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簿記1級の試験日程|申込期間・受験料・年間スケジュールを解説

簿記1級の試験日程について調べているあなたへ。「いつ受験できるのか」「申込期間はいつからか」という疑問は、年間スケジュールを正しく把握することで解決できます。

本記事では、2025年度・2026年度の試験日程、申込期間と申込方法、受験料の詳細について、日本商工会議所の公式情報をもとに詳しく解説します。この情報をもとに、簿記1級合格に向けた計画的な学習スケジュールを立てていきましょう。

この記事を読むとわかること
  • 2025年度・2026年度の簿記1級試験日程と申込期間
  • 商工会議所ごとに異なる申込方法と受験料の支払い方法
  • ネット試験がない理由と統一試験のみで実施される背景
  • 合格発表日や受験会場など試験当日に関する重要情報
押さえておきたい3つのポイント
  1. 簿記1級は年2回のみ実施:6月と11月の統一試験のみで実施され、2月試験やネット試験(CBT)は実施されていません。受験機会が限られているため、計画的な学習スケジュールが必要です。
  2. 申込期間は試験日の約2ヶ月前:各商工会議所によって申込期間や方法が異なります。受験を希望する商工会議所の公式サイトで早めに確認し、申込期限を逃さないよう注意しましょう。
  3. 試験時間は合計180分の2部構成:商業簿記・会計学(90分)と工業簿記・原価計算(90分)の2部制で、4科目すべてで40%以上の得点が合格の必須条件となります。
目次

簿記1級(日商簿記1級)の試験日程【2025年度・2026年度】

簿記1級の試験日程は年間を通じて限られており、受験機会を逃さないためには正確なスケジュール把握が重要です。日本商工会議所が主催する日商簿記1級は、年2回のみ全国統一試験として実施されます。ここでは2025年度と2026年度の試験日程を詳しく解説します。

2025年度の簿記1級試験日程(第170回・第171回)

2025年度に実施される簿記1級の試験日程は以下の通りです。

第170回 簿記1級試験

  • 試験日:2025年6月8日(日)
  • 申込期間:2025年4月上旬~5月上旬(商工会議所により異なる)
  • 合格発表:2025年7月中旬~8月上旬(商工会議所により異なる)

第171回 簿記1級試験

  • 試験日:2025年11月16日(日)
  • 申込期間:2025年9月上旬~10月上旬(商工会議所により異なる)
  • 合格発表:2025年12月中旬~2026年1月上旬(商工会議所により異なる)

試験は全国の商工会議所が指定する会場で、同日同時刻に実施されます。申込期間は各商工会議所によって若干異なるため、受験を希望する地域の商工会議所公式サイトで必ず確認しましょう。

2026年度の簿記1級試験日程(予定)

2026年度の簿記1級試験日程は、例年のパターンから以下のように予想されます。

第172回 簿記1級試験(予定)

  • 試験日:2026年6月14日(日)(予定)
  • 申込期間:2026年4月上旬~5月上旬(予定)
  • 合格発表:2026年7月中旬~8月上旬(予定)

第173回 簿記1級試験(予定)

  • 試験日:2026年11月15日(日)(予定)
  • 申込期間:2026年9月上旬~10月上旬(予定)
  • 合格発表:2026年12月中旬~2027年1月上旬(予定)

正式な日程は例年1月頃に日本商工会議所から発表されます。受験を検討している方は、公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。

簿記1級は年2回のみ実施(2月試験はなし)

簿記1級は、6月と11月の年2回のみ全国統一試験として実施されます。簿記2級・3級では2月にも試験が実施されていますが、簿記1級には2月試験は設定されていません。

この理由として、簿記1級の試験内容が高度で専門的であり、採点や問題作成に時間を要することが挙げられます。また、受験者数も2級・3級と比べて少ないため、年3回実施する必要性が低いと判断されています。

受験機会が限られているため、一度の受験チャンスを逃すと次の機会まで約5ヶ月待つことになります。計画的に学習を進め、目標とする試験日に向けて準備を整えることが重要です。

簿記1級の試験内容と難易度について詳しく知りたい方は、専門記事をご覧ください。簿記1級で求められる知識レベルや出題範囲を理解することで、より効果的な学習計画を立てることができます。

簿記1級(日商簿記1級)の申込期間と申込方法

簿記1級の申込は、試験日の約2ヶ月前から開始されます。商工会議所によって申込方法や期間が異なるため、事前の確認が必要です。ここでは申込期間の目安と、各種申込方法について詳しく解説します。

簿記1級の申込期間は試験日の約2ヶ月前から

簿記1級の申込期間は、一般的に試験日の約2ヶ月前から1ヶ月前までの期間に設定されています。

6月試験の場合

  • 申込開始:4月上旬
  • 申込締切:5月上旬
  • 申込期間:約1ヶ月間

11月試験の場合

  • 申込開始:9月上旬
  • 申込締切:10月上旬
  • 申込期間:約1ヶ月間

ただし、この期間は商工会議所によって異なります。大都市の商工会議所では申込期間が長めに設定されていることもあれば、地方では短めの期間で締め切られることもあります。受験を希望する商工会議所の公式サイトで、正確な申込期間を必ず確認しましょう。

申込開始日の初日は、システムが混雑して繋がりにくくなることがあります。申込期間の中盤以降に余裕を持って手続きすることをおすすめします。

商工会議所による申込方法の違い

簿記1級の申込方法は、受験する商工会議所によって異なります。主な申込方法は以下の3つです。

インターネット申込
多くの商工会議所で採用されている最も一般的な方法です。24時間いつでも申込可能で、受験料の支払いもオンラインで完結します。クレジットカード決済やコンビニ決済に対応している商工会議所が多く、申込後すぐに受付完了メールが届きます。

窓口申込
商工会議所の窓口で直接申込用紙に記入し、受験料を現金で支払う方法です。地方の商工会議所では窓口申込のみを受け付けている場合もあります。受付時間は平日の営業時間内に限られるため、仕事をしている方には不便な面もあります。

郵送申込
申込用紙を郵送し、受験料を払込票で支払う方法です。一部の商工会議所でのみ対応しています。郵送期間を考慮して早めに手続きする必要があります。

大規模な商工会議所(東京商工会議所、大阪商工会議所など)では、インターネット申込が主流です。一方、地方の小規模な商工会議所では窓口申込のみの場合もあるため、受験予定地の商工会議所の申込方法を事前に確認しておきましょう。

インターネット申込とコンビニ決済の流れ

インターネット申込は、自宅から24時間いつでも手続きできる便利な方法です。ここでは一般的な申込の流れを説明します。

申込手順

  1. 商工会議所の公式サイトにアクセス
    受験を希望する商工会議所の簿記検定ページを開きます。
  2. 受験申込ページで情報入力
    氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどの個人情報を入力します。受験級(1級)を選択し、試験会場の希望を登録します。
  3. 支払い方法の選択
    クレジットカード決済、コンビニ決済、ペイジー決済などから選択します。
  4. 受験料の支払い
    コンビニ決済の場合は、払込番号が発行されます。期限内にコンビニで受験料と事務手数料を支払います。
  5. 受付完了メールの確認
    支払い完了後、受付完了メールが届きます。このメールは受験票到着まで保管しておきましょう。
  6. 受験票の受け取り
    試験日の約2週間前に、登録した住所に受験票が郵送されます。

コンビニ決済を選択した場合、支払い期限は通常2~3日以内に設定されています。期限を過ぎると申込が無効になるため、申込後は速やかに支払いを完了させましょう。

団体申込と個人申込の違い

簿記1級の申込には、個人申込と団体申込の2種類があります。

個人申込
一般的な申込方法で、受験者本人がインターネットや窓口で直接申込を行います。受験料は個人で支払い、受験票も個人の住所に直接郵送されます。社会人や独学で学習している方の多くはこの方法を利用します。

団体申込
学校や企業などの団体が、複数の受験者をまとめて申込する方法です。専門学校や大学、企業の研修などで簿記を学んでいる場合、学校や企業が一括して申込手続きを行うことがあります。

団体申込のメリットとしては、申込手続きを団体が代行してくれることや、場合によっては受験料の割引が適用されることがあります。ただし、簿記1級では団体申込自体が少なく、ほとんどの受験者が個人申込を利用しています。

専門学校や通信講座を利用している場合でも、試験の申込は個人で行う必要があることが多いため、自分がどちらの申込方法を利用するのか事前に確認しておきましょう。

簿記1級(日商簿記1級)の受験料と事務手数料

簿記1級を受験するには、受験料と申込方法によっては事務手数料が必要です。ここでは受験料の詳細と、支払い方法ごとの注意点について解説します。

簿記1級の受験料は7,850円(税込)

簿記1級の受験料は、全国一律で7,850円(税込)です。この受験料は日本商工会議所が統一して定めており、どの商工会議所で受験しても同じ金額です。

参考までに、他の級の受験料は以下の通りです。

  • 簿記3級:2,850円(税込)
  • 簿記2級:4,720円(税込)
  • 簿記1級:7,850円(税込)

簿記1級は最上位の資格であり、試験の難易度や採点の手間を考慮して、他の級よりも高めの受験料が設定されています。ただし、税理士試験や公認会計士試験と比較すると、受験料自体は比較的リーズナブルな水準と言えます。

一度支払った受験料は、原則として返金されません。受験日や試験会場を間違えないよう、申込時には十分注意しましょう。

インターネット申込時の事務手数料

インターネットで申込を行う場合、受験料とは別に事務手数料が必要になることがあります。この事務手数料は商工会議所によって異なります。

事務手数料の例

  • 東京商工会議所:550円(税込)
  • 大阪商工会議所:550円(税込)
  • その他の商工会議所:0円~660円程度

つまり、インターネット申込の場合、実際の支払い総額は以下のようになります。

支払い総額の例

  • 受験料:7,850円
  • 事務手数料:550円
  • 合計:8,400円

事務手数料は、オンライン申込システムの運営費用やクレジットカード決済の手数料などに充てられています。商工会議所によっては事務手数料が無料の場合もあるため、受験予定の商工会議所の料金を確認しましょう。

窓口申込の場合は、事務手数料がかからないことが一般的です。ただし、窓口まで足を運ぶ手間や時間を考えると、事務手数料を支払ってでもインターネット申込を選ぶ方が便利なケースが多いでしょう。

受験料の支払い方法(クレジット・コンビニ決済)

インターネット申込の場合、受験料の支払い方法は主に3つあります。

クレジットカード決済
申込画面で直接カード情報を入力し、その場で決済が完了します。VISA、MasterCard、JCBなどの主要なクレジットカードに対応しています。決済が即時に完了するため、申込手続きが最もスムーズに進みます。

カード決済を選択した場合、申込完了と同時に受験料と事務手数料が引き落とされます。カードの利用明細には「○○商工会議所」または決済代行会社の名前が表示されます。

コンビニ決済
申込時に払込番号が発行され、指定された期限内にコンビニで支払う方法です。セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンなど、主要なコンビニチェーンで支払いが可能です。

支払い期限は通常、申込から2~3日以内に設定されています。期限を過ぎると申込が自動的にキャンセルされるため、申込後は速やかにコンビニで支払いを済ませましょう。コンビニの端末(マルチコピー機など)で払込票を発行し、レジで現金またはコンビニ決済対応の電子マネーで支払います。

ペイジー決済
インターネットバンキングやATMから支払う方法です。銀行口座から直接引き落とされるため、クレジットカードを持っていない方でも利用できます。ペイジーに対応している金融機関の口座が必要です。

窓口申込の場合は、現金での支払いが基本です。商工会議所の窓口で直接受験料を支払い、その場で領収書を受け取ります。

支払い方法によって手続きの手間や時間が異なるため、自分の状況に合った方法を選びましょう。クレジットカードを持っている場合は、カード決済が最も簡単で確実です。

簿記1級にネット試験(CBT)がない理由

簿記2級・3級では2020年からネット試験(CBT方式)が導入されましたが、簿記1級では現在もネット試験は実施されていません。ここでは、簿記1級でネット試験が導入されていない背景について解説します。

簿記1級は統一試験のみで実施

簿記1級は、年2回の全国統一試験のみで実施されています。統一試験とは、全国の商工会議所が指定する会場で、同じ日時に同じ問題を使って行われる試験方式です。

この統一試験方式には、以下のようなメリットがあります。

試験の公平性と信頼性の確保
全国一斉に同じ問題で実施されるため、試験の公平性が保たれます。採点基準も統一されており、どの会場で受験しても同じ条件で評価されます。

高度な問題の質の維持
簿記1級では、商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算の4科目にわたる高度な知識が問われます。これらの問題を作成するには、専門家による綿密な検討と時間が必要です。統一試験として年2回に絞ることで、問題の質を高く保つことができます。

受験資格取得の厳格性
簿記1級の合格者には、税理士試験の受験資格が与えられます。この重要な資格を付与する試験として、厳格な管理体制が求められるため、統一試験形式が維持されています。

統一試験は受験機会が限られるというデメリットがありますが、資格の価値と信頼性を保つために必要な形式と言えるでしょう。

ネット試験が導入されているのは2級・3級のみ

2020年12月から、簿記2級と3級ではネット試験(CBT方式)が導入されました。ネット試験では、全国のテストセンターでパソコンを使って受験でき、ほぼ毎日受験可能という大きなメリットがあります。

ネット試験の特徴

  • 試験会場:全国約300カ所のテストセンター
  • 受験日:ほぼ毎日実施(土日祝日含む)
  • 申込:試験日の3日前まで可能
  • 合格発表:試験終了後すぐに結果が表示される

簿記2級・3級でネット試験が導入された背景には、以下の理由があります。

まず、新型コロナウイルス感染症の影響で、統一試験の実施が困難になったことが大きなきっかけでした。密集を避けながら多くの受験者に機会を提供するため、テストセンターでの個別受験方式が導入されました。

また、簿記2級・3級は受験者数が多く、基礎的な学習内容が中心であるため、問題のプール(出題問題の蓄積)を作りやすいという事情もあります。ネット試験では、問題プールからランダムに出題されるため、多くの問題パターンを用意する必要があります。

現在、2級・3級では統一試験とネット試験の両方が実施されており、受験者は自分の都合に合わせて選択できるようになっています。

簿記ネット試験の詳細については、専門記事で詳しく解説しています。ネット試験の申込方法や統一試験との違いについて知りたい方は、ぜひご覧ください。

簿記1級でネット試験が実施されない背景

簿記1級でネット試験が実施されていない理由は、主に以下の3つです。

1. 試験の難易度と出題形式の複雑さ
簿記1級では、商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算の4科目すべてで40%以上の得点が必要です。問題は記述式や計算式が複雑で、部分点の採点も含まれます。このような高度な採点をコンピュータで自動化することは技術的に困難です。

また、会計学では理論問題も出題され、記述式の解答を正確に評価するには人間の判断が不可欠です。ネット試験で対応するには、採点システムの大幅な改善が必要となります。

2. 問題作成の負担
ネット試験を実施するには、大量の問題をプールとして用意する必要があります。簿記1級の問題は、会計基準の改正や経済状況の変化を反映した専門性の高い内容であり、作成に多大な時間と労力を要します。

受験者数が2級・3級と比べて少ない1級において、膨大な問題プールを作成・維持するコストに見合わないという判断もあるでしょう。

3. 税理士試験受験資格としての厳格性
簿記1級の合格者には、税理士試験の受験資格が与えられます。この重要な資格要件を満たす試験として、高い信頼性と厳格な管理体制が求められます。

統一試験方式であれば、全国一斉に同じ問題で実施され、採点も厳密に管理できます。資格の価値を維持するため、当面は統一試験形式が継続されると考えられます。

現時点では、簿記1級にネット試験が導入される具体的な予定はありません。受験を検討している方は、年2回の統一試験に向けて計画的に学習を進める必要があります。

簿記1級の試験時間と試験科目

簿記1級の試験は、午前と午後の2部構成で合計180分実施されます。4科目すべてで一定以上の得点が必要となる厳格な試験です。ここでは試験時間と各科目の詳細について解説します。

商業簿記・会計学(90分)+ 工業簿記・原価計算(90分)

簿記1級の試験は、商業簿記・会計学と工業簿記・原価計算の2部構成です。各部90分で、合計180分の試験となります。

第1部:商業簿記・会計学(90分)

  • 商業簿記:25点満点
  • 会計学:25点満点
  • 合計:50点満点

商業簿記では、株式会社の複雑な取引や連結会計、企業結合などの高度な会計処理が出題されます。会計学では、会計理論や財務諸表の分析、会計基準に関する理論問題が出題されます。記述式の問題も含まれるため、理解に基づいた論理的な解答が求められます。

第2部:工業簿記・原価計算(90分)

  • 工業簿記:25点満点
  • 原価計算:25点満点
  • 合計:50点満点

工業簿記では、製造業における原価の計算や原価管理の手法が出題されます。原価計算では、標準原価計算、直接原価計算、活動基準原価計算(ABC)など、高度な原価計算の理論と実践が問われます。

試験は午前中に第1部(商業簿記・会計学)、午後に第2部(工業簿記・原価計算)が実施されます。両部の間には昼休憩があり、その時間に参考書を確認することも可能です。

4科目すべてで40%以上の得点が必要

簿記1級の合格基準は、以下の2つの条件を同時に満たす必要があります。

合格基準

  1. 4科目の合計点が70点以上(100点満点中)
  2. 各科目で40%以上の得点(1科目あたり10点以上)

この「足切り点」制度が簿記1級の難易度を大きく高めています。たとえ合計点が70点を超えていても、1科目でも10点未満があれば不合格となります。

具体例

  • 合格例:商業簿記20点、会計学18点、工業簿記16点、原価計算16点 合計70点 → 合格
  • 不合格例:商業簿記25点、会計学20点、工業簿記16点、原価計算8点 合計69点 → 不合格(原価計算が足切り)
  • 不合格例:商業簿記22点、会計学24点、工業簿記18点、原価計算9点 合計73点 → 不合格(原価計算が足切り)

この制度により、すべての科目でバランスよく学習する必要があります。得意科目だけでなく、苦手科目も最低限の水準まで引き上げることが合格への鍵となります。

特に、商業簿記と工業簿記はそれぞれ特徴が大きく異なるため、どちらか一方だけに偏らない学習計画が重要です。計画的に各科目の実力を高めていきましょう。

試験当日のタイムスケジュール

試験当日の一般的なタイムスケジュールは以下の通りです。ただし、商工会議所によって若干異なる場合があります。

試験当日のスケジュール例

午前の部(第1部:商業簿記・会計学)

  • 9:00~9:20 受付・着席
  • 9:20~9:30 試験の説明・注意事項
  • 9:30~11:00 試験時間(90分)
  • 11:00~   試験終了・答案回収

昼休憩

  • 11:00~13:00 昼休憩(約2時間)

この時間は自由に過ごせます。会場内に留まることもできますし、外出して昼食を取ることも可能です。午後の試験に向けて参考書やノートを見直す時間としても活用できます。

午後の部(第2部:工業簿記・原価計算)

  • 13:00~13:20 受付・着席(再入場)
  • 13:20~13:30 試験の説明・注意事項
  • 13:30~15:00 試験時間(90分)
  • 15:00~   試験終了・答案回収・解散

試験は長丁場です。朝から夕方まで集中力を保つ必要があるため、体調管理が重要です。前日は十分な睡眠を取り、当日の朝食もしっかり摂りましょう。

受付時間に遅れると受験できない場合があるため、余裕を持って会場に到着することをおすすめします。特に初めて訪れる会場の場合は、事前に場所を確認しておくと安心です。

簿記1級の合格発表日と合格証書の受け取り

簿記1級の合格発表は、試験後1~2ヶ月程度で行われます。合格者には合格証書が交付され、税理士試験の受験資格を得ることができます。ここでは合格発表の方法と合格証書の受け取りについて解説します。

合格発表は試験後1~2ヶ月程度

簿記1級の合格発表は、試験実施から約1~2ヶ月後に行われます。

合格発表の目安

6月試験(第170回)

  • 試験日:2025年6月8日
  • 合格発表:2025年7月中旬~8月上旬

11月試験(第171回)

  • 試験日:2025年11月16日
  • 合格発表:2025年12月中旬~2026年1月上旬

簿記2級・3級の統一試験は試験後約1ヶ月で発表されますが、簿記1級は採点に時間がかかるため、やや遅い発表となります。これは、記述式問題の採点や4科目すべての詳細な評価が必要なためです。

合格発表の正確な日時は、各商工会議所の公式サイトで試験後に告知されます。受験した商工会議所のウェブサイトを定期的に確認しましょう。

商工会議所ごとに異なる合格発表方法

合格発表の方法は、商工会議所によって異なります。主な発表方法は以下の通りです。

インターネット発表
多くの商工会議所では、公式サイトで受験番号による合格者発表を行っています。受験番号と生年月日を入力すると、合否と得点が表示されます。発表日の午前10時頃から閲覧できることが一般的です。

窓口掲示
商工会議所の窓口や掲示板に、合格者の受験番号が掲示されます。直接会場に足を運んで確認する従来型の方法です。インターネット発表と同じ日に掲示されます。

郵送通知
一部の商工会議所では、受験者全員に合否通知を郵送で送付します。合格者には合格証書、不合格者には成績通知書が送られます。郵送の場合、発表日から数日遅れて到着することがあります。

大規模な商工会議所(東京、大阪、名古屋など)では、インターネットでの即時確認が可能です。小規模な商工会議所では、窓口掲示や郵送通知のみの場合もあるため、受験した商工会議所の発表方法を事前に確認しておきましょう。

合格証書の交付と税理士試験の受験資格

合格者には、合格証書が交付されます。この合格証書は、簿記1級に合格したことを証明する公式な書類です。

合格証書の受け取り方法

商工会議所によって、以下のいずれかの方法で合格証書を受け取ります。

郵送交付
合格発表後、登録した住所に合格証書が郵送されます。多くの商工会議所で採用されている方法です。

窓口交付
商工会議所の窓口で直接受け取ります。身分証明書と受験票を持参する必要があります。

合格証書は、就職活動や資格取得の証明に使用する重要な書類です。紛失しないよう大切に保管しましょう。

税理士試験の受験資格

簿記1級の合格者には、税理士試験の受験資格が与えられます。これは簿記1級合格の大きなメリットの一つです。

税理士試験の受験資格には、以下のような条件があります。

  • 大学・短大で法律学または経済学を1科目以上履修
  • 日商簿記1級または全経簿記上級の合格
  • 実務経験(会計事務所等で2年以上)

このように、簿記1級の合格は大学で専門科目を履修していない方や、実務経験がない方にとって、税理士を目指す重要なルートとなります。

税理士試験を受験する際は、受験申込時に簿記1級の合格証書のコピーを提出する必要があります。合格証書は再発行に時間がかかるため、原本を大切に保管しておきましょう。

簿記1級の受験会場と試験当日の持ち物

簿記1級の試験は、全国の商工会議所が指定する会場で実施されます。試験当日は、必要な持ち物を忘れずに持参しましょう。ここでは受験会場の選び方と、当日の持ち物について解説します。

全国の商工会議所が指定する会場で実施

簿記1級の試験会場は、申込を行った商工会議所が指定します。会場は、商工会議所の会議室、大学のキャンパス、専門学校、公共施設などが使用されます。

受験会場の決定方法

申込時に、受験を希望する商工会議所を選択します。基本的には、自宅や職場から通いやすい場所の商工会議所を選ぶことをおすすめします。

東京や大阪などの大都市では、複数の会場が用意されることがあります。申込時に会場の希望を出せる場合もありますが、最終的な会場は商工会議所が決定し、受験票に記載されます。

受験票の確認

試験日の約2週間前に、受験票が郵送されます。受験票には以下の情報が記載されています。

  • 受験番号
  • 氏名
  • 試験会場の住所
  • 試験日時
  • 持ち物の案内

受験票が届いたら、すぐに内容を確認しましょう。特に試験会場の場所は、事前に地図やアクセス方法を調べておくことをおすすめします。初めて行く場所の場合は、前日までに下見をしておくと安心です。

もし試験日の1週間前になっても受験票が届かない場合は、申込を行った商工会議所に問い合わせましょう。

受験票と身分証明書は必須

試験当日に必ず持参しなければならない持ち物があります。これらを忘れると受験できない可能性があるため、前日に必ず確認しましょう。

必須の持ち物

1. 受験票
試験会場への入場や本人確認に必要です。受験票を忘れた場合、試験開始前に申し出れば仮受験票を発行してもらえることがありますが、手続きに時間がかかります。必ず持参しましょう。

2. 本人確認書類(身分証明書)
以下のいずれかの身分証明書が必要です。

  • 運転免許証
  • マイナンバーカード
  • パスポート
  • 学生証(顔写真付き)
  • 社員証(顔写真付き)
  • 住民基本台帳カード

身分証明書は、受付時または試験監督者による確認時に提示を求められます。顔写真付きの公的証明書を準備しておくことをおすすめします。

身分証明書を忘れた場合、受験できないことがあります。受験票と一緒に、前日のうちにカバンに入れておきましょう。

電卓・筆記用具の使用ルール

試験で使用できる電卓や筆記用具には、細かいルールがあります。これらのルールを守らないと、試験中に使用を禁止されることがあるため注意が必要です。

電卓の使用ルール

簿記1級では、計算用の電卓の使用が認められています。ただし、以下の機能を持つ電卓は使用できません。

使用禁止の電卓

  • 印刷機能があるもの
  • メロディー音が出るもの
  • プログラム機能があるもの(関数電卓など)
  • 辞書機能があるもの

使用可能な電卓

  • 一般的な事務用電卓(12桁表示が推奨)
  • ルート計算機能付き(√キー)は使用可能
  • メモリー機能(M+、M-、MR、MC)は使用可能
  • GT機能(総和計算)は使用可能

簿記試験では、複雑な計算を素早く正確に行う必要があるため、使い慣れた電卓を持参することをおすすめします。また、電卓は2台まで持ち込み可能です。予備として2台用意しておくと、電池切れなどのトラブルに対応できます。

簿記試験におすすめの電卓については、専門記事で詳しく解説しています。電卓選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

筆記用具の使用ルール

試験で使用できる筆記用具は以下の通りです。

使用可能

  • HBまたはBの黒鉛筆、シャープペンシル
  • 消しゴム
  • 定規(透明で文字や図形の印刷がないもの)

使用禁止

  • ボールペン(訂正が困難なため)
  • 色鉛筆、マーカー
  • 修正液、修正テープ
  • 下敷き
  • そろばん

答案用紙はマークシート方式ではなく、記述式です。計算過程を書く必要がある問題もあるため、消しゴムで綺麗に消せる筆記用具を選びましょう。

試験中は、机の上に置けるものが制限されています。受験票、身分証明書、電卓、筆記用具、腕時計以外は、カバンにしまうよう指示されます。スマートフォンは電源を切ってカバンにしまう必要があります。

簿記1級の年間スケジュールと学習計画の立て方

簿記1級に合格するには、試験日から逆算した計画的な学習が不可欠です。ここでは、年間スケジュールの立て方と、効果的な学習計画について解説します。

試験日から逆算した学習スケジュールの作成

簿記1級の合格には、一般的に800~1,000時間の学習が必要とされています。試験日から逆算して、無理のない学習計画を立てましょう。

学習期間別のスケジュール例

1年間(12ヶ月)で合格を目指す場合

  • 必要学習時間:1,000時間
  • 1日あたり:約2.7時間
  • 週あたり:約19時間

このペースであれば、働きながらでも十分に対応可能です。平日は1~2時間、週末に5~7時間の学習時間を確保すれば、1年で合格レベルに到達できます。

8ヶ月(約240日)で合格を目指す場合

  • 必要学習時間:800~1,000時間
  • 1日あたり:約3.3~4.2時間
  • 週あたり:約23~29時間

やや集中的な学習が必要です。平日2~3時間、週末6~8時間の確保が目安となります。簿記2級の知識がしっかりしていれば、このペースでも合格可能です。

6ヶ月(約180日)で合格を目指す場合

  • 必要学習時間:800~1,000時間
  • 1日あたり:約4.4~5.5時間
  • 週あたり:約31~39時間

かなりハードなスケジュールです。専業で勉強する時間を確保できる方や、簿記2級の知識が定着している方におすすめです。

学習期間を決める際は、現在の簿記知識レベルと、確保できる学習時間を考慮しましょう。無理なスケジュールは挫折の原因になるため、自分のペースに合った計画を立てることが重要です。

簿記1級の勉強時間と学習計画では、より詳細な学習スケジュールの立て方を解説しています。科目別の時間配分や、効率的な学習方法についても紹介していますので、ぜひご覧ください。

6月試験と11月試験のどちらを選ぶべきか

簿記1級は年2回実施されますが、どちらの試験を目標にするかは学習開始時期や個人の状況によって異なります。

6月試験を選ぶべき人

  • 前年の8月~10月頃から学習を開始できる方
  • 簿記2級を前年の11月または当年の2月に合格した方
  • 春から夏にかけて学習時間を確保しやすい方(学生など)

6月試験のメリットは、合格すれば同年度の税理士試験(8月実施)に間に合う可能性があることです。また、夏までに合格すれば、秋からの就職活動に資格を活かせます。

ただし、年度初めは仕事や学業が忙しくなる時期でもあるため、計画的に学習時間を確保する工夫が必要です。

11月試験を選ぶべき人

  • 前年の12月~翌年2月頃から学習を開始できる方
  • 簿記2級を同年の6月に合格した方
  • 秋から冬にかけて学習時間を確保しやすい方

11月試験のメリットは、夏休みやお盆休みを集中学習期間として活用できることです。また、6月試験で不合格だった場合の再チャレンジの機会としても重要です。

合格すれば、年明けからの就職活動や、翌年度の税理士試験の受験資格取得に間に合います。

どちらを選ぶかの判断基準

  • 学習開始時期から試験日までに十分な準備期間があるか
  • 学習時間を確保しやすい時期はいつか
  • 合格後のキャリアプランとのタイミングは合っているか

無理に近い試験を選ぶよりも、十分な準備期間を確保できる試験を選ぶことをおすすめします。簿記1級は難関資格ですので、焦らず着実に力をつけることが合格への近道です。

簿記2級合格後から簿記1級合格までの期間

多くの受験者は、簿記2級合格後に簿記1級の学習を開始します。ここでは、2級合格後のステップアップについて解説します。

推奨される準備期間

簿記2級合格後、簿記1級合格までの標準的な期間は以下の通りです。

理想的なパターン(12~18ヶ月)

  • 簿記2級合格:前年11月
  • 簿記1級学習開始:12月~1月
  • 簿記1級受験:翌年6月または11月
  • 総学習期間:約8~12ヶ月

このパターンでは、2級の知識が記憶に新しいうちに1級の学習を始められるため、効率的です。基礎がしっかりしていれば、8~12ヶ月の集中学習で合格レベルに到達できます。

短期集中パターン(6~8ヶ月)

  • 簿記2級合格:6月
  • 簿記1級学習開始:7月
  • 簿記1級受験:翌年2月頃の目標(実際は6月)
  • 総学習期間:約6~8ヶ月

かなり集中的な学習が必要ですが、専業で勉強できる環境や、2級の知識がしっかり定着している場合は可能です。1日4~5時間の学習時間を確保できることが前提となります。

段階的パターン(18~24ヶ月)

  • 簿記2級合格:前年11月
  • 簿記1級学習開始:翌年1月
  • 簿記1級受験:翌々年6月または11月
  • 総学習期間:約18~24ヶ月

働きながらゆっくり学習したい方や、基礎から丁寧に積み上げたい方におすすめです。1日1~2時間のペースで無理なく学習を続けられます。

2級と1級の間の休憩期間

簿記2級合格後、すぐに1級の学習を開始するか、少し休憩を取るかは個人の判断です。

すぐに学習を開始するメリットは、2級の知識が新鮮なうちに1級の内容に進めることです。特に商業簿記の基礎知識は1級でも活用するため、記憶が残っているうちに次のステップに進むのは効率的です。

一方、少し休憩を取るメリットは、モチベーションの回復と、学習習慣の見直しができることです。2級の学習で疲れを感じている場合は、1~2ヶ月程度の休憩期間を設けることで、新たな気持ちで1級の学習に臨めます。

どちらを選ぶにしても、2級の知識が完全に抜け落ちる前に1級の学習を開始することをおすすめします。3ヶ月以上の空白期間ができると、基礎知識の復習に余計な時間がかかってしまいます。

簿記2級の試験日程も併せて確認し、2級から1級へのスムーズなステップアップを計画しましょう。

簿記1級の試験日に関連するよくある質問(FAQ)

簿記1級の試験日程や申込に関して、よくある質問にお答えします。

Q. 簿記1級の試験は年に何回実施されますか?

簿記1級の試験は、年2回実施されます。6月と11月に全国統一試験として行われ、すべての商工会議所で同じ日に実施されます。

簿記2級・3級では2月にも試験が実施されていますが、簿記1級には2月試験はありません。そのため、受験機会は年2回のみに限られます。一度の受験チャンスを逃すと、次の機会まで約5ヶ月待つことになるため、計画的な学習と確実な申込手続きが重要です。

また、簿記2級・3級で導入されているネット試験(CBT方式)も、簿記1級では実施されていません。受験したい場合は、必ず6月または11月の統一試験に申し込む必要があります。

Q. 簿記1級にネット試験はいつから導入されますか?

現時点では、簿記1級にネット試験が導入される具体的な予定はありません

簿記2級・3級では2020年12月からネット試験(CBT方式)が導入され、ほぼ毎日受験できるようになりました。しかし、簿記1級については、試験の難易度や出題形式の複雑さ、採点の厳密性などの理由から、当面は統一試験のみでの実施が継続される見込みです。

簿記1級の問題は記述式や複雑な計算が含まれ、部分点の採点も必要です。また、合格者には税理士試験の受験資格が与えられるため、試験の厳格性と信頼性を保つ必要があります。これらの理由から、ネット試験の導入には技術的・制度的なハードルが高いと考えられます。

簿記1級の受験を検討している方は、年2回の統一試験に向けて学習計画を立てることをおすすめします。

Q. 簿記1級の申込期間はいつからいつまでですか?

簿記1級の申込期間は、試験日の約2ヶ月前から1ヶ月前までです。

6月試験の場合

  • 申込期間:4月上旬~5月上旬(約1ヶ月間)

11月試験の場合

  • 申込期間:9月上旬~10月上旬(約1ヶ月間)

ただし、この期間は商工会議所によって異なります。たとえば、東京商工会議所では比較的長めの申込期間が設定されていますが、地方の小規模な商工会議所では短めの期間で締め切られることもあります。

申込開始日は、受験を希望する商工会議所の公式サイトで確認しましょう。例年、試験日の2~3ヶ月前には申込スケジュールが公表されます。

申込期間の最終日は、システムが混雑する可能性があります。余裕を持って申込期間の中盤までに手続きを済ませることをおすすめします。

Q. 簿記1級と2級は同じ日に受験できますか?

いいえ、簿記1級と2級を同じ日に同時に受験することはできません

簿記検定の統一試験では、1級・2級・3級がすべて同じ日に実施されます。そのため、複数の級を同時受験することは物理的に不可能です。

統一試験日のスケジュール

  • 簿記3級:午前中(9:00~11:00)
  • 簿記2級:午後(13:30~15:30)
  • 簿記1級:午前・午後(9:00~15:00)

このように、簿記1級は午前・午後の両方の時間帯を使うため、同日に他の級を受験することはできません。

もし簿記2級と1級の両方を受験したい場合は、まず1回の試験で2級に合格し、次の試験で1級に挑戦するという順序になります。ただし、ネット試験を活用すれば、統一試験日以外に2級を受験することは可能です。

なお、受験資格に制限はないため、簿記3級を持っていなくても2級や1級を受験できます。自分の実力に合った級から受験しましょう。

Q. 簿記1級の試験日程はいつ発表されますか?

簿記1級の試験日程は、例年1月頃に日本商工会議所から正式発表されます

具体的には、毎年12月下旬から1月上旬にかけて、日本商工会議所の公式サイトで翌年度の試験日程が公表されます。この公表には、6月試験と11月試験の両方の日程が含まれます。

発表されるタイミングの例

  • 2024年12月下旬~2025年1月上旬:2025年度の試験日程発表
  • 2025年12月下旬~2026年1月上旬:2026年度の試験日程発表

ただし、試験日は例年のパターンがあるため、正式発表前でもある程度予測できます。6月試験は6月第2日曜日、11月試験は11月第3日曜日に実施されることが一般的です。

試験日程が発表されたら、早めに学習スケジュールを立て、申込開始日も確認しておきましょう。特に初めて受験する方は、申込方法や受験料の支払い方法も併せてチェックしておくことをおすすめします。

Q. 簿記1級の試験会場は自分で選べますか?

簿記1級の試験会場は、申込を行った商工会議所が指定するため、完全に自由に選ぶことはできません

ただし、受験する商工会議所自体は自分で選択できます。基本的には、自宅や職場から通いやすい場所の商工会議所を選んで申込を行います。

会場選択の仕組み

  1. 商工会議所の選択
    全国どの商工会議所でも受験可能です。住所地や勤務地に関係なく、任意の商工会議所を選んで申込できます。
  2. 会場の指定
    申込を行った商工会議所が、受験会場を指定します。大都市の商工会議所では複数の会場が用意されることがあり、その場合は申込時に希望を出せることもあります。
  3. 受験票での通知
    最終的な試験会場は、試験日の約2週間前に送られてくる受験票に記載されます。

東京や大阪などの大都市では、受験者数が多いため複数の会場(大学キャンパス、専門学校、公共施設など)が使われます。一方、地方の小規模な商工会議所では、会場が1つのみの場合もあります。

特定の会場での受験を希望する場合は、その会場を管轄する商工会議所を選んで申込を行うことになります。ただし、最終的な会場の決定権は商工会議所にあるため、希望通りにならないこともあります。

受験票が届いたら、すぐに会場の場所を確認し、アクセス方法や所要時間を調べておくことをおすすめします。

まとめ:簿記1級の試験日程を把握して計画的に学習を進めよう

本記事では、簿記1級の試験日程について詳しく解説しました。重要なポイントを改めて確認しましょう。

  1. 簿記1級は年2回のみ実施:6月と11月の統一試験のみで、2月試験やネット試験(CBT)はありません。受験機会が限られているため、試験日を正確に把握し、計画的に学習を進めることが重要です。
  2. 申込期間は試験日の約2ヶ月前から:4月上旬~5月上旬(6月試験)、9月上旬~10月上旬(11月試験)が申込期間の目安です。商工会議所によって期間や方法が異なるため、受験予定地の公式サイトで必ず確認しましょう。
  3. 受験料は7,850円で4科目すべての合格が必要:受験料に加えてインターネット申込時には事務手数料がかかります。合格には4科目すべてで40%以上の得点が必要となるため、バランスの良い学習が求められます。

簿記1級の試験日程を理解できたら、次は簿記1級の勉強時間と学習計画を確認し、具体的な学習スケジュールを立てましょう。また、簿記1級の試験内容と難易度も参考にすることで、より効果的な学習計画を作成できます。

本記事を通じて、簿記1級の試験日程や申込方法、受験に必要な情報を理解いただけたはずです。年2回の受験機会を最大限に活かし、計画的な学習で簿記1級合格を目指しましょう。

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