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TAC中小企業診断士講座の評判・料金・合格実績を徹底比較

TAC中小企業診断士講座について詳しく知りたいあなたへ。「TACの評判は実際どうなのか」「料金は高いのか」「本当に合格できるのか」という疑問は、講座の特徴と実績を正しく理解することで解決できます。本記事では、TAC中小企業診断士講座の評判・口コミ、料金体系とコース一覧、合格実績と合格率、メリット・デメリット、他社との比較について、実際の受講生の声とデータを交えて詳しく解説します。この情報をもとに、中小企業診断士試験合格に向けて、自分に最適な講座選びの判断材料を手に入れましょう。

この記事を読むとわかること

  • TAC中小企業診断士講座の実際の評判と受講生のリアルな口コミ
  • 料金体系と割引制度を活用した費用削減方法
  • 合格実績と合格率の実態、他社との比較データ
  • TACが向いている人・向いていない人の具体的な特徴

押さえておきたい3つのポイント

  1. 業界最大規模の実績と一次試験対策の強さ:TACは累計合格者数3,294名を誇り、特に一次試験対策の質の高さと充実したオリジナル教材(スピードテキスト・スピード問題集)が受講生から高く評価されています。
  2. 料金は高めだが割引制度が充実:受講料は30万円~40万円台と他社より10万円~15万円高めですが、早割キャンペーン、再受講割引、教育訓練給付制度(最大10万円)を活用することで実質負担額を大幅に削減できます。
  3. 二次試験対策への評価が分かれる:一次試験対策は高評価ですが、二次試験対策については「物足りない」という声もあり、LECなど他社の二次試験特化講座との併用を検討する受講生もいます。

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目次

TAC中小企業診断士(SME診断士)講座とは?大手予備校の特徴

TAC(資格の学校TAC)は、中小企業診断士試験の予備校として業界最大規模の受講者数を誇る大手予備校です。長年の指導実績と膨大なデータ分析力を活かした講座運営が特徴で、一次試験対策の質の高さで定評があります。このセクションでは、TACの概要と中小企業診断士講座の基本的な特徴について解説します。

資格の学校TACの概要と中小企業診断士講座の歴史

資格の学校TACは1980年に設立された資格取得予備校で、中小企業診断士講座は1990年代から本格的に展開されています。40年以上の教育事業の実績を持ち、中小企業診断士以外にも公認会計士、税理士、社会保険労務士など30以上の資格講座を提供しています。

中小企業診断士講座においては、累計合格者数3,294名(2024年度まで)という業界トップクラスの実績を誇ります。全国に直営校を展開し、対面授業とオンライン学習を組み合わせたハイブリッド型の学習環境を提供しているのが特徴です。

大手予備校ならではの組織力と資金力により、講師陣の質の確保、教材開発への投資、模試の実施体制など、総合的な教育サービスを提供できる点が強みです。毎年数百名から千名以上の受講生を抱えることで、受験生の傾向データを収集・分析し、カリキュラムや教材に反映させています。

TAC中小企業診断士講座の基本的な学習スタイル

TAC中小企業診断士講座の学習スタイルは、講義中心のインプット学習と問題演習を組み合わせた王道的なアプローチです。一次試験の7科目すべてについて、基礎から応用まで段階的に学習を進めるカリキュラムが組まれています。

講義は1回あたり2.5時間~3時間程度で、各科目の重要論点を丁寧に解説します。講義後は「スピード問題集」で知識の定着を図り、答練(模擬試験)で実力を測定する流れです。この反復学習により、確実に知識を積み上げていくスタイルが特徴的です。

学習量は他社と比較してやや多めで、網羅的な内容をカバーします。これは「取りこぼしを防ぐ」という考え方に基づいており、合格に必要な知識を漏れなく習得することを重視しています。ただし、学習時間を十分に確保できる方に向いており、忙しい社会人には負担が大きいと感じられることもあります。

通学講座と通信講座の選択肢

TAC中小企業診断士講座には、通学講座と通信講座の2つの受講形態があります。それぞれの特徴を理解して、自分のライフスタイルに合った受講方法を選ぶことが重要です。

通学講座は、全国のTAC校舎で対面授業を受けるスタイルです。教室講義のメリットは、講師に直接質問できること、他の受講生と一緒に学習することでモチベーションを維持しやすいこと、自習室を無料で利用できることです。通学時間が確保できる方や、学習環境を外部に求めたい方に適しています。

通信講座は、Web講義動画を視聴して学習するスタイルです。自分のペースで学習を進められること、通学時間が不要なこと、繰り返し講義を視聴できることがメリットです。忙しい社会人や地方在住の方に人気があります。また、通信講座でも「スクーリング制度」により、一定回数は教室講義に無料で参加できる点が特徴です。

どちらの受講形態でも、基本的な教材や講義内容は同じです。学習の進め方や自分の性格、生活スタイルに合わせて選択しましょう。多くの受講生は、通信講座をメインにしつつ、重要な講義や答練は通学で参加するハイブリッド型の学習スタイルを取っています。

TAC中小企業診断士(SME診断士)講座の評判・口コミを徹底分析

TAC中小企業診断士講座の実際の評判はどうなのでしょうか。受講生の口コミを分析すると、高評価と低評価の両方が見られます。このセクションでは、良い評判と悪い評判の両面から、TACの実態を客観的に分析します。講座選びの判断材料として、リアルな受講生の声を参考にしてください。

【良い評判】一次試験対策の質の高さと教材の充実度

TAC中小企業診断士講座で最も高く評価されているのが、一次試験対策の質の高さです。特に「スピードテキスト」と「スピード問題集」というオリジナル教材が受講生から絶賛されています。これらの教材は、試験範囲を網羅しながらも要点が整理されており、効率的に学習できると評判です。

「TACのスピードテキストは、市販のテキストより分かりやすく、試験に必要な知識が体系的にまとまっている」「スピード問題集を繰り返し解くだけで、一次試験の合格ラインに到達できた」といった口コミが多数見られます。教材の質の高さは、長年の指導実績とデータ分析の結果が反映されています。

また、講義の質についても「講師の説明が分かりやすい」「重要論点を明確に示してくれる」といった好意的な評価が多いです。一次試験の7科目それぞれに専門の講師が配置されており、各科目の特性に応じた指導が受けられる点も評価されています。

さらに、答練(模擬試験)や公開模試の充実度も高く評価されています。定期的に実力を測定できることで、学習の進捗状況を把握しやすく、弱点を早期に発見して対策できる点がメリットです。「答練の解説講義が丁寧で、理解が深まった」という声も多く聞かれます。

【良い評判】講師陣のレベルと講義のわかりやすさ

TAC中小企業診断士講座の講師陣は、実務経験豊富な中小企業診断士や、長年の指導実績を持つベテラン講師で構成されています。講師の質の高さは、多くの受講生が評価するポイントです。

「講師が実務経験を交えて説明してくれるので、単なる暗記ではなく理解が深まる」「質問に丁寧に答えてくれて、疑問点をすぐに解消できた」といった口コミが見られます。特に、経済学・財務会計といった難関科目の講師は、複雑な理論を分かりやすく噛み砕いて説明する能力が高いと評判です。

講義の構成も工夫されており、重要論点を最初に明示し、その後詳細な解説を行い、最後に演習問題で定着を図るという流れが確立されています。この構成により、「何を学ぶべきか」が明確で、学習効率が高いと感じる受講生が多いです。

また、講義動画の視聴環境も整備されており、「倍速再生機能が便利」「スマホでも視聴しやすい」といった技術面での評価もあります。通勤時間や隙間時間を活用して学習できる点が、忙しい社会人にとって大きなメリットとなっています。

【悪い評判】受講料の高さと費用対効果への疑問

TAC中小企業診断士講座に対する批判的な意見で最も多いのが、受講料の高さです。主要コースの料金は30万円~40万円台で、スタディングやクレアールといった格安通信講座と比較すると10万円~20万円以上高額です。

「講座内容は良いが、料金が高すぎる」「独学用の市販教材でも十分合格できるのでは」という疑問の声があります。特に、若手社会人や学生にとっては、この受講料は大きな負担となります。教育訓練給付制度を利用しても、実質負担額は20万円~30万円程度になります。

費用対効果については意見が分かれており、「高い受講料に見合う価値がある」と感じる受講生もいれば、「もっと安い講座でも合格できたかもしれない」と感じる受講生もいます。合格できれば受講料は必要な投資と考えられますが、不合格の場合は高額な出費となってしまいます。

ただし、TACの料金には、充実した教材、質の高い講義、答練・模試、質問対応、自習室利用などが含まれており、総合的なサポート体制を考慮すれば妥当という見方もあります。「トータルで考えれば高くはない」という受講生もおり、価値観によって評価が変わる部分です。

【悪い評判】二次試験対策への不満の声

TAC中小企業診断士講座のもう一つの批判点は、二次試験対策が一次試験対策ほど充実していないという指摘です。「二次試験の添削指導が物足りない」「事例問題の解き方のノウハウが不十分」といった声が見られます。

二次試験は筆記試験で論述力が問われるため、個別の添削指導やフィードバックが重要です。しかし、TACは受講生数が多いため、一人ひとりへの丁寧な添削やフォローが行き届かないケースがあるようです。「添削のコメントが簡潔すぎて、どう改善すればいいか分からない」という不満の声もあります。

また、二次試験対策の講義内容についても、「事例問題の解法テクニックよりも、知識の説明に時間が割かれている」という指摘があります。二次試験は一次試験とは異なるスキルセットが求められるため、より実践的な演習と指導を求める受講生が多いのです。

このため、TAC受講生の中には、二次試験対策として他社の講座(特にLECの二次試験特化講座など)を併用する方もいます。「TACで一次試験に合格し、二次試験はLECで対策した」というパターンは一定数存在します。TACも二次試験対策の改善に取り組んでいますが、現時点では一次試験対策ほどの評価は得られていないのが実情です。

受講生のリアルな口コミまとめ

TAC中小企業診断士講座に関する受講生の口コミを総合すると、以下のような傾向が見られます。

高評価のポイント:

  • 一次試験対策の教材と講義の質が非常に高い
  • スピードテキスト・スピード問題集の完成度が素晴らしい
  • 講師陣のレベルが高く、説明が分かりやすい
  • 答練・公開模試が充実しており、実力を正確に把握できる
  • 自習室が無料で使える(通学生)
  • 質問対応が丁寧で疑問点を解消しやすい

低評価のポイント:

  • 受講料が他社より10万円~15万円高い
  • 二次試験対策が一次試験対策ほど充実していない
  • 添削指導のフィードバックが物足りない
  • 学習量が多く、時間の確保が大変
  • 通学講座の日程が固定されており、スケジュール調整が難しい場合がある

総じて、「一次試験対策に特化したい方」「質の高い教材と講義を求める方」「自習室などの学習環境を重視する方」には高評価です。一方で、「費用を抑えたい方」「二次試験対策を重視する方」「効率重視で最低限の学習で合格を目指す方」には不満が残る可能性があります。

中小企業診断士試験の合格率に関してもっと詳しい記事はこちら
中小企業診断士試験の合格率推移と一次・二次の傾向分析

TAC中小企業診断士(SME診断士)講座の料金とコース一覧

TAC中小企業診断士講座の料金体系は、コースの種類や学習期間によって異なります。このセクションでは、2026年合格目標の主要コースと料金、各コースの特徴、教育訓練給付制度の活用方法について詳しく解説します。受講料は決して安くありませんが、割引制度を上手に活用することで、実質負担額を大幅に削減できます。

主要コースと料金体系(2026年合格目標)

TAC中小企業診断士講座の2026年合格目標コースには、学習開始時期と目標に応じて複数のコースが用意されています。主要なコースと料金は以下の通りです(2025年時点の税込価格)。

1・2次ストレート本科生:295,000円~385,000円(受講形態により異なる)
1.5年本科生:330,000円~420,000円
速修本科生:265,000円~355,000円
上級本科生(受験経験者向け):240,000円~320,000円

料金は通学講座(教室講義)とWeb通信講座で異なり、Web通信講座の方が3万円~5万円程度安く設定されています。また、DVD通信講座も選択できますが、Web通信講座より高額です。

注意点として、上記の料金には入会金10,000円が含まれていません。初めてTACを利用する場合は入会金が別途必要ですが、各種キャンペーンで入会金免除となるケースも多いので、申込時に確認しましょう。

また、これらの料金には基本的な教材(テキスト・問題集)、講義受講権、答練・模試の受験料が含まれています。追加で有料オプション講座(財務会計集中特訓など)を申し込む場合は、別途費用がかかります。

1・2次ストレート本科生の内容と費用

「1・2次ストレート本科生」は、TACの中小企業診断士講座で最も人気のあるコースです。初学者が1年間で一次試験と二次試験の両方に合格することを目指すカリキュラムで、最も効率的な学習プランとされています。

コース内容:

  • 一次試験対策講義:全7科目(約200時間)
  • 二次試験対策講義:事例Ⅰ~Ⅳ(約80時間)
  • 一次試験答練:科目別答練+総合答練
  • 二次試験答練:事例別演習+模擬試験
  • 公開模試:一次試験模試・二次試験模試
  • 教材:スピードテキスト(全7科目)、スピード問題集、過去問集、答練問題

料金体系:

  • Web通信講座:295,000円
  • 教室講義(通学):325,000円
  • 個別DVD講座:365,000円
  • ビデオブース講座(校舎の個別ブースで視聴):385,000円

最も人気があるのはWeb通信講座で、295,000円という価格設定です。教育訓練給付制度を利用すれば、最大10万円の給付を受けられるため、実質負担額は195,000円となります。

学習期間は約11ヶ月で、9月~10月に学習を開始し、翌年8月の一次試験、10月の二次試験筆記、12月の口述試験まで一貫してサポートします。初学者で最短合格を目指す方に最適なコースです。

他の主要コース(1.5年本科生・速修本科生など)

TAC中小企業診断士講座には、1・2次ストレート本科生以外にも、学習期間や目的に応じた複数のコースがあります。

1.5年本科生(330,000円~420,000円)は、より余裕を持った学習スケジュールで合格を目指すコースです。学習開始から一次試験まで約1年半の期間があり、じっくりと基礎を固めたい方や、仕事が忙しく学習時間の確保が難しい方に適しています。1年目は一次試験対策に集中し、2年目に二次試験対策を行う流れです。

速修本科生(265,000円~355,000円)は、学習開始が遅れた方や、短期集中で合格を目指す方向けのコースです。学習期間は約6~8ヶ月で、重要論点に絞った効率的なカリキュラムが特徴です。ただし、学習量は多く、週に20時間以上の学習時間を確保できる方でないと厳しいかもしれません。

上級本科生(240,000円~320,000円)は、一次試験または二次試験に不合格となり、再チャレンジする受験経験者向けのコースです。基礎知識はすでに習得していることを前提に、応用力強化と弱点克服に重点を置いたカリキュラムです。再受講割引制度も利用でき、前年度TAC本科生だった方は割引価格で受講できます。

その他にも、科目別の単科講座、二次試験特化コース、オプション講座(財務会計集中特訓、経済学集中特訓など)も用意されており、自分の弱点や学習状況に応じてカスタマイズできます。

教育訓練給付制度で最大10万円の給付を受ける方法

TAC中小企業診断士講座の多くのコースは、厚生労働省の「教育訓練給付制度」の対象講座に指定されています。この制度を利用すると、受講料の20%(最大10万円)が給付されるため、実質的な負担額を大幅に削減できます。

教育訓練給付制度の概要:

  • 給付額:受講料の20%(上限10万円)
  • 対象者:雇用保険の被保険者期間が3年以上(初回利用は1年以上)の方
  • 対象コース:1・2次ストレート本科生、1.5年本科生など(Web通信・教室講義)
  • 給付条件:出席率80%以上(教室講義の場合)、修了試験に合格

申請手順:

  1. TACで対象コースに申し込む際、教育訓練給付制度の利用を申し出る
  2. 受講修了後、TACから「教育訓練修了証明書」を受け取る
  3. 受講修了日の翌日から1ヶ月以内に、ハローワークで給付申請手続きを行う
  4. 必要書類(修了証明書、領収書、雇用保険被保険者証など)を提出
  5. 審査後、指定口座に給付金が振り込まれる

例えば、1・2次ストレート本科生(Web通信講座:295,000円)を受講した場合、20%の59,000円が給付されます。1.5年本科生(Web通信講座:330,000円)の場合は、66,000円が給付されます。ただし、500,000円以上のコースでも、給付上限は10万円です。

教育訓練給付制度を利用するための条件を満たしているかどうかは、最寄りのハローワークで事前に確認することをおすすめします。また、TACの窓口でも制度の詳細や手続きについて相談できます。

中小企業診断士一次試験に関してもっと詳しい記事はこちら
中小企業診断士一次試験の科目・難易度・合格率と対策方法

TAC中小企業診断士講座の割引キャンペーンで安く受講する方法

TAC中小企業診断士講座は受講料が高めですが、各種割引キャンペーンや制度を活用することで、実質負担額を大幅に削減できます。このセクションでは、早割キャンペーン、再受講割引、科目免除割引、入会金免除など、費用を抑えるための具体的な方法を解説します。複数の割引を組み合わせることで、最大で10万円以上の割引が受けられるケースもあります。

早割キャンペーンで最大2万円OFF

TAC中小企業診断士講座では、受講申込時期に応じた「早割キャンペーン」を実施しています。早期に申し込むほど割引率が高く、最大で2万円の割引が適用されます。

早割キャンペーンの概要:

  • 第1弾早割(4月~5月申込):20,000円OFF
  • 第2弾早割(6月~7月申込):15,000円OFF
  • 第3弾早割(8月~9月申込):10,000円OFF

例えば、1・2次ストレート本科生(Web通信講座:295,000円)を第1弾早割で申し込むと、275,000円となり、2万円の節約になります。さらに教育訓練給付制度を併用すれば、275,000円の20%である55,000円が給付されるため、実質負担額は220,000円まで下がります。

早割キャンペーンの適用条件や期間は年度によって異なるため、TACの公式ウェブサイトや資料請求で最新情報を確認しましょう。特に、新年度のコース開講前(4月~6月)は大型の割引キャンペーンが実施されることが多いので、この時期を狙うのがおすすめです。

注意点として、早割キャンペーンは他の割引制度(再受講割引、受験経験者割引など)と併用できない場合があります。自分がどの割引制度を利用できるか、どの組み合わせが最もお得かを事前に確認することが重要です。

再受講割引制度と受験経験者割引

TAC中小企業診断士講座には、過去にTACの本科生として受講した経験がある方向けの「再受講割引制度」があります。この制度を利用すると、通常価格の30%~50%割引で再受講できます。

再受講割引の概要:

  • 対象者:過去にTAC本科生として受講した方
  • 割引率:30%~50%OFF(コースにより異なる)
  • 適用コース:上級本科生、1・2次ストレート本科生など

例えば、上級本科生(Web通信講座:240,000円)を再受講割引で申し込むと、約120,000円~168,000円で受講できる計算です。一度TACで学習した方であれば、教材や講義スタイルに慣れているため、効率的に学習を再開できるメリットもあります。

また、TAC受講生ではなくても、中小企業診断士試験の受験経験がある方向けの「受験経験者割引」も用意されています。この割引は、一次試験または二次試験を受験したことがある方が対象で、割引率は10%~20%程度です。

受験経験者割引の概要:

  • 対象者:一次試験または二次試験を受験したことがある方
  • 割引率:10%~20%OFF
  • 証明書類:受験票または成績通知書のコピー

受験経験があることを証明する書類(受験票のコピーなど)を提出する必要がありますが、過去の受験経験を活かして効率的に学習できる点が評価され、割引が適用されます。

科目免除割引制度の活用法

中小企業診断士試験には、一定の条件を満たす方を対象とした「科目免除制度」があります。TACでは、科目免除を受ける方向けの「科目免除割引」を提供しており、免除科目の分だけ受講料が割引されます。

科目免除の主な対象者:

  • 公認会計士・税理士:財務会計が免除
  • 技術士:経営法務が免除(一部条件あり)
  • 弁護士:経営法務が免除
  • 大学教員・研究者:特定科目が免除される場合あり

例えば、公認会計士の資格を持っている方は、一次試験の「財務会計」科目が免除されます。TACの科目免除割引を利用すると、1科目免除につき約20,000円~30,000円の割引が適用されるため、実質的な受講料負担が軽減されます。

また、一次試験で一部の科目に合格し、翌年以降に科目合格の有効期間内に受験する場合も、合格済み科目の受講料が割引されます。一次試験は科目合格制度があり、60点以上取得した科目は翌年と翌々年の計2年間有効です。この制度を活用して段階的に合格を目指す方も多く、TACではそうした受験生向けのコース設計もされています。

科目免除割引を利用する際は、免除対象であることを証明する書類(資格証明書、成績通知書など)が必要です。申込時にTACの窓口で相談し、適切な割引が適用されるよう確認しましょう。

入会金免除の条件と実質負担額

TACでは通常、初回受講時に入会金10,000円が必要ですが、各種キャンペーンや条件を満たすことで、入会金が免除されるケースがあります。実質的な負担額をさらに削減するために、入会金免除の条件を確認しておきましょう。

入会金免除の主な条件:

  • デジタルパンフレット請求者:パンフレット内に入会金免除券が付いている場合がある
  • 無料セミナー参加者:セミナー参加時に入会金免除券がもらえることがある
  • 大学生協経由の申込:大学生協で申し込むと入会金が免除される場合がある
  • 各種提携割引:企業の福利厚生制度、資格取得支援制度経由の申込

最も簡単な方法は、TACの公式ウェブサイトからデジタルパンフレットを請求することです。パンフレット内に入会金免除券が同梱されていることが多く、申込時にこの券を使用することで10,000円が節約できます。

また、定期的に開催される無料セミナー(中小企業診断士試験ガイダンス、学習法セミナーなど)に参加すると、参加者特典として入会金免除券がもらえることがあります。講座内容や学習方法について詳しく知る機会にもなるため、受講を検討している方は積極的に参加することをおすすめします。

実質負担額のシミュレーション例:

  • 1・2次ストレート本科生(Web通信):295,000円
  • 早割キャンペーン(第1弾):-20,000円
  • 入会金免除:-10,000円
  • 小計:265,000円
  • 教育訓練給付(20%):-53,000円
  • 実質負担額:212,000円

このように、各種割引制度を最大限活用することで、当初の受講料から8万円以上削減することが可能です。複数の割引を組み合わせる際は、併用可能かどうかをTAC窓口で確認しましょう。

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TAC中小企業診断士講座の合格実績と合格率

TAC中小企業診断士講座を選ぶ際、最も気になるのが合格実績と合格率です。このセクションでは、TACの累計合格者数、本科生の合格率、一次試験・二次試験それぞれの合格状況について、データをもとに詳しく解説します。大手予備校としての実績は確かですが、合格率が突出して高いわけではない点にも注意が必要です。

2024年度までの累計合格者数3,294名の実績

TAC中小企業診断士講座は、1990年代の開講以来、累計合格者数3,294名(2024年度まで)という実績を誇ります。これは中小企業診断士予備校の中でトップクラスの数字であり、長年にわたる指導実績の証です。

この累計合格者数には、一次試験と二次試験の両方に合格し、中小企業診断士として登録できる状態になった方が含まれています。毎年100名~200名程度のTAC本科生が最終合格しており、業界最大規模の合格者輩出実績を持っています。

ただし、この数字を解釈する際には注意が必要です。累計合格者数は「過去に合格した全ての人数の合計」であり、単年度の合格率とは異なります。また、TAC本科生以外の単科受講生や模試のみ受験した方も含まれている可能性があるため、純粋な本科生の合格実績とは言い切れない部分もあります。

それでも、3,000名以上という累計合格者数は、TACの指導ノウハウと教材の質が一定水準以上であることを示しています。多くの合格者を輩出してきた実績は、講座選びの際の信頼性の指標となるでしょう。

TAC本科生の合格率は全国平均と比べてどうか

TAC中小企業診断士講座の公式発表では、本科生の合格率は公開されていません。多くの予備校が合格率を明示しない中、TACも具体的な数値は公表していないのが現状です。ただし、受講生の声や合格体験記から推測すると、全国平均を上回る合格率であることは確かなようです。

中小企業診断士試験の全国平均合格率は、一次試験が25%~30%程度、二次試験が18%~20%程度です。一次試験と二次試験を連続して合格する「ストレート合格率」は、全体で4%~6%程度と言われています。

TAC本科生の合格率は公式データがないため推測となりますが、受講生の体感や合格体験記から判断すると、一次試験合格率は40%~50%程度、二次試験合格率は25%~35%程度ではないかと考えられます。つまり、全国平均の1.5倍~2倍程度の合格率を実現している可能性があります。

ただし、これはあくまで推測値であり、TAC自身が公表していないため確証はありません。また、予備校に通うこと自体が、学習意欲の高い受験生の集まりであるため、独学者を含む全国平均と単純比較はできない点にも注意が必要です。

予備校の合格率を過信せず、自分自身の学習計画と努力が最も重要であることを忘れないようにしましょう。

一次試験の合格率データ分析

TAC中小企業診断士講座の一次試験対策は高く評価されており、一次試験の合格率は比較的高いとされています。TACの強みは、基礎から応用まで網羅的にカバーするカリキュラムと、質の高い教材(スピードテキスト・スピード問題集)にあります。

一次試験は7科目のマークシート試験で、各科目40点以上かつ総得点420点以上(総得点の60%以上)が合格基準です。全国平均の合格率は25%~30%程度で推移していますが、TAC本科生の合格率はこれを上回ると考えられます。

TACの一次試験対策の特徴は、科目ごとに専門講師が配置され、重要論点を効率的に学習できる点です。特に、財務会計や経済学といった難関科目については、丁寧な基礎講義と豊富な演習問題により、確実に得点力を養成できます。

また、答練(模擬試験)が定期的に実施されるため、学習の進捗状況を把握しやすく、弱点科目を早期に発見して対策できる点も合格率向上に寄与しています。「TACの答練を繰り返し復習することで、一次試験に合格できた」という合格者の声も多く聞かれます。

一方で、学習量が多いため、すべての講義と教材をこなすには相当な時間が必要です。忙しい社会人の場合、学習時間の確保が難しく、途中で挫折してしまうケースもあります。TACの一次試験合格率が高いのは、最後まで学習を継続できた受講生に限った話であり、途中リタイア者を含めると合格率は下がる可能性があります。

二次試験の合格者輩出状況

TAC中小企業診断士講座の二次試験対策については、一次試験対策ほどの高評価は得られていないものの、毎年一定数の合格者を輩出しています。二次試験は筆記試験(事例Ⅰ~Ⅳ)と口述試験で構成され、論述力と実務的な思考力が求められます。

TACの二次試験対策の特徴は、事例問題の解法フレームワークを体系的に教えることです。各事例(組織・人事、マーケティング、生産・技術、財務)ごとに、問題の読み方、解答の組み立て方、記述のポイントを学びます。また、答練や模試で実戦的な演習を繰り返すことで、時間内に答案を作成する力を養います。

しかし、受講生の声を見ると「添削指導のフィードバックが簡潔すぎる」「もっと個別指導の時間が欲しい」といった不満も見られます。TACは受講生数が多いため、一人ひとりへの丁寧な添削指導が行き届かないケースがあるようです。

二次試験の全国平均合格率は18%~20%程度ですが、TAC本科生の合格率はこれを上回ると推測されます。ただし、一次試験ほどの大きなアドバンテージはなく、LECなど二次試験対策に特化した他社講座と比較すると、物足りなさを感じる受講生もいます。

このため、TAC受講生の中には、一次試験はTACで対策し、二次試験は他社の講座を併用する方もいます。「TACで一次試験に合格後、LECの二次試験特化講座を追加受講した」というパターンは一定数存在します。

口述試験については、二次試験筆記に合格した受講生向けに対策講座が提供されます。口述試験の合格率は全国的に99%以上と非常に高く、TACの対策講座でも十分に合格できる内容です。模擬面接や想定問答集により、本番で緊張せずに対応できる準備が整います。

中小企業診断士試験の合格率に関してもっと詳しい記事はこちら
中小企業診断士試験の合格率推移と一次・二次の傾向分析

TAC中小企業診断士講座のメリット・強み

TAC中小企業診断士講座には、大手予備校ならではの多くのメリットと強みがあります。このセクションでは、業界最大規模の受講者数とデータ分析力、一次試験対策の質の高さ、充実したオリジナル教材、自習室の利用、全国規模の公開模試など、TACを選ぶべき理由について詳しく解説します。これらの強みを理解することで、自分に合った講座かどうかを判断できます。

業界最大規模の受講者数と膨大なデータ分析力

TAC中小企業診断士講座の最大の強みは、業界最大規模の受講者数を持つことです。毎年数百名から千名以上の受講生が学習しており、この規模の大きさが様々なメリットを生み出しています。

受講者数が多いということは、それだけ多様な受験データが蓄積されるということです。TACは長年にわたって蓄積された膨大な受験データを分析し、どの分野が出題されやすいか、どの論点で受験生がつまずきやすいか、どのような学習方法が効果的かを把握しています。

この データ分析力は、カリキュラムや教材の質の向上に直結しています。例えば、スピードテキストは毎年改訂が行われ、最新の出題傾向が反映されます。また、答練や模試の問題も、実際の試験の出題傾向を踏まえて作成されるため、的中率が高いと評判です。

さらに、受講者数が多いことで、公開模試での順位や偏差値がより正確に把握できるメリットもあります。数千名規模で実施される公開模試では、自分の実力が受験生全体の中でどの位置にあるかを客観的に知ることができます。これにより、合格可能性を正確に見極め、学習計画を調整できます。

大手予備校ならではの組織力と資金力も見逃せません。講師の採用・育成、教材開発への投資、システム開発、校舎運営など、質の高い教育サービスを安定的に提供するための基盤が整っています。これは小規模な予備校や個人講師では実現が難しい部分です。

一次試験対策の圧倒的な質の高さ

TAC中小企業診断士講座が最も高く評価されているのが、一次試験対策の質の高さです。一次試験は7科目(経済学・経営情報システム・財務会計・企業経営理論・運営管理・経営法務・中小企業経営/中小企業政策)で構成される広範な試験であり、効率的な学習が求められます。

TACの一次試験対策の特徴は、科目ごとに専門講師が配置され、各科目の特性に応じた指導が受けられることです。経済学や財務会計といった理論的・計算的な科目については、基礎理論から丁寧に解説し、段階的に応用問題に取り組むカリキュラムが組まれています。

講義では、単なる知識の暗記ではなく、「なぜそうなるのか」という理解を重視した説明が行われます。これにより、応用問題にも対応できる真の実力が養成されます。「TACの講義を受けて、今まで丸暗記していた内容が体系的に理解できた」という合格者の声も多く聞かれます。

また、重要論点と頻出問題に絞った効率的な学習により、膨大な試験範囲を無理なくカバーできる点も強みです。スピードテキストには、各論点の重要度がA・B・Cでランク付けされており、優先順位をつけて学習できます。

答練(模擬試験)も充実しており、科目別答練→総合答練→公開模試という段階的な実力養成システムが確立されています。定期的に実力を測定することで、弱点を早期に発見し、重点的に復習することができます。この答練システムが、高い一次試験合格率を支えています。

スピードテキスト・スピード問題集などオリジナル教材の充実

TAC中小企業診断士講座の代名詞とも言えるのが、「スピードテキスト」と「スピード問題集」というオリジナル教材です。これらの教材は、長年の指導実績とデータ分析の結果が凝縮されており、受講生から絶賛されています。

スピードテキストの特徴:

  • 試験範囲を網羅しながらも、重要論点に絞った構成
  • 図表やイラストを多用した視覚的に分かりやすいレイアウト
  • 各論点の重要度(A・B・C)が明示されており、優先順位がつけやすい
  • 過去問の出題実績が記載されており、頻出分野が一目で分かる
  • 毎年改訂され、最新の法改正や出題傾向が反映される

スピードテキストは、市販のテキストと比較しても情報量と分かりやすさのバランスが優れています。「市販テキストで挫折したが、スピードテキストなら理解できた」という声も多く、初学者でも取り組みやすい教材です。

スピード問題集の特徴:

  • 過去問を徹底分析し、頻出問題パターンを収録
  • 難易度別に問題が分類されており、段階的に実力を養成できる
  • 詳しい解説により、なぜその答えになるのかが理解できる
  • 繰り返し解くことで、知識の定着と応用力の向上が図れる

受講生の多くが、「スピード問題集を3周以上繰り返すことで、一次試験に合格できた」と語っています。問題集の完成度の高さが、TACの一次試験合格率を支える要因の一つです。

その他にも、過去問集、答練問題、模試問題、レジュメ資料など、学習をサポートする教材が豊富に提供されます。これらすべてが受講料に含まれているため、追加で教材を購入する必要がほとんどありません。

自習室の無料利用と通学のしやすさ

TAC中小企業診断士講座の通学生には、全国のTAC校舎にある自習室を無料で利用できるという大きなメリットがあります。自宅では集中できない方や、学習環境を外部に求めたい方にとって、この自習室の存在は非常に価値があります。

自習室のメリット:

  • 静かで集中できる学習環境が確保できる
  • 周りに同じ目標を持つ受講生がいるため、モチベーションが維持しやすい
  • 通学の習慣がつき、学習のリズムが作りやすい
  • 校舎が駅近で通いやすい立地にあることが多い
  • 開館時間が長く、仕事帰りや休日にも利用できる

特に、仕事や家事で忙しい社会人にとって、自習室は「強制的に学習する場所」として機能します。自宅ではついテレビを見たりスマホをいじったりしてしまう方でも、自習室に来ることで学習モードに切り替えられます。

TACは全国主要都市に校舎を展開しており、通学のしやすさも魅力です。東京・大阪・名古屋・福岡などの大都市だけでなく、地方都市にも校舎があるため、多くの受講生が通学可能な範囲に校舎を見つけられます。

また、「振替出席制度」により、自分が申し込んだクラス以外の教室講義にも参加できます。仕事の都合で欠席した場合でも、他の日時や他の校舎の講義に振り替えて受講できるため、学習の遅れを防ぐことができます。

Web通信講座の受講生でも、「スクーリング制度」により一定回数は教室講義に参加できるため、重要な講義や答練は通学で受講するというハイブリッド型の学習スタイルも可能です。

全国最大級の公開模試で実力を正確に把握

TAC中小企業診断士講座のもう一つの大きな強みが、全国最大級の規模で実施される「公開模試」です。一次試験と二次試験それぞれについて、本番と同じ形式・時間・難易度の模擬試験が実施され、自分の実力を正確に把握できます。

公開模試の特徴:

  • 受験者数が数千名規模で、正確な順位・偏差値が分かる
  • 本番と同じ形式・時間・難易度で実施されるため、本番のシミュレーションになる
  • 詳細な成績表が提供され、科目別・分野別の得点状況が把握できる
  • 解説講義により、間違えた問題を丁寧に復習できる
  • 合格可能性判定(A・B・C・D・Eランク)により、現時点での実力が客観的に分かる

公開模試の受験者数が多いことで、自分の順位や偏差値がより正確に算出されます。小規模な模試では順位が高くても、実際の本番では通用しないケースがありますが、TACの公開模試は受験者数が多いため、信頼性の高いデータが得られます。

「TAC公開模試でA判定が出たので自信を持って本番に臨めた」「模試で判明した弱点科目を重点的に復習したことで、本番で高得点が取れた」という合格者の体験談も多く聞かれます。

模試の問題も、TACの講師陣が本試験の出題傾向を徹底分析して作成しており、的中率が高いと評判です。実際に、模試で出題された問題と類似の問題が本試験で出題されることもあり、「TAC模試を復習しておいて良かった」という声も多いです。

公開模試は、TAC受講生以外も有料で受験できるため、他社で学習している受験生もTACの模試だけは受験するというケースもあります。それだけ、TACの公開模試の価値が高く評価されているということです。

中小企業診断士試験の難易度に関してもっと詳しい記事はこちら
中小企業診断士試験の難易度|他資格との比較と合格への道筋

TAC中小企業診断士講座のデメリット・注意点

TAC中小企業診断士講座には多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットや注意点も存在します。このセクションでは、料金の高さ、二次試験対策への評価、網羅的な学習スタイルによる時間負担、合格率の実態について、客観的に解説します。これらのデメリットを理解した上で、講座選びの判断をすることが重要です。

料金が他社より10万円~15万円高い

TAC中小企業診断士講座の最大のデメリットは、受講料が他社と比較して高額であることです。主要コースの料金は30万円~40万円台で、格安通信講座と比較すると10万円~20万円以上の差があります。

TAC vs 他社の料金比較:

  • TAC(1・2次ストレート本科生Web通信):295,000円
  • スタディング(合格コース):63,800円~89,800円
  • 診断士ゼミナール(フルパック):54,780円
  • クレアール(1次2次合格コース):200,000円前後
  • LEC(1次2次プレミアム合格コース):264,000円

このように、TACの受講料は他社と比較して明らかに高額です。特に、スタディングや診断士ゼミナールといった格安オンライン講座と比較すると、20万円以上の差があります。

教育訓練給付制度を利用しても、実質負担額は20万円~30万円程度となり、決して安くはありません。若手社会人や学生にとっては、この受講料は大きな負担です。また、不合格となった場合、高額な受講料が無駄になってしまうリスクもあります。

ただし、TACの料金には、充実した教材、質の高い講義、答練・模試、質問対応、自習室利用などが含まれており、総合的なサポート体制を考慮すれば妥当という見方もあります。「安かろう悪かろう」ではなく、料金に見合った価値があるかどうかを判断することが重要です。

費用を抑えたい方は、スタディングや診断士ゼミナールなどの格安講座を検討するか、独学で挑戦することも選択肢の一つです。中小企業診断士の独学勉強法では、独学のメリット・デメリットと効果的な学習方法を詳しく解説しています。

二次試験対策への評価が分かれる

TAC中小企業診断士講座のもう一つのデメリットは、二次試験対策が一次試験対策ほど充実していないという点です。二次試験は筆記試験(事例Ⅰ~Ⅳ)で論述力が問われるため、個別の添削指導やフィードバックが重要ですが、TACの二次試験対策には物足りなさを感じる受講生もいます。

二次試験対策への不満の声:

  • 添削指導のフィードバックが簡潔すぎて、改善点が分かりにくい
  • 受講生数が多いため、一人ひとりへの丁寧な指導が行き届かない
  • 事例問題の解法ノウハウが、一般的な内容に留まっている
  • 講義時間が一次試験対策に比べて少ない

二次試験は一次試験とは異なるスキルセットが求められ、知識のインプットよりも、問題の読解力、論理的思考力、記述力が重要です。TACの二次試験対策は、事例問題の解法フレームワークを教えることに重点を置いていますが、個別の弱点に応じたきめ細かい指導は期待できないかもしれません。

このため、TAC受講生の中には、一次試験はTACで対策し、二次試験は他社の講座を併用する方もいます。特に、LECは二次試験対策に定評があり、「TAC+LEC」という組み合わせは一定数の受講生が採用しています。

ただし、TAC自身も二次試験対策の改善に取り組んでおり、答練や模試の回数を増やしたり、オプション講座を充実させたりしています。また、「二次試験対策が不十分」という評価は、あくまで一次試験対策と比較しての話であり、絶対的に悪いわけではありません。

二次試験対策を重視する方は、事前に無料体験講義や資料請求で二次試験対策の内容を確認し、自分のニーズに合っているかを判断することをおすすめします。

網羅的な学習スタイルで時間がかかる

TAC中小企業診断士講座のカリキュラムは、試験範囲を網羅的にカバーする構成になっています。これは「取りこぼしを防ぐ」という考え方に基づいており、合格に必要な知識を漏れなく習得できるメリットがあります。しかし、その反面、学習量が多く、時間がかかるというデメリットもあります。

学習量の目安:

  • 講義時間:一次試験約200時間、二次試験約80時間、合計約280時間
  • 復習・演習時間:講義時間の2~3倍必要(約560~840時間)
  • 総学習時間:約840~1,120時間

TACのカリキュラムをすべてこなすには、1年間で800時間~1,000時間以上の学習時間が必要です。仕事や家事で忙しい社会人にとって、この学習時間を確保するのは容易ではありません。

特に、「すべての講義を視聴し、すべての問題を解き、すべての答練を受ける」という完璧主義的な学習スタイルでは、時間が足りなくなり、消化不良に陥る危険性があります。TACのカリキュラムは網羅的であるがゆえに、優先順位をつけて取捨選択する判断力も必要です。

効率重視で最低限の学習時間で合格を目指したい方には、TACのスタイルは合わないかもしれません。スタディングや診断士ゼミナールといった格安オンライン講座は、重要論点に絞った効率的なカリキュラムが特徴で、学習時間を短縮できます。

ただし、網羅的な学習スタイルは、確実に合格を目指したい方や、資格取得後も実務で活かせる知識を身につけたい方には適しています。「時間をかけてでも、しっかり学びたい」という方には、TACのスタイルはメリットとなります。

合格率が突出して高いわけではない点

TAC中小企業診断士講座は業界最大規模の合格者数を誇りますが、合格率が突出して高いわけではないという点にも注意が必要です。前述の通り、TACは本科生の合格率を公表していませんが、受講生の声や合格体験記から推測すると、全国平均の1.5倍~2倍程度と考えられます。

これは決して低い数値ではありませんが、「TACに通えば誰でも合格できる」というほど高い合格率でもありません。予備校に通うこと自体が、学習意欲の高い受験生の集まりであるため、独学者を含む全国平均と比較すれば当然高くなります。

また、合格率を押し上げているのは、最後まで学習を継続できた受講生に限った話です。途中でリタイアする受講生や、講義に出席しなくなる受講生も一定数存在し、そうした方々を含めると合格率は下がります。

「高い受講料を払えば合格できる」という考え方は危険です。予備校はあくまで学習をサポートするツールであり、最終的には自分自身の努力と継続が合格の鍵となります。TACに通っても、自主的に復習せず、問題演習を怠れば、合格は難しいでしょう。

合格率だけで講座を選ぶのではなく、自分の学習スタイル、予算、目標に合った講座を選ぶことが重要です。また、講座選びよりも、「どれだけ継続して学習できるか」の方が合格には重要な要素です。

TAC中小企業診断士講座と他社の徹底比較

TAC中小企業診断士講座を選ぶべきか、それとも他社の講座を選ぶべきか。このセクションでは、TACと主要な競合講座(スタディング、LEC、診断士ゼミナール、大原、クレアール)との比較を行います。料金、学習スタイル、一次試験対策、二次試験対策、サポート体制などの観点から、それぞれの講座の特徴を明らかにし、自分に最適な講座選びの参考にしてください。

スタディングとの比較(料金・学習スタイル)

スタディングは、スマホやタブレットで学習できる格安オンライン講座として人気があります。TACとスタディングは、料金と学習スタイルの点で大きく異なります。

料金比較:

  • TAC(1・2次ストレート本科生Web通信):295,000円
  • スタディング(合格コース):63,800円~89,800円
  • 差額:約20万円~23万円

スタディングはTACの約1/3~1/4の料金で受講できます。費用を最優先に考える方にとって、この価格差は非常に大きな魅力です。教育訓練給付制度はスタディングでは利用できませんが、それでもTAC(給付後)より安価です。

学習スタイル比較:

  • TAC:講義中心の王道的学習、網羅的なカリキュラム、通学・通信の選択可能
  • スタディング:スマホ学習特化、スキマ時間活用、効率重視のカリキュラム

スタディングの最大の特徴は、スマホやタブレットで完結する学習スタイルです。通勤時間や昼休みなどのスキマ時間を活用して学習できるため、忙しい社会人に人気があります。講義動画は1回あたり15分~30分程度に細分化されており、短時間で集中して学習できます。

一方、TACは1回2.5時間~3時間の講義で、まとまった学習時間を確保する必要があります。また、TACは紙のテキスト・問題集が中心ですが、スタディングはデジタル教材が中心です。紙の教材で学習したい方はTACの方が向いています。

教材・サポート比較:

  • TAC:スピードテキスト・スピード問題集、質問対応、自習室、答練・模試が充実
  • スタディング:AI問題復習機能、学習フロー機能、質問対応なし(有料オプション)

TACは質問対応や自習室利用などのサポート体制が充実していますが、スタディングは基本的に質問対応がありません(有料オプションで追加可能)。また、TACの答練・模試は教室で受験できますが、スタディングはオンラインのみです。

どちらを選ぶべきか:

  • TACが向いている人:質の高い講義と教材を求める方、通学や自習室を活用したい方、質問対応を重視する方、予算に余裕がある方
  • スタディングが向いている人:費用を最優先に考える方、スキマ時間で学習したい方、スマホ学習が得意な方、効率重視で最短合格を目指す方

LECとの比較(二次試験対策の違い)

LEC(東京リーガルマインド)は、TAC と並ぶ大手資格予備校で、特に二次試験対策に定評があります。TACとLECは、二次試験対策のアプローチが異なります。

料金比較:

  • TAC(1・2次ストレート本科生Web通信):295,000円
  • LEC(1次2次プレミアム合格コース通信):264,000円
  • 差額:約3万円(TACの方が高い)

料金面では、LECの方が若干安いですが、大きな差はありません。どちらも教育訓練給付制度の対象講座があります。

二次試験対策の比較:

  • TAC:事例問題の解法フレームワークを体系的に教える、答練中心
  • LEC:個別添削指導が充実、講師の個性的な解法ノウハウ、演習量が多い

LECの二次試験対策の最大の特徴は、添削指導の丁寧さです。一人ひとりの答案に対して、詳細なフィードバックとアドバイスが提供され、「どう改善すればいいか」が明確に分かります。TACは受講生数が多いため添削が簡潔になりがちですが、LECは比較的少人数制で、きめ細かい指導が受けられます。

また、LECの講師は独自の解法ノウハウを持っており、「この講師の解法が自分に合う」と感じる受講生も多いです。ただし、講師によって指導方法が異なるため、自分に合う講師を見つけることが重要です。

一次試験対策の比較:

  • TAC:スピードテキストの完成度が高い、網羅的なカリキュラム
  • LEC:独自テキストも質は高いが、TACほどの定評はない

一次試験対策については、TACの方が高く評価されています。特にスピードテキストの完成度は、業界トップクラスです。LECも質の高いテキストを提供していますが、TACほどの知名度と定評はありません。

どちらを選ぶべきか:

  • TACが向いている人:一次試験対策を重視する方、スピードテキストで学習したい方、大規模な公開模試を受けたい方
  • LECが向いている人:二次試験対策を重視する方、丁寧な添削指導を求める方、個性的な講師の指導を受けたい方

実際に、「TACで一次試験に合格し、二次試験はLECで対策する」という併用パターンも人気があります。両社の強みを活かした戦略です。

診断士ゼミナールとの比較(コストパフォーマンス)

診断士ゼミナールは、圧倒的な低価格で注目を集めているオンライン講座です。TACと診断士ゼミナールは、料金とコストパフォーマンスの点で大きく異なります。

料金比較:

  • TAC(1・2次ストレート本科生Web通信):295,000円
  • 診断士ゼミナール(フルパック):54,780円
  • 差額:約24万円

診断士ゼミナールはTACの約1/5の料金で受講できます。この価格差は驚異的であり、「本当にこの価格で合格できるのか」と疑問に思う方もいるでしょう。

教材・講義の比較:

  • TAC:スピードテキスト・スピード問題集、約280時間の講義
  • 診断士ゼミナール:オリジナルテキスト・問題集、約400時間の講義(音声のみも含む)

意外なことに、診断士ゼミナールの方が講義時間は長いです。ただし、講義の質については、TACの方が高く評価されています。診断士ゼミナールの講義は、基礎的な内容が中心で、応用問題への対応力養成は受講生自身の努力に委ねられる部分が大きいです。

サポート体制の比較:

  • TAC:質問対応、自習室、スクーリング、振替出席、答練・模試が充実
  • 診断士ゼミナール:質問対応(回数無制限)、オンライン答練・模試

診断士ゼミナールも質問対応は回数無制限で利用できますが、自習室や通学といったサポートはありません。完全オンラインの学習スタイルです。

合格実績の比較:

  • TAC:累計合格者数3,294名、業界トップクラス
  • 診断士ゼミナール:合格者数は公表されていないが、合格体験記は多数掲載

TACは長年の実績がありますが、診断士ゼミナールは比較的新しい講座(2014年開講)であり、合格実績のデータが少ないです。ただし、実際に合格者は輩出されており、「低価格でも合格できる」ことは証明されています。

どちらを選ぶべきか:

  • TACが向いている人:質の高い講義と教材を求める方、通学や自習室を活用したい方、実績重視の方、予算に余裕がある方
  • 診断士ゼミナールが向いている人:費用を最優先に考える方、オンライン学習に抵抗がない方、自己管理能力がある方、コストパフォーマンス重視の方

大原・クレアールとの比較ポイント

大原(資格の大原)との比較:
大原もTACと並ぶ大手資格予備校で、会計系資格に強みを持っています。中小企業診断士講座も提供していますが、TACほどの規模と知名度はありません。

  • 料金:TAC とほぼ同水準(280,000円~360,000円)
  • 特徴:財務会計に強い、通学講座が充実、自習室利用可能
  • 向いている人:会計知識に自信がない方、大原の他資格講座を受講済みの方

クレアールとの比較:
クレアールは通信講座専門の予備校で、「非常識合格法」という独自の学習メソッドが特徴です。

  • 料金:200,000円前後(割引適用後はさらに安い)
  • 特徴:重要論点に絞った効率的学習、Vラーニングシステム、質問回数無制限
  • 向いている人:効率重視の方、通信講座専門で学びたい方、TACより安く、スタディングより手厚いサポートを求める方

クレアールは、TACとスタディングの中間的な位置づけと言えます。料金はTACより10万円程度安く、スタディングより高いですが、サポート体制はスタディングより充実しています。

中小企業診断士の通信講座全体の比較に関してもっと詳しい記事はこちら
中小企業診断士の通信講座おすすめ比較|料金・合格率・特徴

中小企業診断士で一発合格合格をめざす!人気の通信講座がこちら

TAC中小企業診断士講座が向いている人・向いていない人

TAC中小企業診断士講座には、向いている人と向いていない人がいます。このセクションでは、TACを選ぶべき人の特徴、TACが向いていない人の特徴、予算と目的に合わせた講座の選び方について解説します。自分がどちらのタイプに当てはまるかを確認し、最適な講座選びの判断材料にしてください。

TACが向いている人の特徴

TAC中小企業診断士講座が向いている人の特徴は以下の通りです。

1. 質の高い教材と講義を重視する方
スピードテキスト・スピード問題集を使いたい方、講師の丁寧な解説を聞いて理解を深めたい方には、TACが最適です。市販教材や格安講座では得られない、長年のノウハウが凝縮された教材と講義が魅力です。

2. 一次試験対策に特に力を入れたい方
一次試験の7科目を確実に合格したい方、基礎から応用まで網羅的に学習したい方には、TACの一次試験対策は非常に有効です。特に、財務会計や経済学といった難関科目に苦手意識がある方は、TACの丁寧な講義で理解を深められます。

3. 通学や自習室を活用したい方
自宅では集中できない方、学習環境を外部に求めたい方には、TACの自習室は大きな価値があります。通学の習慣をつけることで、学習のリズムを作りやすく、モチベーション維持にもつながります。

4. 大規模な公開模試で実力を把握したい方
数千名規模の公開模試で、自分の実力を正確に把握したい方には、TACの模試は最適です。順位や偏差値が信頼性の高いデータとして得られるため、合格可能性を客観的に判断できます。

5. 実績のある大手予備校で安心して学びたい方
「初めての資格試験で、どの講座を選べばいいか分からない」という方には、累計合格者数3,294名という実績を持つTACは安心感があります。大手ならではの安定したサービス品質も魅力です。

6. 予算に余裕があり、投資と考えられる方
受講料30万円前後を「自己投資」と考えられる方には、TACは適しています。高額ですが、それに見合った質の高いサービスが提供されます。

7. 学習時間を十分に確保できる方
TACのカリキュラムは学習量が多いため、1年間で800時間~1,000時間以上の学習時間を確保できる方に向いています。特に、平日2時間、休日5時間程度の学習時間を確保できる方には適しています。

TACが向いていない人の特徴

一方、TAC中小企業診断士講座が向いていない人の特徴は以下の通りです。

1. 費用を最優先に考える方
受講料30万円前後は大きな負担です。「できるだけ費用を抑えたい」「10万円以下で受講したい」という方には、スタディングや診断士ゼミナールなどの格安講座の方が適しています。

2. 効率重視で最短合格を目指す方
TACのカリキュラムは網羅的で学習量が多いため、「重要論点に絞って効率的に学習したい」「最低限の学習時間で合格したい」という方には向いていません。効率重視の方は、スタディングやクレアールの方が適しています。

3. 二次試験対策を最重視する方
「一次試験は独学で何とかなるが、二次試験対策をしっかりやりたい」という方には、TACよりもLECの方が適しています。LECは二次試験対策の添削指導が充実しており、個別のフィードバックが丁寧です。

4. スマホ学習をメインにしたい方
「通勤時間や隙間時間にスマホで学習したい」という方には、スマホ学習に特化したスタディングの方が適しています。TACもWeb講義は視聴できますが、スマホでの学習のしやすさではスタディングに劣ります。

5. 学習時間の確保が難しい方
仕事や家事で忙しく、学習時間を十分に確保できない方には、TACの網羅的なカリキュラムは負担が大きすぎるかもしれません。重要論点に絞った効率的な講座の方が、完走しやすいでしょう。

6. 独学でも合格できる自信がある方
「市販のテキストと問題集で十分」「予備校の講義は不要」と考える方は、そもそも予備校に通う必要がありません。中小企業診断士の独学勉強法を参考に、独学で挑戦する選択肢もあります。

7. 完全オンラインで完結させたい方
通学は一切考えていない、完全にオンラインで学習したいという方には、通信講座専門のクレアールや診断士ゼミナールの方が適しています。TACも通信講座はありますが、通学講座がメインの予備校であるため、完全オンライン特化の講座には及びません。

予算と目的に合わせた講座の選び方

中小企業診断士講座を選ぶ際は、予算と目的を明確にすることが重要です。以下のフローチャートを参考に、自分に最適な講座を選びましょう。

ステップ1:予算を決める

  • 10万円以下:スタディング、診断士ゼミナール
  • 10万円~20万円:クレアール
  • 20万円~30万円:LEC、大原(教育訓練給付制度利用)
  • 30万円以上:TAC、LEC、大原(給付なし)

ステップ2:学習スタイルを決める

  • 通学重視:TAC、大原
  • 通信重視:スタディング、クレアール、診断士ゼミナール
  • ハイブリッド:TAC、LEC、大原

ステップ3:重視するポイントを決める

  • 一次試験対策重視:TAC
  • 二次試験対策重視:LEC
  • 効率重視:スタディング、クレアール
  • コストパフォーマンス重視:診断士ゼミナール
  • 実績重視:TAC

ステップ4:無料体験や資料請求で確認
最終的には、無料セミナーや体験講義に参加し、実際の講義の雰囲気や教材の質を確認してから決めることをおすすめします。TACでは定期的に無料セミナーを開催しており、講座内容や学習方法について詳しく知ることができます。

複数の講座を比較検討し、自分の予算、学習スタイル、目的に最も合った講座を選ぶことが、合格への第一歩です。

中小企業診断士の独学に関してもっと詳しい記事はこちら
中小企業診断士は独学で合格できる?勉強法とおすすめ教材

TAC中小企業診断士講座のサポート体制とフォロー制度

TAC中小企業診断士講座には、受講生の学習をサポートする充実したフォロー制度があります。このセクションでは、スクーリング制度、質問対応とWebフォロー、振替出席制度、受講生同士の交流機会について解説します。これらのサポート体制を活用することで、学習の効率を高め、モチベーションを維持しやすくなります。

スクーリング制度で通信生も教室講義に参加可能

TAC中小企業診断士講座のWeb通信講座には、「スクーリング制度」という独自のサポートがあります。これは、通信講座受講生でも、一定回数は無料で教室講義に参加できる制度です。

スクーリング制度の概要:

  • 対象:Web通信講座受講生
  • 参加可能回数:コースにより異なる(通常5回~10回程度)
  • 対象講義:基本講義、答練、模試など
  • 予約方法:事前にWebまたは電話で予約

通信講座のメリットは自分のペースで学習できることですが、デメリットは「孤独になりやすい」「モチベーションが維持しにくい」という点です。スクーリング制度を活用することで、このデメリットを補うことができます。

スクーリング制度のメリット:

  • 講師に直接質問できる
  • 他の受講生と一緒に学習することで刺激を受けられる
  • 教室の雰囲気を体験できる
  • 重要な講義や答練は対面で受講できる
  • 学習のリズムを作りやすい

特に、二次試験対策の答練や模試は、教室で受験することをおすすめします。本番と同じ雰囲気で時間を計って答案を作成する経験は、通信学習だけでは得られない貴重な体験です。

スクーリング制度を利用する際は、事前に予約が必要です。人気のある講義は早めに予約が埋まることもあるため、計画的に利用しましょう。また、スクーリングで参加した講義も、後からWeb講義で復習できるため、理解を深めることができます。

質問対応とWebフォローの充実度

TAC中小企業診断士講座では、受講生の疑問を解消するための質問対応サービスが充実しています。学習を進める中で分からない点が出てきた際、迅速に解決できる環境が整っています。

質問対応の方法:

  • 教室での質問:講義終了後、講師に直接質問できる
  • 質問カード:専用の質問カードに記入して提出(後日回答)
  • メール質問:i-supportシステム(会員専用サイト)から質問を送信
  • 電話質問:一部の時間帯で電話質問も可能

教室講義を受講している方は、講義終了後に講師に直接質問できるため、その場で疑問を解消できます。通信講座受講生も、質問カードやメールで質問でき、通常1週間以内に回答が返ってきます。

Webフォローシステム(i-support):
TACの会員専用サイト「i-support」では、以下のサービスが利用できます。

  • Web講義動画の視聴(倍速再生、繰り返し視聴可能)
  • デジタル教材のダウンロード
  • 学習進捗の管理
  • 質問の送信と回答の確認
  • 各種お知らせの確認
  • 成績表の閲覧

i-supportはスマホ・タブレットでもアクセスでき、外出先でも学習状況を確認できます。特に、講義動画の倍速再生機能(1.5倍速、2倍速)は、復習時に時間を節約できると好評です。

質問回数に制限はなく、分からないことがあれば何度でも質問できます。ただし、質問への回答は文章での説明が中心となるため、複雑な問題については、スクーリング制度を利用して直接講師に質問する方が効率的な場合もあります。

振替出席制度と学習の柔軟性

TAC中小企業診断士講座の教室講義受講生には、「振替出席制度」があります。これは、自分が申し込んだクラスの講義に出席できない場合、他の日時や他の校舎の同じ講義に振り替えて出席できる制度です。

振替出席制度の概要:

  • 対象:教室講義受講生
  • 振替先:他の曜日・時間帯のクラス、他の校舎
  • 手続き:事前予約制(Webまたは電話で申込)
  • 回数制限:原則として制限なし

仕事の都合や体調不良で講義に出席できない場合でも、振替出席制度を利用することで、学習の遅れを防ぐことができます。特に、社会人受講生にとって、急な残業や出張で欠席せざるを得ないケースは少なくありません。

振替出席制度を活用するメリットは以下の通りです。

メリット:

  • 欠席による学習の遅れを防げる
  • 自分のスケジュールに合わせて柔軟に学習できる
  • 複数の講師の講義を受けられる(違う校舎に振替)
  • 重要な講義は2回受講することも可能(通常受講+振替)

例えば、「今週は仕事が忙しくて平日夜の講義に出席できない」という場合、週末の講義に振り替えることができます。また、「A講師の説明が分かりにくかったので、B講師の講義も聞いてみたい」という場合、他の校舎に振り替えて別の講師の講義を受けることも可能です。

ただし、人気のある講義や席数の少ない校舎では、振替先の座席が埋まっている場合もあります。振替を予定している場合は、早めに予約することをおすすめします。

受講生同士の交流機会と勉強会

TAC中小企業診断士講座では、受講生同士が交流できる機会も用意されています。同じ目標を持つ仲間との交流は、モチベーション維持や情報交換に非常に有効です。

交流機会の種類:

  • 教室講義での交流:講義前後の休憩時間に自然に交流が生まれる
  • 自習室での交流:同じ自習室を利用する受講生同士で情報交換
  • 受講生主催の勉強会:有志で勉強会を開催するケースもある
  • SNSグループ:受講生同士でLINEグループやFacebookグループを作成

特に、二次試験対策では、受講生同士で事例問題を解いて議論し合う「勉強会」が効果的です。TAC公式が勉強会を主催するわけではありませんが、受講生同士で自主的に勉強会を組織するケースは多く見られます。

勉強会のメリット:

  • 他の受講生の解答を見ることで、新たな視点が得られる
  • 自分の理解度を確認できる
  • モチベーションを維持しやすい
  • 孤独感が解消される
  • 情報交換ができる

一方で、勉強会に参加することで時間を取られる、自分のペースで学習できないといったデメリットもあります。勉強会への参加は任意であり、自分の学習スタイルに合わせて判断しましょう。

また、TAC公式のイベントとして、「合格祝賀会」や「学習方法セミナー」なども開催されることがあります。これらのイベントに参加することで、合格者の体験談を聞いたり、効果的な学習方法を学んだりできます。

受講生同士のネットワークは、資格取得後も貴重な財産となります。中小企業診断士として活動する際、TAC時代の仲間と協力して仕事をするケースも少なくありません。

TAC中小企業診断士講座の申込方法と無料体験の活用

TAC中小企業診断士講座への申込を検討している方は、まず無料セミナーや体験講義に参加し、講座の質を確認することをおすすめします。このセクションでは、無料セミナー・体験講義の内容、デジタルパンフレットの活用方法、申込手順、資料請求から受講開始までの流れについて解説します。

無料セミナー・体験講義で講座の質を確認

TAC中小企業診断士講座では、受講を検討している方向けに、定期的に無料セミナーや体験講義を開催しています。これらのイベントに参加することで、講座の雰囲気や講師の質を事前に確認でき、自分に合った講座かどうかを判断できます。

無料セミナーの種類:

  • 中小企業診断士試験ガイダンス:試験制度、難易度、学習方法の概要説明
  • 学習法セミナー:効率的な学習方法、科目別の攻略法の解説
  • コース説明会:各コースの特徴、カリキュラム、料金の詳細説明
  • 体験講義:実際の講義を1回分無料で体験できる

無料セミナーは、各校舎で開催されるほか、オンライン配信でも視聴できます。参加は予約制で、TAC公式サイトから申し込めます。所要時間は1時間~2時間程度で、参加費は完全無料です。

無料セミナーで確認すべきポイント:

  • 講師の説明は分かりやすいか
  • 教材のサンプルを見て、自分に合っているか
  • カリキュラムの内容と学習量は適切か
  • 受講料と割引制度の詳細
  • サポート体制(質問対応、自習室など)の充実度

体験講義では、実際の講義を1回分視聴できるため、講師の教え方や講義の進め方を具体的に確認できます。「講義が自分に合うか」は非常に重要なポイントなので、可能な限り体験講義に参加することをおすすめします。

また、無料セミナー参加者には、入会金免除券やオリジナルグッズがプレゼントされることもあります。これらの特典を活用することで、実質的な受講料を削減できます。

デジタルパンフレットで詳細情報をチェック

TAC中小企業診断士講座の詳細情報を知りたい方は、まずデジタルパンフレットを請求しましょう。デジタルパンフレットには、コース内容、料金、カリキュラム、合格実績、教材サンプルなど、講座選びに必要な情報が網羅されています。

デジタルパンフレットの内容:

  • 各コースの詳細説明とカリキュラム
  • 料金表と割引制度の案内
  • 教材サンプル(スピードテキストの一部)
  • 合格者の体験記
  • 講師紹介
  • サポート体制とフォロー制度の説明
  • 申込方法と入会金免除券

デジタルパンフレットは、TAC公式サイトから無料で請求できます。メールアドレスと簡単な情報を入力するだけで、すぐにPDF形式でダウンロードできます。紙のパンフレットの郵送も可能ですが、デジタル版の方が早く入手できます。

デジタルパンフレットのメリットは、いつでもどこでもスマホやタブレットで閲覧できることです。通勤時間や休憩時間にじっくり読んで、講座の内容を比較検討できます。

また、デジタルパンフレット内には、入会金免除券が付いていることが多いです。この券を使用することで、通常10,000円の入会金が無料になるため、必ず請求してから申し込むことをおすすめします。

複数の講座(TAC、LEC、スタディングなど)のパンフレットを同時に請求し、料金・カリキュラム・サポート体制を比較検討することで、自分に最適な講座を見つけられます。

申込方法と入会金免除券の入手方法

TAC中小企業診断士講座への申込方法は、主に以下の4つです。

1. Web申込(オンライン)

  • TAC公式サイトから24時間いつでも申込可能
  • クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済が選択できる
  • 申込完了後、すぐに学習を開始できる(Web講義)
  • 入会金免除券のコードを入力欄に入力

2. 校舎窓口での申込

  • 全国のTAC校舎で申込可能
  • スタッフに相談しながら申し込める
  • 現金、クレジットカードでの支払いが可能
  • 入会金免除券を持参すれば入会金が無料

3. 電話申込

  • TACカスタマーセンターに電話して申込
  • 支払いは銀行振込またはクレジットカード
  • 不明点を質問しながら申し込める

4. 大学生協・書店経由の申込

  • 大学生協や一部の書店で申込書を入手
  • 大学生協経由の場合、入会金が免除されることが多い
  • 生協割引が適用される場合もある

入会金免除券の入手方法:
入会金10,000円を無料にするには、以下の方法で入会金免除券を入手します。

  • デジタルパンフレットを請求(券が付いている)
  • 無料セミナーに参加(参加者特典として配布)
  • TACの他講座を受講済み(再入会の場合は不要)
  • キャンペーン期間中(入会金無料キャンペーン実施時)

入会金免除券には有効期限があるため、期限内に申し込む必要があります。Web申込の場合は、申込画面でクーポンコードを入力します。校舎窓口の場合は、券を持参して提示します。

申込時に必要な情報は、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、希望コース、受講形態(通学/通信)、支払い方法などです。申込完了後、受講証が発行され、学習を開始できます。

資料請求から受講開始までの流れ

TAC中小企業診断士講座を受講するまでの一般的な流れは以下の通りです。

ステップ1:情報収集(1週間~2週間)

  • TAC公式サイトで講座情報を確認
  • デジタルパンフレットを請求
  • 他社の講座と比較検討
  • 口コミや評判を調べる

ステップ2:無料セミナー参加(任意)

  • 無料セミナーや体験講義に参加
  • 講座の雰囲気を確認
  • 講師に質問して疑問を解消
  • 入会金免除券を入手

ステップ3:コース選択

  • 自分の学習開始時期と目標に合ったコースを選択
  • 受講形態(通学/通信)を決定
  • 割引制度の適用可否を確認
  • 教育訓練給付制度の利用を検討

ステップ4:申込手続き

  • Web、校舎窓口、電話のいずれかで申込
  • 入会金免除券を使用
  • 受講料の支払い(一括または分割)
  • 申込完了メールを受信

ステップ5:教材・受講証の受領

  • Web通信の場合:申込後すぐにWeb講義を視聴可能
  • 通学の場合:初回講義日に教材を受領
  • 郵送で教材が届く(Web通信の場合)
  • 受講証とi-supportログイン情報を受領

ステップ6:学習開始

  • i-supportにログインし、学習環境を確認
  • 講義視聴を開始(Web通信の場合)
  • 初回講義に出席(通学の場合)
  • 学習計画を立てる

受講開始後は、定期的に講義を視聴し、教材で復習し、答練を受けるというサイクルを繰り返します。分からない点があれば、質問対応サービスを活用しましょう。

申込から受講開始までの期間は、Web通信の場合は申込後すぐ、通学の場合はコース開講日からとなります。早期に申し込むことで、早割キャンペーンを利用でき、受講料を削減できます。

中小企業診断士予備校に関してもっと詳しい記事はこちら
中小企業診断士予備校の選び方|大手校の特徴と費用を比較

TAC中小企業診断士講座に関連するよくある質問(FAQ)

TAC中小企業診断士講座について、受講を検討している方からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。講座選びの参考にしてください。

Q. TAC中小企業診断士講座の料金は高すぎませんか?

TAC中小企業診断士講座の受講料は30万円前後で、格安通信講座と比較すると確かに高額です。しかし、料金には質の高い教材(スピードテキスト・スピード問題集)、約280時間の講義、答練・模試、質問対応、自習室利用(通学生)など、総合的なサポート体制が含まれています。

教育訓練給付制度を利用すれば最大10万円の給付が受けられ、早割キャンペーンや各種割引を活用することで、実質負担額を20万円台まで削減できます。「質の高い講義と教材」「充実したサポート」「実績ある大手予備校の安心感」を重視する方にとっては、妥当な価格と言えるでしょう。

費用を最優先に考える方は、スタディング(6万円台~)や診断士ゼミナール(5万円台)などの格安講座を検討することをおすすめします。

Q. TAC中小企業診断士講座だけで合格できますか?

TAC中小企業診断士講座のカリキュラムと教材をしっかりとこなせば、一次試験と二次試験の両方に合格できる実力は十分に養成できます。特に一次試験については、TACの教材と講義だけで合格ラインに到達できると多くの合格者が証言しています。

ただし、「講座に通えば自動的に合格できる」わけではありません。講義を視聴するだけでなく、自主的に復習し、問題演習を繰り返し、答練で実力を測定するという学習サイクルを継続することが重要です。

二次試験については、TAC の対策だけでは不安を感じる受講生もいます。その場合は、LECの二次試験特化講座を併用したり、受験仲間と勉強会を開いたりすることで、合格可能性を高められます。最終的には、自分の努力量と学習方法が合否を分けます。

Q. TAC中小企業診断士講座の二次試験対策は弱いと聞きましたが本当ですか?

TAC中小企業診断士講座の二次試験対策が「弱い」というよりも、「一次試験対策ほど高評価ではない」というのが正確な表現です。TACの二次試験対策は、事例問題の解法フレームワークを体系的に教える内容で、基本的な対策は十分に提供されています。

ただし、受講生数が多いため、一人ひとりへの丁寧な添削指導やフィードバックが行き届かないケースがあります。「添削のコメントが簡潔で、具体的な改善点が分かりにくい」という声もあります。

LECやAAS(答練特化スクール)など、二次試験対策に特化した講座と比較すると、個別指導の手厚さでは及ばない部分があります。二次試験対策を最重視する方は、TACで一次試験対策を行い、二次試験は他社講座を併用するという選択肢もあります。

Q. 中小企業診断士講座でTACとスタディングはどちらがおすすめですか?

TACとスタディングは、料金・学習スタイル・サポート体制が大きく異なるため、どちらが良いかは個人の優先順位によります。

TACがおすすめの方:

  • 質の高い教材と講義を重視する方
  • 通学や自習室を活用したい方
  • 質問対応や手厚いサポートを求める方
  • 予算に余裕がある方(30万円前後)
  • 実績ある大手予備校で安心して学びたい方

スタディングがおすすめの方:

  • 費用を最優先に考える方(6万円台~)
  • スキマ時間にスマホで学習したい方
  • 効率重視で最短合格を目指す方
  • 自己管理能力がある方
  • オンライン学習に抵抗がない方

迷っている方は、両方の無料体験講義を視聴して、自分に合った講座を選ぶことをおすすめします。スタディングは無料登録で一部の講義を視聴でき、TACは無料セミナーで体験講義が受けられます。

Q. TAC中小企業診断士講座の教育訓練給付制度は利用できますか?

はい、TAC中小企業診断士講座の主要コース(1・2次ストレート本科生、1.5年本科生など)は、厚生労働省の教育訓練給付制度の対象講座に指定されています。この制度を利用すると、受講料の20%(最大10万円)が給付されます。

給付を受けるための条件:

  • 雇用保険の被保険者期間が3年以上(初回利用は1年以上)の方
  • 受講修了(出席率80%以上、修了試験合格)
  • 受講修了日の翌日から1ヶ月以内にハローワークで申請

例えば、1・2次ストレート本科生(Web通信:295,000円)を受講した場合、59,000円が給付されます。給付を受けるには、受講を修了し、ハローワークで手続きを行う必要があります。

給付を受けられる条件を満たしているかどうかは、最寄りのハローワークで事前に確認することをおすすめします。また、TAC窓口でも制度の詳細や手続きについて相談できます。

Q. 中小企業診断士講座でTACの割引キャンペーンはありますか?

はい、TAC中小企業診断士講座では年間を通じて様々な割引キャンペーンを実施しています。

主な割引制度:

  • 早割キャンペーン:申込時期に応じて最大2万円OFF
  • 再受講割引:過去のTAC受講生は30%~50%OFF
  • 受験経験者割引:試験受験経験者は10%~20%OFF
  • 科目免除割引:科目免除対象者は該当科目分が割引
  • 入会金免除:パンフレット請求や無料セミナー参加で10,000円免除

これらの割引を組み合わせることで、受講料を大幅に削減できます。例えば、早割キャンペーン(2万円OFF)と入会金免除(1万円)、教育訓練給付制度(最大10万円)を併用すれば、13万円以上の削減が可能です。

最新の割引情報は、TAC公式サイトやデジタルパンフレットで確認できます。申込時期によって適用される割引が異なるため、早めに情報をチェックしましょう。

Q. TAC中小企業診断士講座の合格率はどのくらいですか?

TAC中小企業診断士講座は、本科生の具体的な合格率を公表していません。ただし、累計合格者数3,294名(2024年度まで)という実績から、毎年一定数の合格者を輩出していることは確かです。

受講生の声や合格体験記から推測すると、TAC本科生の一次試験合格率は40%~50%程度、二次試験合格率は25%~35%程度と考えられます。これは全国平均(一次試験25~30%、二次試験18~20%)を上回る数字です。

ただし、これはあくまで推測値であり、TAC公式の発表ではありません。また、予備校の合格率は、最後まで学習を継続できた受講生に限った数字である可能性が高く、途中リタイア者を含めると合格率は下がります。

合格率だけで講座を選ぶのではなく、自分の学習スタイルや目標に合った講座を選び、継続して学習することが最も重要です。

まとめ:TAC中小企業診断士講座は実績重視の方におすすめ

本記事では、TAC中小企業診断士講座の評判・料金・合格実績について詳しく解説しました。重要なポイントを改めて確認しましょう。

  1. 業界最大規模の実績と一次試験対策の強さ:TACは累計合格者数3,294名を誇り、特にスピードテキスト・スピード問題集を使った一次試験対策の質の高さが受講生から高く評価されています。基礎から応用まで網羅的に学習できるカリキュラムで、確実な合格力を養成できます。
  2. 料金は高めだが割引制度が充実:受講料は30万円前後と他社より高額ですが、早割キャンペーン(最大2万円OFF)、再受講割引(30~50%OFF)、教育訓練給付制度(最大10万円給付)を活用することで、実質負担額を20万円台まで削減できます。質の高い教材とサポート体制を考慮すれば、妥当な投資と言えるでしょう。
  3. 向き不向きを見極めて選択を:TACは「質の高い教材と講義を重視する方」「通学や自習室を活用したい方」「実績ある大手予備校で安心して学びたい方」に最適です。一方、「費用を最優先に考える方」「効率重視で最短合格を目指す方」「二次試験対策を最重視する方」には、他社講座や独学も選択肢となります。

TAC中小企業診断士講座を検討している方は、まず中小企業診断士の通信講座おすすめ比較中小企業診断士予備校の選び方を参考に、複数の講座を比較検討しましょう。無料セミナーや体験講義に参加して、実際の講義の質を確認してから申し込むことをおすすめします。

本記事を通じて、TAC中小企業診断士講座の特徴とメリット・デメリットを理解いただけたはずです。これらの情報を活用して、中小企業診断士試験合格に向けて、自分に最適な講座選びの第一歩を踏み出しましょう。

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