に一度も技能試験を受験しなかった場合、免除資格は失効します。次回受験時は、再び学科試験から受験する必要があるため注意してください。
申込内容の変更とキャンセルについて
申込完了後の内容変更には、厳しい制限があります。
氏名や生年月日などの個人情報に誤りがあった場合、すぐに試験センターに連絡してください。受験票発送前であれば訂正できる場合があります。受験票発送後の訂正は原則できません。
試験地(都道府県)の変更は、申込期間中であれば可能です。ただし、CBT方式の受験日時・会場を予約した後の変更は、空席状況によってはできない場合があります。
申込のキャンセルは一切受け付けていません。受験を取りやめる場合でも、受験手数料は返金されません。申込前に受験日程や体調管理の計画を十分に検討しましょう。
受験票に記載された試験日時・会場での受験が困難になった場合(病気、冠婚葬祭など)でも、振替や延期は認められません。やむを得ない事情がある場合は次回の試験を受験することになります。
これらの制約を理解した上で、慎重に申込手続きを進めてください。電気工事士1種の難易度・合格率では、試験の難易度と合格への戦略を詳しく解説しています。
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電気工事士1種の難易度・合格率|試験の難易度と合格率データを分析
電気工事士1種の免状交付に必要な実務経験
電気工事士1種試験に合格しても、すぐに免状が交付されるわけではありません。一定期間の実務経験が必要です。
実務経験3年以上(電気工学課程修了者)
電気工学に関する課程を修了した方は、3年以上の実務経験で免状交付の申請ができます。
電気工学課程とは、大学、高等専門学校、高等学校の電気工学科や電気科などを指します。具体的には、文部科学大臣が指定する電気工学の課程を修了していることが条件です。
実務経験3年以上には、以下の業務が含まれます。
- 電気工事の施工・監督業務
- 電気工事の設計・積算業務
- 電気設備の保守・点検業務
- 電気工事に関する指導・検査業務
アルバイトやパートタイムの勤務期間も、実務経験として認められます。ただし、勤務時間に応じて実務経験期間が換算されます。例えば、週3日勤務の場合、実際の勤務期間の約60%が実務経験期間として計算されます。
実務経験は、電気工事士2種の免状を取得していなくても認められます。電気工事に関連する業務に従事していれば、実務経験として扱われます。
実務経験5年以上(一般の方)
電気工学課程を修了していない一般の方は、5年以上の実務経験が必要です。
実務経験5年以上の計算方法は、電気工学課程修了者と同じです。電気工事の施工、監督、設計、保守などの業務に従事した期間が対象となります。
5年という期間は長く感じられるかもしれませんが、電気工事士2種として実務経験を積みながら、1種試験の準備を進めることが一般的です。2種で実務経験を積むことで、1種試験で必要な知識も自然と身につきます。
実務経験期間中は、1種試験に合格していても1種の免状は取得できません。しかし、2種の免状があれば一般用電気工作物の工事は可能です。実務経験を積みながら、将来の1種免状取得を見据えた計画的なキャリア形成が重要です。
実務経験の起算日は、電気工事に関する業務に従事し始めた日からです。試験合格日ではないため、試験合格前の実務経験も認められます。
実務経験の証明方法と認められる業務
実務経験は、雇用主が発行する実務経験証明書で証明します。
実務経験証明書には、以下の内容を記載する必要があります。
- 従事者の氏名・生年月日
- 勤務先の名称・所在地
- 勤務期間(開始日と終了日)
- 従事した業務内容(電気工事の種類や規模)
- 証明者(雇用主)の氏名・押印
自営業の方は、工事受注先や取引先に証明書を発行してもらう必要があります。複数の勤務先で実務経験を積んだ場合は、それぞれの雇用主から証明書を取得します。
認められる業務の範囲は広く、以下のような業務が対象です。
- ビルや工場の電気設備工事
- 住宅や店舗の電気配線工事
- 電気設備の改修・増設工事
- 電気設備の定期点検・保守業務
- 電気工事の現場監督・施工管理
単なる補助作業や雑務は実務経験として認められない場合があります。電気工事に直接関わる業務であることが重要です。
実務経験証明書を添えて、居住地の都道府県知事に免状交付申請を行います。審査を経て、免状が交付されます。免状交付までの期間は、申請から約1〜2ヶ月です。
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電気工事士1種試験の日程に関連するよくある質問(FAQ)
電気工事士1種試験の日程について、受験者からよく寄せられる質問にお答えします。
- 電気工事士1種試験はいつから年2回実施になりましたか?
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電気工事士1種試験は2024年度から年2回実施になりました。それまでは年1回の実施でしたが、受験機会の拡大を目的として、上期と下期の年2回実施に変更されました。この制度変更により、上期で不合格となった場合でも、同じ年度内の下期に再挑戦できるようになり、資格取得までの期間が大幅に短縮されました。電気工事士2種と同じ実施回数となったことで、計画的な資格取得が可能です。
- 電気工事士1種の上期試験で筆記方式は選べますか?
-
電気工事士1種の上期試験では、学科試験はCBT方式のみの実施となり、筆記方式は選択できません。CBT方式では、約1ヶ月間の実施期間内で受験者が希望する日時と会場を選択できます。筆記方式を希望する場合は、下期試験を選択してください。下期試験では、CBT方式と筆記方式のいずれかを選択可能です。どちらの方式でも試験内容や難易度は同等なので、自分に合った方式で受験しましょう。
- 電気工事士1種は2種を取得していないと受験できませんか?
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電気工事士1種試験には受験資格の制限がなく、電気工事士2種を取得していなくても受験できます。年齢、学歴、実務経験も不問で、誰でも挑戦可能です。ただし、1種試験は2種と比べて出題範囲が広く、計算問題も複雑になるため、多くの受験者は2種合格後に1種に挑戦します。電気の基礎知識がない状態から1種試験に挑戦する場合は、十分な学習期間(6〜12ヶ月程度)を確保することをおすすめします。
- 電気工事士1種試験に合格したらすぐに免状はもらえますか?
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電気工事士1種試験に合格しても、すぐに免状は交付されません。免状の交付には、一定期間の実務経験が必要です。電気工学課程を修了した方は3年以上、一般の方は5年以上の実務経験を証明する必要があります。実務経験の証明書を添えて都道府県知事に申請し、審査を経て免状が交付されます。試験合格後、実務経験を積みながら免状交付の準備を進めることになります。2種の免状があれば、実務経験期間中も電気工事の仕事が可能です。
- 電気工事士1種の受験料はいくらですか?
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電気工事士1種試験の受験手数料は11,300円(税込)です。学科試験と技能試験の両方を受験する場合も、学科試験免除で技能試験のみを受験する場合も、同じ金額です。支払方法は、クレジットカード決済、コンビニ決済、Pay-easy決済の3種類から選択できます。一度支払った受験手数料は、いかなる理由があっても返金されないため、申込内容を十分に確認してから支払い手続きを進めましょう。
- 電気工事士1種の実務経験はどのように証明しますか?
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電気工事士1種の実務経験は、雇用主が発行する実務経験証明書で証明します。証明書には、勤務先の名称、勤務期間、従事した業務内容、証明者の氏名と押印が必要です。複数の勤務先で実務経験を積んだ場合は、それぞれの雇用主から証明書を取得します。自営業の方は、工事受注先や取引先に証明書を発行してもらいます。実務経験として認められる業務は、電気工事の施工・監督、設計・積算、保守・点検、指導・検査などです。証明書を添えて都道府県知事に申請することで、免状が交付されます。
まとめ:電気工事士1種試験は年2回のチャンスを活かそう
電気工事士1種試験は、2024年度から年2回(上期・下期)実施となり、受験機会が大幅に増加しました。上期試験は4月から7月、下期試験は9月から12月にかけて実施され、受験者は自分のスケジュールに合わせて受験時期を選択できます。申込期間は上期が3月中旬から4月上旬、下期が7月下旬から8月中旬で、この期間内にインターネットで申込手続きを完了させる必要があります。
学科試験は上期がCBT方式のみ、下期はCBT方式または筆記方式を選択できます。CBT方式は約1ヶ月間の実施期間内で受験日時を自由に選べるため、仕事との両立がしやすい特徴があります。技能試験は土曜日に実施され、10問の候補問題から1問が出題されます。受験手数料は11,300円で、クレジットカード、コンビニ、Pay-easy決済で支払えます。
試験合格後は、実務経験(電気工学課程修了者は3年以上、一般の方は5年以上)の証明が必要です。実務経験証明書を添えて都道府県知事に申請することで、免状が交付されます。年2回の受験機会を活かし、計画的な学習と準備で電気工事士1種の資格取得を実現しましょう。まずは電気工事士1種の過去問で現在の実力を確認し、技能試験の練習にも早めに取りかかることをおすすめします。
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