司法書士試験の受験を考えている方にとって、試験日程の把握は学習計画の第一歩です。年1回しか実施されない試験だからこそ、申込期間や試験日を見逃すと1年間待たなければなりません。
本記事では、2025年の司法書士試験の具体的な日程と、試験日から逆算した効率的な学習スケジュールを詳しく解説します。
- 司法書士試験2025年の筆記試験日と口述試験日
- 司法書士試験の申込期間と受験手数料の支払い方法
- 司法書士試験当日のタイムスケジュールと時間配分戦略
- 司法書士試験日から逆算した年間学習計画の立て方
- 司法書士試験の受験地選びと会場下見のポイント
- 司法書士試験の日程変更や災害時の対応方法
申込期間は約2週間のみ:司法書士試験の申込期間は例年5月上旬から中旬までの約2週間しかありません。この期間を逃すと受験できなくなるため、4月中には必要書類を準備しておく必要があります。特にインターネット申込の場合、システムトラブルを避けるため余裕を持った申込が賢明です。
試験は1日で完結する長丁場:筆記試験は午前・午後合わせて約5時間半に及ぶ長時間試験です。午前の部で択一式35問、午後の部で択一式35問と記述式2問という構成のため、体力と集中力の維持が合格の鍵となります。当日の体調管理と時間配分の事前練習が欠かせません。
学習期間は最低1年を確保:司法書士試験の合格には平均3,000時間の学習が必要とされています。試験日から逆算すると、最低でも1年前からの本格的な学習開始が求められます。特に働きながら受験する場合は、1年半から2年の学習期間を見込んだ計画が現実的です。
本記事では、司法書士試験の日程情報に特化しています。司法書士試験の詳細が試験制度全般を解説するのに対し、本記事は2025年の具体的な試験スケジュールと、それに基づく学習計画の立て方を実践的に解説します。
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司法書士試験の日程とは?2025年の試験スケジュール全体像
司法書士試験は年1回、7月の第1日曜日に筆記試験が実施されます。2025年の試験日程を把握することで、逆算して効率的な学習計画を立てられます。
司法書士試験は筆記試験と口述試験の2段階で構成されています。筆記試験に合格した受験者のみが口述試験に進めるため、まずは7月の筆記試験突破が最優先課題です。
2025年司法書士試験の年間スケジュール
| 時期 | イベント | 詳細 |
|---|---|---|
| 5月上旬~中旬 | 申込受付 | 約2週間の受付期間 |
| 6月下旬 | 受験票到着 | 試験会場・座席番号の通知 |
| 7月第1日曜 | 筆記試験 | 午前・午後の2部構成 |
| 10月上旬 | 筆記試験合格発表 | 基準点と合格点の公表 |
| 10月中旬 | 口述試験 | 筆記合格者のみ受験 |
| 11月上旬 | 最終合格発表 | 合格証書の交付 |
試験の全体像を理解したら、各段階の詳細なスケジュールを確認していきましょう。
司法書士試験2025年の筆記試験日(7月第1日曜日)
2025年の司法書士筆記試験は7月6日(日曜日)に実施される予定です。試験は午前9時30分から午後5時まで、休憩時間を含めて約8時間に及ぶ長丁場となります。
筆記試験は全国8ブロック50会場で一斉に実施されます。受験者は申込時に希望する受験地を選択しますが、具体的な試験会場は受験票で通知されます。
試験日が近づくと梅雨明けの時期と重なることが多く、気温や湿度が高い環境での受験となります。体調管理と暑さ対策も準備の一環として考えておく必要があります。
司法書士試験2025年の口述試験日(10月中旬)
口述試験は例年10月中旬に実施されます。2025年は10月14日前後になる見込みです。筆記試験の合格発表から約1週間後に実施されるため、筆記試験後も気を抜けません。
口述試験は東京・大阪・名古屋・広島・福岡・仙台・札幌・高松の8会場で実施されます。筆記試験の受験地に関わらず、これら8都市のいずれかで受験します。
試験時間は1人あたり約15分程度です。不動産登記法と商業登記法に関する口頭での質疑応答が行われます。合格率は98%以上と高く、基本的な知識があれば合格できる内容です。
司法書士試験の申込期間と受験票到着時期
申込期間は例年5月上旬から中旬までの約2週間です。2025年の申込期間は5月7日(水)から5月23日(金)までと予想されます。
申込方法はインターネット申込と郵送申込の2種類があります。インターネット申込の場合、申込期間の最終日は午後5時までの受付となります。システムトラブルを避けるため、余裕を持った申込が賢明です。
受験票は試験日の約2週間前、6月下旬に発送されます。受験票には試験会場の詳細情報と座席番号が記載されているため、到着後すぐに会場へのアクセス方法を確認しましょう。
受験票が届かない場合は、法務省の試験実施担当部署に速やかに連絡してください。試験前日までに再発行の手続きを完了させることが大切です。
司法書士試験の合格発表日程(筆記・口述・最終)
筆記試験の合格発表は例年10月上旬です。2025年は10月6日前後になる見込みです。合格発表は法務省のウェブサイトに掲載されるほか、受験地を管轄する法務局・地方法務局でも掲示されます。
合格発表では合格者の受験番号とともに、午前の部・午後の部それぞれの基準点、および総合得点の合格点が公表されます。これらの得点情報は次年度以降の受験戦略を立てる上で参考になります。
最終合格発表は口述試験後の11月上旬です。2025年は11月4日前後と予想されます。最終合格者には合格証書が交付され、司法書士会への登録手続きに進めます。
司法書士試験の申込方法|インターネット・郵送の手順を詳しく解説
司法書士試験の申込は、インターネットまたは郵送のいずれかの方法で行います。それぞれの手順と注意点を確認し、確実に申込を完了させましょう。
申込期間は約2週間と短いため、必要書類を事前に準備しておくことが大切です。特に写真や本人確認書類は、規格に合わないと受理されない可能性があるため注意が必要です。
司法書士試験のインターネット申込の手順
インターネット申込は法務省の司法書士試験公式サイトから行います。24時間受付可能で、郵送の手間がないため多くの受験者が利用しています。
インターネット申込の流れ:
- 法務省の司法書士試験サイトにアクセス
- 申込フォームに必要事項を入力(氏名・生年月日・住所・受験地など)
- 顔写真データをアップロード(JPEG形式、4cm×3cm相当)
- 入力内容を確認し、申込を送信
- 受験手数料の支払い(クレジットカードまたはコンビニ払い)
- 申込完了メールを受信・保存
インターネット申込では、入力ミスに注意が必要です。特に氏名の漢字や住所は、受験票の発送に影響するため正確に入力しましょう。
顔写真は申込日前6か月以内に撮影したもので、正面向き・無帽・無背景のものを使用します。スマートフォンでの撮影も可能ですが、明るさや画質に注意してください。
システムトラブルを避けるため、申込期間の最終日ではなく、余裕を持って早めに申込を完了させることをおすすめします。
司法書士試験の郵送申込の手順
郵送申込では、受験願書を法務局または地方法務局の窓口で入手するか、法務省のウェブサイトからダウンロードします。
郵送申込の流れ:
- 受験願書を入手(法務局窓口または郵送請求)
- 願書に必要事項を記入(黒のボールペンで丁寧に)
- 顔写真2枚を貼付(4cm×3cm、申込日前6か月以内撮影)
- 本人確認書類のコピーを添付(運転免許証・パスポートなど)
- 受験手数料8,000円分の収入印紙を貼付
- 簡易書留で郵送(申込期間内必着)
郵送申込の場合、申込期間内に法務省に到着する必要があります。期間最終日の消印有効ではないため、早めの投函が安全です。
願書の記入は、修正液や修正テープの使用ができません。記入ミスをした場合は二重線で訂正し、訂正印を押すか、新しい願書に書き直します。
司法書士試験の受験手数料と支払い方法
司法書士試験の受験手数料は8,000円です。他の国家資格試験と比較しても標準的な金額といえます。
支払い方法の選択肢:
インターネット申込の場合:
- クレジットカード決済(VISA・MasterCard・JCB等)
- コンビニ払い(申込後に発行される払込票を使用)
- ペイジー決済(インターネットバンキングやATM)
郵送申込の場合:
- 収入印紙8,000円分を願書に貼付
クレジットカード決済の場合、決済完了と同時に申込が確定します。コンビニ払いの場合は、申込後24時間以内に支払いを完了させる必要があります。
受験手数料は一度支払うと返金されません。試験を欠席した場合や、申込後に受験を取りやめた場合でも返金はないため注意してください。
司法書士試験申込時の注意点とよくある失敗
申込時のミスは修正できない場合があるため、慎重に手続きを進めましょう。よくある失敗例を知っておくことで、トラブルを未然に防げます。
よくある失敗例:
写真の規格ミス:サイズが合わない、背景がある、帽子をかぶっているなどの写真は受理されません。証明写真機での撮影が確実です。
氏名の漢字ミス:旧字体や異体字の入力ミスが多発します。戸籍に記載されている正確な漢字を確認しましょう。
受験地の誤選択:自宅から遠い受験地を選んでしまうミスがあります。受験地は後から変更できないため、慎重に選択してください。
申込期間の見落とし:申込期間は約2週間と短く、うっかり見逃すと1年待つことになります。カレンダーにマークしておきましょう。
郵送の遅延:郵送申込の場合、期間内必着です。余裕を持って1週間前には投函することをおすすめします。
申込完了後は、申込完了メールや受付番号を保存しておきましょう。受験票が届かない場合の問い合わせに必要となります。
司法書士の受験資格については別記事で詳しく解説していますが、司法書士試験には年齢・学歴・国籍による制限が一切ありません。
司法書士試験当日のスケジュールと時間配分
試験当日は午前9時30分から午後5時まで、約8時間に及ぶ長丁場です。事前に試験のスケジュールと時間配分を把握しておくことで、当日落ち着いて実力を発揮できます。
試験は午前の部と午後の部に分かれており、それぞれ異なる科目と問題形式で構成されています。休憩時間も含めて、1日の流れを頭に入れておきましょう。
司法書士試験当日のタイムテーブル
| 時刻 | 内容 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 9:00 | 試験会場入場開始 | – |
| 9:30 | 午前の部開始(択一式35問) | 2時間 |
| 11:30 | 午前の部終了 | – |
| 11:30-13:00 | 昼休憩 | 1時間30分 |
| 13:00 | 午後の部開始(択一式35問+記述式2問) | 3時間 |
| 16:00 | 午後の部終了・試験完全終了 | – |
司法書士試験午前の部のスケジュール(択一式35問)
午前の部は9時30分から11時30分までの2時間です。憲法・民法・刑法・商法(会社法を含む)の4科目から択一式35問が出題されます。
民法が20問と最も多く、全体の約57%を占めます。残りは憲法3問、刑法3問、商法(会社法)9問という配分です。民法に時間を多く配分する戦略が基本となります。
午前の部の理想的な時間配分:
- 民法:60-70分(20問、1問3-3.5分)
- 商法(会社法):30-35分(9問、1問3-4分)
- 憲法:10-12分(3問、1問3-4分)
- 刑法:10-12分(3問、1問3-4分)
- 見直し:10-15分
1問あたり3分から4分程度のペースで解答していきます。わからない問題は飛ばして、後から戻る判断も大切です。
午前の部は基準点制度があるため、一定の得点を確保しないと午後の部の採点対象にすらなりません。確実に得点できる問題から解答していきましょう。
司法書士試験午後の部のスケジュール(択一式35問+記述式2問)
午後の部は13時から16時までの3時間です。択一式35問と記述式2問が出題され、午前の部より1時間長い試験時間となっています。
択一式は不動産登記法・商業登記法・民事訴訟法・民事執行法・民事保全法・供託法・司法書士法の7科目から出題されます。不動産登記法16問、商業登記法8問と、登記法で全体の約69%を占めます。
記述式は不動産登記法と商業登記法から各1問ずつ出題されます。答案用紙に登記申請書や添付書類を実際に作成する形式で、実務能力が問われます。
午後の部の理想的な時間配分:
- 択一式35問:90分(1問2.5分程度)
- 記述式2問:90分(1問45分)
- 見直し:なし(時間的余裕がない)
午後の部は時間との勝負です。択一式に時間をかけすぎると記述式が未完成になるリスクがあります。択一式は素早く解答し、記述式に十分な時間を確保する戦略が一般的です。
記述式は不動産登記法と商業登記法のどちらから解くかを事前に決めておきましょう。得意な科目から解くことで、確実に得点を積み上げられます。
司法書士試験の休憩時間と昼食の取り方
午前の部と午後の部の間には1時間30分の昼休憩があります。この時間の過ごし方が午後の部のパフォーマンスに大きく影響します。
昼食は消化の良い軽めのものがおすすめです。重い食事は眠気を誘い、午後の集中力を低下させる原因となります。おにぎりやサンドイッチなど、短時間で食べられるものを準備しましょう。
昼休憩の効果的な過ごし方:
- 昼食:20-30分(軽めの食事)
- トイレ休憩:10分
- 午後の部の準備:10分(必要な筆記用具の確認)
- リラックス・休息:30-40分(目を閉じる、軽いストレッチ)
- 午後の部の重要論点確認:10-20分
午前の部の出来を引きずらないことも大切です。午前の部で失敗したと感じても、午後の部で挽回できる可能性は十分あります。気持ちを切り替えて、午後の試験に集中しましょう。
試験会場の外に出ることも可能ですが、再入場時に時間がかかる場合があります。会場内で過ごすほうが安全です。
司法書士試験当日の時間配分戦略
試験当日の時間配分は、合格を左右する要素の一つです。事前に自分なりの時間配分を決め、模擬試験で練習しておくことが欠かせません。
時間配分の基本原則:
得意科目に時間をかけすぎない:得意科目は短時間で正確に解答し、苦手科目や難問に時間を残す戦略が効果的です。
記述式の時間を確保:午後の部では記述式2問に最低90分を確保します。択一式で時間を使いすぎないよう注意しましょう。
見直し時間の確保:午前の部では10-15分の見直し時間を確保できますが、午後の部は見直し時間がほぼ取れません。
難問は後回し:わからない問題に時間をかけすぎると、解ける問題に手が回らなくなります。難問は飛ばして、最後に戻る判断をしましょう。
試験開始前に、各科目の時間配分をメモしておくことをおすすめします。試験中は時計を頻繁に確認し、予定通りの時間配分で進んでいるかをチェックしましょう。
司法書士試験の模試を活用して、本番と同じ時間配分で練習を重ねることが合格への近道です。
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司法書士試験の年間学習スケジュール|試験日から逆算した計画
司法書士試験の合格には平均3,000時間の学習が必要とされています。試験日から逆算して、効率的な学習スケジュールを立てることが合格への第一歩です。
学習期間は最低1年、できれば1年半から2年を確保することが理想的です。働きながら受験する場合は、平日2-3時間、休日6-8時間の学習時間を確保できるかが目安となります。
司法書士試験1年前(前年7月~)の学習計画
試験1年前からスタートする場合、基礎固めに十分な時間を割くことが大切です。特に民法と不動産登記法は全体の約36%を占めるため、この時期に重点的に学習します。
1年前の学習目標(7月~12月):
- 民法の基本概念と重要論点の理解(約400時間)
- 不動産登記法の基礎知識の習得(約200時間)
- 憲法・刑法の基礎学習(約100時間)
- 予備校の入門講座または基礎講座の受講
この時期は「理解」を重視し、暗記に頼らない学習を心がけましょう。民法の条文や判例の背景にある考え方を理解することで、応用問題にも対応できる力が身につきます。
インプット学習が中心ですが、1つのテーマを学習したら必ず基本問題を解いて理解度を確認します。間違えた問題は解説をよく読み、理解できるまで繰り返しましょう。
司法書士試験半年前(1月~)の学習計画
試験半年前からは、全科目の学習と並行して過去問演習を本格的に開始します。インプットとアウトプットのバランスを取ることが大切です。
半年前の学習目標(1月~3月):
- 商法(会社法)の体系的理解(約200時間)
- 商業登記法の基礎から応用(約150時間)
- 民事訴訟法・民事執行法・民事保全法の学習(約150時間)
- 過去問5年分の1周目(約200時間)
この時期は学習範囲を一気に広げる必要があります。すべての科目に触れることで、試験の全体像が見えてきます。
過去問演習では、正答率よりも解答プロセスを重視しましょう。なぜその選択肢が正解なのか、他の選択肢はなぜ間違いなのかを理解することが力になります。
司法書士過去問ガイドでは、効果的な過去問の使い方を詳しく解説しています。
司法書士試験直前期(4月~6月)の学習計画
直前期は、知識の定着と弱点の克服に集中します。新しい知識を詰め込むより、今まで学習した内容を確実に得点につなげることを優先しましょう。
直前期の学習目標(4月~6月):
- 過去問10年分の2周目・3周目(約400時間)
- 記述式問題の徹底演習(約200時間)
- 弱点科目の集中補強(約150時間)
- 模擬試験の受験と復習(約50時間)
4月からは週1回のペースで模擬試験を受験しましょう。本番と同じ時間配分で問題を解く練習を重ねることで、試験当日の時間配分ミスを防げます。
記述式問題は1日1問のペースで演習を続けます。答案構成の型を身につけることで、本番でも落ち着いて解答できるようになります。
5月の申込期間を忘れないよう、カレンダーにマークしておきましょう。申込手続きに時間を取られすぎないよう、必要書類は4月中に準備しておくことをおすすめします。
司法書士試験1ヶ月前からの最終調整
試験1ヶ月前からは、体調管理と知識の総仕上げを並行して進めます。新しい教材には手を出さず、今まで使ってきた教材を繰り返すことが基本です。
1ヶ月前の学習戦略(6月):
- 間違えた問題の集中復習(約120時間)
- 重要論点の暗記カードで最終確認(約80時間)
- 模擬試験の受験と徹底的な復習(約50時間)
- 1日1科目のペースで全科目を回す
この時期は「量より質」を重視します。新しい問題を解くより、間違えた問題や苦手な論点を何度も復習することで、確実に得点できる範囲を広げましょう。
睡眠時間を削っての学習は禁物です。試験1週間前からは、試験当日と同じ時間帯に起床・就寝するリズムを作ることが大切です。
前日は軽めの復習にとどめ、早めに就寝しましょう。試験当日に最高のパフォーマンスを発揮できるよう、体調を整えることを最優先にしてください。
司法書士の勉強時間の記事では、科目別の具体的な学習時間配分について詳しく解説しています。
司法書士試験の受験資格と受験地の選び方
司法書士試験は誰でも受験できる開かれた試験です。受験資格の制限はありませんが、受験地の選び方によって当日のコンディションが変わるため、慎重に検討しましょう。
司法書士試験に受験資格は必要か?
司法書士試験に受験資格は一切ありません。年齢・学歴・国籍を問わず、誰でも受験できます。
これは司法書士試験の大きな特徴です。高卒や中卒の方でも挑戦でき、実際に学歴に関係なく多くの方が合格しています。また、法学部出身である必要もなく、文系・理系を問わず挑戦できます。
国籍による制限もないため、外国籍の方も受験できます。ただし、試験問題は日本語で出題されるため、日本語の読解力と法律知識が必要です。
年齢の上限もなく、60代や70代で合格される方もいます。定年退職後のセカンドキャリアとして司法書士を目指す方も増えています。
司法書士試験の受験地(全国8ブロック50会場)
司法書士試験は全国8ブロック約50会場で実施されます。受験地は申込時に選択し、後から変更はできません。
全国8ブロックの受験地:
北海道ブロック:札幌・函館・旭川・釧路
東北ブロック:仙台・福島・山形・盛岡・青森・秋田
関東ブロック:東京(複数会場)・横浜・さいたま・千葉・水戸・宇都宮・前橋・静岡・甲府・長野・新潟
中部ブロック:名古屋・津・岐阜・金沢・富山・福井
近畿ブロック:大阪・京都・神戸・奈良・大津・和歌山
中国ブロック:広島・岡山・山口・鳥取・松江
四国ブロック:高松・徳島・松山・高知
九州・沖縄ブロック:福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・那覇
具体的な試験会場は受験票で通知されます。大学のキャンパスや公共施設が会場となることが多く、受験者数に応じて複数の教室に分かれます。
司法書士試験の受験地選びのポイント
受験地は慎重に選択しましょう。試験当日の移動時間や会場の環境が、実力発揮に影響を与える可能性があります。
受験地選択のポイント:
自宅から近い受験地を選ぶ:試験当日の移動時間を最小限にすることで、体力と精神的余裕を確保できます。
交通アクセスの良さ:公共交通機関でアクセスしやすい受験地を選びましょう。車での移動は渋滞リスクがあるため、公共交通機関の利用が安全です。
宿泊の必要性:遠方の受験地を選ぶ場合、前泊が必要になります。宿泊費用と前日の過ごし方を考慮して判断しましょう。
慣れた環境:勉強している地域や、以前訪れたことがある場所を選ぶと、当日の不安が軽減されます。
受験地を選ぶ際は、試験会場周辺の飲食店やコンビニの情報も確認しておくと安心です。昼食を購入する場所を事前に把握しておきましょう。
司法書士試験会場の下見と当日のアクセス確認
受験票が届いたら、可能な限り試験会場の下見に行くことをおすすめします。当日の動線を確認することで、余計な不安を減らせます。
会場下見のチェックポイント:
最寄り駅から会場までの所要時間:実際に歩いてみて、徒歩時間を確認します。
トイレの場所:試験会場のトイレだけでなく、駅や周辺施設のトイレも確認しておきましょう。
昼食を購入できる場所:コンビニや飲食店の場所を把握しておきます。
駐車場の有無:車で来場する場合、駐車場の有無と料金を確認します。ただし、試験当日は満車の可能性が高いため、公共交通機関の利用が無難です。
代替ルート:電車の遅延や事故に備え、バスやタクシーでの代替ルートも確認しておきます。
試験当日は、会場に余裕を持って到着するよう出発時間を設定しましょう。試験開始30分前には会場に到着し、トイレを済ませて落ち着いて席に着くことが理想的です。
司法書士試験の日程変更・中止・再受験に関する情報
司法書士試験の日程変更や中止は滅多にありませんが、万が一の事態に備えて対応方法を知っておくことが大切です。
司法書士試験の日程変更や延期はあるか
司法書士試験の日程変更や延期は、基本的にはありません。年1回、7月第1日曜日に実施されることが慣例となっています。
過去には新型コロナウイルス感染症の影響で、2020年に試験日が1ヶ月延期されたことがあります。これは極めて異例の措置で、通常は予定通りの日程で実施されます。
試験日程の変更がある場合、法務省のウェブサイトで公式発表されます。受験者には個別に通知されることもありますが、定期的に公式サイトを確認する習慣をつけておきましょう。
司法書士試験を欠席した場合の対応
司法書士試験を欠席しても、特にペナルティはありません。受験手数料の返金もありませんが、次回以降の受験に影響はありません。
欠席理由の報告も不要です。体調不良や急な用事で受験できなくなった場合でも、法務省への連絡は必要ありません。
ただし、受験票は保管しておくことをおすすめします。次回受験時の参考資料として活用できます。
司法書士試験の再受験に制限はあるか
司法書士試験の再受験に制限は一切ありません。何度でも受験できます。
不合格になっても、翌年以降に再度挑戦できます。実際に、複数回受験して合格する方のほうが多数派です。合格者の平均受験回数は3回から4回とされています。
前年度の成績は翌年度の試験に持ち越されません。毎回、全員が同じ条件でゼロからスタートします。
一部の国家資格試験では「科目免除制度」がありますが、司法書士試験にはそのような制度はありません。合格するまで毎年すべての科目を受験します。
司法書士の難易度の記事では、合格までの平均受験回数や学習期間について詳しく解説しています。
司法書士試験の台風・災害時の対応
台風や地震などの自然災害が試験日に発生した場合、法務省が対応方針を決定します。
試験日が7月第1日曜日であることから、台風シーズンの直前にあたります。過去には台風の影響で試験開始時刻が繰り下げられたケースもあります。
災害時の対応パターン:
試験開始時刻の繰り下げ:交通機関の遅延や運休が発生した場合、試験開始時刻を遅らせることがあります。
一部会場での中止と再試験:特定の地域で試験実施が困難な場合、その地域のみ後日再試験を実施することがあります。
全国的な延期:広域災害の場合、試験日程そのものが延期されることもあります。
災害時の対応は法務省のウェブサイトで随時更新されます。試験当日の朝は、出発前に公式サイトを確認する習慣をつけておきましょう。
また、交通機関が運休した場合に備え、代替ルートを複数考えておくことも大切です。タクシーの配車アプリをスマートフォンに入れておくなど、事前準備が役立ちます。
司法書士試験の日程に関するよくある質問(FAQ)
司法書士試験の日程について、受験者からよく寄せられる質問に回答します。
- 司法書士試験は年に何回ありますか?
-
司法書士試験は年1回のみの実施です。毎年7月の第1日曜日に筆記試験が行われます。
年1回しか受験機会がないため、試験日を見逃すと1年待つことになります。他の国家資格試験では年2回実施される試験もありますが、司法書士試験は年1回です。
この点が司法書士試験の学習計画を立てる上で最も注意すべきポイントです。試験日から逆算して、十分な学習期間を確保しましょう。
- 司法書士試験の申込はいつからいつまでですか?
-
司法書士試験の申込期間は例年5月上旬から中旬までの約2週間です。2025年は5月7日から5月23日までと予想されます。
申込期間は非常に短いため、必要書類を4月中に準備しておくことをおすすめします。特に郵送申込の場合は、期間内必着のため早めの投函が安全です。
インターネット申込の最終日は午後5時までの受付となります。システムトラブルを避けるため、余裕を持った申込が賢明です。
- 司法書士試験の受験料はいくらですか?
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司法書士試験の受験手数料は8,000円です。
インターネット申込の場合、クレジットカード決済・コンビニ払い・ペイジー決済から選択できます。郵送申込の場合は、収入印紙8,000円分を願書に貼付します。
受験手数料は一度支払うと返金されません。試験を欠席した場合や、申込後に受験を取りやめた場合でも返金はないため注意してください。
- 司法書士試験は何時から何時までですか?
-
司法書士試験の筆記試験は午前9時30分から午後4時まで、休憩時間を含めて約6時間30分です。
午前の部が9時30分から11時30分までの2時間、昼休憩が11時30分から13時までの1時間30分、午後の部が13時から16時までの3時間という構成です。
試験会場への入場は午前9時から可能です。余裕を持って会場に到着し、トイレを済ませて落ち着いて席に着くことをおすすめします。
- 司法書士試験の合格発表はいつですか?
-
筆記試験の合格発表は例年10月上旬です。2025年は10月6日前後になる見込みです。
最終合格発表は口述試験後の11月上旬で、2025年は11月4日前後と予想されます。合格発表は法務省のウェブサイトに掲載されるほか、受験地を管轄する法務局・地方法務局でも掲示されます。
合格発表では合格者の受験番号とともに、各科目の基準点と総合得点の合格点が公表されます。
まとめ|司法書士試験の日程を把握して学習計画を立てる
本記事では、司法書士試験の日程について以下の3点を解説しました。
- 試験は年1回7月に実施:司法書士試験は7月第1日曜日に筆記試験、10月中旬に口述試験が実施されます。申込期間は5月上旬から中旬の約2週間と短いため、4月中に必要書類を準備しておくことが大切です。
- 試験当日は8時間の長丁場:午前9時30分から午後4時まで、休憩時間を含めて約6時間30分の試験です。午前の部で択一式35問、午後の部で択一式35問と記述式2問という構成のため、事前に時間配分を練習しておく必要があります。
- 学習期間は最低1年を確保:司法書士試験の合格には平均3,000時間の学習が必要です。試験日から逆算して、1年前には基礎学習を開始し、半年前から過去問演習を本格化させる計画が効果的です。
司法書士試験日程の重要ポイント総括
司法書士試験の日程で特に注意すべきポイントは以下の3つです。
申込期間を絶対に見逃さない:年1回しか受験機会がないため、申込期間の約2週間を逃すと1年待つことになります。
試験当日の時間配分を練習:長時間試験に対応するため、模擬試験で本番と同じ時間配分を練習しておくことが合格への鍵です。
受験地と会場の事前確認:受験票が届いたら会場の下見に行き、当日の動線を確認することで余計な不安を減らせます。
試験日から逆算した効率的学習プラン
司法書士試験に合格するためには、試験日から逆算した計画的な学習が欠かせません。
司法書士の勉強法と司法書士通信講座おすすめを参考に、自分に合った学習方法を見つけましょう。
独学で挑戦する場合は司法書士独学での合格方法を、予備校を検討する場合は司法書士予備校おすすめをご覧ください。
試験日程を把握したら、今日から学習をスタートしましょう。計画的な準備が、司法書士試験合格への最短ルートです。
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