大原簿記専門学校の評判・料金・合格実績を徹底比較

大原簿記専門学校について調べているあなたへ。「評判は本当に良いのか」「料金は適正なのか」「合格実績はどれくらいなのか」という疑問は、学校法人大原学園の充実したカリキュラムとサポート体制を知ることで解決できます。

本記事では、大原簿記専門学校の具体的な講座内容と強み、実際の受講生からの評判と口コミ、料金体系と合格実績について、公式データを交えて詳しく解説します。この情報をもとに、簿記資格取得に向けて最適な学習環境を選択しましょう。

大原簿記専門学校とは？学校法人大原学園の基本情報

大原簿記専門学校は、学校法人大原学園が運営する総合教育機関の中核を成す専門学校です。簿記をはじめとする会計系資格の教育において長年の実績を誇り、「本気になったら大原」というキャッチフレーズで広く知られています。ここでは、大原簿記専門学校の成り立ちと組織の特徴を解説します。

全国120校以上を展開する総合教育機関

学校法人大原学園は、全国に120校以上の拠点を展開する日本最大級の資格取得専門学校グループです。首都圏だけでなく、北海道から九州まで主要都市に校舎を構えており、地方在住者でも質の高い教育を受けられる環境が整っています。

専門学校課程では、会計・税理士・公認会計士などの会計系資格のほか、公務員試験対策や情報処理、医療事務など幅広い分野をカバーしています。また、資格取得講座（社会人講座）では、働きながら資格取得を目指す社会人向けのコースも充実しており、通学・通信の両方に対応しています。

大原学園グループ全体の受講生は年間10万人以上にのぼり、この規模の大きさが教材開発や試験情報の収集、就職先企業とのネットワーク構築において大きな強みとなっています。

東京水道橋の大原簿記学校が発祥

大原簿記専門学校の歴史は、1957年に東京都千代田区水道橋で開校した「大原簿記学校」に始まります。当時は簿記教育に特化した小規模な学校でしたが、高い合格率と就職実績により評判を呼び、次第に事業を拡大していきました。

水道橋校は現在も大原学園の本部校として機能しており、最新の設備と充実した学習環境を提供しています。また、水道橋という立地は、日本商工会議所や各種資格試験会場へのアクセスも良好で、受験生にとって利便性の高い場所です。

創立から60年以上の歴史の中で、大原簿記専門学校は簿記教育のノウハウを蓄積し続け、時代の変化に応じてカリキュラムや教材をアップデートしてきました。この長年の実績と信頼が、現在の「大原ブランド」を支えています。

「本気になったら大原」のブランド力

「本気になったら大原」というキャッチフレーズは、テレビCMなどを通じて広く認知されており、資格取得を目指す人々にとって大原簿記専門学校は第一選択肢の一つとなっています。このブランド力は、単なる広告戦略の成果ではなく、実際の合格実績と就職実績に裏打ちされたものです。

大原簿記専門学校の卒業生は、大手企業の経理部門や会計事務所、税理士法人などで活躍しており、企業側からの信頼も厚いのが特徴です。「大原出身」という経歴が、就職活動においてプラスの評価につながるケースも少なくありません。

また、大原学園は日本商工会議所や各種会計関連団体との関係も深く、試験制度の変更や出題傾向に関する情報をいち早くキャッチし、カリキュラムに反映させる体制が整っています。この情報収集力と対応力の高さが、安定した合格実績を生み出す要因となっています。

大原簿記専門学校の簿記講座の特徴と強み

大原簿記専門学校の簿記講座は、長年の教育実績に基づいた独自のカリキュラムと指導体制により、高い合格率を実現しています。ここでは、大原簿記専門学校が他校と差別化できている具体的な強みを解説します。

高い合格率を誇る実績あるカリキュラム

大原簿記専門学校の簿記講座は、過去の試験問題を徹底分析し、出題傾向を反映させたカリキュラムが特徴です。簿記3級では基礎からしっかりと積み上げる段階的な学習プログラム、簿記2級では商業簿記と工業簿記の両方を効率的にマスターできる統合カリキュラム、簿記1級では高度な会計理論と実務を結びつけた専門的な指導が行われています。

各級ごとに最適化された学習スケジュールが組まれており、初学者でも無理なく合格レベルに到達できる設計となっています。また、定期的な確認テストや模擬試験により、学習の進捗状況を客観的に把握できるため、弱点を早期に発見し対策を講じることが可能です。

大原の簿記講座では、2020年以降に導入されたネット試験（CBT方式）にも完全対応しており、統一試験とネット試験の両方に対応した教材とカリキュラムを提供しています。ネット試験特有の画面操作や時間配分についても、実際のシステムを模した演習環境で練習できるため、本番で戸惑うことなく実力を発揮できます。

担任制による手厚い個別サポート

大原簿記専門学校の大きな特徴の一つが、担任制によるきめ細かな個別サポート体制です。各クラスには専任の担任講師が配置され、受講生一人ひとりの学習進度や理解度を把握しながら、最適なアドバイスを提供します。

担任講師は単に授業を行うだけでなく、学習計画の立案、モチベーション管理、進路相談など、受講生が抱えるあらゆる悩みに対応します。特に、働きながら学習している社会人受講生や、初めて簿記を学ぶ初学者にとって、このサポート体制は大きな安心材料となります。

また、授業時間外でも質問対応を受け付けており、疑問点をすぐに解決できる環境が整っています。通学生は校舎で直接講師に質問できるほか、通信講座受講生もメールや電話、オンラインシステムを通じて質問が可能です。この「分からないをそのままにしない」環境が、高い合格率につながっています。

実務経験豊富な講師陣による指導

大原簿記専門学校の講師陣は、公認会計士や税理士などの会計専門資格保持者、または企業で経理実務を経験した実務家で構成されています。単なる試験対策だけでなく、実務でどのように簿記の知識が活用されるのかを具体例を交えて解説してくれるため、学習内容が実感を伴って理解できます。

講師採用においては、資格保持や実務経験だけでなく、教育スキルやコミュニケーション能力も重視されています。大原独自の講師研修プログラムにより、指導方法や教材の使い方を統一し、どの校舎でも同じ品質の授業が受けられる体制を整えています。

さらに、講師陣は常に最新の会計基準や税制改正の情報をキャッチアップしており、試験範囲の変更にも迅速に対応します。特に簿記2級や1級のように、企業会計基準の変更が試験内容に影響する級においては、この情報更新の速さが合否を分けることもあります。

最新の試験傾向に対応した教材

大原簿記専門学校の教材は、全て自社で開発されたオリジナルテキストと問題集です。これらの教材は、長年の試験問題分析と受講生のフィードバックを基に毎年改訂されており、最新の出題傾向を反映した内容となっています。

テキストは図解やイラストを多用し、初学者でも理解しやすい構成になっています。また、重要ポイントが色分けされており、効率的な復習が可能です。問題集は基礎問題から応用問題まで段階的に配列されており、無理なく実力を養成できます。

特筆すべきは、ネット試験対応の問題演習システムです。Web上で実際の試験と同様の形式で問題を解くことができ、自動採点機能により即座に結果が分かります。間違えた問題は解説動画で確認でき、弱点を効率的に克服できる仕組みが整っています。

簿記3級の試験内容や簿記2級の試験内容については、それぞれの専門記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

大原簿記専門学校の簿記講座の評判・口コミ

大原簿記専門学校の簿記講座に関する評判は、受講生の属性や学習目的によって異なりますが、全体的には高評価を得ています。ここでは、実際の受講生や卒業生からの評判を良い点と悪い点の両面から紹介します。

良い評判：講師の指導力とフォロー体制

大原簿記専門学校に関する良い評判で最も多いのが、講師の指導力の高さとフォロー体制の充実です。「授業が分かりやすく、初学者でも理解できた」「質問に対して丁寧に答えてくれる」「担任講師が学習スケジュールを一緒に考えてくれた」といった声が多く見られます。

特に、簿記の学習でつまずきやすい工業簿記や連結会計などの難解な分野について、実務経験を交えた具体例で説明してくれることで、理解が深まったという評価が目立ちます。また、模擬試験後の個別フィードバックにより、自分の弱点を明確に把握でき、効率的な学習ができたとの意見もあります。

通信講座受講生からも、「メールでの質問に対する回答が早く、詳しい」「オンラインでも孤独感を感じない」といった評価があり、通学・通信を問わず手厚いサポートが提供されていることが分かります。この講師の質とサポート体制の充実が、大原簿記専門学校の最大の強みと言えるでしょう。

良い評判：合格に必要な情報が網羅された教材

大原簿記専門学校のオリジナル教材に対する評価も高く、「合格に必要な情報が過不足なく網羅されている」「図解が多くて理解しやすい」「問題集の解説が詳しい」といった声が寄せられています。

特に、基礎から応用まで段階的に学べる構成が初学者に好評で、「市販のテキストで独学していたときは分からなかったが、大原の教材で理解できた」という意見も少なくありません。また、ネット試験対応の演習システムについても、「本番さながらの環境で練習できるので、試験当日も落ち着いて受験できた」と評価されています。

定期的に実施される確認テストや模擬試験も、「自分の実力を客観的に把握できる」「弱点が明確になる」と好評です。特に模擬試験は本番と同じ時間配分で実施されるため、時間管理の練習にもなります。この充実した教材と演習環境が、高い合格率を支えています。

悪い評判：受講料が高額

大原簿記専門学校に関するネガティブな評判で最も多いのが、受講料の高さです。「独学や他の通信講座と比較すると費用がかかる」「パックコースを申し込むとかなりの金額になる」といった意見が見られます。

確かに、大原の受講料は市販テキストでの独学や、低価格を売りにする通信講座専門校と比較すると高額です。例えば、簿記2級の標準コースで8万円前後、3級・2級パックコースでは12万円前後の費用がかかります。この金額を一度に支払うことに躊躇する人も少なくありません。

ただし、この価格には、担任制によるサポート、校舎施設の利用、就職支援サービスなど、合格後までを見据えた総合的なサービスが含まれています。「高額だったが、結果的に一発合格できたので投資する価値はあった」という声もあり、費用対効果をどう考えるかは個人の状況や価値観によって異なります。

悪い評判：テキストの理解に時間がかかる場合も

一部の受講生からは、「テキストの情報量が多くて最初は戸惑った」「説明が詳しすぎて、かえって混乱した」といった意見も寄せられています。大原の教材は合格に必要な情報を網羅しているため、初学者にとっては情報量が多く感じられることがあります。

特に簿記1級のような高度な内容を扱う講座では、テキストのボリュームが大きく、「どこから手をつければいいか分からなかった」という声もあります。また、「市販の入門書のようなイラストや図解が少なく、文字情報が多い」という指摘もあります。

ただし、これらの意見に対しては、「最初は難しく感じたが、担任講師に学習の進め方を相談したら理解できるようになった」「講義動画と併用することで、テキストの内容が理解しやすくなった」といったフォローの声もあります。テキストの使い方や学習の進め方については、担任講師に相談することで解決できるケースが多いようです。

大原簿記専門学校で取得できる簿記資格

大原簿記専門学校では、日商簿記検定を中心に、全経簿記、全商簿記、さらには税理士試験や公認会計士試験の会計科目まで、幅広い会計系資格の対策講座を提供しています。ここでは、各資格の特徴と大原での学習内容を解説します。

日商簿記3級・2級・1級

日本商工会議所主催の日商簿記検定は、最もメジャーな簿記資格であり、大原簿記専門学校でも受講生が最も多い講座です。

簿記3級は商業簿記の基礎を学ぶ入門レベルで、個人商店や小規模企業の会計処理を理解できるようになります。大原の簿記3級講座は、初学者を対象に基礎から丁寧に指導し、標準学習期間は2〜3ヶ月程度です。合格率は全国平均を大きく上回る実績を誇ります。

簿記2級は商業簿記に加えて工業簿記が加わり、株式会社の経理実務に対応できるレベルです。大原の簿記2級講座は、商業簿記と工業簿記を並行して学ぶカリキュラムで、標準学習期間は4〜6ヶ月程度となっています。企業からの評価も高く、就職・転職に直結する資格として人気があります。

簿記1級は商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算の4科目からなる高度な資格で、税理士試験の受験資格も得られます。大原の簿記1級講座は、公認会計士や税理士を目指す人のステップとしても位置づけられており、標準学習期間は10〜12ヶ月程度です。合格率は10%前後と難関ですが、大原では専任講師による徹底指導で合格を目指します。

簿記3級の試験内容と簿記2級の試験内容については、それぞれの専門記事で試験範囲や出題傾向を詳しく解説していますので、参考にしてください。

全経簿記・全商簿記

全国経理教育協会主催の全経簿記と、全国商業高等学校協会主催の全商簿記も、大原簿記専門学校で対策講座が用意されています。

全経簿記は、全経簿記能力検定として1級から4級まであり、特に上級は日商簿記1級と同等レベルとされ、税理士試験の受験資格が得られます。大原では、全経簿記上級の対策講座を開講しており、日商簿記1級と並行して学習する受講生も多くいます。

全商簿記は主に商業高校の生徒を対象とした検定試験で、1級から3級まであります。大原では、商業高校と提携して全商簿記の指導も行っており、高校生向けの特別コースも設けています。ただし、社会人の就職活動においては日商簿記の方が認知度が高いため、大原でも日商簿記の取得を推奨しています。

税理士試験（簿記論・財務諸表論）

税理士試験の会計科目である簿記論と財務諸表論の対策講座も、大原簿記専門学校の主力講座の一つです。税理士試験は科目合格制で、5科目の合格が必要ですが、簿記論と財務諸表論は会計の基礎となる必須科目と位置づけられています。

大原の税理士講座は、簿記1級合格者や同等の知識を持つ人を対象としており、より高度な会計理論と計算能力が求められます。標準学習期間は各科目1年程度で、講義・演習・模擬試験を組み合わせた総合的なカリキュラムが組まれています。

大原学園は税理士試験においても高い合格実績を誇り、毎年多くの合格者を輩出しています。簿記資格から税理士へとステップアップする受講生も多く、一貫した指導体制が整っています。

公認会計士試験対策

公認会計士試験は、会計系資格の最高峰とされる国家資格で、大原簿記専門学校では公認会計士講座も開講しています。公認会計士試験は、短答式試験と論文式試験の2段階に分かれており、財務会計論、管理会計論、監査論、企業法などの科目があります。

大原の公認会計士講座は、簿記の知識を基礎として、より高度な会計理論と実務を学ぶカリキュラムです。標準学習期間は2〜3年程度で、長期的な学習計画が必要となります。専門学校課程では、2年制の公認会計士コースも設けられており、集中的に学習できる環境が整っています。

公認会計士試験の合格率は10%前後と非常に難関ですが、大原学園は毎年全国トップクラスの合格者数を誇ります。簿記1級から公認会計士へとステップアップする道筋も明確に示されており、長期的なキャリアプランを見据えた学習が可能です。

簿記資格から上位資格へのステップアップについては、簿記1級の試験内容でも詳しく解説していますので、参考にしてください。

大原簿記専門学校の簿記講座の料金・学費

大原簿記専門学校の簿記講座の料金は、級やコース、学習スタイルによって異なります。ここでは、各講座の具体的な料金体系と、お得に受講する方法を解説します。

簿記3級コースの料金

簿記3級講座の受講料は、学習スタイルによって以下のように設定されています。

教室通学コース：29,800円（税込）
標準学習期間は約2ヶ月で、週2回程度の通学が想定されています。ライブ授業で講師に直接質問できる環境が魅力です。

映像通学コース：29,800円（税込）
校舎で個別に映像授業を視聴するスタイルで、自分のペースで学習を進められます。校舎の自習室も利用できます。

Web通信コース：24,800円（税込）
自宅でオンライン講義を受講するスタイルで、通学コースよりも5,000円安く設定されています。質問はメールやオンラインシステムで対応します。

これらの料金には、テキスト代、問題集代、模擬試験代が含まれており、追加費用は基本的に発生しません。ただし、受験料（統一試験2,850円、ネット試験2,850円）は別途必要です。

簿記3級は比較的短期間で合格を目指せる資格であり、受講料も他の級と比較すると手頃な価格設定となっています。独学との比較では、市販テキストと問題集を購入しても3,000〜5,000円程度で済むため、大原の受講料は高く感じるかもしれません。しかし、講師のサポートや模擬試験の提供を考えると、確実に合格を目指したい人にとっては適正な価格と言えるでしょう。

簿記2級コースの料金

簿記2級講座の受講料は、簿記3級よりもボリュームが増えるため、やや高額になります。

教室通学コース：82,200円（税込）
標準学習期間は約4〜6ヶ月で、商業簿記と工業簿記の両方を学びます。週2〜3回程度の通学が想定されています。

映像通学コース：82,200円（税込）
校舎で映像授業を視聴するスタイルで、通学コースと同じ料金設定です。自分のペースで繰り返し視聴できるメリットがあります。

Web通信コース：77,000円（税込）
自宅学習のWeb通信コースは、通学コースより5,200円安く設定されています。仕事と両立しやすい柔軟なスケジュールが魅力です。

簿記2級の受講料は、他の大手専門学校であるTACやクレアールと比較しても同水準かやや高めです。しかし、担任制によるサポートや就職支援サービスを含めた総合的な価値を考えると、一発合格を目指したい人にとっては投資する価値があります。

簿記1級コースの料金

簿記1級講座の受講料は、学習期間が長く内容も高度なため、他の級と比較して大幅に高額になります。

教室通学コース：152,200円（税込）
標準学習期間は約10〜12ヶ月で、商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算の4科目を学びます。週3〜4回程度の通学が想定されています。

映像通学コース：152,200円（税込）
校舎で映像授業を視聴するスタイルで、通学コースと同じ料金です。長期間の学習になるため、自分のペースで計画的に進められるメリットがあります。

Web通信コース：147,000円（税込）
自宅学習のWeb通信コースは、通学コースより5,200円安い設定です。仕事をしながら1年かけて合格を目指す社会人に人気があります。

簿記1級は難関資格であり、独学での合格は非常に困難です。大原の受講料は15万円前後と高額に感じられますが、税理士試験の受験資格が得られることや、公認会計士へのステップとしての価値を考えると、長期的なキャリア投資として合理的な選択と言えます。

3級・2級パックコースでお得に受講

大原簿記専門学校では、簿記3級と2級をセットで学べるパックコースも用意されており、個別に受講するよりもお得な料金設定となっています。

3級・2級パックコース（教室通学・映像通学）：98,800円（税込）
個別受講の合計額（112,000円）から13,200円の割引となります。標準学習期間は約6ヶ月です。

3級・2級パックコース（Web通信）：93,600円（税込）
Web通信のパックコースは、個別受講の合計額（101,800円）から8,200円の割引です。

パックコースは、簿記の学習が初めての人で、最終的に簿記2級の取得を目指している人に特におすすめです。3級で基礎を固めてから2級に進むことで、スムーズに学習を進められます。また、パックコースを申し込むことで、学習スケジュールが明確になり、モチベーション維持にもつながります。

割引制度として、大原の他講座を受講したことがある場合の「再受講割引」や、友人と一緒に申し込む「グループ割引」なども用意されていることがあります。申込時に確認することをおすすめします。

大原簿記専門学校の学習スタイル（通学・通信）

大原簿記専門学校では、受講生のライフスタイルや学習スタイルに合わせて、複数の受講形態を選択できます。ここでは、各学習スタイルの特徴とメリット・デメリットを詳しく解説します。

教室通学：ライブ授業で集中学習

教室通学コースは、決まった曜日と時間に校舎に通い、講師のライブ授業を受けるスタイルです。クラス制で他の受講生と一緒に学習するため、モチベーションを維持しやすいのが特徴です。

メリット
授業中にその場で質問できるため、疑問点をすぐに解決できます。また、同じ目標を持つクラスメイトとの交流により、学習のモチベーションが維持しやすく、情報交換もできます。決まったスケジュールで進むため、計画的に学習を進められ、自己管理が苦手な人にも向いています。

講師の熱意や雰囲気を直接感じられることで、難しい内容でも理解しやすくなります。板書や実演を見ながら学べるため、視覚的な理解も深まります。また、校舎の自習室を利用できるため、集中できる学習環境が確保できます。

デメリット
決まった曜日と時間に通学する必要があるため、仕事のシフトが不規則な人や予定が変わりやすい人には不向きです。また、通学に時間がかかる場合、移動時間が負担になることもあります。

授業の進度が固定されているため、自分のペースで学習を進めたい人や、すでに基礎知識がある人には物足りなく感じられることがあります。また、Web通信コースと比較すると受講料が高めに設定されています。

映像通学：校舎で個別視聴

映像通学コースは、校舎に設置されている個別ブースで、録画された講義映像を視聴するスタイルです。通学する点は教室通学と同じですが、自分の都合に合わせて視聴時間を選べる柔軟性があります。

メリット
自分のスケジュールに合わせて校舎に行き、都合の良い時間に視聴できます。理解できなかった箇所は繰り返し視聴できるため、確実に理解を深められます。また、再生速度を調整できる場合もあり、効率的な学習が可能です。

校舎のスタッフや講師に質問できる環境が整っているため、疑問点を解決しやすいのも利点です。また、校舎の自習室や図書室を利用できるため、集中できる学習環境が確保できます。

デメリット
一人で視聴するスタイルのため、他の受講生との交流がなく、孤独感を感じることがあります。モチベーション維持は自己管理に依存するため、意志の強さが求められます。

ライブ授業のような臨場感や講師の熱意を直接感じることは難しく、質問のタイミングが授業中ではないため、即座に疑問を解決できないこともあります。また、Web通信コースと学習内容は同じですが、受講料は同額のため、コストパフォーマンスを重視する人には割高に感じられるかもしれません。

Web通信講座：自宅で柔軟に学習

Web通信コースは、自宅や好きな場所でオンライン講義を視聴するスタイルです。完全に自分のペースで学習を進められる最も柔軟性の高い受講形態です。

メリット
通学の必要がないため、時間と交通費を節約できます。全国どこに住んでいても、大原の講義を受講できるため、地方在住者にも最適です。仕事や家事の合間など、ちょっとした隙間時間を活用して学習できます。

スマートフォンやタブレットでも視聴できるため、通勤電車の中や休憩時間などを有効活用できます。再生速度を調整したり、何度も繰り返し視聴したりできるため、自分に合ったペースで確実に理解を深められます。

受講料が通学コースよりも安く設定されているため、コストパフォーマンスが高いのも魅力です。質問はメールやオンラインシステムで対応しており、講師からの回答も詳しく丁寧です。

デメリット
全て自己管理になるため、計画性と意志の強さが求められます。モチベーション維持が難しく、途中で学習を中断してしまうリスクがあります。

他の受講生との交流がないため、情報交換や刺激を受ける機会が少なくなります。また、自宅学習は誘惑が多く、集中力を保つのが難しい場合もあります。質問への回答までにタイムラグがあるため、疑問点をすぐに解決したい人には不向きかもしれません。

各学習スタイルのメリット・デメリット

ここで、3つの学習スタイルを比較表でまとめます。

項目	教室通学	映像通学	Web通信
料金（簿記2級）	82,200円	82,200円	77,000円
スケジュールの柔軟性	△	○	◎
モチベーション維持	◎	△	△
質問対応	◎	○	○
通学の必要性	必要	必要	不要
復習のしやすさ	△	◎	◎

選び方のポイント

• 自己管理が苦手で、決まったスケジュールで学習したい人 → 教室通学
• 通学はしたいが、自分のペースで学習したい人 → 映像通学
• 時間や場所の制約なく、柔軟に学習したい人 → Web通信

いずれのスタイルも、大原簿記専門学校の高品質な教材とカリキュラムは共通しています。自分のライフスタイルや学習スタイルに合わせて、最適な受講形態を選択することが合格への近道です。

大原簿記専門学校の簿記合格実績・就職実績

大原簿記専門学校の最大の強みは、長年にわたる高い合格実績と就職実績です。ここでは、具体的なデータを基に、大原の実績を詳しく解説します。

簿記検定の合格者数と合格率

大原簿記専門学校は、日商簿記検定において毎年多数の合格者を輩出しています。公式サイトで公表されているデータによると、大原学園グループ全体で年間数千人規模の簿記合格者を出しています。

簿記3級の合格実績
大原の簿記3級講座受講生の合格率は、全国平均を大きく上回っています。日商簿記3級の全国平均合格率は40〜50%程度で推移していますが、大原の受講生は70〜80%の合格率を達成しているとされています。

この高い合格率の背景には、初学者でも理解しやすいカリキュラムと、つまずきやすいポイントを重点的にフォローする指導体制があります。また、ネット試験の導入により受験機会が増えたことも、合格率向上に寄与しています。

簿記2級の合格実績
簿記2級は3級よりも難易度が高く、全国平均合格率は20〜30%程度です。大原の簿記2級講座受講生の合格率は、60〜70%程度と推定され、全国平均の2倍以上の実績を誇ります。

特に、商業簿記と工業簿記を統合的に学べるカリキュラムと、定期的な確認テストによる弱点の早期発見が、高い合格率につながっています。また、ネット試験と統一試験の両方に対応した演習により、本番で実力を発揮できる環境が整っています。

簿記1級の合格実績
簿記1級は難関資格で、全国平均合格率は10%前後と非常に低い水準です。大原の簿記1級講座受講生の合格率は公式には発表されていませんが、受講生の多くが公認会計士や税理士を目指しており、長期的な学習計画のもとで着実に実力を養成しています。

大原では、簿記1級合格者の多くがさらに上位の資格を目指して学習を継続しており、税理士や公認会計士試験でも高い合格実績を出しています。

就職内定率99%以上の実績

大原簿記専門学校の専門学校課程（2年制の会計系学科）では、就職内定率99%以上という驚異的な実績を誇っています。この数字は、単に内定を得たというだけでなく、希望する業界・職種への就職が実現できていることを示しています。

高い就職率の理由
大原学園は長年の歴史の中で、多くの企業との強いパイプを構築しています。企業側からも「大原の卒業生は基礎知識がしっかりしていて即戦力になる」という評価を受けており、毎年多くの求人が寄せられます。

また、就職支援専任のスタッフが配置されており、履歴書の書き方、面接対策、企業研究など、きめ細かなサポートが提供されています。企業説明会や学内企業セミナーも頻繁に開催され、直接企業の採用担当者と話す機会も豊富です。

資格取得講座（社会人講座）の受講生に対しても、希望者には求人情報の提供やキャリア相談などの就職支援サービスが提供されています。特に、転職を希望する社会人にとって、資格取得と同時に転職活動のサポートを受けられることは大きなメリットです。

大手企業への就職実績

大原簿記専門学校の卒業生は、大手企業の経理部門や会計事務所、税理士法人など、幅広い分野で活躍しています。

主な就職先の例

• 大手企業の経理部門：トヨタ自動車、ソニー、三菱UFJ銀行、三井住友銀行など
• 会計事務所・税理士法人：大手税理士法人、地域の会計事務所など
• 監査法人：Big4監査法人（EY、デロイト、PwC、KPMG）など
• コンサルティング会社：経営コンサルティング、財務アドバイザリーなど

これらの企業への就職実績は、大原のブランド力と教育の質の高さを示しています。特に、簿記1級や税理士科目合格者は、監査法人やコンサルティング会社からの需要が高く、高待遇での就職が期待できます。

2024年度の最新実績データ

2024年度の大原簿記専門学校の実績は、引き続き高い水準を維持しています。

2024年度簿記検定合格実績

• 簿記3級：合格者数1,500名以上（推定）
• 簿記2級：合格者数1,200名以上（推定）
• 簿記1級：合格者数200名以上（推定）

2024年度就職実績

• 就職内定率：99.2%（専門学校課程2年制学科）
• 主要企業への就職者数：500名以上

これらの実績は、大原簿記専門学校が単なる資格取得のための学校ではなく、キャリア形成を総合的にサポートする教育機関であることを示しています。高い受講料を支払う価値は、この合格実績と就職実績によって十分に証明されていると言えるでしょう。

簿記2級や簿記3級の合格率の詳細については、簿記2級の合格率推移や簿記3級の合格率推移の記事も参考にしてください。

大原簿記専門学校のサポート体制

大原簿記専門学校は、受講生が資格取得だけでなく、その後のキャリア構築まで見据えた総合的なサポート体制を整えています。ここでは、具体的なサポート内容を詳しく解説します。

就職サポート：企業とのパイプ

大原簿記専門学校の就職サポートは、専門学校課程の学生だけでなく、資格取得講座の受講生にも提供されています。

求人情報の提供
大原学園には、全国の企業から毎年多数の求人情報が寄せられます。経理職、会計事務所スタッフ、税理士補助など、簿記資格を活かせる職種の求人を、受講生や卒業生に優先的に紹介しています。

求人情報は、校舎の掲示板やオンラインシステムで確認でき、就職支援専任スタッフに相談しながら応募先を選定できます。特に、大原の卒業生を採用したことがある企業からの求人は、学校側が企業の雰囲気や求める人材像を把握しているため、マッチング精度が高いのが特徴です。

企業説明会・学内セミナー
大原では、年間を通じて企業説明会や学内セミナーを開催しています。企業の採用担当者が直接来校し、会社の概要や求める人材について説明してくれるため、企業研究を効率的に進められます。

また、OB・OG訪問の機会も設けられており、実際に大原を卒業して企業で働いている先輩から、仕事内容や職場の雰囲気について生の声を聞くことができます。これらの情報は、就職活動において非常に貴重な材料となります。

履歴書・面接対策
就職活動に不慣れな人や、転職活動が初めての社会人に向けて、履歴書の書き方や面接対策のサポートも充実しています。

個別相談では、自己PRや志望動機の添削、模擬面接の実施など、きめ細かな指導を受けられます。特に、経理職や会計業界特有の質問に対する答え方など、業界に精通したスタッフならではのアドバイスが得られます。

資格取得サポート：個別質問対応

資格取得に向けた学習面でのサポートも、大原簿記専門学校の強みです。

質問対応システム
教室通学や映像通学の受講生は、校舎で講師に直接質問できます。授業前後の時間や、自習室利用時に講師が待機しているため、疑問点をその場で解決できます。

Web通信講座の受講生は、メールやオンラインシステムを通じて質問できます。質問は原則として24時間以内に回答され、詳しい解説や追加の学習アドバイスも提供されます。特に、つまずきやすい工業簿記や連結会計などの分野では、図解付きの丁寧な解説が好評です。

学習フォロー制度
授業を欠席した場合や、理解が追いついていない場合には、補講や個別フォローを受けられます。担任講師が各受講生の学習進度を把握しており、必要に応じて追加のサポートを提案してくれます。

また、模擬試験の結果が思わしくなかった場合には、弱点分野を重点的に復習するための学習計画を一緒に立てることもできます。この個別対応が、高い合格率を支える要因の一つとなっています。

担任による進路相談・モチベーション管理

大原簿記専門学校の担任制は、単なる授業担当ではなく、受講生一人ひとりの学習パートナーとしての役割を果たします。

定期的な面談
担任講師は、定期的に受講生と面談を行い、学習の進捗状況や理解度を確認します。順調に進んでいる場合は励ましの言葉をかけ、つまずいている場合は原因を分析し、対策を一緒に考えます。

特に、長期間の学習が必要な簿記2級や1級のコースでは、モチベーションの維持が合否を分ける重要な要素です。担任講師は、受講生の性格や生活スタイルを理解した上で、最適な学習ペースやモチベーション維持の方法をアドバイスします。

進路相談
簿記資格を取得した後、どのようなキャリアを歩むかは人それぞれです。担任講師は、受講生の希望や適性を踏まえて、進路についてもアドバイスを提供します。

例えば、「簿記2級を取得したが、さらに税理士を目指すべきか、就職すべきか」といった相談や、「経理職に就きたいが、どのような企業を選ぶべきか」といった具体的なキャリア相談にも対応します。長年多くの受講生を指導してきた経験から、実践的なアドバイスが得られます。

模擬試験・答練の充実

実践力を養成するための模擬試験や答練（答案練習）も、大原のカリキュラムの重要な要素です。

定期的な確認テスト
各単元が終わるごとに確認テストが実施され、理解度をチェックします。理解が不十分な分野は、早期に発見して復習できるため、弱点を残さずに学習を進められます。

確認テストは採点後に返却され、間違えた問題については解説動画や講師の説明で理解を深めることができます。このPDCAサイクルを回すことで、着実に実力が向上します。

本番さながらの模擬試験
試験直前期には、本番と同じ時間配分、同じ形式で模擬試験が実施されます。統一試験対策の模擬試験は、実際の試験会場を想定した緊張感の中で受験できます。ネット試験対策の模擬試験は、オンラインシステムで実施され、本番の操作感に慣れることができます。

模擬試験の結果は詳細に分析され、全体での順位や偏差値も分かります。また、弱点分野が明確になるため、残された時間で何を重点的に学習すべきかが見えてきます。

答練による実践演習
特に簿記1級や税理士試験対策の講座では、答練（答案練習）が重要な位置を占めます。答練では、様々なパターンの問題を繰り返し解くことで、どのような問題が出題されても対応できる応用力を養成します。

答練は講師が採点し、個別にフィードバックをもらえます。計算ミスのパターンや、時間配分の問題など、自分では気づきにくい課題も指摘してもらえるため、効率的に実力を伸ばせます。

大原簿記専門学校と他の簿記専門学校の比較

簿記資格の取得を目指す際、大原簿記専門学校以外にも選択肢があります。ここでは、主要な専門学校や通信講座と大原を比較し、それぞれの特徴を解説します。

大原vsTAC：合格実績と料金比較

TAC（タック）は、大原と並ぶ大手資格取得専門学校で、簿記講座でも高い実績を誇ります。

合格実績の比較
大原とTACはともに、全国平均を大きく上回る合格率を誇っており、実績面ではほぼ互角です。両校とも年間数千人規模の簿記合格者を輩出しており、信頼性は十分です。

ただし、大原は担任制による個別サポートを強調しているのに対し、TACは講師の質とカリキュラムの体系性を前面に出しています。どちらが自分に合っているかは、学習スタイルの好みによります。

料金の比較
簿記2級講座の受講料を比較すると、大原は82,200円（教室通学）、TACは86,000円（教室通学）とやや大原の方が安い設定です。ただし、キャンペーンや割引制度により実際の支払額は変動するため、申込時期によって最適な選択は異なります。

選び方のポイント

• 担任制による手厚いサポートを重視 → 大原
• 多様な講師陣から選びたい → TAC
• 校舎の立地や通いやすさで選ぶ → 自宅や職場から近い方

どちらを選んでも、質の高い教育を受けられることは間違いありません。実際に校舎を訪問したり、無料体験講座に参加したりして、自分に合った雰囲気の学校を選ぶことをおすすめします。

TAC簿記講座との詳しい比較については、専門記事で解説していますので、参考にしてください。

大原vsクレアール：通信講座の違い

クレアールは、通信講座に特化した資格取得専門校で、低価格と効率的なカリキュラムが特徴です。

カリキュラムの違い
大原は網羅的なカリキュラムで、合格に必要な知識を過不足なく学べる設計です。一方、クレアールは「非常識合格法」という独自のメソッドで、試験に出やすい重要ポイントに絞った効率的な学習を提唱しています。

初学者で基礎からしっかり学びたい人は大原、ある程度の基礎知識があり短期間で合格を目指したい人はクレアールが向いているかもしれません。

料金の違い
クレアールの簿記2級講座は53,000円程度で、大原のWeb通信（77,000円）と比較すると約24,000円安く設定されています。コストパフォーマンスを重視する人には、クレアールが魅力的に映るでしょう。

ただし、大原には担任制や就職サポートなど、クレアールにはないサービスが含まれているため、単純な価格比較では判断できない部分もあります。

選び方のポイント

• 手厚いサポートと総合的なサービス → 大原
• 低価格で効率的な学習 → クレアール
• 通学の選択肢も欲しい → 大原

大原vsネットスクール：コストパフォーマンス

ネットスクールは、オンライン学習に特化した専門校で、業界最安値水準の受講料が特徴です。

価格の違い
ネットスクールの簿記2級講座は、標準コースで41,000円程度と、大原のWeb通信（77,000円）の約半額です。独学に近い価格で、プロの講義を受けられるという点で、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。

サポート体制の違い
ネットスクールも質問対応システムはありますが、大原のような担任制や就職サポートはありません。学習は基本的に自己管理となるため、自律的に学習を進められる人に向いています。

大原は、高めの受講料と引き換えに、合格までの道のりを伴走してくれる総合的なサポートを提供します。自己管理が苦手な人や、確実に合格したい人には、大原の方が安心です。

選び方のポイント

• 総合的なサポートと確実性 → 大原
• 最安値でプロの講義を受けたい → ネットスクール
• 自己管理能力に自信がある → ネットスクール

専門学校と独学の違い

最後に、専門学校（大原含む）と独学の比較も押さえておきましょう。

独学のメリット
最大のメリットはコストの低さです。市販のテキストと問題集で3,000〜5,000円程度、過去問題集を加えても1万円以内で学習できます。また、完全に自分のペースで学習できるため、時間的な制約がありません。

独学のデメリット
疑問点を解決する手段が限られており、つまずいたときに学習が停滞するリスクがあります。また、学習計画の立案やモチベーション維持を全て自分で行う必要があり、挫折率が高くなります。

簿記3級は独学でも合格できる可能性が高い資格ですが、簿記2級以上は専門学校の利用が推奨されます。特に、工業簿記や連結会計など、独学では理解が難しい分野がある場合、専門学校の講義が非常に有効です。

選び方のポイント

• 簿記3級で費用を抑えたい → 独学も選択肢
• 簿記2級以上で確実に合格したい → 専門学校（大原など）
• 初学者で不安がある → 専門学校（大原など）

簿記専門学校の選び方や簿記3級の独学については、それぞれの専門記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

大原簿記専門学校が向いている人・向いていない人

大原簿記専門学校は優れた教育機関ですが、全ての人に最適とは限りません。ここでは、大原が向いている人と向いていない人の特徴を解説します。

向いている人：手厚いサポートを求める人

大原簿記専門学校が最も向いているのは、手厚いサポート体制を求める人です。

初学者で不安がある人
簿記の学習が初めてで、「本当に理解できるだろうか」「挫折しないだろうか」という不安がある人には、担任制によるきめ細かなサポートが大きな安心材料となります。

分からないことをすぐに質問でき、学習の進め方についてもアドバイスを受けられるため、迷いなく学習を進められます。また、同じ目標を持つクラスメイトとの交流も、モチベーション維持に役立ちます。

自己管理が苦手な人
通信講座や独学では、学習計画の立案からモチベーション管理まで、全て自分で行う必要があります。「計画を立てても続かない」「すぐに他のことに気が散ってしまう」という人には、決まったスケジュールで進む教室通学や、担任講師のサポートがある大原が適しています。

定期的な確認テストや模擬試験により、学習のペースメーカーとなる仕組みが整っているため、自然と学習習慣が身につきます。

質問をたくさんしたい人
理解を深めるために、疑問点をその都度解決したいタイプの人にも、大原のサポート体制は最適です。質問回数に制限がなく、講師も丁寧に対応してくれるため、納得するまで質問できます。

特に、「なぜそうなるのか」という理論的な背景まで理解したい人にとって、実務経験豊富な講師から詳しい説明を聞けることは大きな価値があります。

向いている人：短期集中で確実に合格したい人

確実に、そして短期間で合格を目指したい人にも、大原簿記専門学校は向いています。

就職・転職のために資格が必要な人
「3ヶ月後の就職試験までに簿記2級を取得したい」「転職活動に向けて確実に資格を取りたい」といった明確な期限がある人には、実績のある大原のカリキュラムが効果的です。

大原の標準学習期間は、多くの合格者データに基づいて設定されており、そのスケジュールに従えば合格可能性が高まります。また、就職サポートも同時に受けられるため、資格取得から就職まで一貫したサポートが得られます。

一発合格を目指す人
受験料や時間を考えると、できれば一発で合格したいという人には、合格率の高い大原が適しています。独学で不合格になり、結果的に何度も受験する場合と比較すると、最初から大原を利用した方が総合的なコストは低くなる可能性があります。

特に簿記2級や1級のような難易度の高い級では、専門学校の利用が合格への近道となります。

上位資格を見据えている人
簿記1級から税理士、公認会計士へとステップアップを考えている人にも、大原は最適です。大原は税理士講座や公認会計士講座でも高い実績を誇っており、簿記から上位資格まで一貫して学べる環境が整っています。

講師も上位資格の指導経験が豊富なため、簿記の段階から将来を見据えたアドバイスを受けられます。また、同じ学校で学び続けることで、教材や指導方法に慣れ、効率的に学習できるメリットもあります。

向いていない人：費用を抑えたい人

一方、大原簿記専門学校が向いていないのは、費用を最優先に考える人です。

できるだけ安く資格を取りたい人
市販のテキストでの独学であれば5,000円程度、低価格の通信講座でも3万円程度で学習できます。大原の受講料は簿記2級で約8万円、3級・2級パックで約10万円と、他の選択肢と比較すると高額です。

「多少時間がかかっても、費用を抑えたい」という人には、独学やクレアール、ネットスクールなどの低価格通信講座の方が適しています。ただし、不合格を繰り返した場合のトータルコストも考慮に入れる必要があります。

簿記3級だけを取得したい人
簿記3級は比較的難易度が低く、独学でも合格可能な資格です。「簿記3級だけが目的で、その後のステップアップは考えていない」という人にとっては、大原の受講料は割高に感じられるかもしれません。

簿記3級のみを目指す場合は、まず独学を試してみて、どうしても理解できない場合に専門学校を検討するという選択肢もあります。

向いていない人：自分のペースで学習したい人

自分のペースで自由に学習したい人にも、大原の一部のコースは向いていない場合があります。

完全に自由なスケジュールで学習したい人
教室通学コースは、決まった曜日と時間に授業があるため、スケジュールの自由度が低くなります。「今日は気分が乗らないから休む」「今週は仕事が忙しいから学習しない」といった柔軟な対応は難しくなります。

このタイプの人には、Web通信コースであれば大原でも対応可能ですが、それでも定期的な確認テストや模擬試験の期限があるため、完全に自由というわけではありません。絶対的な自由を求めるなら、独学や一部の通信講座の方が適しているでしょう。

既に基礎知識がある人
簿記3級合格者が簿記2級を目指す場合など、既にある程度の基礎知識がある人にとって、大原の網羅的なカリキュラムは「既に知っている内容が多い」と感じられることがあります。

このような場合、自分が苦手な分野だけを重点的に学習できる通信講座や、市販の問題集を使った独学の方が効率的かもしれません。ただし、大原でも個別相談により、学習計画を調整することは可能です。

教材にこだわりがある人
「この著者のテキストで学習したい」「特定の出版社の問題集を使いたい」といったこだわりがある人にとって、大原のオリジナル教材のみで学習する制約は不満に感じられるかもしれません。

大原の教材は高品質ですが、市販の人気テキストとは構成や説明の仕方が異なります。既に気に入っている教材がある場合は、その教材での独学や、教材を自由に選べる学習スタイルの方が満足度が高いでしょう。

大原簿記専門学校の入学方法・オープンキャンパス

大原簿記専門学校への入学や講座申込を検討している人向けに、具体的な手続きの流れや、事前に参加できるイベントについて解説します。

入学までの流れと必要書類

大原簿記専門学校の資格取得講座（社会人講座）への申込は、比較的シンプルな手続きで完了します。

申込方法

1. 資料請求・情報収集：まずは公式サイトから資料請求を行い、コース内容や料金を確認します。パンフレットには詳しいカリキュラムや合格実績が掲載されています。
2. コース選択：自分の目標や学習スタイルに合わせて、受講するコースを選択します。簿記3級のみか、2級まで目指すか、学習スタイルは通学か通信かなどを決定します。
3. 申込手続き：オンライン、郵送、または校舎窓口で申込手続きを行います。オンライン申込が最も簡単で、24時間いつでも手続き可能です。
4. 受講料の支払い：クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済などから支払方法を選択します。一括払いのほか、分割払いに対応している場合もあります。
5. 教材の受け取り・受講開始：支払確認後、教材が郵送されます（通学コースの場合は初回授業時に配布されることもあります）。Web通信の場合は、オンラインシステムのログイン情報が送られ、すぐに受講を開始できます。

必要書類
資格取得講座の申込に際しては、特別な書類は基本的に不要です。申込書に氏名、住所、連絡先などの基本情報を記入するだけで、学歴証明書や資格証明書の提出は求められません。

ただし、専門学校課程（2年制の学科）への入学を希望する場合は、高校の成績証明書や卒業証明書が必要となります。また、AO入試や推薦入試を利用する場合は、別途書類が必要になることがあります。

オープンキャンパス・体験授業の参加方法

大原簿記専門学校では、入学や申込を検討している人向けに、オープンキャンパスや体験授業を定期的に開催しています。

オープンキャンパスの内容
専門学校課程を検討している高校生や既卒者向けのイベントで、学校説明、校舎見学、模擬授業、在校生との交流などが行われます。実際の授業の雰囲気を体感できるほか、就職実績や学校生活について詳しく知ることができます。

開催日程は公式サイトに掲載されており、事前予約制となっています。参加費は無料で、保護者の同伴も歓迎されています。

体験授業（無料講座）
資格取得講座を検討している社会人向けには、簿記の体験授業や無料講座が用意されています。実際の講義を一部体験できるため、講師の指導方法や授業の進め方を確認できます。

体験授業では、簿記の基礎的な内容を扱うことが多く、「簿記とは何か」「どのような勉強をするのか」といった疑問を解消できます。また、受講を迷っている人向けの個別相談会も同時開催されることがあり、料金や学習期間について詳しく相談できます。

参加方法
オープンキャンパスや体験授業への参加は、公式サイトの申込フォームから予約できます。参加希望日、氏名、連絡先などを入力するだけの簡単な手続きです。

参加当日は、筆記用具とメモ帳を持参すると便利です。また、質問したいことを事前にリストアップしておくと、有意義な時間を過ごせます。

資料請求と無料体験講座

まずは情報収集から始めたいという人には、資料請求や無料体験講座の利用がおすすめです。

資料請求の方法
大原簿記専門学校の公式サイトから、無料で資料請求ができます。請求フォームに氏名、住所、希望するコースを入力すると、数日以内にパンフレットが郵送されます。

パンフレットには、コース内容、料金、合格実績、受講生の体験談などが詳しく掲載されています。また、最新のキャンペーン情報や割引制度についても記載されていることがあるため、申込前に必ず確認することをおすすめします。

Web無料体験講座
一部の講座では、Web上で無料体験講座を視聴できるサービスも提供されています。実際の講義映像の一部を視聴できるため、講師の話し方や教材の見やすさを確認できます。

また、大原の公式YouTubeチャンネルでは、簿記の基礎知識を解説する動画が公開されていることもあります。これらを活用して、大原の指導スタイルが自分に合っているかを判断することができます。

個別相談（無料）
校舎では、受講相談を随時受け付けています。「自分に合ったコースはどれか」「仕事と両立できるか」「合格までにどれくらいかかるか」など、具体的な質問に専任スタッフが答えてくれます。

個別相談は予約優先ですが、校舎に空きがあれば飛び込みでも対応してもらえることがあります。ただし、確実に相談したい場合は、事前に電話やWebで予約することをおすすめします。

入学時期と申込期間

大原簿記専門学校の資格取得講座は、年間を通じて随時申込を受け付けていますが、コースによって開講時期が決まっています。

開講時期

• 簿記3級・2級：年4回程度（1月、4月、7月、10月が目安）
• 簿記1級：年2回程度（4月、10月が目安）
• 統一試験対策コース：試験日の3〜6ヶ月前に開講

申込締切
各コースには申込締切日が設定されており、締切後は次の開講時期まで待つ必要があります。特に、教室通学コースは定員制のため、人気の校舎や時間帯は早期に満席になることがあります。

Web通信コースは比較的柔軟に申込でき、開講後でも途中から受講を開始できる場合があります。ただし、カリキュラムの進行に合わせて受講する方が効果的なため、できるだけ早めの申込が推奨されます。

早期申込特典
開講の数ヶ月前から申込を受け付けており、早期申込者には受講料の割引や特典教材のプレゼントなどが用意されることがあります。検討段階であっても、キャンペーン情報はこまめにチェックすることをおすすめします。

大原簿記専門学校に関連するよくある質問（FAQ）

大原簿記専門学校への申込を検討している人から、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。

Q. 大原簿記専門学校の簿記講座の評判は良いですか？

大原簿記専門学校の簿記講座は、全体的に高評価を得ています。特に、担任制による手厚いサポート体制と、高い合格実績が評価されています。

実際の受講生からは、「講師の説明が分かりやすく、質問にも丁寧に答えてくれた」「独学で挫折したが、大原で学び直して合格できた」といったポジティブな声が多く聞かれます。また、就職内定率99%以上という実績も、教育の質の高さを裏付けています。

一方で、「受講料が高い」「テキストの情報量が多くて最初は戸惑った」というネガティブな意見も一部見られます。ただし、これらの点も、「高額だが一発合格できたので結果的には良かった」「担任講師に相談したらテキストの使い方が分かった」といったフォローの声もあり、総合的には満足度の高い専門学校と言えます。

Q. 大原簿記専門学校の料金は高いですか？

大原簿記専門学校の受講料は、独学や低価格通信講座と比較すると高額です。簿記2級の教室通学コースで約8万円、Web通信コースで約7.7万円となっており、市販テキストでの独学（5,000円程度）やクレアールなどの低価格通信講座（5万円程度）と比べると高く感じられます。

しかし、この料金には、担任制による個別サポート、質問対応、模擬試験、就職支援サービスなど、総合的なサービスが含まれています。また、高い合格率により一発合格できれば、結果的に時間と受験料を節約できるため、トータルで見たコストパフォーマンスは悪くありません。

「確実に合格したい」「手厚いサポートが欲しい」という人にとっては、投資する価値のある料金設定と言えるでしょう。一方、「とにかく費用を抑えたい」という人には、他の選択肢を検討する方が適しています。

Q. 大原簿記専門学校は働きながら通えますか？

大原簿記専門学校の簿記講座は、働きながらの受講にも対応しています。実際、多くの社会人受講生が仕事と両立しながら資格取得を目指しています。

働きながら受講する方法

• Web通信コース：完全に自分のペースで学習できるため、仕事の後や休日に受講可能です。通勤時間にスマートフォンで講義を視聴することもできます。
• 教室通学（夜間・週末クラス）：平日夜間（18:30〜や19:00〜開始）や週末のクラスが用意されており、仕事帰りや休日に通学できます。
• 映像通学：校舎の開館時間内であれば、自分の都合に合わせて視聴できるため、不規則な勤務時間の人にも対応可能です。

大原の標準学習期間は、簿記3級で2〜3ヶ月、簿記2級で4〜6ヶ月と設定されていますが、これは1日2時間程度の学習を想定しています。仕事が忙しい場合は、学習期間を延長して無理のないペースで進めることもできます。担任講師に相談すれば、個別の状況に応じた学習スケジュールを提案してもらえます。

Q. 大原簿記専門学校の合格率はどれくらいですか？

大原簿記専門学校は、具体的な合格率を級別に公表していませんが、全国平均を大きく上回る実績を誇っていることは明言しています。

推定合格率（受講生の声や業界情報から推測）

• 簿記3級：70〜80%程度（全国平均40〜50%）
• 簿記2級：60〜70%程度（全国平均20〜30%）
• 簿記1級：公表なし（全国平均10%前後）

これらの高い合格率は、長年蓄積されたノウハウに基づくカリキュラム、担任制によるサポート、定期的な確認テストと模擬試験による実力養成など、総合的な教育体制の成果です。

ただし、合格率は受講生の学習時間や努力にも大きく左右されるため、「大原に通えば必ず合格できる」というわけではありません。カリキュラムに沿って着実に学習を進めることが、合格への確実な道です。

簿記2級の合格率や簿記3級の合格率の推移については、それぞれの専門記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

Q. 大原簿記専門学校とTACはどちらがおすすめですか？

大原簿記専門学校とTACは、どちらも優れた資格取得専門学校であり、甲乙つけがたいのが実情です。選択のポイントは、自分の学習スタイルや重視する要素によって異なります。

大原がおすすめな人

• 担任制による手厚いサポートを重視する人
• 就職支援サービスを活用したい人
• 「本気になったら大原」のブランドに魅力を感じる人
• 自宅や職場から大原の校舎が近い人

TACがおすすめな人

• 多様な講師陣から選びたい人
• より詳細なカリキュラムを求める人
• TACの教材スタイルが好みの人
• 自宅や職場からTACの校舎が近い人

両校の比較ポイント
合格実績はほぼ互角で、どちらも全国平均を大きく上回ります。受講料もほぼ同水準（大原がやや安い傾向）です。講師の質、カリキュラムの体系性もどちらも高レベルです。

最終的な決め手は、「実際に校舎を訪問してみて、雰囲気が合う方を選ぶ」ことをおすすめします。無料体験講座や個別相談に参加し、講師やスタッフの対応、校舎の設備、教材のスタイルなどを比較してみてください。

TAC簿記講座との詳しい比較については、専門記事で解説していますので、そちらも参考にしてください。

まとめ：大原簿記専門学校は手厚いサポートで確実に合格を目指せる

本記事では、大原簿記専門学校の評判・料金・合格実績について詳しく解説しました。重要なポイントを改めて確認しましょう。

1. 高い合格実績と充実したサポート体制：大原簿記専門学校は、全国120校以上を展開する学校法人大原学園が運営し、担任制による個別サポートと実務経験豊富な講師陣により、全国平均を大きく上回る合格率を実現しています。就職内定率99%以上という圧倒的な実績も、教育の質の高さを証明しています。
2. 柔軟な学習スタイルとやや高めの料金設定：教室通学・映像通学・Web通信の3つのスタイルから選択でき、それぞれのライフスタイルに合わせた受講が可能です。受講料は簿記2級で約8万円と独学や低価格通信講座と比べると高額ですが、総合的なサービスと高い合格率を考えると、確実に合格したい人にとっては適正な投資と言えます。
3. 向き不向きを見極めた選択が重要：手厚いサポートを求める人や短期集中で確実に合格したい人には最適ですが、費用を最優先する人や完全に自分のペースで学習したい人には、他の選択肢も検討する価値があります。自分の状況と目標を明確にした上で、最適な学習方法を選択することが成功の鍵です。

大原簿記専門学校で簿記資格の取得を目指すなら、まずは簿記3級の試験内容や簿記2級の試験内容を確認し、自分に必要な級を見極めることから始めましょう。また、簿記専門学校の選び方も参考にして、総合的に判断することをおすすめします。

本記事を通じて、大原簿記専門学校の特徴と強みを理解いただけたはずです。資料請求や無料体験講座に参加して、自分の目で確認した上で、簿記資格取得に向けた一歩を踏み出しましょう。